エッセイ - KADOKAWA作品一覧

  • 妖精が舞い下りる夜
    3.7
    人が生まれながらに持つ純粋な哀しみ、存在していることの孤独を心の奥から引き出すことが小説の役割ではないだろうか。小説を書きたいと強く願った少女は成長しやがて母になり、芥川賞を受賞――。少女・青春期の思い、家族や本のこと、心を締めつける記憶の風景を率直に丁寧に綴り作家小川洋子の原点を明らかにしていく、珠玉の一冊。繊細な強さと静かなる情熱を併せ持つ著者の全貌がみえる初めてのエッセイ集。
  • やどかりとペットボトル
    4.5
    石垣の前には度々幽霊が立っていた。お化け屋敷と噂される旧い生家で起きたこわーい体験。母のトンデモ教育法に対抗して身につけたしたたかなチカラ。美しすぎる星空、エメラルド色の海、極彩色の祭りや行事の中で著者は、ポップなオカルト少年に成長していく。少年のダークでピュアな感受性ゆえに引き出された、知られざる沖縄ワールド! と共に「閑居な作家」の青春と日常を初めて開示した破格エッセイ。
  • 旅は靴ずれ、夜は寝酒
    -
    「ルンルンを買っておうちに帰ろう」という6冊の本で、一躍マスコミのスターになって1年。その間、直木賞を受賞、小説もエッセイも大好調で、忙しい作家生活もすっかり板についてくる。一方、私生活では、いくつかの恋が通り過ぎて……。デビューの頃から今まで、その時々の思いを胸に、新たな出会いを求めて、真理子さんは旅に出ます。行き先は、ロンドン、ハワイ、京都、熱海等の名所から、都内のレストランまで40ヶ所。天性の好奇心とユーモアと、鋭い眼識とがあいまって、思わず笑ってしまう、楽しい旅エッセイ。
  • 分断される日本
    -
    安全、教育、生活……さまざまな分野で「格差」が拡大・固定化されている。街角に設置された監視カメラやエリート養成学校などの事例から、日本社会が「分断」されてゆく現状に斬り込む。「構造改革」の美名の下にもたらされた歪みは、この国をどう変えてゆくのか? 暴走を始めた日本社会に警鐘を鳴らすルポ・評論集。ワーキングプア、ネットカフェ難民など近年の変化をテーマに、雨宮処凜氏との対談を収録。
  • 鉄道旅行のたのしみ
    4.5
    鉄道でどこかに行くことだけではなく、鉄道に乗ることそのもののたのしさが分かる1冊。東海道、関東、近畿、九州、東北など、その土地ごとの路線の乗りこなし方と、逃したくない見どころ、地方線ならではの味わいなどを紹介。また、時刻表の読み方や、路線の歴史、ちょっとした雑学などをひもときながら、これからはじめて鉄道旅行をたのしみたいという人にも分かりやすく、その魅力と奥深さを伝えます。
  • 我が名は青春のエッセイドラゴン
    3.9
    1)女性下着メーカーに就職する。2)ハルマゲドンの到来により世界中の男が自分一人残して消滅、人類最後の男としてやりまくりのウハウハ状態となる。3)貧血で倒れたアラブの石油王を街角で助け、お礼として財産をもらい大金持ちになる…以上が17歳当時のオーケンの野望の数々である。「なんとアホな日々だったことか!」。少年期から現在の“のほほんバンド暮らし”まで、オーケンが放つ、まぶしいくらいに爆笑と哀愁のエッセイ集!
  • のほほん人間革命
    3.4
    幻覚サボテンに下着パブ、タンキングにUFO、盗聴、占い、左翼弁護士からチャネリングファック、そして、おっかけまで、「のほほん人間革命」というテーマ(?)をひっさげて、わがままな膝小僧・オーケンが好奇心のおもむくままにディープに迫る、突撃体験取材エッセイ! 魑魅魍魎が跋扈する大笑いとびっくりの世界へようこそ!!
  • 世界が完全に思考停止する前に
    3.7
    9.11から3年、イラク戦争から1年半、地下鉄サリン事件から9年。ブッシュ&小泉の愚鈍な政治、大儀名分さえないイラク戦争と自衛隊派遣、ヒステリックな少年犯罪や北朝鮮報道、唖然とする政治家の暴言……。みんな、ちゃんとテレビ見てますか? けっこう世の中すごいことになってますよ。あらゆる現実に葛藤し、煩悶し続けるもっともナイーブなドキュメンタリー作家・森達也がこの国に問いかける「今」に危機感を持つすべての日本人をナットクさせる日常感覚評論集!
  • 死言状
    3.0
    古今東西の有名人は死に際してどんな最後の言葉を残しているだろうか。ゲーテは「もっと光を!」。勝海舟は「コレデオシマイ」。近松門左衛門「口にまかせ筆に走らせ一生さえずりちらし、いまはの際に言うべく思うべき真の大事は一字半言もなき当惑」。そして、風太郎の死言状は? 本書は、天才にして鬼才である菊池寛賞受賞の著者が、折々に書き綴ったアフォリズムあふれる現代の徒然草。
  • 暦を楽しむ美人のことば
    -
    立春、名残雪、七夕、十五夜――。季節をあらわす言葉には美しい響きがある。俳句の季語としても使われる二十四節気や七十二候など、暦に関する言葉を中心に、四季を豊かに楽しめる日本語をやさしく解説。
  • いつも旅のなか
    4.2
    ロシアで国境の居丈高な巨人職人に怒鳴られながら激しい尿意に耐え、キューバでは命そのもののように人々にしみこんだ音楽とリズムに驚く。五感と思考をフル活動させ、世界中を歩き回る旅を、臨場感たっぷりに描く。
  • 日本語えとせとら
    3.8
    日本語は千年を超えて生き続け、まことに多彩で奥深い。色を表す言葉なら、あさぎ、納戸、利休ねずみ、群青、すおう。米作りなら、田おこし、しろかき、田植え、草取り、稲刈り。豊かな表現に充ち満ちている。日本語なしには、考えることも知識を培うこともできない。「微衷」「転失気」はどんな意味? 「狼狽」の語源とは? ためになる情報から、相槌の打ち方や句読点の打ち方まで、日本語にまつわるあれこれを楽しく綴る!
