国内ミステリー作品一覧

  • パラレル・フィクショナル 予知夢の殺人
    3.7
    〈特殊設定ミステリ〉の第一人者が放つ一撃!  予知夢を見るふたり。 惨劇は回避できるのか?  そして凶悪な殺意の主とは?  あなたはこの結末に驚かずにはいられない―― 刻子と甥の素央は、惨劇の夢を見る。親族八人が集った別荘で、刻子以外の全員が命を落とすのだ。二人には「確定している未来を事前に夢に見る」という予知能力がある。 殺されるはずの素央は別荘に行かず、すべての惨劇は回避された――と安堵したが……。 凶悪な殺意を持つ者は確実に存在する。起きるはずだった事件と犯人の正体とは? ※本書は、2022年3月刊行の単行本『パラレル・フィクショナル』を改題し、2025年3月祥伝社文庫より刊行された作品を電子書籍化したものです
  • パリ経由 夕闇のパレスチナ
    -
    中近東を舞台に、日本人テロリストの暗躍を描いた傑作サスペンス  その日本人少女は、出迎えもなくたった一人で、パリ・オルリー空港に到着した。国際刑事警察機構に派遣されている妻恋警部は、隠し撮りされた二枚の写真を見比べながら、驚きの声をもらしていた。冷酷無比の殺人者として、国際的に恐れられているテロ指導者ノブコ・フサダと今日、到着したこの少女の顔だちがそっくりなのだ。しかもその少女は、当局の尾行をまいて、忽然と姿を晦ましてしまった。彼女はいったい何者なのか。そしてこの出来事があった数日後、キリスト教遺跡めぐりをしていた日本人牧師たちが、エジプトのカイロで、奇妙な事件に巻きこまれていた…。  日本赤軍のリーダー・重信房子をモデルにしたとされる、傑作サスペンス長編小説。 ●胡桃沢耕史(くるみざわ・こうし) 1925年東京生まれ。府立六中(現新宿高校)、拓殖大学卒。『近代説話』同人。昭和30年、『壮士再び帰らず』(筆名・清水正二郎)で第7回オール讀物新人賞、58年、『天山を越えて』で第36回推理作家協会賞、同年『黒パン俘虜記』で第89回直木賞を受賞。『翔んでる警視正』シリーズ、『旅人よ』、『ぼくの小さな祖国』、『女探偵アガサ奔る』、『ぶりっこ探偵』、『夕闇のパレスチナ』、『闘神』など著書多数。
  • パリ症候群 愛と殺人のレシピ
    3.0
    1巻1,672円 (税込)
    パリで死んだ従妹の遺品を整理するため、彼女のアパルトマンを訪れた清美。そこで見た彼女の秘密……(「パリ症候群」)ほか、長くパリに暮らしていた鮎川賞作家が描く愛と憎悪に彩られた犯罪小説集。日本推理作家協会賞短編部門候補作「青い絹の人形」も収録。
  • パリ地下鉄殺人事件
    -
    1巻495円 (税込)
    冬景色のパリ。凍てついたセーヌにほど近い地下鉄駅で、日本人ガイドの他殺死体が発見された。東京の営団地下鉄広報課員・藤林章一郎は、被害者が親友の吉屋だと連絡をうけて、急遽パリへ飛ぶ。だが、そこで藤林を待っていたのは、初恋の女性・亜美。十数年ぶりの意外な再会をもたらした事件と亜美の繋がりはなんなのか。事件は二人のめぐり会いをきっかけに、藤林を巻き込んで不可解な方向をたどり始める……。長篇ミステリ。 ●斎藤澪(さいとう・みお) 1944年、東京生まれ。国学院大学文学部国文科卒業。雑誌編集部、広告代理店勤務を経て作家活動に入る。1981年『この子の七つのお祝いに』で第1回横溝正史賞を受賞して小説家デビュー。『赤いランドセル』『冬かもめ心中』『花のもとにて』など著書多数。
  • パリ・東京殺人ルート(十津川警部シリーズ)
    3.3
    パリ観光に訪れた男が突然失踪、サン・マルタン運河に死体となって浮かんだ。急遽フランスに渡った十津川警部は、留学生水原とパリ警視庁小メグレ刑事の協力を得て捜査を開始する。モンマルトルの似顔絵描きから、事件に関わる謎のブロンド美女の情報を入手するが、独自に調査を進めた水原は得体の知れぬ相手から脅迫を受ける。事件の裏に隠された恐るべき陰謀とは!?
  • パリ・東京殺人ルート 新装版
    -
    水面に色づきはじめたマロニエを映すサン・マルタン運河。ここに、十津川警部が内偵中だった容疑者谷口の刺殺体が浮かんでいた。パリへ飛んだ十津川は、谷口をガイドした留学生水原の協力で、事件に関わるブロンド美女の情報を入手。パリ警視庁のメグレ警部も捜査に協力するが、2人は何者かに狙撃銃で襲われる。強力な武器と国際的組織…。恐るべき犯罪者たちと両警部の対決は? 〈目次〉 第一章 三人の日本人観光客/第二章 失踪した男/第三章 発見された死体/第四章 十津川と小メグレ/第五章 裏の世界からの視線/第六章 亀井刑事の捜査/第七章 第二の殺人/第八章 解き明かされたキー/第九章 闇の中からの狙撃/第十章 ブローニュの森の非常線/第十一章 仕かけられた罠/第十二章 地下下水道の銃撃戦/ 第十三章 東京・福岡、執念の追跡
  • 巴里の殺意 ローマ着18時50分の死者
    5.0
    横浜で海外旅行添乗員、大阪で若妻、そして東京で元暴力団準構成員が、連続して射殺された。3つの殺人事件を結びつける、凶器のトカレフ。しかし、捜査線上に浮かびあがった連続射殺の容疑者には、海外出張中という完璧なアリバイがあった。浦上伸介と前野美保が、事件を解くカギを求めて欧州へ飛ぶ! 日本と欧州を結ぶエアライン・トリック、長編ミステリー。
  • パリ発殺人指令
    -
    有楽町で、白昼堂々、三億円強奪事件発生! 犯人は外人グループか? フリーライター・滝恭介は、女優の不倫の張り込み中、怪しい外人を目撃し、事件にくらいついた。背後には、国際犯罪コネクションの巨大な影が? 一路、パリへ飛んだ滝の身にも魔手が迫る! サスペンスの雄が、現実の事件を素材に描く渾身作!
  • パリ発殺人列車~十津川警部の逆転~
    1.5
    フランス・グルノーブルの世界警察官会議に、十津川警部らが招待された。各国の警官と親善を果たした帰途、パリ行きTGV(フランス新幹線)の一等車内で殺人事件が……。会議を後援した富豪、大越専一郎の秘書、松野ユキが、アメリカの刑事の盗まれた拳銃で射殺されたのだ。パリ──東京を結ぶ国際版トラベル・ミステリーの傑作。十津川警部の推理が冴える。

