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三軒茶屋にある小さなビストロ。来る人の望みを叶える魔法のような店。料理は本格派、サービスは規格外。どんな事情の客も大歓迎。――ここ『ビストロ三軒亭』には、お決まりのメニューが存在しない。好みや希望をギャルソンに伝えると、名探偵ポアロ好きな若きオーナーシェフ・伊勢優也が、その人だけのオリジナルコースを作ってくれる、オーダーメイドのレストランなのだ。ひと月ほど前までセミプロの舞台役者だった神坂隆一は、姉の紹介でこの店のギャルソンとして働くことに。個性豊かな先輩ギャルソンたちに気後れしつつも、初めて挑んだ接客。だが、担当した女性客が、いろいろな謎を秘めた奇妙な人物であることを、隆一はまだ知らずにいた……。美味しい料理と謎に満ちた、癒しのグルメミステリー。
1~アントルコート~ 奇妙な客の荷物と残した料理から、シェフが謎の真相に迫る。
2~ダンドォーマロン~ スペシャルな七面鳥の栗詰めで、店内で起きた事件を解決!
3~ラクレット~ チーズたっぷりの試食会にやって来たのは、なんと3人の魔女?
4~キッシュ・ロレーヌ~ シェフがなぜか作れない料理、キッシュに隠された秘密とは。
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Posted by ブクログ
メニューがオーダーメイドのビストロを舞台にした日常の謎のお話
料理は本格派でサービスは規格外だというビストロ
個性の強いギャルソンを指名してテーブル専属にできるらしい
食べたいものの要望や食材を注文すると、それに即した料理を出してくれる
描かれているエピソードは主に4つ
1.アントルコート
大きなケーキの箱を持ち込んだ女性客の不審な行動の理由とは?
2.ダンドォーマロン
バッグの取り違え騒動の裏で起こっていたこととは?
3.ラクレット
ラクレットの試食会に訪れた大食い魔女の隠し事とは?
4.キッシュ・ロレーヌ
シェフの伊勢がキッシュを作らない理由とは?
シェフ1人、ギャルソン3人、ソムリエ謙オールマイティプレイヤーのオーナー1人というのはバランス悪くない?
料理がオーダーメイドなので、スーシェフレベルじゃなくてもサポートする人が必要な気がするんだけど?
その辺をオールマイティに仕事ができる室田さんがサポートしてるってことなのかな?
まぁ、所詮はフィクションとわかりつつ野暮なツッコミ
フィクションついでに、人物の設定が実にファンタジー
陽介みたいに陽気な接客する人はいるだろうけど、正輝みたいに客の脈を測る接客はありえなくない?(笑)
執事喫茶とか、そっち系のお店なら可能性はあるかもね
良くも悪くもキャラクター小説という理解でいいのではなかろうか
ビストロを舞台にした日常の謎といえば、近藤史恵さんの「ビストロ・パ・マルシリーズ」の方が先かな
あっちの方は謎に複数の要素が絡んでこないのでストーリー構成がシンプル
ビストロ三軒亭の方はサブキャラのバックグラウンドにもいくつかの要素を盛り込んでいるので、推理が若干難しい
探偵役は基本的にはポワロ好きなシェフの伊勢だけど、周囲の人間もそれなりの推理力を披露する
ミステリでは、探偵の推理は当たっているから探偵なのだ問題があるけど、若干の都合の良さが見られるものの、許容範囲かな
特にマドカ捜索のところとか
食べ物系の小説ではよくあるけど、実際にこんなお店があったら行ってみたい感が半端ない
食べたい料理の雰囲気や食材をオーダーすれば、それに即したコースを出してくれるって、何その素敵なシステムは
伊勢さんの言葉にはすごい重みがあるけど、実際にそんなお店をやっていくとしたらかなり大変だと思う
「自分が出したい料理じゃなくて、相手が食べたい料理を出す。そんな店にしたかったんだ」というコンセプトは素晴らしいと思う
ただ、その決意をするまでの過程がね……
高級食材も室田さんの実家の方のレストランから融通してもらえるのでリーズナブルに提供できるとか
食材の切れ端でも、テリーヌとかパテとかに使えるので、そんなに余ったりはしないのでは?と思うものの、どの規模のレストランかによるのかね
あと、心に残ったセリフとしては
「選ばれなかったんじゃなくて、キミがそれを選ばなかったのかもしれない。自分が意識していない、心の奥深くで。本当は、選ばれてしまうのが怖かったから。それをやり遂げる自信がなかったから」
かな
知らずしらずのうちに、自分で拒否しているということもままあるわけで、この言葉が慰めや励ましの言葉になる人もいると思う
その反面、本人は一生懸命やってるのに選ばれない人にとってはさらに追い詰める言葉にもなってしまうので、使い所に注意だけどね
あと、最後のところで一世一代の嘘についてはちょっと異論があるかな
世の中には優しい嘘というものもあるけど、ちゃんと知らせるべきものもあるわけで
どっちが適切かを隆一が判断するのはどうかと思う
せめて室田さんに相談するくらいはした方がいいんじゃないかと
自分自信が優しい嘘でも嘘はつきたくない性格なのでそう思うのかも
でも、結局それって自分で責任を持ちたくない言い訳でもあるので、どういった行動が正しいかは誰にも判断できないんだよなぁ
Posted by ブクログ
お客さんそれぞれに合わせたコースを組み立ててくれる、っていくらぐらいするの!?
かなり高級~な感じになっちゃいそう。ギャルソンまでついてるんだしなぁ…と、身近にはあまり感じられず、現実にあったとしても、行けそうもない感じの方お値段のお店になりそうだ…と、消極的な印象を受けてしまった。
とはいえ、働いてるギャルソンさんたちのキャラはとっても身近に感じられる印象で緊張も解れる。
お店のコンセプトだと、ギャルソンはもっとお客さんと程よい距離感で接する印象の方がマッチしたなぁ。
主人公の今後はどうなっていくんだろう。気になるので続きがあればぜひ読みたいと思う。
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