  • ロウソクの科学
    3.7
    「この宇宙をまんべんなく支配するもろもろの法則のうちで、ロウソクが見せてくれる現象にかかわりをもたないものは一つもないといってよいくらいです」ロンドンの貧しい鍛冶屋の家に生まれたファラデーは、1本のロウソクを用いて科学と自然、人間との深い交わりを伝えようとする。子供たちへの慈愛に満ちた語りと鮮やかな実験の数々は、科学の面白さ、そして人類の未来をも照らしだす。時を超えて読者の胸を打つ感動的名著。
  • 疲れすぎて眠れぬ夜のために
    3.9
    疲れるのは健全である徴。病気になるのは生きている証。サクセスモデルへの幻想を棄てて、「1ランク下の自分」を目指しませんか? ささやかなことで「幸せ」になれるのは1つの能力です。まずは身体の内側から発信される信号を聴き取ること。真の利己主義を目指すこと。礼儀作法と型で身を守ること。家族の愛情至上主義をやめること──。今最も信頼できる哲学者が、日本人の身体文化の原点に立ち帰って提案する、最強の幸福論。
  • 30代のつぶやきがいまもボクを支えている~ブログに埋もれた迷言たち~
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 2011年に10周年を記念し、11月19日には映画も公開したアニメ「スクライド」の主題歌や、「コードギアス 反逆のルルーシュ」の劇中歌などのアーティスト活動と並行して、NEWS、東方神起、島谷ひとみなど多くのアーティストに楽曲を提供するなど活動の幅の広いミュージシャン・酒井ミキオ。自身のブログで綴った言葉を抜粋した、自身を支えた言葉集。
  • ほのエロ記
    3.5
    誰もが一度は体験する胸のときめき、甘酸っぱい記憶……。布団を被ってこっそり聴いた鶴光の「オールナイトニッポン」。落ちていたエロ本を木の枝でめくるもどかしさ。茶の間が一瞬で気まずくなるテレビの入浴シーン、などなど。あったあったと膝を打つ、今となっては、ほのかな、ほのぼのしたエロを徹底研究。思春期に接した懐かしのアイテムから最新グッズまで、日本人が感じるエロティシズムの本質に迫る傑作エッセイ!
  • 直感サバンナ
    3.8
    鰻の稚魚10匹を突然飼いそして瞬く間に全滅させた親父、思ったことを全てがなり立てる叔母――あぁ、何でオレの周りには核兵器級のバカばかり集まってくるの……最強のコラムニストが放つ、爆笑エッセイ集!
  • 「忙即閑」を生きる
    -
    憩いの時と多忙な時は互いに浸透しあっているように思うという大岡氏の現代詩と芸術への思い、古典への誘い、芸術家たちとの温かい交流、外信部記者のころの出来事――。ことばと人、芸術をめぐる大人のエッセイ集。
  • 糖尿列島 「10人に1人の病」の黙示録
    4.0
    糖尿病患者の末路は「腐るような死」である。日本では四十歳以上の十人に一人が病を持ち、確実に若年齢化が進む恐怖の病。自覚症状もないまま、そのうち恐るべき症状を呈し、苦しみのなか死に至る――。不規則な生活とストレスにある新聞記者の著者が、糖尿病発病から闘病生活、そして“生還”に至るまでの葛藤の日々を記録した貴重な「体験」報告書。糖尿病を通して、豊かな経済大国日本と物欲文明の“盲点”に問いかけるベストセラー。
  • ぼくが医者をやめた理由 青春篇
    3.3
    1967年、広島から一人の青年が上京、志も高く医学の道を歩みだした。個性的な面々が集う学生寮での新生活、教授に対する反発心、初めての解剖学実習のこと、学生運動への違和感、臨床実習で患者を前にしたときの不安、卒業試験……。後年医者をやめることになった著者が、医学生時代に体験した気恥ずかしくて情けない、けれど充実した出来事の数々を、軽快なタッチで綴った好評エッセイ。 シリーズ第3弾! 本書は、一九九六年九月に平凡社ライブラリーとして刊行された『新宿医科大学』を改題のうえ文庫化したものが底本です。
  • ぼくが医者をやめた理由 つづき
    -
    「治るなんて信じていないんだろ、ドクターだって……。だから、もういいんだよ」そう呟いて延命治療を拒んだ英国人のお爺さん。温厚で病院中の誰もが慕っていた先輩医師がガンであると知った時……。決して教科書通りには捉えることの出来ないさまざまな「病気」を抱え、日々、病院を訪れてくる患者を前に、医者はどう向き合えばよいのだろう。理想と現実のはざまで揺れながら、絶えず自問自答し続けた内科医の八年間を振り返った評判の好著、いよいよ充実の第2弾! 本書は、一九九四年十一月に平凡社ライブラリーとして刊行された『ぼくが医者をやめた理由 つづき』を角川文庫化したものが底本です。
  • 長崎ルパン物語 キムラ弁護士大熱血青春記
    -
    お調子者で正義感が強く、娘の謀反にホロリとするキムラ弁護士は一日にして成らず――。東京・八幡山で自然にまみれ、中野で合理主義の母の才覚に育まれたキムラ少年は、都立杉並高校ダンプ岩切軍団でもまれ、あやしい探検隊の前身となる小岩の下宿・克美荘を巣立ち、キムラ修習生として、長崎に赴任する。かの地で見つけた酒場ルパン。長崎青春時代の最重要拠点となったルパンを中心に、途中、新妻・ノリコも加わり、一年四カ月の修習生活がすぎていく。ルパンなくして、キムラ弁護士は成らず。熱き青春の日々を綴る痛快エッセイ! ※本書は、一九九五年五月、本の雑誌社より刊行された単行本『キムラ弁護士大熱血青春記』を改題し、文庫化したものが底本です。
  • 花はらはら人ちりぢり 私の古典摘み草
    4.0
    「もうどうでもいやになりました」――。初恋のお関につぶやく車夫、録之助(樋口一葉「十三夜」)、「水島さん」にひたすら憧れながら打ち明けられない少女、豊子(吉屋信子「花物語」)、破滅をいましめつつも、恋のぬかるみに足ふみ込む赤良の狂歌などなど……。極北の絶望にむしろ力を得たり、少女の可憐にエールを送り、愛とエロスに酔いしれる。今も昔も変わらない、恋する心の花びらを摘んで束ねた、お聖さんの古典案内。長谷川青澄画伯の美しい装画入り。
  • 猫を背負って町を出ろ!
