小説作品一覧
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3.4密室殺人の凶器は まさかの豆腐!? 前代未聞のユーモア&本格ミステリ! 村上貴史氏(ミステリ書評家)絶賛! 「ロジックに染められたミステリならではのマジック」 奇想ここに極まれり―― 本格ミステリの玉手箱! 戦争末期、帝國陸軍の研究所で、若い兵士が頭から血を流して倒れていた。 屍体の周りの床には、なぜか豆腐の欠片が散らばっていた。 どう見てもこの兵士は豆腐の角に頭をぶつけて死んだようにしか見えないないのだが…… 前代未聞の密室殺人の真相は!? ユーモア&本格満載、おなじみ猫丸先輩シリーズ作品も収録のぜいたくなミステリ・バラエティ! 〈目次〉 変奏曲・ABCの殺人 社内偏愛 薬味と甘味の殺人現場 夜を見る猫 豆腐の角に頭ぶつけて死んでしまえ事件 猫丸先輩の出張 解説/村上貴史
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3.7
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-与兵衛沼、水窪ダム、大滝神社、十和田湖。 東北6県の、水辺にまつわる怪異がひしめき合う! 【あらすじ】 ●沼(宮城県仙台市) 与兵衛沼で鮒釣りを楽しんでいた男性は、突然右足首を何者かに掴まれて、沼に引きずり込まれた! その時はかろうじて一命を取り留めたが、その場にいた誰も引きずり込んだ者を目撃していないという……。 ●湖(青森県十和田市・秋田県鹿角郡) 彼氏にふられた女性が傷心旅行で十和田湖を訪れた。気分転換にボートに乗って遊覧していたら、何やら背後から水音が……。振り向いたその瞬間彼女が垣間見たのは、湖面に浮かぶ男性の顔だった! ●沸(福島県会津若松市) 大学生の少女は夏休みのある日、冷やしていた麦茶をぐびぐび飲んでいたら、突然麦茶が沸騰! すぐに火傷した手を冷やそうと水道の蛇口を捻ると、何とそこからも熱湯が流れ出してきた! 著者について ●寺井広樹(てらい・ひろき) 怪談蒐集家。文筆業のかたわら、地方創生事業に進出し、企画プロデュースした「お化け屋敷電車」「まずい棒」が話題に。TOブックス「怖い話」シリーズのほか、『日野日出志 トラウマ! 怪奇漫画集』(イカロス出版) 『ようかい でるでるばあ!!』(彩図社)、『南米妖怪図鑑』(ロクリン社)など著書多数。映画『電車を止めるな!』では原作・脚本を務める。 ●正木信太郎(まさき・しんたろう) 怪談師、怪談作家。怪談会を主催し、人前で怪異を語っている。また、取材し蒐集した幽霊話、妖怪譚、奇妙な体験や不思議な見聞をまとめ、書籍として発表している。著書に『岩手の怖い話』(TOブックス)『異職怪談』(彩図社)『宿にまつわる怪異譚』(イカロス出版)、映像作品にDVD『怪奇蒐集者 正木信太郎』(楽創舎)がある。
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-サバイバルゲームで勝ち残るのは誰か……? 一代で世界的企業を育て上げたオーナー・戸塚犠平が花嫁を公募し、候補5人の最終選考を豪華客船クルーズで行うという。彼の個人資産は7000億円。このニュースを聞きつけ、警察庁に警告してきたのが、マスコミで活躍する女性心理学者。船内で凄惨なサバイバルゲームが起きるというのだ。事態を重くみた警察庁は、広域捜査指導室の藤代と西条、さらには宮之原警部を派遣。そして事件は完全な密室殺人から始まった。東京から青森、秋田、仙台へと続く船旅に待ち受ける驚愕の結末。壮大なスケールで描く長編旅情ミステリーの傑作!
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2.7
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-津波の漂着物を再利用したレストランに霊が出る。 町役場に届いた通報の恐るべき顛末は…(「雨降りの女」より) 青森・岩手・宮城・秋田・山形・福島 東北6県で聞き集めた実話怪奇録!!! 青森で新聞記者として働く傍ら、精力的に怪異を蒐集する高田公太とその弟子筋、高野真。 東北を拠点とする二人が地元の人々から怪を聞き集めた実話怪談集。 ●宮城県…町役場に相次ぐ通報。津波の漂着物を再利用したレストランに霊が「雨降りの女」 ●青森県…戦後、行商人から買った布団から声がする。破くと中から骨が「青森乃暖」 ●青森県…自衛隊八戸駐屯地の旧監視所。そこで仮眠する隊員を襲う怪事「狂駆」 ●山形県…友人宅は毎晩電気が消え何者かの気配が忍び寄る。原因は物置の中に「来る」 ●福島県…子供部屋から出てくる男の霊、部屋の北には隣町のT沼が「深夜の来客」 ●岩手県…車を追いかけてくる不気味な小人に遭うと「遠野の小さいおじさんの話」 ●秋田県「湯治場にて」…温泉街の散策路に出る腕と腰だけが透けている女の正体は… …他、全64話!