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  • パルウイルス
    3.8
    アメリカCDC(疾病予防管理センター)で新型コロナ対策を陣頭指揮してきた遺伝子工学の研究者カール・バレンタインは、旧知のナショナルバイオ社副社長のニックに頼まれ、同社の研究所で古い肉片からエボラに似た未知のウイルスを発見する。「もしこのウイルスが活性化したら……」というカールの懸念は現実化し、次第に感染者が増えていく。やがてウイルスを生物兵器として利用しようとする存在が──。『TSUNAMI 津波』『首都感染』などで未来を予知し続ける著者が警告する、私たちを襲う未曾有の危機。
  • パルウイルス
    3.5
    歴史上もっとも多く人の命を奪ったのは、戦争ではなくウイルスだ——『首都感染』の著者が警告する、コロナを遥かに凌駕する未知なるウイルスの覚醒とは?  コロナ禍においてアメリカ疾病予防管理センター(CDC)で顧問として働き、ニューヨークのコロナ対策に尽力した遺伝子工学の研究者カール・バレンタインは、旧知のニックに仕事を依頼され、極秘にバイオ医薬品企業ナショナルバイオ社のP3ラボを訪れた。感染力のあるウイルスやバクテリアを扱うP4ラボ内で、カールは未知のウイルスを発見する。そのウイルスは死んではいたが、凶暴なエボラウイルスに似たものだった。「もしこのウイルスが活性化したら……」。カールの懸念をニックは一顧だにしない。だがニックだけでなく多くの者が発症し、次第に感染者が増えていく。事態を収束させるために尽力するカール。そしてウイルスを生物兵器に利用しようとする存在がちらつきはじめ――。話題沸騰、米国発売決定の衝撃作!
  • パレスチナから来た少女
    3.5
    パレスチナ難民キャンプで家族を虐殺(ぎゃくさつ)された沙也(さや)は、日本人に救われ日本で育った。一方、同じように肉親を殺され復讐に燃える女テロリストのマリカは、指令を受け、日本へ。折しも、日本で中東をめぐる重大な会議が開かれようとしていた。そして、二人に、非情な謀略と運命が! 人は永遠に血を流し続けなければならないのか? 第2回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作。
  • パレードの明暗~座間味くんの推理~
    3.8
    女性特別機動隊に勤務している南谷結月巡査は、向島教官から、大迫警視長との飲み会に参加するよう指示される。待ち合わせ場所にはもう一人、座間味くんと呼ばれるハイジャック事件の英雄も彼女を待っていた。(「女性警察官の嗅覚」) 座間味くんが語る真相で事件の本質を知り、結月は視野を広げ、警察官として成長していく。超絶推理を楽しめる傑作小説集。
  • パワードスーツ
    -
    超高齢化社会の日本で、老人介護のために開発された「パワードスーツ」。手足に装着するだけで途轍もない力を発揮する新型機器であるが、その陰で老人たちが次々と失踪、さらに殺人事件も発生し、現場にはなぜかパワードスーツが残されていた! 超絶の発想と展開で読み手を見事に騙す、乱歩賞作家の快作!
  • パンダ探偵
    3.5
    「シロクロはっきりつけてやる!」 傍若無人に世界を支配していたヒトという種が絶滅して200年。アフラシア共和国は動物たちのユートピアとなっていた。ジャイアントパンダの若雄(わかもの)ナンナンは、先輩探偵であり、ライオンの父とトラの母から生まれたライガーのタイゴに憧れ、探偵事務所に所属することに! 白黒ツートーンの動物誘拐事件、密室から消えた草食動物の干し草の謎、共和国大統領暗殺事件など、動物の国で起こる様々な事件に立ち向かう!
  • 感染爆発 恐怖のワクチン
    3.0
    新型インフルエンザ大流行のさなか、ワクチン開発を担う研究所の教授が亡くなった。体には注射痕が。良心的な研究者の彼は、副作用を懸念して発表前には必ず自分にワクチンを打っており、今回は残った毒性による事故と考えられた。しかし、解剖の結果、新型インフルエンザの痕跡はなかった……。なぜ彼は死んだのか。その後も、不可解な死が続いていく。 ワクチン開発の光と影を描いた書き下ろし医療ミステリー!
  • パントロジスト<上> ―三枝ジョーの不思議事件ファイル―
    4.3
    超常現象・心霊現象、何でもご相談ください――。 扉にそんな貼り紙がされたマンションの一室に住む、パントロジストと名乗る青年・三枝ジョー。不器用だが、優しく物静かな彼のもとには、信じられないような依頼が次々と舞い込んでくる。 宇宙人に誘拐されたと訴える少女。百発百中の予言に動揺する中学生。誰もいないはずの部屋でピアノが演奏されて怖がる夫婦……。 奇怪な現象に隠された秘密とは? パントロジストは冷静に分析し、誰も気づかない真実を追究していく――。 人間の心の 「不可思議さ」 を描く、ミステリアスな物語。
  • パンドラ(上)
    3.0
    出世をあきらめ、家族に捨てられても、たったひとり癌特効薬の研究を続けてきた医師鈴木。長い歳月をかけ、やっと発見した新薬が、様々な人間の欲望に火をつける。スクープを追う新聞記者、利権を狙う製薬会社、その功績を奪い取ろうとする厚生労働省……。人類悲願の薬は、開けてはならないパンドラの箱だったのか? 衝撃の医療ミステリー。
  • パンドラ・アイランド(上)
    3.8
    職業、保安官。41歳の元刑事が、孤島の島で遭遇した事件とは。柴田錬三郎賞受賞作! 東京から七百キロ、小笠原の先にある一見平和でのどかな南の楽園・青國島。その島に、一人の男がやってきた。高州康彦、41歳、元刑事。彼の仕事は“保安官”。司法機関のないこの島での治安維持が任務だ。都会での生活に疲れ、妻とも離婚し、平穏な暮らしを求めてやってきた。そんな高州の願いは、一人の老人の死によって打ち破られた。泥酔して海に転落した草引の死に疑問を抱く高州。島特有のしきたり、排他的な島の人々……さまざまなものが捜査の行方を阻む。第十七回柴田錬三郎賞受賞作。
  • パンドラ・ケース よみがえる殺人
    3.8
    「悪趣味だな。仲間で最初に死んだ人間の十三回忌に開くタイムカプセルなんて」。昭和四十六年、雪の温泉宿に集まった八人の大学生は、卒業記念のカプセルに、思い思いの品を納めた。「あたしがきっと最初だわ」と呟いた半田緑は、五年後に失踪。十七年後、七人が彼女の箱を開けると、中には干涸びた指と指輪。その三日後、仲間の一人が首無し死体に! 塔馬双太郎は仲間と事件に挑む。高橋克彦ならでは、“思い出したくない過去の、懐かしく甘美な恐怖”を堪能できる傑作長篇!
  • パンドラ’S ボックス
    3.4
    画壇の若き寵児(ちょうじ)が突然、不可解な焼身自殺を遂げた。その死に秘められた驚くべき秘密とは?(「仮面の遺書」)大阪府警に届いた殺人を告白する手紙。少女の死体を古墳の稜墓(りょうぼ)に埋めたというのだ。捜査は、専門家による発掘調査を終えてからと命じられた刑事は……(「踊る警官」)。大胆な着想と鮮やかな謎解き! デビュー作を含む初期短篇7作と、エッセイ7編を収録。
