ばらばら死体の夜

ばらばら死体の夜

638円 (税込)

3pt

神保町の古書店「泪亭」二階に住む謎の美女・白井沙漠。学生時代に同じ部屋に下宿していたことから彼女と知り合った翻訳家の解(さとる)は、訝しく思いながらも何度も身体を重ねる。二人が共通して抱える「借金」という恐怖。破滅へのカウントダウンの中、彼らが辿り着いた場所とは――。「消費者金融」全盛の時代を生きる登場人物四人の視点から、お金に翻弄される人々の姿を緻密に描いたサスペンス。

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ばらばら死体の夜 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    古本屋の二階に住む美女の白井砂漠。大学講師のさとるは学生時代同じところに住んでいたことから彼女と知り合う。全体にただようノワール感と闇。心に闇をかかえた二人と古本屋の店主。消費者金融、借金の怖さが伝わるサスペンス。

    0
    2025年05月17日

    Posted by ブクログ

    久しぶりの桜庭一樹さん。

    全体に薄暗くて圧迫感のある中で明るい振り?をして頑張って生きてるけど…どうにもならない深みにはまっていく。みたいな絶望感が独特で…いつも引きこまれて読んでしまう。

    時にお金は人生の破滅の入口といっても過言ではないと思う。「紙の月」「火車」この手のテーマの本は読見終わって

    0
    2022年02月02日

    Posted by ブクログ

    ○ばらばら死体ができ上がるまでどのような心境の変化があるのか。内面に迫るルポのような細やかさを備える一冊
    大学講師の吉野は、昔世話になっていた「泪亭」という神保町の古書店で沙漠と出会う。自分の境遇と重ね合わせた吉野は、昔から持っていたカギを使い部屋に侵入し、沙漠を襲う。金がもらえるのでは、と思った沙

    0
    2016年11月09日

    Posted by ブクログ

    作品としては素晴らしかったけど、2度と読まない本だと思う。
    後味が悪いのは好きだけど、テーマが「借金」なのがいけなかった。
    桜庭一樹の表現力も相まって、吐きそうな程、苦しくなった。

    0
    2024年12月29日

    Posted by ブクログ

    暗かった。でも話に引き込まれて一気に読んでしまった。
    ノスタルジアに苦しいって意味が含まれてるのは何か分かるな。
    お金は計画的に!と肝に命じたのであった。

    0
    2015年01月18日

    Posted by ブクログ

    お金の怖さを描いた作品だと思っていたら後半で印象ががらりと変わりました。過去に犯した罪の載った新聞を手元において消費しながら、善人であろうとする古書店店主と、自分が犯した罪の証をゴミ箱に捨てて忘れようとする人物。二人の「贖罪」の物語でもあります。たとえ法的な罪からは逃れられても、その罪と向き合わない

    0
    2014年04月19日

    Posted by ブクログ

    貧しさの中で育った吉野ずっと裕福に生きてきた由乃の対比が最後で際立ったと思う、

    前者→由乃と結婚して好きな仕事を選べて、好きに趣味に打ち込ることがてきるけど、ストーリー内での行為そのものだったり、その後の老いた人生だったりして、結局貧しさから逃げられない


    後者→吉野とは対照的にずっと若々しく描

    0
    2025年03月04日

    Posted by ブクログ

    金が人をどん底に突き落とすのは他人事とは思えず、ドキドキ(悪い意味で)しながら読みました。
    ヒタヒタと寂しい時にお金を使いたくなる気持ちもよく分かります。その時のやりきれない孤独感の描写が怖いけど、綺麗さもありました。

    ただ、解の行為はどうだったのかな?と思いました。

    0
    2025年01月09日

    Posted by ブクログ

    物語自体は面白かったけど、長い題名だけで引きつけようとするサスペンス番組見たあとみたいな何も心に残らない感じのストーリーだった

    0
    2022年12月19日

    Posted by ブクログ

    2009年、消費者金融全盛のとき。
    ひとりの女とひとりの男が出会ってしまう。ノスタルジアを抱えたソロ同士、似て非なる二人の騙し合い。
    ばらばらになるか、秘密を貫くか。

    仕込まれた伏線が回収されていく後半につれ、物語が加速します。

    0
    2022年05月11日

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