あらすじ
三軒茶屋にある小さなビストロ。来る人の望みを叶える魔法のような店。料理は本格派、サービスは規格外。どんな事情の客も大歓迎。――ここ『ビストロ三軒亭』には、お決まりのメニューが存在しない。好みや希望をギャルソンに伝えると、名探偵ポアロ好きな若きオーナーシェフ・伊勢優也が、その人だけのオリジナルコースを作ってくれる、オーダーメイドのレストランなのだ。ひと月ほど前までセミプロの舞台役者だった神坂隆一は、姉の紹介でこの店のギャルソンとして働くことに。個性豊かな先輩ギャルソンたちに気後れしつつも、初めて挑んだ接客。だが、担当した女性客が、いろいろな謎を秘めた奇妙な人物であることを、隆一はまだ知らずにいた……。美味しい料理と謎に満ちた、癒しのグルメミステリー。
1~アントルコート~ 奇妙な客の荷物と残した料理から、シェフが謎の真相に迫る。
2~ダンドォーマロン~ スペシャルな七面鳥の栗詰めで、店内で起きた事件を解決!
3~ラクレット~ チーズたっぷりの試食会にやって来たのは、なんと3人の魔女?
4~キッシュ・ロレーヌ~ シェフがなぜか作れない料理、キッシュに隠された秘密とは。
感情タグBEST3
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美味しそう…行ってみたい…
だけではなくて、各々の問題が表面化して、解決されていく成長物語でしたね。
完全な解決でなくても先行きが明るい感じでさっぱり読めました。
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美味しくて優しい謎解き物語! 舞台がビストロということで、料理はとっても美味しそう!
謎多きイケメンシェフの過去にあんなことがあったなんて……泣けました!
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フレンチやワインの知識が満載で、料理が美味しそうな日常系のミステリ。登場人物も全員魅力的。謎解きはライトだけど、その分ドラマに深みがあって、主人公の最後の選択に涙した。続編希望。
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世の中には、夢を諦めた人がたくさんいて、それと同じだけ新しい夢を持つ人がいる。
新しい夢のきっかけをくれる人、支えてくれる人、一緒に頑張ってくれる人、新たな門出だと祝福してくれる人。当たり前のことだけど、人は支え合って生きているんだなぁ、温かい話。
お客さんのリクエストに合わせたコース料理も全部美味しそう!もし三軒亭に行ったら、ギャルソンは陽介にお願いしたいな。人柄がとっても好み!
特に好きなエピソードは「ラクレット」
美味しいものをしっかり味わって、身体の中に取り込めることって、幸せだよね。
Posted by ブクログ
美味しい料理に纏わるストーリー好きな自分としてはとても満足なお話でした。出てくる人々も暖かくて優しい気持ちになれました。続編も読んでみたいです。
Posted by ブクログ
スラスラ読めて心が温まるお話。内容が重すぎるわけではないが、多くの人の抱える気持ちとか葛藤とかを解消してくれる。キャラが濃くて最初は驚いたけど、みんな本当にいい人ばかり。料理の名前は多く出てくるけど描写が少ないので、もう少し増えるとなおいいと思います!
Posted by ブクログ
メニューがオーダーメイドのビストロを舞台にした日常の謎のお話
料理は本格派でサービスは規格外だというビストロ
個性の強いギャルソンを指名してテーブル専属にできるらしい
食べたいものの要望や食材を注文すると、それに即した料理を出してくれる
描かれているエピソードは主に4つ
1.アントルコート
大きなケーキの箱を持ち込んだ女性客の不審な行動の理由とは?
2.ダンドォーマロン
バッグの取り違え騒動の裏で起こっていたこととは?
3.ラクレット
ラクレットの試食会に訪れた大食い魔女の隠し事とは?
4.キッシュ・ロレーヌ
シェフの伊勢がキッシュを作らない理由とは?
シェフ1人、ギャルソン3人、ソムリエ謙オールマイティプレイヤーのオーナー1人というのはバランス悪くない?
料理がオーダーメイドなので、スーシェフレベルじゃなくてもサポートする人が必要な気がするんだけど?
その辺をオールマイティに仕事ができる室田さんがサポートしてるってことなのかな?