    4.0
    暗くてさえなかった中学時代、ロックに目覚め、歌い、詞を書くことで自己主張ができるようになった高校時代、Hのことばかり考えてた専門学校時代、と、自らの十代の頃を吐露した青春エッセイ集! ※本書は、’96年5月の講談社刊単行本『エッセイ SR311』を改題のうえ、加筆・訂正して文庫化したものが底本です。
  • 五木寛之自選文庫〈エッセイシリーズ〉 旅人よ!
    4.0
    旅する作家五木寛之があなたに送る楽しくて香り高い27通の手紙。たそがれゆくニューヨークの魅力、葛城古道に立ちこめる霊気を語り、斑鳩の里に眠る弟を思い、故宮博物館の豪壮さに驚くと同時に文化の罪ぶかさに思いをめぐらす。様々な人と旅の風景を経て、作家は「倶会一処」の思想へとたどりついていく。旅を思うすべての人に贈る、ユーモラスで思索にみちた、珠玉の一冊。 ※本書は、1993年10月、旅行読売出版社から刊行された『風の旅人への手紙』を書名変更したものです。
  • 五木寛之自選文庫〈エッセイシリーズ〉 ふりむかせる女たち
    -
    北欧の美しき「愛国者」アイノ。ムンクが描く、孤独に耐える女。ニューヨークのバーで会った作家志望の初老の女性。パリの小さなステージに現れたマリー・ラフォレ――。それぞれの歴史を背後に、今を鮮やかに生きる女たちの輝きと哀しみ。永遠の旅人五木寛之が、異郷の旅情とともに奏でる女性の生き方24章。 ※本書は、『忘れえぬ女性たち』(一九八九年一〇月、集英社文庫刊)を改題したものが底本です。
  • 風の記憶
    4.0
    髪を洗わない話、許せない歌、締切りの意味論など日常について、埴谷雄高、瀬戸内寂聴ら文学について、旅の日々について――思索とユーモアにみちた粒よりのエッセイを集めた、大人のための一冊。
  • ナースキャップは「ききみみずきん」
    -
    白衣の天使のトレードマーク・ナースキャップは本来、患者の心の奥深くの声やうめきを聞きとる「ききみみずきん」であって欲しい――。医療現場でより良い看護をめざし仕事に励む一方、厳しい労働条件下で燃えつき現象に悩む看護婦の日常。そんな中で、終末期の患者や重い病に屈せずに強く生きる患者が教えてくれる命の尊厳と生きる意味、そして現在の医療制度や保険制度のゆがみ等、現場ならではの感動と発見、問いかけを綴った、現役看護婦の著者による、出色の看護エッセイ。
  • はみ出し銀行マンの左遷日記
    -
    行内派閥抗争、顧客データ流出事件、女子更衣室まで検査する“特検”の実態からイケイケ女子行員、変態行員の話まで……。大手銀行勤務の「人事評価特A」のエリート行員が暴露した超過激な内部告発と左遷日記。日本的経営に共通してある問題点を批評した激辛エッセイ。「左遷」の恐怖がわかる一冊。
  • 「上手な老い方」してみませんか
    -
    人生、80パーセント主義がちょうどいい――。本書では「快老生活」をキーワードに幸せな老いの迎え方、生き方のコツを伝受します。精神科医で「人生の達人」でもあるモタさんが明るく愉快な老後学を紹介。 ※二〇〇三年二月に小社より刊行された角川oneテーマ21『快老生活の心得』を加筆・修正し、文庫化したものが底本になります。
  • すべての怒りは水のごとくに
    3.0
    わたしが受けた一つの衝撃から語りはじめたい。三年間中学校に行かなかった少女からの手紙がわたしに届いた。少女の文章には一個人の体験にとどまらず、「教育」というもの、さらには人類の行く末までに至る問題が含まれていたのだ。怒りを怒りとしてではなく、すべての怒りを海に注ぐ水のごとくに、未来を見据えて語ったその静けさが、私たちの胸を深く、そしてつよくたたく。表題作の他、子供の詩、島での暮らし、北朝鮮訪問、人生で巡り会った人たち、あれこれの本などを巡る灰谷健次郎のエッセイ集。子どもの心、いのちの行方を真摯に見つめ、深い示唆に満ちた一冊。
  • 三角のあたま
    -
    恋愛論から社会情勢まで幅広く、つれづれなるままに、作者が身辺のよしなし事を軽やかな筆致で綴った、大人の辛口エッセイ。スパイスとユーモアの絶妙の効き具合を、ご堪能あれ! 「悪意あり」「死後のランキング」「美女優遇制度」「男というもの」「文学部は駄目よ」~目次より~
  • 今を生きやすく つれづれノート言葉集
    4.4
    長年あつい支持を得る「つれづれノート」シリーズ。その25冊刊行を記念して、著者自らが全巻を振り返り、「今を生きやすく」する言葉をピックアップ! 長年の「つれづれ」ファンにも、初めて読む方にもお奨め!
  • 女の仕事じまん
    3.7
    誰でも子供の頃は、いろんな職業に憧れるもの。CA(キャビン・アテンダント)、アイドル歌手、看護士さん、保母さん……。でも「今の私は仕事を持っているし、こんな不況じゃ、転職する勇気もない」と思っているあなた! それなら、想像するしかありません。“看護士さんになって、他人の腕に注射針を表情ひとつ変えずに突き刺す私”“トラック運転手になって、次のドライブインで、「歌うヘッドライト」に八代亜紀の曲をリクエストしようと考える私”“主婦になって、奥様友達と懐石ランチする私”……。女性のための「想像上の転職」ガイド! 爆笑エッセイ。
  • ボクはこんなことを考えている
    3.6
    ノストラダムスやコックリさんから、ミスター・ポーゴに北尾光司。恐怖体験から映画、寺山修司まで。ロック界屈指の文学青年・自称「野狐禅」野郎オーケンが、のほほんと放つ珠玉のエッセイ集。
  • はたらく青年
    3.9
    学生時代。それはバイトの時代である! 若さがホトバシって、お金が足りなくなって、しゃかりきに勤労にいそしんじゃう日々なのだ。製本工場で巨大カッターにおののき、肉まんの点つけ作業に発狂しそうになり、配達するはずのエロ本にどうにもときめいてしまう。安い時給に騙され、泣いた、嗚呼、青春のバイト生活。誰もが思わず膝を打つ、はらだ印のはたらくエッセイ。
  • 続 スカートの風 恨を楽しむ人びと
    4.5
    謝罪や御礼の仕方、人間関係における距離のとり方、同じ顔ながら、習慣が大きく異なる韓国人と日本人。私達はなぜかそれを文化の差と認め合うより先に、嫌悪を感じ反発し合ってしまうことが多い。また、頻発する日韓ビジネスのトラブルや容赦ない反日攻撃はなぜおこるのか? 留学生として韓国から来日して以来、長年の在日経験の中から見いだした、両国間の根深い感情や情緒の行き違いを検証する。深刻化する日韓摩擦のブラックホールを解き明かした衝撃のルポ・エッセイ第2弾!