  • パンドラの恋愛能力共通一次テスト
    値引きあり
    4.0
    銀座高校学年末試験の終了ベルが鳴る。その瞬間、おれは誓った。早急に恋人をつくるべし! が、どうやって? まず、積極的に女に近づくことだ。だが、その思いが強すぎたあまり、女がからむ不可思議なる事件の渦へと引きずりこまれた…。さあ、きみもいっしょに学力・恋愛能力・探偵能力の三重テストに挑戦しよう。きみは合格できるか? 連作青春ミステリー。
  • パーティーゲーム 警視庁組対特捜K
    3.5
    警視庁組対特捜刑事・東堂絆の宿敵、竜神会会長・五条宗忠は、組織の断捨離と巧みな人心掌握術で勢力を拡大させてゆく。そのさなか、東京の弟・国光は、兄から託されたドラッグ「ティアドロップEXE」を盗まれ、血眼で捜すのだが……。一方、裏社会の異変を察知した絆たちも動き出した。だが、行く手には、新たな凶敵が――!
  • PARTNER1
    3.3
    憧れのNY市警本部殺人課に異動した新米刑事セシル。初出勤日、女性刑事ドロシーを相棒と紹介されるが、第一印象はお互い最悪。でも事件は二人を待ってはくれなくて――。前途多難なコンビの行く末は!?
  • パーフェクト・クオーツ 北の水晶
    5.0
    1~2巻770~880円 (税込)
    北の後継者暗殺の裏側を描いた衝撃作! 読書メーターなど、ネット・レビューでも「名作」と賞される大藪春彦賞受賞作『スリー・アゲーツ』に続く、待望のシリーズ最新作! 日本と北朝鮮、二つの国に二人の子を遺して男は死んだ。 米国国防総省(ペンタゴン)直轄の情報機関に所属する葉山隆(はやまたかし)の元に、男から52本もの古いカセット・テープが届く。 録音されていたのは男の告白。北の情報機関〈三号庁舎〉の一員として知るかぎりのすべてを語った内容だった。 その中で、北の完璧なるスパイ“石英(ソギョン)”の存在が明かされる。そして大がかりな情報網を統べるというもう一人の大物スパイ“カタツムリ”。 北が作った精巧な偽ドル紙幣“スーパーK”の流通を阻止しようと米韓合同で行われたソウルでの摘発作戦は、米韓に多数の死者を出すというさんざんな結果に終わったが(前作)、その原因は、米韓の情報網に開いた巨大な穴からの情報漏洩だったという。 葉山はその巨大な穴に、石英とカタツムリが関与していると見て、調査を始める。 一方、米日の経済制裁に反発して、北朝鮮は突然、国境近くの経済特別区・開城(ケソン)工業団地を封鎖した。 巨額の投資をしていた京星(キョンソン)グループの代表・重貞高平(しげさだたかひら)は、一千億ウォンに及ぶ損失を取り返すべく、米日にある取引を持ちかける。 その内容とは、北の後継者の一人だった“ヨハン”亡命の手引きだった。 ヨハンは、北朝鮮が国を挙げてアメリカを標的とする大量殺戮兵器を開発しているという確実な証拠を握っていた――。 「他の血を残しておけば、それは必ずや新たな災いを呼び起こす。誰かがその血を利用しようとするからだ」 日本人の想像を絶する北朝鮮という国の実態。 米韓の隙を突いてマレーシアの空港で起こる“ヨハン”暗殺事件。そして切り札をなくした取引の行方は?
  • パーフェクトファミリー
    3.3
    家族とは何か。根本から問う衝撃の問題作!  多摩南児童相談所職員・国枝夏希は、実母と継父からの虐待が疑われる少年、木村雅実を担当していた。再び虐待が疑われる通報を受けて雅実の家を訪れた夏希は、母親の話と現在の家庭環境から、虐待の可能性は薄いと判断。しかし後日、雅実本人と会った夏希は、雅実の言動にどこか違和感をもつ。  その頃、全く別の場所で江戸川区在住の主婦・日下部悦子は夫とともに、神恵光と名乗る若者から、「パーフェクトファミリー」という養子縁組システムに関する説明を受けていた。  そんな折、木村雅実が行方不明になる。 捜査に関わる調布東署には、警視庁刑事部捜査一課から末次紀夫という一風変わったキレモノと評判の男が赴任。末次は、東署の昔気質の警察職員・横田義之とともに、木村雅実の事件を含む、5件の小学生行方不明未解決事件の捜査にあたることとなった。  独自の視点で木村雅実と彼をとりまく人間関係を明らかにしていく末次。その中で彼は、国枝夏希の過去に、小学生行方不明事件のルートを見出す。  そして、物語は思わぬ方向に展開していく…。
  • パーフェクトフレンド
    4.1
    周りのみんなより、ちょっとだけ頭がよい小学四年生の理桜。担任の千里子先生からも一目置かれている彼女は、ある日、不登校の少女 「さなか」 の家を訪ねるようにお願いをされる。能天気少女のややや(注: 「ややや」 で名前)や、引っ込み思案の柊子とともに理桜は彼女の家に向かうが、姿を現したさなかは、なんと早々に大学での勉学を身につけ、学校に行く価値を感じていない超・早熟天才少女であった。そんな彼女に理桜は、学校と、そこで作る友達がいかに大切であるかということを説くのだったが……果たしてその結末は!? 野崎まどが放つ異色ミステリ、まさかの小学校編登場!
  • パーフェクトワールド 上
    4.0
    1970年。本土復帰を目前に控え、沖縄は混沌としていた。公安警察官・大城は、警察上層部よりさらに上――内閣総理大臣から直接の命を受け、沖縄に潜伏することに。時を同じくして、那覇では沖縄独立を目指す平良が、賢秀塾を率いる古謝賢秀の指示のもと、不穏な動きを見せ始めていた。大城は、円滑な返還を実現すべく、時に犯罪行為にも手を染め、諜報を進める。彼は、どこまで堕ちていくのか。連載から12年、幻のノワール巨編!
  • 緋色の残響
    3.7
    強行犯係の刑事にして一人娘の母親でもある羽角啓子。中学生の娘、菜月の将来の夢は新聞記者になることだ。そんな菜月がかつて通っていたピアノ教室で、女子生徒が急死した。死因は食物アレルギー。不慮の事故かと思われたが、菜月のある行動によって真実が明らかに(表題作/『推理小説年鑑 ザ・ベストミステリーズ2019』選出)。45万部超ヒット作『傍聞き』で圧倒的な存在感を放った母娘コンビが、身の回りで起きた事件の真相に迫るシリーズ第一弾!
  • 緋色の真珠
    -
    雑誌連載で人気がでてきた真珠占い師・高原野衣を危機が見舞う! 客の一人・野々宮久美が、まるで野衣に殺されたかのような嘘をつき絶命したのだ。警察の追及を逃れ、編集者の笠木と事件の真相を探りだす野衣。ところが! 見つけたのは野衣と瓜二つの死体だった。謎の言葉「緋色の真珠がすべてを語る」の意味を追う、ノンストップ・サスペンス、登場!
  • 緋色の時代(上)
    -
    1~2巻825円 (税込)
    一九八六年、ソ連のアフガニスタン侵攻時、特殊部隊(スペツナズ)の一員としてアフガン・ゲリラとの絶望的な戦いの渦中、四人の兵士が、血の契りを交わした。それから十四年、閉鎖都市・エカテリンブルグはソ連崩壊後の社会的混乱のさなかにあった。マフィア・グループの血腥い抗争の現場で四人は再会。今は、敵として互いに相手殲滅のための殺戮が連鎖する!

