Posted by ブクログ
2015年09月21日
最近読んでなかなか楽しめたのでさらにもう一冊読んでみました。「配達あかずきん」では書店員ミステリー。この作品は出版社の営業ミステリーです。
基本的に短編よりも連作の方が入り込みやすくて好きです。
これも中堅出版社の新人営業の井辻君が、書店に纏わるトラブルを解決していく話なのです。例によって誰も死なな...続きを読むいのですが、謎の部分が書店や出版社に纏わるものなので興味深く読む事が出来ました。
出版社と書店の関係って本を注文して送って、返本して終わりって思っていましたが、営業さんって全国の書店を回って販促したり、注文取ったりと大変なんですね。平台ってそんなにまじまじ見ないタイプなんですが、大型店舗の平台の獲得というのはまさに戦争状態で、弱小出版社では獲得できないという事が良く分かりました。
この話の中でとっても良さそうだなと思ったフェアがありました。
各出版社が自社作品1作、他社の作品1作を選んでPOPを書き、その売れた冊数で平台を勝ち取ることが出来るという物で、他社の営業がお勧めする本が並んでいるってなんだかワクワクします。近所でやってくれないかなあ。田舎だから無理か。