ネタバレ
Posted by ブクログ
2020年11月24日
『諦めなければ、この世に不可能な夢などない。』
中学校3年生の時の私はこの本を手にし、初めてこの本を書いた人に会ってみたいと強く思った作品でした。
私がこの本を読み感じた事は、諦めなければいつか夢は叶うという事、どんな夢であっても周りがその人が叶うと真剣に信じてあげるという事、そして、どんな人生...続きを読むにでもその人にしか教えられない事があるという事です。宮本さんの場合は、同級生に学力が低いからといじめに遭い、また勉強が出来ないからと先生にも見捨てられ、その結果宮本さんは自分自身を捨ててしまい引きこもりになってしまいましたが宮本さんは、「しかし、この体験が、私の貴重な糧となるはずです。(p178)」、「私と出会うことで何かが変わる人がいるかも知れない。(p179)」という風に考えられておられ、私も宮本さんの考えと同じく、自分の経験でしか教えられない事があるのではないかと思いました。どれだけ落ちこぼれでも、どれだけオール1でもその人の価値は下がる事は無く、逆に言えば、いろんな経験を積んだりしているので多角的な思考を持つ事が出来ているのではないか、と考え、そして、その人にしか教えることのできない学びがたくさんあるという風にも考える事ができました。その人生経験から導き出した答えを後世の社会を支える子どもたちに伝え、その教師人生の中で出会った子ども達の中の一人でもが「先生に出会えて救われた。」そして、「その人の人生に希望や夢を持つ素晴らしさを伝えることができる(p179)」と思ってくれる様な教師になりたいと思いました。
宮本さんの本を読んで人生なんて人の努力次第でどうにでもなれることを知ったし、人生初頭の弱みなどはいくらでも自分の強みに出来ることをこの本を通して教えて頂きました。だからこそ、私が教師になった時にはこの宮本さんの様に生徒の為に自分の人生をかけられる様な教師になりたいと思うし、また、この本を読んでその様な教師になりたいと思ってくれる人がこれから増え続けて欲しいなと感じました。