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  • 緋色のペンダント 杉原爽香 二十歳の秋
    3.9
    杉原爽香、二十歳の秋。中学時代の恩師・河村布子(かわむらきぬこ)に赤ちゃんが生まれた。爽香は、友人の今日子と病院へお祝いに行き、その帰り、トラックにひかれそうになった女性を助ける。「死んでも良かった」と言う、その女性の胸には緋色のペンダントが! 恋愛、友人、家族の問題……十代を卒業し、悩み多き二十代を迎えた爽香に、またもや危機が迫る。シリーズ第6弾!

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  • 緋色の稜線
    3.5
    ホテルで行きずりの女を殺してしまった吉行は、車で逃げる山中で不思議な少年と幼女に出会う。「和子」と名乗る幼女の家に帰る途中だという。なりゆきで乗せてやることになった車内で、無邪気に話す和子の声を聞きながら、ふと吉行は自分の過去を振り返る。夜の闇が迫りひどい疲労感に襲われた吉行は、親子と偽り小さな旅館に宿をとる。穏やかな夕食と温泉。まるで本当の親子のようだ、そう独り言ちる吉行の目に飛び込んできたのは、膝に乗ってきた和子の首に残る、一筋の赤い線だった。過去の記憶がよみがえり苛む……。大人のサスペンス・ミステリ! (※本書は、2012年9月講談社より刊行された単行本『白兎1 透明な旅路と』を加筆修正し、改題の上文庫化したものです)
  • 緋色を背景にする女の肖像
    -
    1巻1,408円 (税込)
    悲しみを湛えた美しき運命。“彼女”の抱く誰にも知られてはならない秘密。謎多き天才が残した魅惑の絵画をめぐり、美術・建築界に渦巻く人間の才能と美醜な欲望を描き切る超大作アートミステリー。

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  • 悲運の皇子と若き天才の死
    -
    雑誌編集者・長谷見(はせみ)明は、実家の屋根裏で、祖父・伸幸の遺した絵を発見。そこには、飛鳥時代、罠にかけられ、十九歳の若さで死んだ有間皇子(ありまのみこ)が描かれていた。そして若き天才画家と呼ばれていた伸幸も、太平洋戦争末期、理不尽な召集を受け、二十五歳で戦死。謎を探る明だったが……。十津川警部、驚愕の結末!
  • 冷えきった街
    3.8
    竪岡清太郎一家は続発する怪事件にまき込まれ、恐慌を来していた。長男・清嗣は睡眠中にガス栓を抜かれ、次男・冬樹は暴漢に襲われ、末娘・このみを誘拐するという脅迫状までが舞い込んだ。事件解明の依頼を受けた探偵・三影潤が謎に挑むが、やがて第一の殺人が起こり悲劇の幕があく。呪われた一家を待ち受ける運命は……。江戸川乱歩賞作家による傑作長編ミステリー。
  • 秘花〈上〉
    -
    1~2巻693円 (税込)
    中学生の娘・水絵から思わせぶりな物言いで、電機メーカーに勤めている父・小橋行広が浮気していると、母・知子に伝えたのだった。 はたして本当に浮気しているのか、中学生の娘に何か思惑があって嘘をついているのか。 懊悩する母をさらに混乱させるかのように、娘は思わせぶりな言動をつづける。それを裏打ちするかのように、夫が不審な行動をする。 母・知子は真実を突きとめようとするが、事態は、思わぬところに向かっていく――。
  • 日陰の街
    -
    1巻110円 (税込)
    【松本泰】イギリスに6年間在住。帰国後は経験を生かした小説を発表する。探偵小説、推理小説作家。「日陰の街」冬のロンドンで起こった不可思議な事件。ある夜、私は美しい女を助けてやるが、その直後、他殺死体を発見する。果たして彼女は事件に関わりがあるのか。友人である画家の柏は美女をモデルにして展覧会に出展するが盗まれてしまう。アメリカ行きの時間が迫るが……。「宝石の序曲」悪女と悪人が欺し合う。殺された女は誰か?ダイヤモンドはどうなったのか。「暴風雨に終わった一日」千葉県の海沿いの町。伊東の古い友人の兄が轢死体で発見される。事故死と思われたが伊東はある発見をする。短編三本を収録。※読みやすくするため現代の言葉に近づけていますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
  • ひかり号で消えた
    -
    東京・名古屋を疾走中の密室空間「ひかり号」から、男の姿が消えた!  人気評論家・磯部俊明がTV局の仕事を終え、人目を避けるようにして「ひかり号」に乗車。留守宅の妻・道子に怪電話がかかって来た。磯部を誘拐し、その証拠に真珠のネクタイピン、カフスセット、ブルーのハッカパイプを送るという。道子は茫然とした。磯部が愛用している四本のカラーパイプのうち、ブルーを選んで渡したのは、他ならぬ道子だったのだ。犯人は何故そのことを知っているのだ…?(「ひかり号で消えた」より)  密室・アリバイトリックの名手が贈る、珠玉のミステリ短編集。 *トリオプレーの密室殺人 *聖書と札束 *殺意の二重奏(デュエット) *金と女の結末 *麻薬(ヤク)は囮さ *聞き慣れた声 *喪失の傷痕 *ひかり号で消えた ●大谷羊太郎(おおたに・ようたろう) 1931年、東大阪市に生まれる。慶応大学文学部国文学科中退。大学在学中にプロミュージシャンとしてデビュー。芸能界で過ごした後、1970年に『殺意の演奏』で第16回江戸川乱歩賞を受賞。翌年より推理作家専業。トリック中心の推理小説を120冊以上発表。近年は時代小説でも多くの著書を発表している。
  • 光射す海
    3.4
    海岸で倒れていた女性は、言葉と記憶を失っていた。しかも妊娠4ヶ月。彼女はいったい誰なのか? 精神科医の望月は、彼女の過去の物語のかけらを探し始めるが……!?
  • 光と影の誘惑
    3.4
    銀行の現金輸送車を襲い、一億円を手に入れろ――。銀行マンの西村は、競馬場で出会った男とすぐに意気投合した。ギャンブルに入れ込む自分を非難する妻から逃げたい。ひと旗あげたい。鬱屈するような日常に辟易した二人の男たちが巧妙に仕組んだ、輸送車からの現金強奪計画。すべてはうまくいくかのようにみえたのだが……。男たちの暗い野望が招いた悲劇を描いた表題作ほか、平和な家庭を突如襲った児童誘拐事件、動物園での密室殺人、ある家族が隠し続けた秘密など、名手が鮮やかなストーリーテリングで魅せる、珠玉の傑作中編ミステリ4編。

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  • 光 堂(電子復刻版)
    -
    二十数年ぶりの新宿。五藤涼介は、そこで三千社文彦監督の幻の傑作と言われる映画『火雨』の上映会に出くわす。涼介は、かつてふとした出会いから三千社のアパートに引越した。一台のオート三輪で。車は東京の街なかを走っているのに、深い森の奥の径を、奥へ奥へと分け入って行くように見えた。異様な蔦や葛におおわれ、奇怪な巨木や蔓草がしげる――そう。あのオート三輪が、僕を妖怪の住む森へ運んで行った。

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  • 光の山脈
    4.2
    犬たちとともに山を駆けめぐり、イノシシを狩るロッタこと六田賢司。無欲で純粋なこの若き猟師の前に立ちはだかったのは、暴力団と手を握った企業による悪辣な自然破壊だった。その魔手が、身重の妻と新聞記者である兄に及んだとき、ロッタは狼犬・シオと、豪雪と蒼氷の南アルプスにたてこもる。マイナス20度の極寒の世界で、容赦なく顔を叩く地吹雪。壮絶なサバイバル戦の火蓋が切って落とされた……。山岳冒険小説の金字塔と大絶賛された感動の物語。
  • 光の楽園1 光道僧リュートガルト
    4.0
    不祥事を起こし辺境の寺院へ送られたリュートガルトが畑で男の死体を発見。「地霊の輪」の呪いだと村人が脅える中、新任の郡長官に見込まれてしまったリュートは、事件の謎を探る羽目に……。
  • ひかり62号の殺意
    5.0
    銀座の宝石店から二億五千万円相当の装飾品を奪ったとされる強盗容疑者が、護送中の「ひかり62号」車中で射殺された。死の間際に残した「ギンコウ」というメッセージから、主犯格の江上の存在が浮上。だが江上も逃亡先のフィリピン・マニラで殺害されていた。しかも身許がわからぬよう顔を潰され、指紋まで焼かれていたのだ。本当に江上なのか? 十津川は江上の妹とともにマニラへ飛んだ!

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  • 光る崖
    4.0
    名古屋地検の検事・千鳥朱子は、秘めた関係にある服飾MD・郷原の誘いを断れず、飛騨へ旅に出かけた。旅行後、名古屋市内で傷害致死事件が発生。朱子の前に現れた参考人は、旅先で知り合った女性・北沢昌代だった。事件を調べ進めると、背後に女子高生売春グループの存在が浮かび上がってきた。――初めて女性検事を主人公に配した「記念碑的作品」!

