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1795年、フランスとの長きにわたる戦いによって、イギリス海軍は慢性的な兵士不足に陥っていた。戦列艦ハルバート号は一般市民の強制徴募によって水兵を補充し、任務地である北海へ向けて出航する。ある新月の晩、衆人環視下で水兵が何者かに殺害されるが、犯人を目撃した者は皆無だった。逃げ場のない船の上で、誰が、なぜ、そしてどうやって殺したのか? フランス海軍との苛烈な戦闘を挟んで、さらに殺人は続く。水兵出身の海尉ヴァーノンは姿なき殺人者の正体に迫るべく調査を進めるが――海上の軍艦という巨大な密室で起きる不可能犯罪を真っ向から描いた、第33回鮎川哲也賞受賞作。/第33回鮎川哲也賞選考経過、選評=辻真先 東川篤哉 麻耶雄嵩
...続きを読むPosted by ブクログ 2023年12月24日
18世紀イギリス海軍、水兵の現実と戦争の不条理さが切ない冒険&本格ミステリー #帆船軍艦の殺人
■あらすじ
18世紀のフランスと戦争状態だったイギリスでの物語、イギリス海軍は帆船軍艦の水兵の人材が不足していた。靴屋を営んでいた主人公ネビルは、ある日酒場で友人と呑んでいたところを、海軍につかまってし...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年11月19日
阿津川先生と青崎先生が揃って今年のベストに挙げていたし、一般の方からも評判が良かったので、楽しみにしていた作品。
鮎川哲也賞は、やっぱりハズレが少ないなーという印象。
軍艦の上で起こる殺人ということで、知らない慣習も多く序盤でも飽きない。
船乗りというと、荒くれ者が多いかと思いきや、意外に新人の面...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年11月11日
あらすじだけ見て、『女王陛下のユリシーズ号』や『脱出航路』、ホーンブロワー・シリーズのような往年の名作や、近年の『名探偵と海の悪魔』を思い起こして読んでみました。
テーマ性は素晴らしいと思います。
謎解きミステリとしてはちょっと地味というか大味だったかな……。
どこかで既視感がある、と思ったら、...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年11月10日
久しぶりの鮎川哲也賞大賞作品。イギリス海軍の帆船軍艦で巻き起こる事件を扱った正統派本格ミステリ。強制徴兵されたネビルの目線と殺人事件の真相解明を任されたヴァーノン海尉の目線が主だが数多くの人物を魅力的に動かして読ませる。事件はまとまっており特に1つのトリックには大いに興奮した。そっちで来るかと。また...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年03月15日
第33回鮎川哲也賞受賞作。
18世紀、フランスと戦うイギリス海軍の軍艦で起こる殺人事件。強制徴募された新米水兵の目線で描かれる軍艦の生活はとんでもなく過酷で、序盤は帆船お仕事小説っぽかったが、次々と殺人が起き、フランスとの戦闘で戦死者もでて状況は緊迫してゆく。
ミステリとしては、舞台となる帆船になじ...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年01月08日
十八世紀末、フランスと交戦状態にある英国海軍は常に兵士不足だった。強制徴募された若者たちを乗せ、戦列艦ハルバート号は北海を目指すが、新月の夜に衆人環視下で水兵が何者かに殺害される事件を切っ掛けに、続けて不可解な殺人が発生。逃げ場のない船の中で、誰が、なぜ、そしてどうやって殺したのか? フランス軍との...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年01月03日
3年ぶりの鮎川哲也賞受賞作品。1795年のイギリス海軍が物語の舞台。読む前はこの設定にスッと入れるかちょっと不安だったけど、読み始めるとすぐに物語の世界に引き込まれました。逃げ場のない船上で起きる連続殺人事件。トリックもこの設定ならではでおもしろかったし、絶望的な状況スタートの主人公だけど、同じ班の...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年11月12日
「鮎川哲也賞受賞」という権威付けと
「帆船軍艦」というタイトルから手に取る
タイトルから大好きなクローズドサークルの
匂いがプンプンするのよ
読んでみて
クローズドサークルではあるのだが、
あの特有の人が減っていってお互いに疑心暗鬼という
感じでは無かったかな
あと受賞作特有の
最後の選評...続きを読む
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