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-逃亡中の殺人犯が偶然から人の命を救うことに……人間の心の闇を描く問題作 渋谷のラブホテルで売春婦が殺害された。鉈(なた)で頭部を一撃される残忍さだった。北玉川署の刑事たちは、四年前に管内で起きた殺人事件と手口が同じことから、逃亡中の被疑者・有沢に疑惑の目を向ける。有沢は幼い頃母に捨てられ、養父に育てられたが、暴力に耐えかね養父を殺害したのだ。その有沢は、大分の母の墓前を訪れていたが、倒れている女を発見し助けることに…。 ●龍一京(りゅう・いっきょう) 1941年大分県生まれ。元兵庫県警察、司法警察官として主に公安を担当する。退職後、コンサルタント業等を経て、作家に転身。著者の実体験をふんだんに織り込んだ、リアルな刑事の実態を描く警察小説を得意とする。『偽装捜査』(光文社文庫)、『鬼刑事(デカ)謀殺痕』(祥伝社文庫)など著書多数。
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-「ジョー・ヴェニスはサム・スペードとフィリップ・マーロウの貴重な後継者だ。マット・スカダーともうまくやっていけると思うね!」ローレンス・ブロック ニューヨークの私立探偵ジョー・ヴェニスの冒険。ミステリー研究者・翻訳家として活躍する練達の著者が贈る、古き良きハードボイルドを現代によみがえらせた注目の新作。 いつものように、探偵事務所で昼のBLTサンドウィッチを食べていたおれ=ジョー・ヴェニスのもとに、驚くべきニュースがもたらされた。自分の娘も同然の若き女性探偵が銃撃されたというのだ。わりない仲の彼女の母親から依頼され、犯人探しに乗り出したジョーは、みずからの過去の古傷に向き合うことになる…… クラック・ワイズを吐きながら、探偵はニューヨークの街角を駆ける! ハードボイルド私立探偵小説を現代によみがえらせた逸品2編を収録。 【電子オリジナル版】
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3.8親友が、シリアルキラーになった。 フリーライターの世良未散のもとに「女子中学生墜落死事件」の執筆依頼が入った。エロやお笑い記事を書きながら、いずれは社会派のルポをと願っていた未散には願ってもない仕事だ。 転落死した15歳の少女・清水萌香は、死亡時スマートフォンを所持しておらず、「あたしは一一七人に殺された」という遺書を残していた。周囲の人間の、萌香に対する評価もさまざまだ。深まる謎に翻弄されつつ書いた記事の「前編」が雑誌に掲載された日、未散のスマホに着信が入る。それは、高校時代、未散にフリーライターとしての基礎をもたらした、親友・古沢福子からだった。「記事、読んだぞ」「2-Aの神崎を思い出したよ」とだけ告げて電話は切れる。しかしその言葉は、萌香の抱えていた闇を明らかにするものだった。 事件の真相に迫る「後編」の記事は評判を呼び、未散はライターとしての知名度を上げる。しかしそれを福子に伝えることは叶わない。なぜなら、福子は4人の男女を殺害した容疑で指名手配中の身だからだ。どこにいるかも、連絡先もわからない。次第に、未散は福子からの電話を心待ちにするようになる。それが、前代未聞の事件の端緒になるとも知らずに……。
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3.425万部突破!ベストセラー「喫茶ドードー」シリーズの標野凪が贈る、二十四節気のショートショート 「甘い香りにくるまって、心ゆくまで眠ってしまおう」 今日もおつかれさまでした。 やさしい季節が心をめぐる、とっておきの物語をあなたに。 (著者より) 心もからだも冷え冷えする夜には、この本を携え、冬眠族の巣穴にすとんと落ちてください。 そんな冬ごもりのおともに、と24の小さな物語を書きました。 日常の延長にある、ほんの少しだけ不思議な世界で繰り広げられるお話を、 季節を繰るようにゆったり楽しんでいただけますと嬉しいです。 どこかにあなたがいる、やもしれません。
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5.0十四年前に発生した連続放火事件。その中で能勢幸春と竹島千鶴はそれぞれの母を失った。後に再会した二人は交際を始め、千鶴が妊娠、幸春は結婚の承諾を得るため千鶴の父・久信に会いに行くが、久信は交通事故で記憶障害──前向性健忘に陥り、事故以来六年もの間毎日同じ日を繰り返していた。対面の数日後、幸春の知人で放火事件の関係者でもあった木村泰典が、公園で頭から血を流して倒れているのを発見される。当初は強盗事件と思われたものの、悲劇はこれだけでは終わらなかった……。次第に疑心暗鬼に駆られてゆく幸春と千鶴の未来の行方は? 鬼才が放つ驚愕と感動のミステリ。