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  • 光る牙
    値引きあり
    3.7
    厳冬の北海道、消息を絶ったカメラマン捜索のため、若き森林保護官はスキーを履き、険しい山中へ向かう。カメラマンは無残な遺体で発見され、手負いの羆は銃殺され事件は一件落着したかに見えた。しかし、噛み跡はその羆のものより遙かに巨大だった。最強の野生動物「羆」との壮絶な死闘を描く、元自衛隊の、期待の大型新人による傑作山岳小説。
  • 光る君と謎解きを 源氏物語転生譚
    4.0
    『このミス』大賞シリーズ 平安転生×ミステリー 若紫は名探偵!? 源氏物語の世界に転生したので 優雅な平安貴族ぐらし…と思ったら 奇妙な事件が次々と…! 物の怪に取り憑かれたとされる葵上の死の謎など 王朝絵巻の事件に令和の就活女子が挑む (あらすじ) 皇居のお濠に転落した就活生の紫乃。目を覚ますと、彼女はなぜか平安時代の幼い姫君に転生してしまっていた。しかもただの平安時代ではなく、そこは「源氏物語」の世界で――!? 紫乃は光源氏にすべてを打ち明け、若紫として生活を続けることに。そんななか、源氏の妻・葵上が急死し、六条御息所の生霊に取り殺されたという噂が立つ。これは殺人事件ではないかと考えた紫乃は真相を探り始める。 【著者について】 日部星花 2001年、神奈川県厚木市生まれ。2019年に「DEATH★ガール!」で第2回青い鳥文庫小説賞金賞を受賞。同年、第17回『このミステリーがすごい!』大賞・隠し玉として『偽りの私達』(宝島社)を刊行し、小説家デビュー。現在お茶の水女子大学に在学中。
  • 光源氏殺人事件
    3.0
    藤谷建設の会長綾子は、夫の死後堅実に社業を担ってきた。先妻の子和正は畑違いの国文学者で、その年若い妻尚子は、一族の青年秋弘との罪の子を妊娠している。素知らぬ顔の和正は、秋弘に源氏物語に関するある調査を命じるが、驚くべき秘密が判明しかかって……。愛執の悲劇を、王朝物語に託す推理長編。
  • 光る地獄蝶
    -
    女子大生の栗村夏樹は、思いがけず探偵事務所で働くはめになった。初仕事は、デパートの社長令嬢・あずさの尾行。そこで何者かに襲われたあずさを助けた夏樹は、久住家をめぐる不可解な事件に巻き込まれていく。あずさの父は5年前、謎めいた遺書を残し自殺を遂げていた。そして調査を進めるうち、新たな連続殺人が……! これぞ本格推理の妙。夏樹シリーズ第2弾。
  • 光る砂
    値引きあり
    -
    一握の砂が見る向きによって沈んだり輝いたりするように、身の回りの些細な出来事も、光の当たる角度によって、まったく違う姿を見せる。私鉄沿線の新興住宅地のタウン誌『光る砂』編集部のスタッフが探る、日常の謎。そして、その身近な「謎」に潜む意外な真実の数々とは? ミステリーの名手ならではの爽快な読後感。9編の傑作連作ミステリー集。
  • 曳かれ者
    -
    中年を迎え、人生の重圧にあえぐ刑事。過去に別れた父を探すうち、東京、富山と事件が相次ぎ、そこに消えたはずの父の姿が……。深い抒情を呼ぶ長編警察ミステリー。
  • 火蛾
    3.9
    12世紀の中東。 聖者たちの伝記記録編纂を志す詩人のファリードは、伝説の聖者の教派につらなるという男を訪ねる。 男が語ったのは、アリーという若き行者の《物語》──姿を顕さぬ導師と四人の修行者だけが住まう《山》の、 閉ざされた穹盧(きゆうろ)の中で起きた連続殺人だった! 未だかつて誰も目にしたことのない鮮麗な本格世界を展開する、第17回メフィスト賞受賞作がついに文庫化。 解説:佳多山大地
  • 被害者探偵 その美貌、僕の推理に役立ててみないか?
    2.7
    超美形ゆえトラブル巻き込まれ型の三ノ宮美人。ある日営業先で出会った探偵・影山に事件現場へ連行されてしまう。「イケメン名探偵」に仕立て上げられ呆然とする美人の前に現れたのは、死んだはずの被害者で――!?
  • 被害者は誰?
    3.5
    豪邸の庭に埋められていた白骨死体は誰なのか? 犯人が黙秘を貫く中、警察は押収した手記をもとに、被害者の特定を試みるが……。警視庁の桂島刑事から相談される、迷宮入り寸前の難事件の数々。それを解き明かすのは、頭脳も美貌も態度も規格外のミステリー作家・吉祥院慶彦(きっしょういんよしひこ)。痛快無比! 本格推理の傑作。
  • 東伊豆殺人事件
    -
    若き未亡人・麻季子は、前夫の旧知である稲山不動産の御曹司・道夫と再婚。それは幼い頃に父を亡くし、母に捨てられた彼女にとって、初めて掴んだ幸運のはずだった。ある日、麻季子は気分転換で出かけた東伊豆の別荘地で、彼女の過去を知る八木沢刑事と偶然出会う。その後、その別荘で道夫の兄が殺害されるという事件が起こり…。巧妙に張りめぐらされた罠にはまるのは誰なのか? 八木沢警部補の推理が冴える長篇ミステリ。 ●大谷羊太郎(おおたに・ようたろう) 1931年、東大阪市に生まれる。慶応大学文学部国文学科中退。大学在学中にプロミュージシャンとしてデビュー。芸能界で過ごした後、1970年に『殺意の演奏』で第16回江戸川乱歩賞を受賞。翌年より推理作家専業。トリック中心の推理小説を120冊以上発表。近年は時代小説でも多くの著書を発表している。
  • 彼岸の奴隷
    3.7
    手と首を斬り落とされた女の死体が発見された。捜査一課の蒲生信昭は、所轄の刑事・和泉龍一と組み、捜査を開始する。だが、被害者の娘、大河内涼を見たとたん、和泉の様子がおかしくなる。和泉を疑い出した蒲生は、彼の過去を調べるが……。血と暴力に彩られたあらゆる罪悪が襲いかかる狂気のクライム・ノベル。鬼才・小川勝己が描く、救いのない、背徳的な快楽に満ちた世界から、あなたは抜け出せるか――。
  • 悲願花
    3.9
    あなたの罪は、生き延びてしまったことです。 夜闇に輝くパレード、大好物ばかりのご馳走、笑顔の父と母。 家族で遊園地に行ったあの日、幸子は夢のような時間を過ごした。 そして―― 両親は家に火をつけて一家心中を図り、幸子だけが生き残った。 工場の事務員として働き始めた幸子は、桐生隆哉と出会い、惹かれ合うようになる。しかし、幸子は隆哉に「一家心中の生き残り」であることを告げられずにいた。隆哉の部屋で料理を作ろうとした幸子は、コンロの火を見てパニックを起こしてしまう。 過去に決別しようと両親の墓を訪れた幸子は、雪絵という女性に出会う。 「あたしが、子供たちを殺したんです」 子供たちを乗せた車で海に飛び込み、一家心中を図ったシングルマザーの雪絵は、生き残ってしまったのだという。 彼女は、墓地から蘇った母だった。 雪絵との運命的な出会いにより、幸子の人生が大きく動き出す。 そして、加害者と被害者の思いが交錯した時、衝撃の真実が明らかになる―― 『闇に香る嘘』『黙過』『同姓同名』で最注目の乱歩賞作家が放つ慟哭のミステリー!! ※この作品は単行本版として配信されていた作品の文庫本版です。
  • ヒガンバナ 警視庁捜査七課 STORY BOOK
    5.0
    1巻1,100円 (税込)
    一癖ある女性刑事が集められた警視庁捜査七課は周囲から"ヒガンバナ"と呼ばれていた。七課の刑事・来宮渚は、共感力(エンパス)が極めて高く、事件現場などでは、強烈な感情に同調(シンクロ)してしまう特殊能力の持ち主。彼女は、この共感力を生かし、犯人逮捕への糸口をつかんでいく。華やかで個性的な女刑事たちが活躍する、本格刑事ドラマ『ヒガンバナ 女たちの犯罪ファイル』のSTORY BOOKです。
  • 轢き逃げ
    -
    大手精密機器会社課長・守口は、愛人とのドライブ中に人を撥ねてしまった。被害者を置き去りにして逃げた彼は、腹心の部下や車のセールスマンを巻き込み、徹底的な隠蔽工作を図る。次第に迫る捜査の手。被害者の遺族側も真相を探り始め……追いつめられた守口は、思いもかけない行動に打って出た――。日本ミステリー史に燦然と輝く、巨匠の長編代表作!
  • 引き抜き屋(1)鹿子小穂の冒険
    3.9
    1~2巻1,799~1,899円 (税込)
    会社を潰すのはヘッドハンターか!? 父が創業したアウトドア用品メーカーに勤める鹿子小穂(かのこ・さほ)は、創業者一族ということもあり、若くして本部長、取締役となった。しかし父がヘッドハンターを介して招聘した大槻(おおつき)と意見が合わず、取締役会での評決を機に、会社を追い出されてしまう。そんな小穂を拾ったのが、奇しくもヘッドハンティング会社の経営者の並木(なみき)で……。新米ヘッドハンターとして新たな一歩を踏み出した小穂は、プロ経営者らに接触し、彼らに次の就職先を斡旋する仕事のなかで、経営とは、仕事とは何か、そして人情の機微を学んでいく――。かけひき、裏切り、騙し合い――。『犯人に告ぐ』『検察側の罪人』の著者、渾身の新境地。

