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氷獄【電子特典付き】
「私が絞首台に吊されるその時、日本の正義は亡びるのです」 新人弁護士・日高正義が初めて担当する事件は、2年前、手術室での連続殺人として世を震撼させた「バチスタ・スキャンダル」だった。被疑者の黙秘に苦戦し、死刑に追い込めない検察。弁護をも拒み続ける被疑者に日高は、ある提案を持ち掛けた。被疑者と日高、それぞれの戦いの幕が上がる――。(「氷獄」) 『チーム・バチスタの栄光』のその後を描いた表題作を含む全4篇。 有罪率99.9%を誇る検察司法の歪みに正義のメスを入れる、リーガル×メディカル・エンタテインメント! ◆収録作 「双生」……医師・田口公平の元で研修に励むすみれ・小百合の桜宮姉妹。外来患者の夫の異変に気付いたすみれは、ある斬新な治療法を提案する。 「星宿」……十字星を見たい――。看護師の如月翔子は、手術を拒否し続ける少年・村本亮の願いを叶えるため、便利屋・城崎を呼び出す。 「黎明」……末期癌の妻が入所した東城大学医学部付属病院のホスピスは、治る希望を捨て、死を受け入れるという方針だった。夫・章雄は反発するが……。 「氷獄」……新人弁護士・日高正義は「バチスタ・スキャンダル」の被疑者のもとを訪れる。弁護の拒否を続ける被疑者に、日高正義はある提案を持ち掛ける。 ★豪華電子版特典付き! 「小説 野性時代」連載時扉イラスト 電子版共通あとがき 電子版あとがき『氷獄』 付録1【海堂尊・全著作リスト】 付録2【作品相関図】 付録3【桜宮年表】 付録4【「桜宮サーガ」年代順リスト】 付録5【「桜宮サーガ」構造】 付録6【「海堂ラボ」登場人物リスト】 付録7【あとがき索引】 ※本電子書籍は、2021年7月に角川文庫より刊行された『氷獄』を底本とし、電子特典を加えたものです。 -
氷雪の殺人
官僚組織の複雑怪奇さ、エリートたちの強固さ、北朝鮮ミサイル――日本人にとっての「覚悟」とは何か。 現代社会に生きる全ての読者に壮大な感慨を呼び起こしてくれる、内田康夫堂々の代表作! 北海道・利尻島に美しくそびえる利尻富士で、不審死したひとりのエリート社員。 警視庁刑事局長の兄・陽一郎から調査を頼まれた浅見光彦は、ある女性から 託された謎のメッセージとCDから事件の真相に迫ってゆく。 次第に見えてくるのは、防衛庁という巨大組織に生きる人々の苦悩と正義、恐ろしさ。 警視庁を背負うエリートである兄・陽一郎は光彦とともに 「彼らの正義」を動かすことができるのか? 個人の正義と国家犯罪がぶつかるシーンの緊迫感、家庭と恋人を大切にしていた男の無念の死を思い、「大義」を真摯に論じる浅見光彦の必死の姿は感動を呼ぶ。 著者の代表作の新装版です。 -
漂流家族
乱交・クスリ漬けの男の妄想は拡がり、女への想像を絶する虐待が展開する 麻薬不法所持で全国に指名手配され、逃亡生活を続ける黒田健と三人の女たち。健のヤク中に特有な被害妄想が昂ぶるにつれ、女たちへの執拗な性的虐待はエスカレートするばかり。京都、名古屋そして東京へと逃げる間、暴力による責めはもとより、吐瀉物や排泄物まで登場して状況は混沌の一途をたどるのだった。 かつてSM雑誌上において別名義で連載していた幻のバイオレンス小説を発掘! グロテスクかつ猟奇的な作風はそのままに、不気味な世界観が構築されている。「電子版あとがき」を収録。 ●友成純一(ともなり・じゅんいち) 1954年福岡生まれ。1976年、早稲田大学在学中に「透明人間の定理リラダンについて」が幻影城新人評論部門に入選。映画評などでも活躍したのち、1985年「肉の儀式」で小説家デビュー。官能的でバイオレントな作風が注目を浴びる。以後、スプラッター小説のパイオニアとしてだけでなく、SF、ホラー、怪獣小説などでも鬼才ぶりを発揮し、多くの著作を発表。またロンドン関連の著書も多い。現在はバリ島在住。 -