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4.1
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3.4コミュニケーション能力皆無の実緒は、高校3年生の時、ある出版社の小説の新人賞を受賞する。ペンネームは「佐原澪」。デビュー当時は話題になったが、6年経った今、佐原澪の名前を覚えている人間は少ない。実緒はデビュー以降、スランプに陥り一作も小説を書けなくなっていた。自分のデビュー作が未だに置かれている書店へ行っては、誰か手に取らないかと監視する日々。するとある日、実緒の本を手に取る大学生風の男の姿を確認する。思わずあとをつけ、彼の家を特定する。部屋の番号を確認し、ポストに手を突っこみ郵便物を抜き取ると、そこには大学からの封筒と彼の名前・春臣の文字が。それからというもの、今まで一行も書けなかったことが嘘のように、実緒は春臣のことを連想した小説を書くようになる。その小説を春臣のポストに投函することで実緒は満足感を得ていた。ひょんなことから実緒は春臣の恋人と仲良くなるが――。第三十七回すばる文学賞受賞第一作。
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3.8
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4.0金髪女子中学生の誘拐、双子の兄弟の葛藤、猫の魔力、美容整形の闇など、不穏な現実をスリリングに描く著者自選のホラー・ミステリ短篇集。世界幻想文学大賞、ブラム・ストーカー賞受賞。
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-※本シリーズに使用している原版データは時間が経過している作品が多いため、一部不鮮明な箇所がある可能性がございます。ご了承下さい。 著者はオーストリア、ハンガリー帝国の軍人で地理学の研究者。上海・京都などの都市,アイヌの人びと,中国の餓死者の群れ,敦煌への旅の途上の景観など,19世紀後半のゆれ動くアジアが活写される。第1巻は,ボンベイ,カルカッタ,シンガポール,上海,京都,函館など。解説を付す。
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3.9
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-芦屋にある老舗の造り酒屋・桜井家は中国美術品の名高い蒐集家であった。その収蔵リスト『桜獅子名品帖』に刀剣は数本しかなかった。それが『桃李の剣』といわれるものであった。明朝の初代永楽帝の即位に足利義満が皇帝護身刀として贈ったものである。 明朝は満洲族の清にほろぼされたが、しばらく抵抗がつづいた。清朝はこの種のレジタンスを徹底的に弾圧した。抵抗運動は地下に潜らざるをえなかった。そこでさまざまな秘密結社が生まれた。「桃李の剣」はその種の秘密結社のあいだに語り伝えられた物語である。そしてさらに、清朝滅亡の大立者といわれる袁世凱と西太后にも「桃李の剣」は影響を与えたといわれる。
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-現代詩人、歌人、俳人が実験的な作品制作に挑むブログ「日々が紙から飛びだして」で行われた石田瑞穂、管啓次郎、暁方ミセイによる旅をテーマにしたリレー詩の試みを電子書籍化。三人の詩人が、国内外の好きな時間に、好きな場所にたたずんで詩を書きおろし、あるいは記憶の引き出しを開けて紡いだ18編を収録。 【収録作品】 砂洲、旅の瞳/石田瑞穂 ターマキ・マカウラウ(オークランド)/管啓次郎 妙蓮寺、弁財Temple/暁方ミセイ 幻書の街から/石田瑞穂 アムステルダム/管啓次郎 検見川Weekly Radio/暁方ミセイ はだしの星/石田瑞穂 アイツタキ/管啓次郎 駐アカシック、ニュー稲荷トゥーム/暁方ミセイ デュシャンの墓/石田瑞穂 レユニオン島レストラン/石田瑞穂 マンハッタン/管啓次郎 ヒカミ、アオガキ、Sage,Rosemary and Thyme./暁方ミセイ N.R.S.(Nishi-Shinjuku Record's shop Street)/石田瑞穂 シアトル/管啓次郎 トワイライトタウンの八咫烏/暁方ミセイ T.B.C. (Terminal Baggage Claim)/石田瑞穂 中野/管啓次郎 旅の余白、ひとまずの到着地から(あとがき)