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  • 卑怯者の流儀
    4.1
    警視庁組対四課の米沢英利に「女を捜して欲しい」とヤクザが頼み込んできた。米沢は受け取った札束をポケットに入れ、夜の街へと繰り出す。“悪い”捜査官のもとに飛び込んでくる数々の“黒い”依頼。解決のためには、組長を脅し、ソープ・キャバクラに足繁く通い、チンピラを失神させ、時に仲間である警察官への暴力も厭わない。悪と正義の狭間でたったひとりの捜査がはじまる!
  • ヒクイドリ 警察庁図書館
    4.0
    交番連続放火事件、発生。が、犯人の目処は立たず。警察庁の諜報機関アサヒに「犯人は警官で、かつ警察内部で暗躍するスパイ組織」との情報が届き、アサヒはスパイ確保に動き出す。と同時に警察庁長官直轄の秘密警察“図書館”も始動。元警察官僚の著者が放つ、組織の階層の生態と権力闘争を克明に描いた警察小説にして本格ミステリの傑作!
  • ひぐらし荘の女主人 短篇セレクション 官能篇
    3.4
    ひぐらし鳴き乱れる北鎌倉の屋敷にひっそり暮らす若き女主人。彼女に魅了された男は請われるがまま、悪に手を染めることになる。魔性の女に翻弄される男を待受ける思いがけない結末。表題作「ひぐらし荘の女主人」。ほかに、禁断の恋を描く「花ざかりの家」、飼育願望の極致「彼なりの美学」匂い立つ美と官能の饗宴、鮮やかなラストの反転。極上を味わう自選短篇集。
  • ひぐらしふる 有馬千夏の不可思議なある夏の日
    4.0
    公衆の面前で突如として姿を消した親子連れ。山のてっぺんでUFOに連れ去られた幼馴染。実家に帰省した有馬千夏の身の回りで起こった不可思議な事件は、はたして怪現象なのか、故意の犯罪なのか。そして、彼女の前にたびたび現れる“自分そっくりの幻”の正体とは。予測不能、二重三重のどんでん返しが待ち受ける、ひと夏の青春ミステリー。
  • 日暮れてこそ
    3.3
    1巻770円 (税込)
    上司との軋轢から銀行を辞めた池澤に、かつて後輩だったという女性から届いたメール。しかし、池澤には香川佐和子と名乗るその女性の記憶はなかった。美しい娘とともに現れた佐和子との背徳的なセックス。人生の日暮れに待っていた「肉体の罠」が、池澤の人生を少しずつ狂わせていく。人間の弱さとは何か。ページをめくる手が止まらない、官能サスペンスの傑作!
  • 悲劇のヒロイン
    3.0
    辻海運の社長令嬢・希世美は、不自由ない大学生活を送っていたが、突然父親の会社が倒産。しかも、父は失踪、母や弟妹もトラブルに巻き込まれてしまう。苛酷な運命にたったひとりで立ち向かう希世美を待ち受ける運命は!?
  • ひげのある男たち(電子復刻版)
    4.0
    若い美しい女性の不可解な死に端を発した事件は、1人の〃ひげのある男〃によって結末を告げる――名手・結城昌治の初期の代表作の一つである。次々と走査線上にあらわれるひげのある男たち、一方自殺に仕組まれた事件を追うのも「ひげさん」こと四谷署の名物男郷原部長刑事。軽妙達意の筆に乗せて描く部長刑事と私立探偵の謎解きゲーム、興味津々!

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  • ひげのある男たち 郷原部長刑事シリーズ1
    3.2
    1巻550円 (税込)
    古ぼけたアパートの一室で発見された、若く美しい女性の変死体。ひげが自慢の郷原部長刑事は捜査に乗り出すが、事件にはつねにひげのある男の影がつきまとう。犯行当日、アパートの周辺で目撃された不審なひげのある男。被害者と旅館へ頻繁に出入りしていたひげのある男。これらの男は同一人物なのか?果たして犯人なのか?一人のひげのある男によって惹き起こされた事件は、一人のひげのある男によって解決される――。著者のデビュー長編にして、ユーモアと堅固な論理とひげに満ちた傑作ミステリ。

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  • 被告人、名無しの権兵衛
    -
    春の飛騨高山。置き引きの現行犯で逮捕された中年男がいた。男は犯行は認めたものの、氏名や本籍を頑として黙秘する。が、余罪ありと睨んだ赤かぶ検事は、「本籍、不詳。住居、不定。職業、不詳。氏名、不詳……被告人は、年齢四十七、八歳。容貌、別紙添付の写真のとおり……」 と、異例の起訴に踏み切った! ――表題作ほか、法廷推理の真髄(エッセンス)をユニークに描いた傑作集。
  • 非合法捜査
    -
    少女の暴行現場に遭遇したことがすべての始まりだった。翻訳家・諒子は、夜の街に消えた少女を追って単独捜査を開始。直後、少女の父親が銃弾に倒れた! 邪悪な闇の底から諒子にも魔の手が忍び寄る…女探偵ハードボイルドの白眉!