平泉・義経伝説殺人事件
義経と静御前の伝説が招いた密室殺人の謎とアリバイ崩し 東京渋谷のマンションで、妊娠6ヵ月の若い女性が殺された。岩手県観光振興会東京事務所に勤めていた彼女が交際していた相手は、岩手県平泉に住む男だった。警視庁の瀬戸際警部が捜査を開始すると、被害者の女性は義経を名乗る人物から脅迫を受けており、殺される直前に不可解な行動をしていたことがわかった。 そして、義経の側室だった静御前に関する資料が発見され、平泉町で史跡の世界遺産登録を推進する動きが高まるなか、第二の殺人が…。みちのくの古都・平泉を舞台にした傑作旅情ミステリ。 ●矢島誠(やじま・まこと) 1954年、東京生まれ。中央大学卒業。雑誌編集者を経て、1988年『霊南坂殺人事件』でデビュー。『星狩人』で、第29回江戸川乱歩賞候補。第8回横溝正史賞候補となった『双曲線上の殺人』は火曜サスペンス劇場でドラマ化されている。長編ミステリーだけでなく、ホラー短編集や、最近では、時代小説も手がける。 -
ヒート
日本男子マラソンの長期低迷傾向に歯止めをかけるため新設された「東海道マラソン」。神奈川県知事の号令のもと、県庁職員の音無太志は、日本陸上界の至宝・山城悟のペースメーカーとして、孤独なランナー・甲本剛に白羽の矢を立てる。甲本はかつてハーフマラソンの日本記録を持っていた「30キロまでの男」。所属していた実業団が解散し、母校のグラウンドを借りて練習する身だ。ペースメーカーになることを渋る甲本に、音無は破格の条件を提示するが――。果たして世界最高記録達成はなるのか。数多の人間の欲望と情熱を乗せたレースは、まさかの展開に――。箱根駅伝を走る学連選抜チームの激走を描いたベストセラー『チーム』の“その先”の物語。疾走感あふれるレース描写と、男たちの人間ドラマに一気読み必至。 -
ビギナーズラック 〈新装版〉
「隠蔽捜査」「東京湾臨海署安積班」「警視庁強行犯係・樋口顕」等、 人気シリーズで警察小説を牽引する今野敏の初期短篇集。 人気シリーズのスピンオフも収録! 人には闘わなくてはいけない時がある――。 闘え、愛する者のために。 ドライブ中、横浜新道で暴走族に囲まれた島村と恋人の真理。 真理が目の前で押し倒された時、島村の中で理不尽な暴力に対する 激しい怒りが湧き上がった。 真理を逃がし、敵と闘うことを決意する島村。 そして真理も、島村とともに闘うために戻ってくる……。 表題作ほか〈奏者水滸伝〉の比嘉隆昌、〈公安外事〉の倉島警部補が登場する 人気シリーズのスピンオフ作品も収録。 【収録作】 ビギナーズラック 戦場を去った男 テイク・ザ・ビーフラット 波まかせ 未完成の怨み 公安の仕事 -
尾州白帝城 殺意の旅情