  • 身辺怪記
    3.0
    恐怖小説を執筆中に身の周りで頻発する怪現象、現代日本人の心の奥底に見え隠れする土俗神への信仰心、古都から漂うミステリアスな魔力、異国の地での神秘あふれる体験やそこで人々をとらえてやまぬ神話や伝説…。各地に伝わる風習や民俗をモチーフに数多くの小説を執筆し続けてきた著者が、その原点となる精神世界や自らの体験を解き明かしてゆく。現代人の心の底に眠る、人智をはるかに超えた存在への畏怖や感動を浮かび上がらせる、異色エッセイ。
  • 新 スカートの風 日韓=合わせ鏡の世界
    4.0
    自分の前にかざした鏡に、後ろからもう一つの鏡をかざして写し合うと、自分の後ろ姿が見える。それを合わせ鏡という。日本人と韓国人が、合わせ鏡のようにお互いの無意識の自分を見るとき、両国は、またとない写し合わせを可能にする。接近すればするほど激しくなる両国人の摩擦、誤解を解く鍵は、ここにあるのかもしれない。その背景を形づくる日韓の文化、社会、言葉、人間模様などを、在日経験豊かな著者が鋭い視点で綴った、好評ルポ・エッセイ「スカートの風」シリーズ、第3弾。
  • 西荻窪キネマ銀光座
    3.0
    ちっぽけな町の古びた映画館。私は逃亡するみたいに座席のシートに潜り込んで、大きなスクリーンに映し出される物語に夢中になる――名作映画に寄せた想いを三好銀の漫画とともに綴る極上映画エッセイ!
  • 四十路越え!
    3.9
    四十路の恋愛は、現世利益のせめぎ合い。「すべては自分から」という心意気で。性、仕事、美容、健康。四十代での早すぎる退廃を避け、現代を生き抜く具体的アドバイスに満ちた、金言エッセイ集!
  • 太宰と安吾
    値引きあり
    3.0
    無頼派といえば、坂口安吾、太宰治、そして檀一雄。昭和という時代を駆け抜けた彼らの生き様がよくわかる。合間に垣間見える昭和文壇の人間関係も面白い。よくも悪くも濃密な時代感が漂っていて、それが現代に足りないものを示唆しているような気がしてくる。
  • 知恵の構造について
    -
    いかに生きるべきか――この永遠の問いを、パスカルの「考える葦」から想起する。本書は、孤独の幸を説き、純粋の力を賛える。著者独自の清冽な筆致は、自然への愛を訴えていっそう輝き、人間愛に貫かれた鋭い諧謔は人間存在の憂愁に迫まる。ひ弱な一茎の葦が伸びゆくように、頁が進むにつれて力強い青年像を形成してゆく好著。
  • はじめての結婚
    4.0
    正解の結婚しかしたくないからまだ結婚しない、などと思っていませんか? 同じ結婚でも男と女ではまるで意味が違うもの。恋愛と人生の達人である二人が夫と妻の立場から語る究極の結婚エッセイ。
  • だまされることの責任
    4.3
    思考力や判断力を失い「だまされた」ことに無自覚な日本人の国民性を批判した映画監督・伊丹万作の言葉をもとに、日本を代表する「闘う」言論人2人が現代社会の行方を探求。
  • 彼らの夏、ぼくらの声
    4.0
    スポーツの世界を旅しはじめると、その面白さに惹かれて深入りしてしまう。季節でいえば真夏日にも似た、ヒロイックな日日を送っているスポーツマンたちとともに、同じ季節感の中で生きている自分がいる。一瞬の夏の煌きを綴った珠玉のスポーツ・ノンフィクション集。
  • 黄色い信号機
    -
    そこには、いた。漠とした不安を抱え、泣いていた子供の自分が。桟橋を離れていく船の上に、白いブラウスの少女を探した少年の自分が。会社を辞めることを1年悩み続けた10数年前の自分が。そしてそこには、いつも黄色に点滅する信号があった。「もうすぐ赤」をアピールする信号に僕はいつもあわて、とまどっていた――。少年時代の忘れがたいあの日、憧れた異国の山々、息子、娘、妻、大切なものたちへのゆれる想いを綴ったエッセイ集。
  • 新宿二丁目のほがらかな人々
    4.2
    あなた、そんなの愛じゃないわよ、嫉妬だわよ! 歯に衣着せぬ直球トークで、人生の悩みをズバリと解決。底なしの愛をもって、ゲイの立場から社会を斬る、大人気、新宿二丁目のほがらかな三人組が、文庫に初登場!
  • 生きにくい・・・ 私は哲学病。
    3.5
    どうせ死んでしまうのに、なぜ今死んではいけないのか? 愚直なほどに真面目な質問に、真摯に向き合い、徹底的に考え抜いてゆく、中島哲学の恰好の入門書。
  • キムラ弁護士の友情原論
    -
    私たちにとって、家族とは、仕事とは、友とは何なのだを、“あやしい探検隊”の父ことキムラ弁護士が熱く熱く語る!! ※本書は、一九九八年十一月、旬報社より刊行された単行本『友縁家族 キムラ弁護士の大熱血交遊録』を改題し、加筆訂正のうえ文庫化したものが底本です。
  • おいしい店とのつきあい方
    3.6
    同じお金を払うのに、なぜかお店に大事にしてもらえる人がいる。その違いは何だろう? 初めてのデートや大事な接待など外食を大切な時間に変えるちょっとしたコツを教える大人のレストラン活用バイブル。
  • 人間の運命
    4.3
    敗戦、そして朝鮮からの決死の引き揚げ。あの時、私は少年の自分が意識していなかった、「運命」の手が差し伸べられるのをはっきりと感じ取った。きょうまで、私はずっと人間の運命について考えてきた--。
  • 綿いっぱいの愛を!