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  • 久生十蘭集 ハムレット ―怪奇探偵小説傑作選3
    4.2
    現実と非現実のあわいの世界と人間の狂おしい心情を描く久生十蘭。その該博な知識と彫琢を凝らした世界の魅力を網羅した1冊。高等遊民の男と、非常な美しさをたたえた女性との数奇な運命を描いた「湖畔」「墓地展望亭」、戦後間もなく発表され代表作とされる「ハムレット」と、その原型となった「刺客」等14作品収録。
  • 非在
    3.2
    奄美大島の海岸に流れ着いた一枚のフロッピー。そこに記されていたのは奇怪な日記だった。ある大学のサークル一行が古文書を元に、人魚や朱雀、仙人が現れるという伝説の島“沙留覇島”へ渡った調査記録だった。だが、日記の最後に記されていたのは、殺人事件を告げるSOS――フロッピーを拾った写真家の猫田は警察へ届け、大規模な捜索が行われるが、それと思しき島には誰一人いない。猫田は幻の島探しに乗り出すが……絶海の孤島を舞台にした、驚天動地の本格+ネイチャーミステリ!
  • 跪き、道の声を聞け(PHP文芸文庫)
    3.5
    すべては、一人の男が失踪したことから始まった。――関東の裏社会を二分する十四会の会長・今切の足取りが外出先で途絶えた。若頭補佐の君島から捜索の依頼を受けた裏社会専門の探偵・時園は、今切の行方を追う。会長・今切の失踪で得をするのは誰か。関係者らを洗う時園に「今切のものと思われる小指が十四会に届いた」との一報が入った。――男たちの矜持と憎悪、そして哀しき過去が激しく交錯する長編小説。

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  • 秘書室(電子復刻版)
    1.0
    「秘書は企業の最高機密を知るゆえに人格も廉恥の心も売らねば務まらない」――愛する広瀬の打明け話に、社長秘書加賀爪佐保子は、暗い気持になった。陰惨な過去を背負う社長、秘書を逆用して暗躍する総会屋、そして卑劣な手段で佐保子に迫る副社長。そんなある日、佐保子の弟通夫が殺され、復讐に駆られた佐保子は、犯人を殺害してしまった。中東支店に逃れた佐保子に意外な真実が……。長篇サスペンス。

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  • 秘書室に空席なし
    4.1
    道で転んだ老人を助けた直後から、女子高生の私の身辺に異変が起きた。花束の到来、父の写真賞受賞、父あてにビキニ美女の贈り物。そして私に好意を寄せる謎の少年の出現。つまり私は大企業の会長である例の老人に一目惚れされたわけだが、お家騒動にも巻きこまれて危険もいっぱい! 青春推理の傑作。(講談社文庫)
  • 秘書室の殺人
    -
    官能と推理の融和、傑作ベッドミステリー――豊満な身体の潮の満ち干きが、いつもと違う反応をしている。別の男の存在を感じとった翌日、美人秘書・佳津美は死体となって発見された。最後のデートの相手だった緒方は、犯人と疑われてしまう。誰が真犯人か? すべての罠は、ベッドの上に仕掛けられていた。官能と推理が鮮かに融和した、人気作家の傑作長編。
  • 避暑地の猫
    値引きあり
    3.7
    修平の両親が番人として雇われた別荘には秘密の地下室があった。別荘の主、布施金次郎と両親たちとの密約の存在を知った17歳の修平は、軽井沢にたちこめる霧のなかで狂気への傾斜を深めていく。15年の沈黙を破って彼が語り始めたひと夏の出来事とは? 人間の心の奥に潜む「魔」を描ききった傑作長篇小説。
  • 非紳士協定~5番アイアン殺人ショット~
    -
    元トップ・プロゴルファー、旗一騎は名門「二十世紀C・C」の支配人に就任した。その直後、彼に「『二十世紀』から手を引かなければ、殺す!」との謎の脅迫、そして襲撃。「鍵」を握ると思われた前支配人は惨殺体で発見される。巨大な陰謀蠢くクラブの背景を探る旗に恐るべき罠が……!? ゴルフの醍醐味と強烈なサスペンスが見事に融合した長編ミステリー傑作!
  • 土方歳三事件簿4 妖刀村正。30分で読めるシリーズ
    -
    さっと読めるミニ書籍です(文章量24000文字以上 32,000文字未満(30分で読めるシリーズ)=紙の書籍の50ページ程度) 【書籍説明】 京都守護職御預の新選組は、反幕運動を繰り広げる不逞浪士を取締り、王城の治安を維持するために日夜精勤していた。 しかし、長州や土佐を中心とする浪士達の反幕活動は激化するばかりだった。不逞浪士達は「尊王攘夷」を主張するが、「公武一和」を願う親幕派の当今孝明天皇の御意志は全く無視していた。 反幕の尊攘浪士は、秘かに「妖刀村正」を求めた。 「村正」は代々徳川家に仇をなす刀剣で、妖しい魔力が秘められていた。 村正は生贄の血を求める。村正を手にした者は人を斬らずにはいられない。村正を握れば、「剣技が冴えわたり、どんな相手でも斬れる」という。 反幕浪士の一人が村正を手に入れ、親幕派の公卿や幕府要人を斬殺した。しかも、妖刀村正の犠牲者は新選組隊士から京の町衆にまで及んだ。都の人々は恐怖に慄いた。 新選組副長土方歳三は、村正を遣う殺人狂の剣士の探索に奔走した。 長州藩士桂小五郎も村正の狂騒を座視できなくなった。殺人剣村正を止めるため、ついに桂は土方歳三に協力を求めた。 はたして、土方歳三は村正の暴走を止めることができるのか? 【目次】 待ち伏せ 村正 神童 見廻組 桂小五郎 取引 裏切り 妖刀 生贄 臆病者 変貌 殺人剣 紙屋川
  • 非常勤取締役
    -
    突然、非常勤取締役に左遷された熟年ビジネスマンの不安、失意、あせりが招いた思わぬ悲劇(「非常勤取締役」)。出世コースを歩みつづけるエリートの影で、二十五年間も踏みつけにされた男の意外な報復(「黒い結晶」)。――現代社会の複雑さ、限りない欲望に身を灼く人間の姿を、迫真をもって描き尽くす傑作企業推理小説!
  • 非情警部・暴力都市を壊滅せよ
    5.0
    塩路市は悪名高き二大暴力団・黒石組と花竜会が激しく抗争を繰り返す新興地方都市である。市政は麻痺し、市民生活は危険にさらされていた。警視庁特別監察官・滝田一郎に下った命令は「塩路市を監察せよ」というものだった。それは射殺も含め、手段・方法を選ばず、超法規的行動を認められた非情捜査を意味していた。塩路市の利権をめぐる両組の対立抗争には市警察も絡んでいるらしく、滝田は地元警察と暴力団の警戒網を突破して現地潜入を果たしたが…異才飯干晃一が放つハードアクションの白眉!