東京で平凡な学生生活を送っていた塩野妙子。彼女は大学卒業直前に、仲間に追われ深夜突然訪れた男と、奇妙な10日間の同棲生活を体験していた。24年後に起きた連続殺人事件の謎を解く鍵は、すべてそこにあった。そして、ひたすら女主人を一途に守る、昔気質の男の隠された過去とは…。愛知県の明治村、犬山城、木曽川など歴史と詩情溢れる舞台を背景に、八木沢警部補の推理が冴える長篇ミステリ。 ●大谷羊太郎(おおたに・ようたろう) 1931年、東大阪市に生まれる。慶応大学文学部国文学科中退。大学在学中にプロミュージシャンとしてデビュー。芸能界で過ごした後、1970年に『殺意の演奏』で第16回江戸川乱歩賞を受賞。翌年より推理作家専業。トリック中心の推理小説を120冊以上発表。近年は時代小説でも多くの著書を発表している。 -
美少年探偵団 きみだけに光かがやく暗黒星
十年前に一度だけ見た星を探す少女――私立指輪学園中等部二年の瞳島眉美。彼女の探し物は、学園のトラブルを非公式非公開非営利に解決すると噂される謎の集団「美少年探偵団」が請け負うことに。個性が豊かすぎる五人の「美少年」に翻弄される、賑やかで危険な日々が幕を開ける。青春ミステリーの新機軸! 2021年4月10日~TVアニメ放送開始! ABC テレビ・テレビ朝日系列全国 24 局ネット(『ANiMAZiNG!!!』枠) 毎週土曜 深夜2:00 CAST 瞳島眉美:坂本真綾 双頭院 学:村瀬 歩 咲口長広:坂 泰斗 袋井 満:増田俊樹 足利飆太:矢野奨吾 指輪創作:佐藤 元 麗:七海ひろき 札槻 嘘:鳥海浩輔 STAFF 原作:西尾維新 キャラクター原案:キナコ 総監督:新房昭之 アニメーションキャラクターデザイン:山村洋貴 監督:大谷 肇 アニメーション制作:シャフト -
美術探偵・神永美有
「その絵がもし贋物なら、見た瞬間、苦みを感じ、本物なら甘みを覚えます」。美術品の真贋をその舌に感じる味覚で見抜く美術コンサルタント・神永美有。 短大の美術講師・佐々木昭友にもたらされた、「ボッティチェッリの『秋』が発見された」との情報、半信半疑で出かけた佐々木だが、同席した神永は絵を見た瞬間、強烈な甘みを感じたという。「秋」はイタリア・ルネッサンス期の巨匠の真筆なのか、それとも手の込んだ贋作なのか? ボッティチェッリ、フェルメールから正倉院御物、江戸時代の涅槃図まで、美術にまつわる謎を解く5篇。 解説・大津波悦子 -
美術探偵・神永美有
人気の美術ミステリー、シリーズ第3弾! 舌に感じる味覚で美術品の真贋を見分ける美術コンサルタントの神永美有と美大の准教授・佐々木昭友、佐々木の元教え子で芸術家の卵・イヴォンヌのトリオが大活躍。 函館戦争で戦死した先祖を悼んで榎本武揚から贈られた、隕石を鍛えなおして作られたというサーベル。刀身の成分を調べてみると、隕石に含まれていたはずのニッケルが検出されず、偽の流星刀と断定された。だが、サーベルを前にした神永の舌はこの刀の意外な部分に甘みを感知していた(「流星刀、五稜郭にあり」)。 佐々木が密かに思いを寄せていた教え子・琴乃が結婚。いやいやながら結婚式に出席した佐々木の前で、琴乃は嫁ぎ先の家宝、支倉常長が持ち帰ったというローマ法王の肖像画を偽物と断じた。真贋の判定を託された佐々木は?(「B級偉人」)。 そのほか、志賀島の金印と同時代の「銀印」が京都から出土した。果たして本物か?(「銀印も出土した」)。北海道の農家から見つかったモザイク画は、本当にカエサルの時代のものなのか?(「モザイクで、やーらしい」)。ペリーが日本に持ち込み、将軍に披露したという蒸気機関車の模型は本物か。鍵を握るのはスケッチブックに残された「sen.T」の署名(「汽車とアスパラガス」)。神永が味覚で美術本の真贋を見極めるきっかけが明かされる青春記(「春のもみじ秋のさくら」)。 -
