蛮政の秋(〈メディア〉シリーズ)

蛮政の秋(〈メディア〉シリーズ)

小説・文芸
792円 (税込)

3pt

3.4

日本新報記者・南康祐に、大手IT企業が不正献金をしているという政治家リストがメールで届く。真実なら政界を揺るがす大事件だが、送信者に心当たりがない。甲府支局時代に誤報を飛ばし、会社を窮地に陥れた過去がある身として、慎重にならざるを得ない。だが、本社に戻った今、特ダネを物にしたい思いは募り……。一通のメールから政治の闇を炙り出して行く記者が掴んだ真相とは! 傑作事件小説。

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蛮政の秋(〈メディア〉シリーズ) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    途中から登場人物の名前がごちゃごちゃになったので(あ、いえ、本がごちゃごちゃなのでなく、私のワーキングメモリが壊滅的なのです…。)流し読みしてしまったのだけれど、かなり面白かった。

    エモさや世界観を押し出した作品に対しては「小説という箱庭」を見せられているようで、辟易してしまうというか、読むために自分の感性を物語に忖度するような姿勢になる場合が多く、通常、読み終わる頃にはハッキリと自分の中に疲労感を覚える。
    しかし、この作品は仕事場が舞台であるからか、感性というよりは「行動の原理」の説明が多いように感じ、だからこそ、そういった各々の信念と「信念だとでも説明しなければ説明がつかない思惑(見え隠れする感性)」という矛盾した意志が熱を持って作品の中に渦巻いている。
    つまりは、登場人物は「自らの地位たる態度」を意識しその自己像に合うよう理性的であろうと意味付けをしつつ、読者から見ると非常に「野蛮」なのである。それは獰猛や狡猾、と言った言葉とはまた違い、言い換えるなら「人間味」のような、小説のために昇華され美化され他者に語りかけるために調整されてしまう前の、人間として正直な本質だ。

    「蛮政」というのは造語らしく、この作品は政治のスキャンダルを描いたものであるから、それだけでもなんとなくこのタイトルになった背景やニュアンスは通じるのだが、登場人物の1人1人に焦点を当ててみても、積極的に語られることはないものの、終始「蛮性」が描かれており、作者の強い言語センスを感じられる。
    秋、という四季の落日を見送るような孤独さと、厳しさと、日没後に残るある種の「敬虔」のようなものを感じさせる単語と繋がるのもまた上手いなと思う。

    堂場作品を読むのは今回がはじめてであったので、他の本も読んでみようと書店でタイトルの並ぶ本棚を眺めてみたが、その言語センスが他の作品にもひしひしと感じられたので、かなり興奮した!  

    0
    2021年08月05日

    Posted by ブクログ

    前作「警察回りの夏」の 続作。
    前作よりも、ストーリー展開が 多岐にわたり、読み応えあり。

    南(新聞記者)と 富永(当選2回議員)が 奮闘するも…
    … 結局は、権力者が 強いって事。

    現実でも、様々な スキャンダル が、のらりくらりと、全てが 曖昧に 終息してまう事など…
    … 物語を読んでると、胸糞悪い 思いが よみがえる。

    0
    2020年05月07日

    Posted by ブクログ

    シリーズ物だったから買った一冊。

    新聞記者が奮闘する話.    

    なんかモヤモヤしたラスト
    スッキリしない話

    真相を知るためにあれこれ奮闘しても、どこからかの圧力で壁にぶつかる。

    ネタの真偽が明らかになっても発表できない。

    大きなネタだと思ったらそれは政治家が流した偽情報。

    何が正しいのかわからなくなる。

    長い内容で、ちょっとごちゃごちゃしていたので、ラストはスッキリして欲しかった小説でした。






    0
    2024年07月26日

    Posted by ブクログ

    元来シリーズ物た言う事で前作の警察回りの夏は読んだ事はありましたが残念ながら全然記憶に有りませんでした。又この作品についても流れもずーっとゆったりして何となく進んでいる様です。次作も読みたいとは思いませんでした。

    0
    2023年02月16日

    Posted by ブクログ

    元新聞記者として堂場氏のネットに対する主張が込められているシリーズなのかな。
    ネット上を流れる情報の不確かさやマナーに対する危惧は共感できるものの、品性に欠ける印象の登場人物が多くてどうもいただけない。
    順番を間違えて3作目から読んでしまいましたが、シリーズを通して良い印象がなかったです。

    0
    2021年01月31日

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