    4.0
    「勝ち組負け組とか言うやつって本当バカ」デビュー以来激動の日々を生きてきたオーケンが、意外にいーじゃん人生って、気楽に楽しく生きていくための極意を教えます。爆笑のほほんエッセイ、待望の第二弾!
  • 90くんところがったあの頃
    3.3
    1999年7の月、空から恐怖の大王は降りてこなかった・・・。(「ノストラダムスの大予言 大はずれ」) 90年代に起こったあれこれを鬼才オーケンが気ままに綴る。 21世紀を生き抜くための叡智がここにある。 ※本書は二〇〇〇年三月に小社から刊行された単行本『90くん』を改題し、文庫化したものが底本です。 ※本作品は、紙書籍にある写真は未収録です。あらかじめご了承ください。
  • 非常識がジョーシキ
    -
    いろんなところに出没し、どこに行っても大ハシャギ。おもいっきり楽しもうとするあまり、あちらこちらで大失態。普通のつもりが、ふと気づくと常識からはみ出している人気漫画家が綴るハチャメチャ日常雑記。
  • ジョーシキ一本釣り
    -
    忘年会の福引きでハワイ旅行を当ててしまったキリコさん。アウトドア派でもなく、マリンスポーツをするでもなく、何が何でも日に焼けたいわけじゃない。しかし、人の好意も無駄にはできない……。というわけで、夫婦で行くとは思ってもみなかったハワイへ旅立つことに! はてさて、その顛末は!? 持ち前の好奇心でいたるところに出没し、独特なイマジネーションで珍ジョーシキの嵐を呼び起こす! 人気マンガ家が綴る、抱腹絶倒イラストエッセイ。
  • 林先生に伝えたいこと
    3.5
    わたしはこのひとのように人生を真正面から受け止め、苦悩していただろうか。若くして罪を犯した女性からの手紙が筆者のもとに届いた。彼女の魂は、障害を持って生まれついたという事実のため、幼いころから防御の術なく無残に傷つけられてきた。だが、綴られていたのは、死んでしまおうと幾度も思いながら、それでもなお独力で立ち直ろうとする途切れる事なき意志の軌跡だった――。表題エッセイ他、食べることについて、死について、淡路島から沖縄・渡嘉敷島移住の顛末まで幅広く論じる清冽なエッセイ集。
  • 明日をうたう 命ある限り
    3.0
    人間の生活は、つきつめれば誰しも感謝と謝罪の二語につきるのではないか――。日々襲いかかる病魔と闘い、一人遺書をしたためながら胸に浮かぶ、時、人、言葉…。作家デビュー以後の軌跡を刻む本書の執筆再開を願いながら、ついに叶うことなく七十七歳の生涯を終えた著者が最後に遺した、魂を揺さぶる感動の書。
  • つれづれノート
    4.1
    1~14巻506~682円 (税込)
    エッセイ風なものを書いてみました。日常生活の機微が伝わると思います。いざ書いてみると、三枚目ですが、実際は気むずかしくて風変わりなのです。――著者
  • 食をめぐる旅
    3.7
    流れるように店から店へ、おいしいものを求めてさまよいました。みんな何を求めて来るのだろう。ここと他のところとはどう違うのだろう。何を食べても、どこへ行っても興味はつきません。
  • さかさま映画論 地球をしばらく止めてくれ ぼくはゆっくり映画を観たい
    -
    たくみに時代感情を反映し、刺激的な作品を発表しつづけている同時代の映画作家たち――ゴダール、フェリーニ、トリュフォー、パゾリーニ、黒沢明など。彼らの作品のテーマを、現代における愛と救済、破壊と創造、自由と束縛を模索する著者が、映像に即して、あるいは心象風景に重ねて縦横に論じた映画エッセー。“さかさまシリーズ”第6弾!!
  • さかさま世界史 怪物伝
    3.5
    ほんものの人間を見つめる寺山修司の目には、偉人、天才も欠陥だらけに見える。母親のエゴイズムにあやつられ、暴君への道を歩んだネロに幼時の自分を感じて共鳴。一方、大気汚染のためにのびる都会人の鼻毛は進化か? とダーウィンを皮肉る。体験と今日的問題に例を取りながら、世界史上の大人物を真っ向うから斬ってみせる。ユニークな筆が冴えるやぶにらみ怪物伝!
  • 会社人間失格!!
    -
    バブル絶頂期に大学を卒業後、広告代理店で総合職OLとして好調なスタートを切った著者。しかし入社はや一か月で気づいてしまった衝撃の事実「私って、会社人間失格!!」やり手のキャリアウーマンにもキャピキャピのOLにもなりきれず、戸惑いと驚きの日々の中で遭遇するたくさんの難題。コピー地獄、会議中の睡魔。「協調性」のワナ、職場旅行、はては会社の辞め方等々……。3年間のOL生活から垣間みた摩訶不思議な常識や人間模様を思う存分綴った、本音の会社エッセイ!
  • 入れたり出したり
    3.6
    分類――それはすべての煩悩を生み出す本能的働き。食事、排泄、生死からセックスまで人生は入れるか出すか。携帯電話をかけるか、かけられるかが人気のバロメーター。見られるために大枚をはたいて買う勝負パンツも、大抵の男は見ることがない。この世界の現象を二つに極めれば、人類が抱える屈託ない欲望が見えてくる。盲点をつく発想で世の常、人の常をゆるゆると解き明かした分類エッセイ。「業と煩悩はお友達」という方、これを読んだら、もう「無分別」ではいられない!