美人警部補裏調書
見知らぬ人間の不動産を乗っ取れるか? 美人婦警の泥棒稼業! 新宿派出所は、婦人警官ばかりで、そのソフトな雰囲気は人気があった。だが、派出所につめている英明玖美(はなぶさ・めぐみ)警部補以下、五人の婦警には“裏の顔”があった。ある日、交通事故で知った女性が、見知らぬ男性に自宅のマンションを乗っ取られたと訴えてくる。明玖美たちが裏で調べ始めると、金と欲に汚れた人間関係が見えてきた。美人婦警たちは、その鋭敏な頭脳と美貌で悪人を出し抜けるか…? 不動産をめぐる長編サスペンス。 ●龍一京(りゅう・いっきょう) 1941年大分県生まれ。元兵庫県警察、司法警察官として主に公安を担当する。退職後、コンサルタント業等を経て、作家に転身。著者の実体験をふんだんに織り込んだ、リアルな刑事の実態を描く警察小説を得意とする。『偽装捜査』(光文社文庫)、『鬼刑事(デカ)謀殺痕』(祥伝社文庫)など著書多数。 -
ビストロ青猫謎解きレシピ
京都の魔界の闇に人妻料理人が迫るミステリ。 京都御所の近くにある「ビストロ青猫」ではフランスの家庭料理を手軽に楽しめ、ケータリングサービスも評判だ。37歳の辻村凪子ももともとは夫の公輔と足繁く通う常連客だったが、三年前からこの店で働きはじめた。三年前、取材に出たまま行方がわからなくなった新聞記者の夫が、いつかここに姿を現すかもしれないという淡い期待もあったからだ。 貴船の南3キロほどにある溝口家を凪子がケータリングに訪れたその日。料理の準備を進めていると、ときどき店の手伝いをしている大学生の準平が声をひそめて言った。「あの人、もしかして『キミーK』じゃないですか?」神社仏閣巡りが趣味で“魔界”に詳しい準平によれば、溝口家のリビングでくつろぐ年齢不詳の女性は、いかがわしい噂もある呪術研究家だという。 そのキミーKこと桂喜美恵の死体が、翌朝「鐵輪の井戸」近くで見つかる。井戸は貴船神社丑の刻参りの出発点といえる“魔界”スポットだった。凪子はこの出来事を発端に、やがて続発する事件に関わっていく。それが夫・公輔の危険な“居場所”へと近づくことも知らずに――。 呪いか、祟りか、トリックか?「髑髏本尊殺人事件」の謎に人妻料理人が迫るミステリ小説。 -
ビストロ三軒亭
三軒茶屋にある小さなビストロ。来る人の望みを叶える魔法のような店。料理は本格派、サービスは規格外。どんな事情の客も大歓迎。――ここ『ビストロ三軒亭』には、お決まりのメニューが存在しない。好みや希望をギャルソンに伝えると、名探偵ポアロ好きな若きオーナーシェフ・伊勢優也が、その人だけのオリジナルコースを作ってくれる、オーダーメイドのレストランなのだ。ひと月ほど前までセミプロの舞台役者だった神坂隆一は、姉の紹介でこの店のギャルソンとして働くことに。個性豊かな先輩ギャルソンたちに気後れしつつも、初めて挑んだ接客。だが、担当した女性客が、いろいろな謎を秘めた奇妙な人物であることを、隆一はまだ知らずにいた……。美味しい料理と謎に満ちた、癒しのグルメミステリー。 1~アントルコート~ 奇妙な客の荷物と残した料理から、シェフが謎の真相に迫る。 2~ダンドォーマロン~ スペシャルな七面鳥の栗詰めで、店内で起きた事件を解決! 3~ラクレット~ チーズたっぷりの試食会にやって来たのは、なんと3人の魔女? 4~キッシュ・ロレーヌ~ シェフがなぜか作れない料理、キッシュに隠された秘密とは。 -