まぁ、所詮はフィクションとわかりつつ野暮なツッコミ
フィクションついでに、人物の設定が実にファンタジー
陽介みたいに陽気な接客する人はいるだろうけど、正輝みたいに客の脈を測る接客はありえなくない?(笑)
執事喫茶とか、そっち系のお店なら可能性はあるかもね
良くも悪くもキャラクター小説という理解でいいのではなかろうか
ビストロを舞台にした日常の謎といえば、近藤史恵さんの「ビストロ・パ・マルシリーズ」の方が先かな
あっちの方は謎に複数の要素が絡んでこないのでストーリー構成がシンプル
ビストロ三軒亭の方はサブキャラのバックグラウンドにもいくつかの要素を盛り込んでいるので、推理が若干難しい
探偵役は基本的にはポワロ好きなシェフの伊勢だけど、周囲の人間もそれなりの推理力を披露する
ミステリでは、探偵の推理は当たっているから探偵なのだ問題があるけど、若干の都合の良さが見られるものの、許容範囲かな
特にマドカ捜索のところとか
食べ物系の小説ではよくあるけど、実際にこんなお店があったら行ってみたい感が半端ない
食べたい料理の雰囲気や食材をオーダーすれば、それに即したコースを出してくれるって、何その素敵なシステムは
伊勢さんの言葉にはすごい重みがあるけど、実際にそんなお店をやっていくとしたらかなり大変だと思う
「自分が出したい料理じゃなくて、相手が食べたい料理を出す。そんな店にしたかったんだ」というコンセプトは素晴らしいと思う
ただ、その決意をするまでの過程がね……
高級食材も室田さんの実家の方のレストランから融通してもらえるのでリーズナブルに提供できるとか
食材の切れ端でも、テリーヌとかパテとかに使えるので、そんなに余ったりはしないのでは?と思うものの、どの規模のレストランかによるのかね
あと、心に残ったセリフとしては
「選ばれなかったんじゃなくて、キミがそれを選ばなかったのかもしれない。自分が意識していない、心の奥深くで。本当は、選ばれてしまうのが怖かったから。それをやり遂げる自信がなかったから」
かな
知らずしらずのうちに、自分で拒否しているということもままあるわけで、この言葉が慰めや励ましの言葉になる人もいると思う
その反面、本人は一生懸命やってるのに選ばれない人にとってはさらに追い詰める言葉にもなってしまうので、使い所に注意だけどね
あと、最後のところで一世一代の嘘についてはちょっと異論があるかな
世の中には優しい嘘というものもあるけど、ちゃんと知らせるべきものもあるわけで
どっちが適切かを隆一が判断するのはどうかと思う
せめて室田さんに相談するくらいはした方がいいんじゃないかと
自分自信が優しい嘘でも嘘はつきたくない性格なのでそう思うのかも
でも、結局それって自分で責任を持ちたくない言い訳でもあるので、どういった行動が正しいかは誰にも判断できないんだよなぁ
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客の好みに合わせて料理を作ってくれる。ギャルソンとの会話から、シェフがそれに合わせて料理を作ってくれる。値段もリーズナブルで、ギャルソンはイケメンぞろいという夢のようなビストロが舞台。さすがに、その日のオーダーに応じてってのは無理があるなぁと思う。でも料理の描写は美味しそう。ギャルソンたちが、それぞれ個性的で会話が面白い。
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お客さんそれぞれに合わせたコースを組み立ててくれる、っていくらぐらいするの!?
かなり高級~な感じになっちゃいそう。ギャルソンまでついてるんだしなぁ…と、身近にはあまり感じられず、現実にあったとしても、行けそうもない感じの方お値段のお店になりそうだ…と、消極的な印象を受けてしまった。
とはいえ、働いてるギャルソンさんたちのキャラはとっても身近に感じられる印象で緊張も解れる。
お店のコンセプトだと、ギャルソンはもっとお客さんと程よい距離感で接する印象の方がマッチしたなぁ。
主人公の今後はどうなっていくんだろう。気になるので続きがあればぜひ読みたいと思う。
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舞台は三軒茶屋にあるビストロ・三軒亭。主人公はそこでギャルソンのアルバイトをする神坂隆一。いわゆるグルメミステリー。よくあるパターンだが、料理は美味しそうで、それだけで読んでしまう。シェフの彼女が気になり、続編も読もう。
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お料理そんなにたくさんではないけど、出てきたものはどれも美味しそうでした!
お店に色々な事情を抱えたお客さんが…という王道ですが、本当になんとなく自分好みの事情や解決策ではなかった
なんかちょっともやもやした!
お話自体は先が気になってあっという間に読み終わりました!
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☆3.2
オーダーメイドのコースが食べられるとはなんと素敵なレストラン!