  • 南青山物語
    -
    ローレックス、英会話、玉の輿、お金持ち、ケリーバッグ、女の早口etc――欲しいもの、気になること、女の子の願いや怒りを総ざらいします。流行の発信地、南青山に居をかまえ、取材で世界をかけめぐり、おしゃれに文章に、ますます磨きがかかった、最高潮の真理子エッセイ。「アン アン」の最終頁を飾り、うしろから開かせるエッセイといわれるほど人気を集めた連載の、待望の文庫版。
  • マリコ・ストリート
    -
    林真理子事務所前の閑静な道を名づけて、マリコ・ストリート。その道を通いつめる「an an」美男編集者テツオさん。二人の絶妙なかけひきから生まれた、「an an」大評判連載の、待望の一冊本です。時の流れやファッションやアイドル等々について、マリコエッセイは軽快なのに、人間の欲望の本質をついていて奥が深い。読む喜び!最高の楽しさ!を満喫できます。
  • マリコ・ジャーナル
    -
    社会、ファッション、暮らし、映画、文化、世の中や人生の大小様々な出来事とその機微を軽快に綴ったマリコの新聞です。なににでもジャーナリスティックな見識と、本質を見透す作家の目が光る、卒直で愉快な話題の数々――。なかでも最高の読み物は、最後の「その日の私」。挙式前日、ひとりで質素な夕食をとりながら、結婚という新しい幸福を実感する感動の手記で終わる、ハッピーエンドのエッセイ集。
  • ウエディング日記
    3.5
    誰もが夢見る結婚式。小さな素敵な教会で、真っ白なドレスは夢のようなレース――。理想の結婚を夢見て20年。シンプルで本物であることに徹した結婚式は、ブライダルエステに始まり、記者会見、ドレスの発注にダイエット。憧れの結婚式から甘い新婚生活まで幸せいっぱいの日々を綴った、一世一代のウエディングエッセイ。
  • 神菜、頭をよくしてあげよう
    3.8
    究極のイケメン・アイテムを手に入れ、奇跡的につまらない映画を探し、火を噴くストリッパーを礼賛。ドラッグ禁止を訴えて、時には、恋とはなんでしょう? なんて恋愛について論じたり。音楽活動、マニア本、ちょいエロ話、ぬいぐるみ愛、UFOについてなど、単行本未収録作品も含めた“のほほん”エッセイ44本。きわめておかしく、ときどきほろりな人気エッセイ・シリーズ。
  • 無印良女
    3.4
    ブランド指向も見栄もなく、本能のままシンプルに生きる「無印」の人々への大賛辞エッセイ。一直線の母ハルエ、タビックスの少女アヤコ、女ガキ大将の著者自身。彼らは一般通念からすれば、“変わり者”かもしれないけれど、その無垢な極端さがおかしくて可愛いい。愛すべき人たちなのである。「本の雑誌」出身のエッセイスト群ようこ、はじめての文庫本。
  • なぜ仕事するの?
    3.7
    いったい自分は何をやりたいのだろう。何をやったら退屈しないでいられるのだろうか。私の20代は葛藤だらけだった――。「就職ジャーナル」「とらばーゆ」編集長を歴任、のちにiモード開発の立て役者となった著者にも、こんな時代があった! 就職難時代の仕事選びから、現場で出会った数々の試練、そして雑誌一冊を任されるまで。ビジネスの第一線で活躍を続ける著者が、心の揺れをありのままに綴り、頼れるセンパイとなってその対処法を見つめた、仕事エッセイ集。
  • 東京困惑日記
    4.4
    “なるほどこれはおもしろいのである”(本人談)と、困ったことにかけては世界一、恥ずかしい体験にかけては宇宙一のハラダ君も笑っちゃう極上の秘話を一挙公開。床屋で撃沈、銭湯で玉砕などなどたっぷり、ねっとり読ませます。この本を読破すれば、自信のない人、ネクラの人、夜尿症の人も、たちどころに元気一杯ムンムンムレムレ状態になることまちがいナシ! のスーパーエッセイ集。(本人快説付き)
  • スカートの風 日本永住をめざす韓国の女たち
    4.0
    27歳で韓国から留学生として来日した著者。しかし日本人の曖昧な笑顔や態度、韓国人には考えられぬ不可思議な人生観にカルチャーショックを受ける。そんな困惑の中で知り合った韓国人ホステスたちの姿に、日韓文化のギャップや意外な真実が映し出されていることに気づき始めて……。一留学生が、李朝以来の韓国人が持ち続けてきた日本人像を打ち破り、日本文化と融合してゆく様と、そこから見出した韓国社会の病根と日本社会の意外な素顔を綴った、衝撃のルポエッセイ!
  • ギャンブル人生論
    5.0
    愚かしいことというものは魅力的である。愚かしいことをやって全うできるなら、これほどうまい話はない。自堕落な生活に憧れ、堅気の生活とは全く無縁な、自他共に許す不良男〈阿佐田哲也〉。社会からはみ出し、幾多の修羅場をくぐり抜けてきた男のバランスと破滅の美学。“麻雀の神様”とも“博奕の天才”ともいわれた男、阿佐田哲也が若者達に贈る〈男の生き方〉。虚か実か、きみにわかるか!
  • 男のリズム
    4.0
    東京の下町に生まれ育ち、仕事に旅に、衣食に遊びに、生きてゆくことの喜びを求めてやまぬ池波正太郎の名エッセイ。友人、知人、思い出の人々、生起するさまざまな出来事を温かく、生き生きと描いて興趣つきない滋味たっぷりの一冊! 人は変わり、世は移るとも、これだけは絶対に変わらぬ男の生き方を綴った必読の12章。
  • 男と女とのことは、何があっても不思議はない
    3.5
    「恋のしたたかさにおいて、女は男の比ではない。なにしろ人生がかかっているから」「女のさようならは、命がけで言う。後戻りできないくらい強くはっきりと言う。それは新しい自分を発見するための意地である」――。恋愛、結婚、別れ、不倫、仕事、ファッション、ダイエット……。「私は何回生まれかわっても、いつも女に生まれてきたい」と語る著者が、小説やエッセイに残してきた宝石のような言葉を厳選収録。輝く人生を送りたい女性のための珠玉のフレーズ・セレクション。
  • 愛は勝つ、もんか
    4.3
    ♪兎おいしい彼の山♪と、子供のころからよだれを流して思い込んでいた、あのカオルコ・ヒメノが、“音頭の中の音頭は『オバQ音頭』だぜ”と謳い上げ、“子供は不純で狡賢く、少女とは人生でもっともうぬぼれたあぶらっこいスケベ期”だと真実を淡々と語り、“売春を国営化して福祉費にまわすべきである”と断言する、核弾頭的恋愛論&ゴージャスエッセイ。
  • ひとを〈嫌う〉ということ
    4.1
    あなたに嫌いな人がいて、またあなたを嫌っている人がいることは自然なこと。こういう夥しい「嫌い」を受け止めさらに味付けとして、豊かな人生を送るための処方を明らかにした画期的な一冊。
  • ひとを愛することができない マイナスのナルシスの告白
    3.8
    果たして、ほんとうの愛とは何なのだろう? 愛に不可欠の条件、愛という名の暴力や支配、掟と対峙し、さらには自己愛の牢獄から抜け出すために――。闘う哲学者の体験的「愛」の哲学!
