深爪の作品一覧

「毒親に育てられた子は、やがて自らも毒親になってしまうのだろうか」という呪縛のようなスパイラルから抜け出すべく日々を模索する、深爪さん初の子育てエッセイ。

2人の子を育て、今春ついに中学生の母となった私もまさに「親になってもわからない」と頭を抱えることばかりで、1つ1つのエピソードに笑い、涙し、共感した。

子育てに悩む人。
親との関係に悩む人。
親子関係に葛藤を抱えるすべての人にとって、「これは私のための本だ」と感じられる一冊になるのではないだろうか。

女性誌で連載されていたコラムを一冊にまとめた本作。

「深爪式」「深爪流」とはまたひと味違い、時事ネタ、芸能ネタが多いもののウィットに富んだ深爪節は相変わらず。

深爪さんの書籍は面白すぎてどれも1日で読んでしまうので困る。

前作「深爪式」を読み終えて即購入した。
相変わらず下ネタのオンパレードなのに、言い回しが秀逸で爽快感すらある。
深爪さんの著書を読む度、書いてある状況はひどいのに表現力豊かな方がシモを語るとこんなにも味わい深い「文学」に昇華するのかと唸ってしまう。

しかしながら、前作よりも家族や価値観にまつわる深いエピソードが多く、笑いの中に心を強く支えられるような言葉が並んでいて、ホロッとくるページも多い。(そしてその後すぐにまた下ネタに戻る)

癒しや許しではないけれど、こういうアプローチで心を軽くする薬のような本があってもいいなと思った。

何故こんなにゲスな話題を品良く「文学」に昇華できるのか。
私はこれほどまでに熱烈に玉袋への語る人を他に知らないけれど(シワを迷路にする話で声を出して笑ってしまった)、これこそまさに「深爪節」ともいえるような怒濤の下ネタオンパレードの狭間に知性や心根のあたたかさが垣間見え、深爪さんの魅力そのものをギュッと凝縮したような一冊だった。
梅雨時の憂鬱を吹き飛ばす、スカッとする読後感を是非。

今回はちょっと真面目、ちょっと突いてる。
おふざけ満載のほうが明るくバッカだな〜と笑いながら読めるので好きだけど。
何事にもしっかり自分の意見を持ち、はっきり的確に言葉にできてすごいなぁと思う。