食べることは生きること。
だから美味しく幸せに食べることって大事なことなんだ。
このお店では美味しく食べるために出来ることは何だろうって真摯に向き合ってくれる。
元舞台役者、そしてこの先も舞台で人を喜ばせようと夢を追う隆一は、お客様と向き合うと同時に自らにも向き合うことになる。
自分が何をしたいのか、どう生きるのか。
その問いかける声が、読んでいるこちらの心の奥に響き疼かせる。
エピローグで隆一が見たスポットライトがとてもきらめいて見えた。
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顧客に応じてオリジナルメニューを出してくれる創作フレンチのお店。
舞台俳優を目指しながらもオーディションに受からず悩んでいる青年、隆一がギャルソンとしてバイトすることになる。個性豊かなスタッフと、お店に訪れるお客様達の話。
最後の伊勢さんの独白は蛇足だったように感じた。舞台っぽく見せる演出かもしれないが、言い回しが急に芝居がかっていて違和感。
それ以外は読みやすくてするっと入ってくる文章。
キャラクターがそれぞれ濃くて個性的。
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ご飯に惹かれて読んでみた。
客に希望に合わせた料理を出すレストランで起こる、少し不思議な出来事をめぐる話。
シェフやギャルソン達が、料理でお客の悩みを救っていく温かい感じが良い。
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タイトルから見ると、ミステリーかと思いそうですが、実際にはミステリーではありません。ミステリー要素もアリのお仕事小説?と言う感じでしょうか?
タイトルに“ビストロ”とあるので、もっと飯テロ要素があってもよかったかも。それと、やっぱり、ミステリー要素もあった方がよかったかな。
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三軒茶屋にある、料理はお任せ、ギャルソンは専属なビストロ、三軒亭。
姉に紹介されて役者を目指しながらも、ギャルソンとして働き始めた隆一。
個性的な従業員とお客様たちに揉まれて、隆一は自分を見つめ直していく。
なんだか、最近こんなお話多いなと思いつつ、常連になる気満々に。
ホストのようなギャルソンはともかく、ポアロ好きな伊勢シェフの作る、エスカルゴ、チョコレート、クリスマスプディング、七面鳥の栗詰め!どんなご褒美なんだ!
隆一の初めてのお客様、雅の行動の謎
姉と友人のクリスマス
試食をお願いした大食い女子たち
シェフ志摩さんの秘密
けっこう暗い話ばっかりなんだけど、三軒亭で美味しく飲んで食べると、前向きな気持ちに。
あー、お腹が空いたー。
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ただ美味しいだけではなく、ちょっと切ないお話でしたね。
動物たちも最終的に幸せそうでよかった。
できればエルちゃんは伊勢さんと住んで欲しいけどね。
続編もゆるりと読みたいと思います。
Posted by ブクログ
役者を目指している主人公は、姉に紹介されて
小さなビストロでギャルソンをする事に。
個性豊かすぎる先輩たちに囲まれて
自分の夢に進んでみたり。
先輩たちの過去がちらほら出てきたりで
誰もかれも、挫折してみたり、夢をあきらめてみたり。
の前に、お客様の謎をといてみたり。
犬、先輩後輩、3人の魔女、再びな別の犬。
少しずつ見えてくる、料理人の過去が
最後にはきっちりと。
演じる事が出来るのは、主人公だけ、という
過酷な最後の答え、でした。
Posted by ブクログ
個性派のギャルソンを指名できたり、決まったメニューがなく客に合わせたコースを作るシェフがいる三茶のビストロ。イケメンイラストの表紙にしがちな内容なのに、よくしなかった!客の不審な行動を解き明かす謎解きもあるけど、やっぱり美味しそうな料理の描写が読んでいて楽しい。
Posted by ブクログ
フルネームで予約して初めて行った店で、「○○様ですね」と姓名の名のほうで呼ばれたら、引く。テーブルを担当してくれるギャルソンがこれまた下の名前を名乗ったら、引く。そのギャルソンがエチケットの意味を知らなかったら、引く。職業や荷物の中身を詮索されても、引く。
とにかく冒頭からドン引きしそうなことだらけで、どないやねんこれと思いました。ペット同伴OKのフレンチに魅力は感じないし、こんなお店がほんとにあっても行きたいとは思えないけれど、そのわりに最後まで結構楽しく読めたことは否定しません。軽いから、ドン引きも尾を引かない。
救いになる良い暗示ならかかりたい。思い込みって、大事。