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  • 非常線
    3.6
    同僚殺しの容疑をかけられた金谷刑事は、真犯人を挙げ自らの潔白を証明するため、取調室から逃走した。同僚・鹿島が探っていたコカイン密売組織を追い、警察から逃れる金谷に次々と襲い掛かる危機。刑事魂を捨てず、フェアに戦い続ける金谷を待ち受ける真実とは? 手に汗握るアクション警察小説の傑作。(講談社文庫)
  • 非情の標的
    -
    たった一人の弟が行方不明になった!? 指名手配され、アルゼンチンに逃亡していた浅岡晃一が急遽帰国した。鳥類学者だった弟に何が? 捜索する浅岡の行く手に、つぎつぎと立ちはだかる暴力団。その背後には、日本の暴力組織を牛耳る国際的謀略機関があった! 不屈の魂と自動拳銃モーゼルHSCを武器に闘う浅岡晃一。白熱のノン・ストップ小説。
  • 非情の女豹
    4.0
    1巻660円 (税込)
    小島恵美子、通称エミー。ラテン系の血を引き、漆黒の髪と燃えるような瞳、褐色の肌を持つとびきりの美女だ。性格は残酷かつ非情――。大学講師を務める彼女の裏の顔は、ある国際秘密組織のエース。仕事は、法の手の届かぬ大物たちへの復讐などを請け負うことだ。時に籠絡し、拷問し、殺し……莫大な報酬を手にするのだ。女処刑人の凄絶な活躍を描く傑作アクション!
  • 翡翠の色の、君だけの夏。「視える」修復士と洋館の謎
    4.0
    さえない女子高生の樫原ひよりは、友人だったはずの綾子に騙され、「翡翠館」という軽井沢の別荘の修復作業に立ち会うことになってしまった。綾子の身替りとしてしぶしぶ足を運んだひよりだが、そこで出会った近代建築専門の修復士・遊佐孝仁とともに、翡翠館に隠された不思議な謎に巻き込まれていき――。こころが切なくあたたまる、青春×お仕事×ホラーミステリー!
  • 翡翠の風と踊る死者 薬屋探偵妖綺談
    4.1
    同日同時刻に、同じ人間が存在していたーー!? ドッペルゲンガー騒動に加えて、死んだはずの人間が目撃される不可解な事件も発生し……。「薬屋探偵」たちは、謎を解明して真相に辿り着けるのか?
  • ヒステリック・サバイバー
    -
    アメリカの学校で学んでいた三橋和樹は、“スクールカースト”の対立によって起きた銃乱射事件に巻き込まれてしまう。傷心のまま日本へと帰国する和樹。しかし日本の学校にもアメリカと同様、スポーツ組とオタクなどによる対立構造が存在していた。ある日、エアガンの無差別発砲事件が和樹の町で起こる。立場の弱い者たちの仕業ではないかとの噂に、和樹は真相を探ろうとするが……。
  • 悲素(上)(新潮文庫)
    3.8
    1~2巻693~737円 (税込)
    一九九八年、和歌山市内の夏祭りでカレーを食べた住民六十名以上が中毒症状を呈し、四名が死亡した。県警から、毒物中毒の第一人者である沢井直尚九州大学医学部教授のもとに、協力要請が入る。現地入りした沢井は、事件の深刻さを前に誓う――本物の医学の力で犯罪をあぶりだすと。被害者たちの診察と診療録の解析の果てに浮上する、小林真由美の保険金詐取疑惑と過去の事件、戦慄の闇。
  • 潜める蠍(電子復刻版)
    -
    斎藤健、四十五歳。勤続二十五年、マイホームには妻と二人の娘。このごく平凡な中年男の人生を、一冊の淫書が一変させた。夜半、パンツ一枚の裸で他家へ進入し、人妻凌辱の悦楽を貪る強姦魔に変身した斎藤は、誰にも知られず、夜の人生に耽溺した。そして三年、初めての迷いが、影の素顔を暴くことになろうとは……(強姦鬼)。エロスに翻弄される犯罪者たちの心の淵を鋭く描破する、傑作犯罪小説集。

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  • 密やかな密葬
    -
    1巻220円 (税込)
    発電所の竣工式(完成セレモニー)に参加した商社社長が急死した。状況がよくわからないままに総務課長の黒澤が事態の収拾をはかる。調べを進めるうちに社長の遺体が誰かの手により病院から運び出されたことがわかる。誰が何の目的でそんなことをしたのか……。そしてひとりの女性が調査の線上に浮かび上がった。
  • ひたひたと
    4.1
    かみしめるように読みたい著者最後の作品集。十二の深い傷跡を全身に刻んだ女のこと。少年に悪戯(いたずら)され暗転した小四の夏のこと。五角形の部屋で互いの胸の奥に封じ込めていた秘密を明かしたとき、辿り着くのは――急逝を惜しまれた著者最後の作品集。まさに着手寸前だった長編『群生(ぐんじょう)』のプロット200枚も収録! 野沢ミステリーが目指した高みが迫る。
  • 飛騨いにしえ殺人事件 長編旅情ミステリー
    -
    伝統工芸をめぐる人間の業と欲! 飛騨一刀彫に魅せられて、東京から移住してきた女性工芸家・砂塚紫乃。単身赴任の彼女に会いにきた夫の静男が、紫乃の工房で殺された。地元の警察は紫乃が犯人ではないかと疑うが、紫乃の妹・紗也加には信じられない。捜査の応援を頼まれた宮之原警部が事件を調べ始めると、やがて紫乃の工芸仲間の女性が殺人死体で発見されてしまう。ふたつの殺人にはどのような関係があるのか? 宮之原警部の推理が冴える!!

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  • 飛騨岩稜殺人事件
    -
    1巻682円 (税込)
    北アルプス涸沢岳西面の岩稜ルート、通称「飛騨泣き」で中年男性の死体が発見された。遺体の腹部は横一文字に切られていたことから、転落死ではなく、他殺と断定し、捜査を開始した。 長野県警豊科署の道原伝吉刑事は東京に出張し捜査を開始するが、手掛かりは得られない。捜査に行き詰まり感がではじめた頃、同様の切り傷をつけた殺人事件が発生した。 点と点はつながるのか。連続殺人ではないのか。道原伝吉の地道な捜査と、透徹した眼力で、殺人の深層をえぐり出していく。人情刑事・道原伝吉の山岳長編ミステリー。
  • 飛騨白川郷 メルヘン街道殺人事件
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    飛騨白川村に銃声が! 映画ロケ中の女優・新居三千絵が殺害されたのだ。奇妙なことに、俳優夫婦・酒匂竜太と瀬戸山江津子は、互いに相手が犯人だと主張する。どちらかが嘘を……? しかも事件担当の平尾検事までが高山市街で殺された!? 懐かしい登場人物(キャラクター)と、かつての任地・高山で活躍する赤かぶ検事。娘・柊葉子弁護士との対決も見逃せない法廷推理の傑作!
  • 飛騨高山からくり人形殺人事件 赤かぶ検事シリーズ
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    飛騨高山は、赤かぶ検事スタートの地。その地で、相棒の行天燎子(ぎょうてん・りょうこ)警部補の車に、殺人予告が投げ込まれる。はたして、名人級の人形師が密室状態の工房で惨殺され、女弟子の死体も宇津江四十八滝に浮かぶ。美しい人形の口から飛び出す殺人針。赤かぶ検事らは、巧妙に仕組まれた憎悪のからくりを突きとめようとするが……。
  • 飛騨高山に消えた女
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    深秋の飛騨高山、落葉の中から発見された若い女の絞殺体は現地をスケッチ旅行中の女性と思われた。だが何故か女が名乗っていたのは偽名だった。殺された女は誰なのか!?難航する捜査を嘲笑うかのように、東京で第2第3の殺人が!現場にとんだ十津川警部はそこで飛騨高山を描いたスケッチブックを見つけた…。

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  • 飛騨高山に消えた女
    3.5
    飛騨高山でスケッチをしていた謎の女が突然の失踪(しっそう)。東京では、不可解な連続殺人の発生。現場には、飛騨高山を描いたデッサン画が残されていた。十津川(とつがわ)警部たちの執念(しゅうねん)の捜査の結果、“名画贋作団(めいががんさくだん)”の存在が明らかにされるが……。謎の女性の恋人の自殺による復讐なのか!? 十津川警部の推理は意外な展開を見せる!

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  • 飛騨高山に死す
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    女たらしの悪漢探偵、鏑木一行最後の事件は、 同時に依頼された3つの殺人事件。だが、すべて「究極の完全犯罪」だった! ――『ワイドビューひだ9号』と『スーパーあずさ4号』の車内で起きた2件の探偵殺しと、東京でのホスト殺人。それぞれの事件には、有力な容疑者がいた。しかし、彼らには完璧なアリバイが……。3つの事件を同時に依頼された女誑しの悪漢探偵・鏑木一行が、完全犯罪計画を突き崩すべく、飛騨高山へ向かう! 傑作傑作トラベル・ミステリー。
  • 飛騨高山 春祭りの殺人
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    趣味が高じて「けん玉判事補」とあだ名される若者が飛騨高山に赴任した。名前は柊正雄、赤かぶ検事の息子である。――三百年前から敵対する鳴門家と水守家。両家は鳴門家家宝の小脇差しによって何人も犠牲者を出してきたが……水守家当主が春祭りの夜に殺された! 凶器にアリバイが? 謎の人物とは? けん玉判事補の推理やいかに。

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