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27歳で韓国から留学生として来日した著者。しかし日本人の曖昧な笑顔や態度、韓国人には考えられぬ不可思議な人生観にカルチャーショックを受ける。そんな困惑の中で知り合った韓国人ホステスたちの姿に、日韓文化のギャップや意外な真実が映し出されていることに気づき始めて……。一留学生が、李朝以来の韓国人が持ち続けてきた日本人像を打ち破り、日本文化と融合してゆく様と、そこから見出した韓国社会の病根と日本社会の意外な素顔を綴った、衝撃のルポエッセイ!
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Posted by ブクログ
韓国の文化を勉強し始めたときに、偶然、古書店で見つけた本。 韓日両面からの視点で、韓国文化や生活を見つめた本は、それまでのガイドブックや、難しい評論にはない新しさで、一気に読んだ。大変面白い。 以来、著者の呉善花氏の作品は、ほとんど読んでいる。私にとっては、どのガイドブックよりも参考になったと言っ...続きを読むてよい。 著者は、私より数年歳上のようだが、いろいろな本を通じて語られる著者の大学、大学院留学時代の韓日関係が触れられるところは、同時代の懐かしさと、緊張感が蘇る。 韓国で仕事をするとき、「あぁ、このことね」と、うなづくことも多い。私にとっては好きな著者であるが、韓国からの留学生の中には、違う評価をする友人も多いので、ちょっと評価が分かれるかもしれない。 いずれにしても、私にとっては、韓国文化を学ぶ、最初の本として印象の強い一冊。
爆笑して読んだ。凄く面白い。少し古いので現在の韓国がどうかは判らないがこの一冊で韓国人にときめける。
とある韓国人女性による、日韓比較に基づく韓国批評の本。 日本という国の特徴が、韓国という近くて遠い国と比較されることで非常に分かりやすい。自分の国の文化や特色は冷静に分析する機会がないことに気付かされる。 日本について好ましくない部分も書いてはあるものの、非常に日本に好意的に描かれているため、日本人...続きを読むであればちょっぴり誇らしいような良い気分で読めるのではないか。 彼女が本当に書きたかったことは、おそらく韓国における女性の社会的地位向上を目指すものであり、その比較において日本という国が引き合いに出されているはず。だからか、少し日本が美化され過ぎているような、気もする。
日本にきたホステスではない韓国女性の、日本に働きにくる韓国女性を一面とした韓国論・日本論。1990年の著述なので表層的には現在と異なることも多いはずだが、多くのことは今も変わらないんだろうな。
日本での生活が長い筆者が、日本との比較をしつつ、韓国という国をぶった切っている一冊。 ちょっと時代背景は古いけど、今でも興味深く読めます。 当時、これを書いた彼女の勇気に感服。
韓国人の著者が感じた日本人と韓国人の考え方の違い。韓国人から見て理解しがたい日本人の考え方や、常日頃から不思議に思っていた韓国人の激しさの理由が解り、面白かった。日韓比較のありがちな本だけど、この本は他のものより深くつっこんであると思う。
「泥棒に入られた」これは日本の文化に根ざした言い方。受身の姿勢。あくまでも悪いのは自分。自分が悪いと省みる。 「泥棒が入った」これは韓国の言い方。主体的な文化。あくまでも悪いのは泥棒。他罰的な文化。 在日韓国人として日本の人に読んで欲しい本。インターンでインタビューの時に上智の留学生相手にこの話...続きを読むをして、すごくスムーズに取材することができた。本は読んでおくべきと思った瞬間です(≧ω≦)
韓国がオリンピックを経て高度成長時代に入り先進国の仲間入りをした頃、さてその民族はどうしていたか。日本と似て非なる文化の一面を、韓国ブームよりもずっと早くこの人は日本の注ぎ込んでいた。続編も沢山でている。
1990年刊、韓国人の考え方と行動、来日の目的。女性の夢は、お金と権力を持つ男性との結婚。婚期を逃したり、離婚したら実家には帰れず、日本に働きに出る。プライドが高く自分にお金をかける韓国人ホステス、娘が美しければキーセンにして富を得てきた伝統。 韓国人の社会や考え方がだいぶ日本とは違うことがわかり...続きを読むます。30年前というと一世代前ですが、言われるほど日本も進んでなかったと思いますが、どちらも今はどうなんでしょうか。
27歳で日本に留学して8年後に学生をしつつ、仕事を始め、さらにこういう本を出せるようになるほど、日本をよく見ている。運や時代、本人の頭の良さだけではとうてい計り知れない、バイタリティを感じる。なんとなく頭で思っていたハングルという文字の限界に言及していて、面白い。(2007.2.24)
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