  • そして私は一人になった
    3.7
    「六月七日、一人で暮らすようになってからは、私は私の食べたいものしか作らなくなった。」夫と別れ、はじめて一人暮らしをはじめた著者が味わう解放感と不安。心の揺れをありのままに綴った日記文学。
  • うちのパパが言うことには
    4.0
    かつて1970年型少年で、40歳を迎えて2000年型おじさんになった著者が、ある時は鉄腕アトムや万博に心動かされた少年時代の思い出を通して、ある時は現代の問題を通して、家族や友、街、絆を綴ったエッセイ
  • 心臓に毛が生えている理由
    4.2
    『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』の著者が、ロシア語通訳として活躍しながら考えたこと、在プラハ・ソビエト学校時代に得たもの、日本人のアイデンティティなど、言葉や文化に対する深い洞察を痛快な文章で綴る。※本作品は紙版の書籍から解説が未収録となっています。あらかじめご了承ください。
  • さよなら私
    4.0
    いいこともあれば、よくないこともある。始めがあれば、終わりもある。そもそもは何もないところから生まれ、何もないところに帰っていくだけのこと。「自分」という存在があるなんて思っているから、人生は生きづらいんだ。自分探しや、ないものねだりはやめよう。キープ・オン・バカ。そもそも答えなんてないんだから。「癒やされた」「楽になった」と多くの声が寄せられた、みうらじゅん的人生訓。いよいよ魂の電子化。
  • オール1の落ちこぼれ、教師になる
    4.1
    中学校の通知表は「オール1」。中3の時の学力は、漢字は名前しか書けず、英語の単語は知っているのがBOOKだけ。数学の九九は2の段までしか言えない、落ちこぼれが編み出した「オール1」からの勉強法。いじめ、ひきこもりのどん底からアインシュタインのビデオに触発されて一念発起。中卒で働きながら猛勉強して超難関の国立大学に合格。奇跡の教師になるまでの涙と感動の物語を紹介した話題のベストセラー!
  • 死ぬまでになすべきこと
    3.5
    死ぬまでに何をしますか? 自分の老後は、子供なんかあてにしないと言いながら心の中では期待していませんか。うちの妻や主人だけは、まだまだ大丈夫と思っていませんか。でもイザというときになると……。健康、年金、冠婚葬祭のことから、老夫婦の離婚、ひとり暮らしの問題、遺言、遺産相続、そしてお墓の選び方、献体まで。老後は自助、互助、公助の三本柱で賢く生きよう。長寿社会を“頼らずに生き抜く”ための知恵を満載した衝撃の実用エッセイ。
  • er-深爪な家族と人生のはなし
    5.0
    Twitterフォロワー10万人突破!!(2016年8月現在)。「下品な仮面を被った秀逸で鋭いコラム」がウェブサービス『note』で大人気の「深爪(@fukazume_taro)」。 前作の電子書籍『深爪な愛とセックスのはなし』を発売後、各方面から「最低な内容だけど、サイコー!」「ひどすぎる! だけどおもしろい!!」「電子書籍は買ったことなかったけれど、どうしても読みたくて」……などの大反響が起こり、早くも読者待望の第二弾を配信! 今回のテーマは深爪が抱える「日常」「家族」「人生」……。あれ!? 前作みたいな“シモ”な話がないのか……との心配ご無用! 安心の「深爪ワールド」が展開しています。 そして今回は、深爪すぎて「痛くて」「泣いちゃう」話が満載。 深爪すぎて爪は短いけれど、確実にあなたの心に爪痕を残します!!
  • 無職日記 「無職」は人生の必修科目!
    5.0
    会社の経営が傾いて運悪く「無職」になってしまっても、なんとか生きていけてしまうのがいまの世の中。無職になりたての頃は「社会」という枠組みから離れて新鮮味を味わい、ポジティブにとらえて自由や可能性などを感じる。 ところが無職ライフは日常になっていくと徐々に孤独を感じ、カラダは細胞レベルで怠けはじめるようになっていく。無職生活のルールを猫から学び、「有給」ではない休暇が続く毎日。遊びは「働いている」という前提があるから楽しい、と気づく。 恋愛にも無縁になり、気になっている女の子には「職なし男には興味がないよ」と、ハローワークの窓口よりも1億倍の冷たさで言われ、無為に時間を潰す日々がむなしくなる。 本書はそんな日々を送った著者「アメリカ・アマゾン」による、無職になってから社会復帰をするまでの「若いときの『無職』は買ってでもせよ!」という考えに至った克明な日記的コラム。ズバリ! 無職は人生の必修科目である!!
  • er-深爪な愛とセックスのはなし
    3.3
    ツイッターのフォロワーが約10万人!!(2016年5月現在)。さらには文章や画像作品の投稿ウェブサービス『noto』でも数多くの人気を集めている「深爪(@fukazume_taro)」。本人いわく「自分は無名一般人の女性」であるが、なぜこれほど大人気なのか……!? 書いているテーマとして下ネタが多くそれが人気なのはたしかだが、じつは「恋愛」「セックス」「テレビドラマ」「SNS」「社会」「家族」「人生」……などとても幅広い。「天狗がク◯ニするときはやっぱ鼻を挿れたりするんだろうな」など、その内容も主婦にしては“パンク”で“ハードコア”だが、かならず核心をついている。 「フォロワー=公園で全裸でひとりごと言ってたら、いつの間にか遠巻きにできた人だかり」という認識を忘れてはいけないと強く思う」と述べているように、その視線は常に冷静。 本書はそんな深爪の「下品な仮面を被った秀逸なコラム集」。独特な世界観(!?)にぜひ侵されてみてください。
  • 桜玉吉のかたち
    値引きあり
    4.7
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 月刊コミックビーム編集長が責任編集した桜玉吉ファンブック。前代未聞の作者周辺者インタビュー! 桜玉吉は何処から来て何処へ行こうとしているのか? 知りたいけど知りたくない、知っちゃいけないことまでディープに大研究! 圧倒的な文字数! 吹っ飛ぶプライバシー! 玉吉を愛する全ての人々に捧ぐ!