ビタートラップ
「大好きなんです……」 女の告白、嘘か本当か!? 恋人は、中国のハニートラップだった! 月村了衛だから書けた「恋愛×スパイ小説」 普通すぎるふたりの 普通じゃない恋愛冒険譚! 「私は中国のハニートラップなんです」。 農林水産省で働くノンキャリア公務員の並木は、 恋人から突然、告白される。なぜぼくが? 警視庁公安部からは追尾され、 中国の国家安全部からは拉致される。 両国組織を欺くために、同棲を始めるが……。 何が真実で、誰を信じればいいのか。 「本気で好き」と語る彼女は信じられるのか――。 恋愛×スパイ小説の極北。 解説/藤田香織 -
ビリヤード・ハナブサへようこそ
変わった名前をもつ大学院生、中央(あたり・あきら)。彼はちょっとレトロな撞球場「ビリヤード・ハナブサ」でアルバイトをしている。ビリヤードの腕前は一流、経営手腕は三流の英雄一郎(はなぶさ・ゆういちろう)先生がオーナーの店には、個性的な常連客たちが集う。おしゃべり好きな彼らは、仲間内の誰かが事件に巻き込まれると、プレーそっちのけで推理談議を始め、みな素人探偵となって謎を解こうとするのだ。けれど結局事件の真相を言い当てるのは、アルバイトの中央の役割で?! そして今日もまた不思議な事件が持ち込まれ――。現代の『黒後家蜘蛛の会』登場。第24回鮎川賞受賞作。/解説=福井健太 -
琵琶湖殺人探訪 愛と死の近江路紀行
推理作家の吉本紀子は、週刊誌に連載を持つことになった。ただ、その作品は読者から企画を募集し、それをもとに紀子が物語を展開していくという変わった趣向だった。読者からは多くの投書が寄せられたが、ひときわ紀子の目をひいたのは、滋賀県の女性の手紙で、不倫の駆け落ちがテーマになっていた。紀子は取材のため、独り琵琶湖畔の街・守山へ向かったが、そこで忌まわしい殺人が……。 美貌の推理作家・吉本紀子と警視庁広域捜査官・上島警部のコンビが活躍する旅情ミステリ小説。 ●石川真介(いしかわ・しんすけ) 1953年、福井県鯖江市生まれ。東京大学法学部卒。トヨタ自動車に40年間勤務。1991年に『不連続線』で第2回鮎川哲也賞を受賞。錯綜したストーリーと堅牢な構成、女性の数奇な運命と斬新な社会テーマ、丹念な現地取材に基づくローカル描写とグルメ、そして奇抜なアリバイ崩しの長編旅情ミステリーを得意にしている。主人公は推理作家・吉本紀子と広域捜査官・上島警部。作品は『女と愛とミステリー』(テレビ東京)、『木曜ミステリー』(テレビ朝日)でドラマ化。福井ふるさと大使。鯖江市ふるさと大使。日本推理作家協会会員。 -
瓶詰めの過去
三十年前に幼い二人の心をとらえた緑色の小瓶、その秘密が明らかにされたとき… わたしはこっそりと、例の小部屋に忍び込んだ。緑色の小瓶をポケットに仕舞うと、抜き足差し足で研究所を出、あとは一目散に林の中を駆け抜けたのだ。怖ろしかった。自分の行為が怖ろしかったのか、それは忘れた。木々の間から斜光になって射し込む陽光まで、無気味に思えたのを憶えている。(「瓶詰めの過去」より) 読者を驚かせる逆転ストーリーの数々。切れ味鋭い本格ミステリ10篇を収録。 *旅先の女 *おやすみなさい、永遠に *六年ぶりの夫 *瓶詰めの過去 *木の上の眼鏡 *バラの中の死 *黒い火 *炎天下の密室 *ひき逃げ *ネガティブ ●日下圭介(くさか・けいすけ) 1940年和歌山県生まれ。早稲田大学第一商学部卒。1965年朝日新聞社に入社。1975年『蝶たちは今…』で第21回江戸川乱歩賞を受賞。1982年『鶯を呼ぶ少年』『木に登る犬』で日本推理作家協会賞・短編賞を受賞。その後作家活動に専念し、『黄金機関車を狙え』などの近代史ミステリーで新境地を開く。 -