  • 自閉症の僕が跳びはねる理由
    4.5
    「僕が跳びはねている時、気持ちは空に向かっています。空に吸い込まれてしまいたい思いが、僕の心を揺さぶるのです」(本文より) 人との会話が困難で気持ちを伝えることができない自閉症者の心の声を、著者が13歳の時に記した本書。障害を個性に変えて生きる純粋でひたむきな言葉は、当事者や家族だけでなく、海をも越えて人々に希望と感動をもたらした。世界的ベストセラーとなり、NHKドキュメンタリー「君が僕の息子について教えてくれたこと」でも放映された話題作、待望の文庫化! デイヴィッド・ミッチェル(英語版翻訳者)による寄稿を収録。
  • 復活
    3.5
    「タイトルを全て失ったとき、私はそれまで持ち続けていた誇りを、いったん将棋の神様に返上した。中途半端な誇りなら、持っていても仕方ない。タイトルにこだわるあまり、私は自分を見失っていたのだ。」平成八年二月、羽生七冠王誕生の陰で「屈辱」そのものを味わった谷川浩司。だが、無冠となったこの日から、谷川の新たな挑戦が始まる。ゼロの中から無心となって十七世名人を掴んだ男の不屈の復活物語。
  • ちょっと早いけど僕の自叙伝です。<改訂版>
    -
    5歳のときに出会った「奇妙なゲーム―将棋」が人生を決めた。最短距離を走って21歳で史上最年少の名人位。順風満帆の船出。しかし、青春の嵐は、そのすぐ後にやってきた。苦しみ抜いたスランプの時代。プロの試練。巨峰中原名人から名人位を奪還したときの震えるような思い。谷川浩司が栄光と挫折に彩られた27年間の人生を振り返り、将棋への熱き思いを綴った自叙伝。文庫化に際し、27歳から現在までの「激動の12年間」を新たに加筆収録。
  • ラブコメ
    3.7
    日本人が何より好きな白いご飯。今、目指すは自給自足生活――!? とにかく一度作ってみようと、楽しくも過酷な米作り体験をつづる。ごはん愛にあふれたエッセイ(原田マハ)+コミック(みづき水脈)。
  • ハオハオ!
    -
    お酒の効用、投身事故の後始末の話、カレーライスのつきあわせのうんちくなど身の周りの事柄から、いまの政治ワイドショウなどについて、定食やさんを舞台に男女3人が語り合う、ユーモラスでかつ深い現代論。
  • ボーイフレンド
    3.5
    三谷幸喜、岩井俊二、内村光良、金城武、宮崎駿、原田宗典、岡田浩暉、大多亮、赤井英和、安西水丸、中村正人、袴田吉彦、小林武史、つんく、小田和正。なぜ、この男たちが素敵なのか。恋愛の神様こと、カリスマ脚本家・北川悦吏子が、会って、話して、握手して、ツッこんで、ツッこまれて、ホメちぎった…だけに終わった(?)スーパー・ミーハー・エッセイ集。
  • 犬のこころ 犬のカウンセラーが出会った11の感動実話
    -
    「大泣きしました」「心を揺さぶられました」など感動の声、続々。ドッグライフカウンセラーとして22年のキャリアを持つ著者が出会った、犬と人の心温まる物語。読み終えた後、愛犬を抱きしめたくなります。
  • そんなつもりじゃなかったんです THEY THEIR THEM
    4.0
    高校卒業後アメリカに留学したタカちゃん、鼻血症のRくん、自分の汗のにおいが好きなイケヤマちゃん、大学の入学式のとき隣りに坐ったナオコ、証券会社に勤める美女・ヒサコさん、それにマリコにリョウコにユージャに……。もう何年も前から(そして、きっとこれからも同じように)著者の周りで飽くことなくどうしようもないことをやり続け、いつでも、そしていつまでも良きネタ提供者でいてくれる友人たち。そんな「バカだけどゴキゲンな連中」をみなさんにも、紹介します!
  • それなりのジョーシキ
    3.0
    タクシーの中で運転手から聞き出した、驚くべき入れ墨の歴史、突然、自分に憑依した極悪非道な別人格「よしこ」、カニバリズム(人肉食)の話題で大いに盛り上がるバーベキュー・パーティ、などなど……。ふと気がつくと、なぜか世間のジョーシキからちょっぴりはみ出てしまうキリコさん。でも彼女の目を通すと日常がとびきり楽しく見えてくるから不思議。横でハラハラドキドキ胸を痛める秘書Pを尻目に、今日ものんびりマイペース! 人気漫画家が超シュールなイラストと共に綴る、キリコ流ハチャメチャ日常雑記。
  • いま、島で
    3.5
    根っからの都会人だった著者が、ひとり淡路島の山村に入り、自給自足の生活をはじめた。畑の野菜の育ち具合に一喜一憂する毎日が、大きな感動と安らぎ、そして得難い教訓を与えてくれる…。島での生活を通じて、現代日本における食生活、教育、農政などの問題を厳しく問いかける。小さな「いのち」に囲まれて生きる喜びがしみじみと伝わる、極上のエッセイ。
  • ジンは心を酔わせるの
    5.0
    飲むほどに陶然としてきて、幸福になり、虚しくなり、実に淋しい。「ジン」は恋の味――。35歳で小説を書きはじめて10年。仕事のペースもつかみ、遊びのコツも心得、家族とも上手く折り合いをつけ、女として最も美しく洗練された季節の中にいる。充実しているが波乱もない。そんな日常では、ジンが内蔵をこがし、太陽が皮膚をこがすように、恋に身をこがすことは不可能なのだろうか? 女ざかりの季節の中で、こだわっていること、ものについて語る、オリジナル・エッセイ集。

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