B・D・Tシリーズ 合本版
不法滞在外国人問題が深刻化する近未来東京。爆発的に急増した身寄りのない混血児たちは「ホープレス・チャイルド」と呼ばれ、その多くが犯罪者となっていた。彼らが巣食う東新宿はスラムと化し、いつしか、街は「B・D・T」と呼ばれた。無法地帯となった最も危険な街で、私立探偵ヨヨギ・ケンが依頼された仕事は、失踪したホープレス出身の女性歌手の捜索だった――。女の足跡を追うケンを次々と襲うトラブル、そしてケンの目の前に、その巨大な組織が正体を現す! 圧倒的なスピード感で描く、傑作冒険アクション。――『B・D・T[掟の街]』 ムービーアイランドと称される人工島を拠点に映画産業が隆盛を誇り、一方で「ネットワーク」と呼ばれるテレビ産業が人々の生活を支配する近未来、新東京。報道を牛耳るネットワークで視聴率のために殺人予告が横行するなか、引退した私立探偵のヨヨギ・ケンはかつての友人の依頼を受け、新東京に舞いもどる。予告された殺人は仕組まれた陰謀なのか? 調査を進めるケンが行き着いたのは、人工島・ムービーアイランドだった――。パンドラの匣を開けたケンに容赦の無い運命が迫る。深まる謎、鮮烈なアクション。一気読み冒険エンターテインメント! 『B・D・T [掟の街] 』続編。――『影絵の騎士』 -
ビーナス殺人ライン
ぼくは、3年前に姉が自殺した女神湖に花を供え、愛車サベージで宿泊先の諏訪湖畔、静湖荘へ向かった。そこで出会ったツーリンググループの7人は、スズキGSX-Rに乗る少女を追って諏訪へ来たという。偶然出会ったサービス・エリアで、少女が手帳を落として走り去ったのを、親切にも届けようとしているらしい。手帳は1年前の今日、女神湖付近でバイクで事故死した少女の兄のものだった。3年前と1年前、同じ命日……。ぼくが不思議な縁に興味を覚えたその夜、グループの1人が静湖荘の一室で刺殺される。手帳は盗まれ、足跡を残した少女は行方不明になった。そして2日後には新たな屍体が……。事件の鍵を握る少女を捜し出し、殺人事件の謎を解き明かすことはできるのか!? ●石井敏弘(いしい・としひろ) 1962年、岡山県倉敷市生まれ。岡山商科大学卒業。1987年、第33回江戸川乱歩賞を『風のターン・ロード』で受賞。岡山商科大学でミステリーを主体とした文学の教鞭を取りつつ、ミステリー・イベント用原作小説の書き下ろし他、現在は脚本家としても活動。 -
ピュタゴラスの旅
究極のミステリー、あるいは哲学・求道の青春小説、そして恐怖と幻想、寓意譚 ミステリーの、ひいては小説の約束事に挑戦する「そしてすべて目に見えないもの」。魂の浄化を求めて果てのない旅を続ける哲人を描く表題作。物語の欺瞞と抑圧を暴き、その極北に挑む「籤引き」。みずみずしい創作活動の魂の軌跡をあざやかに示す酒見ワールドの原点。アイロニカルで寓意に富む5編からなる作品集。中島敦文学賞受賞作。 ・そしてすべて目に見えないもの ・ピュタゴラスの旅 ・籤引き ・虐待者たち ・エピクテトス ●酒見賢一(さけみ・けんいち) 福岡県生まれ。愛知大学卒業。1989年『後宮小説』で第1回日本ファンタジーノベル大賞を受賞(「雲のように風のように」の題でアニメ化)しデビュー。1992年『墨攻』他で中島敦記念賞を、2000年『周公旦』で、新田次郎文学賞を受賞。その他、『陋巷に在り』『泣き虫弱虫諸葛孔明』など著書多数。 -
P+D BOOKS 風の息
日航機「もく星号」墜落の謎を追う問題作。 昭和27年4月9日、突然消息を絶った日航定期便福岡行き「もく星号」は、羽田を離陸した20分後に消息を絶った。 乗客には八幡製鉄社長・三鬼隆、漫談家・大辻司郎など著名な顔ぶれも混じっていた。翌日、伊豆大島三原山噴火口付近で、バラバラになった機体が発見されたが事故原因は特定されないまま。朝鮮戦争の最中に起ったこの事故は、果たして偶然か謀略か? 筆者代表作「日本の黒い霧」などと同様に、昭和の“謎”事件の真相を解明するため、記録的手法を導入して真正面から挑んだドキュメントタッチの長編小説・上巻。 -
P+D BOOKS 風の息 全3巻 合本版
待望の全3巻合本版!! 日航機「もく星号」墜落の謎を追う問題作。 昭和27年4月9日、突然消息を絶った日航定期便福岡行き「もく星号」は、羽田を離陸した20分後に消息を絶った。 乗客には八幡製鉄社長・三鬼隆、漫談家・大辻司郎など著名な顔ぶれも混じっていた。翌日、伊豆大島三原山噴火口付近で、バラバラになった機体が発見されたが事故原因は特定されないまま。朝鮮戦争の最中に起ったこの事故は、果たして偶然か謀略か? 筆者代表作「日本の黒い霧」などと同様に、昭和の“謎”事件の真相を解明するため、記録的手法を導入して真正面から挑んだドキュメントタッチの長編小説。 -
P+D BOOKS 詩城の旅びと
南仏を舞台に愛と復讐の交錯を描く。 「ゴッホゆかりのプロヴァンス地方で国際駅伝を」一女性の投書に惹かれた和栄新聞社企画部長・木村は、実現に向けて南フランスへ飛んだ。荒れた古城や教会を訪れ、謎めいた伯爵夫妻の館に滞在。仕事に賭ける男の情熱と投書者のひそかな企みがついに交錯した……。 南フランスの太陽・青い空・あふれるラベンダーの紫、風光明媚な情景の中で織り成される奇妙な人間模様。目眩めく憎悪と妖しい愛、そして「執念」と「殺意」。暗鬱な風景と明るい光景とが渾然となって、黒い詩情が交錯する…。知られざるフランス中世都市レ・ボー、ゴッホのゆかりの地アルル、セザンヌの生地エクス・アン・プロヴァンス、そして九州豊後竹田で繰り広げられるサスペンス・ロマンス。 NHK同名ドラマの原作にもなった作品。炎の画家が愛した美しい風光のなかに巨匠・松本清張が愛と復讐の構図を描く。 -
P+D BOOKS 天を突く石像
汚職と政治が巡る渾身の社会派ミステリー。 建設会社の技師・青山は精神異常を装い、妻帯者でありながら、親友・大場と義妹・冬子に、資源開拓公団総裁の娘・理恵子を婚約者だと紹介する。 そして、その夜、青山は総裁の豪邸で総裁秘書・市橋若葉を絞殺し自殺してしまう。青山の発狂と自殺に疑問を抱いた大場は、独自の調査を開始するのが……。 東京、伊豆、秩父と僅かな証拠を頼りに調査を進めていく中、調査に協力する冬子との間には、いつしか愛の炎が燃えていく。そして、大場は、ついにこの事件に隠された驚愕の事実を掴む。 ダム建設に絡む汚職と政治が巡る、笹沢左保、渾身の社会派ミステリー。