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3.6羽田法律事務所で調査員として働く風町サエは、殺人罪で服役経験のあるシングルマザー。ある日、芸能界のフィクサーと呼ばれる小田崎が、羽田法律事務所を訪れた。小田崎は、アイドル候補生を店頭に立たせる安売りピザ店で大儲けをした男。店頭に立つアイドル候補生は、ファン投票の結果でメジャーグループに昇格できる仕組みで、自分が応援する候補生をメジャーにするため、ファンはピザを注文し投票券を獲得するのだ。このピザ店でアルバイトをしていたひとりの少女が自殺をし、両親が1億2千万円の賠償金を要求しているという。賠償金額を減額させたいという小田崎の依頼に調査を始めるサエだったが、次第にある人の過去にも迫ることになり――。 『笑う少年』を改題。
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4.0新鮮な言語感覚と幻想に満ちた華麗な文体で構成された本作は、1948年に刊行されるやいなや、アメリカ中で大きな波紋を呼び起こした。父親を探してアメリカ南部の小さな町を訪れたジョエル少年の、近づきつつある大人の世界に怯え屈折する心理と、脆くもうつろいやすい感情とを描いた半自伝的なデビュー長編。
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5.0
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-軽井沢フィルを率いる美貌の指揮者・火渡樹理(ひわたり・じゅり)と難病を患う新進画家の緑川弦(みどりかわ・げん)が出会ったとき、三代にわたり二家を縛る不思議な因縁が露になる。第二次大戦中に起きた樹理の祖父の割腹自殺と弦の祖母の密室での縊死事件。短歌と楽譜、そしてロシア文字に隠された美しくも哀しい暗号とは? 樹理と弦にのみ聴こえるヴァイオリンの旋律が二人を真実の高みへと導く……。 現代のサナトリウム文学的恋愛音楽ミステリ。 ●倉阪鬼一郎(くらさか・きいちろう) 1960年、三重県伊賀市生まれ。早稲田大学第一文学部文芸専修卒。同大学院文学研究科日本文学専攻博士課程前期中退。在学中に幻想文学会に参加、1987年に短篇集『地底の鰐、天上の蛇』でデビュー。印刷会社、校閲プロダクション勤務を経て、1998年より専業作家。第3回世界バカミス☆アワード(2010年)、第4回攝津幸彦記念賞優秀賞(2018年)。ホラー、ミステリー、幻想小説、近年は時代小説を多数発表、オリジナル著書数は170冊を超える。
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4.0
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4.2第三の“竹内ノート"を求めて、男はルソン島へ―― 戦没詩人、山下財宝、山岳民族、イスラム独立闘争……空っぽな日本人はそこで何を見たのか 注目の才能ミヤウチによる、展開予測不能の冒険小説! 第70回芸術選奨文部科学大臣賞新人賞受賞作・単行本バージョン ぼくは、ぼくの手で、戰爭を、ぼくの戰爭がかきたい――そう書き残し、激戦地ルソン島で戦死した詩人・竹内浩三。彼は何を見、何を描いたのか? テレビディレクターの職を捨て単身フィリピンに渡った須藤は、その足跡を辿りはじめた。だがその矢先、謎の西洋人男女に襲われ、山岳民族イフガオの娘ナイマに救われる。 かつて蹂躙された記憶を引き継ぎ日本人への反感を隠さないナイマだが、昔の恋人ハサンの実家を訪ねる道行きに、付添いとして須藤を伴うことに。 ミンダナオ島独立のために闘ったイスラム一族の家で一時の休息を得た須藤だったが、ハサンの家は秘密を抱えていた……。
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4.0
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-鮮やかに繰り広げられるミステリアスな七つのドラマ 時を経て、人から人へと伝えられる想い。秘められた過去への扉は、七つの鍵で開かれる…。 旅行のついでに頼まれたたずね人を探す「白い再会」、掘り出し物の古時計の中から歯が出てきた「古い時間」など、ハートフルな物語を7本収録。 ・白い再会 ・古い時間 ・黒い革鞄 ・長い化粧 ・淡い風景 ・甘い約束 ・遠い波紋 ●山崎光夫(やまざき・みつお) 1947年福井市生まれ。作家。早稲田大学教育学部卒業。テレビ番組の構成、雑誌記者などを経て、1985年「安楽処方箋」で小説現代新人賞を受賞、同年短編「サイレント・サウスポー」で直木賞候補、1986年「詐病」「ジェンナーの遺言」が連続して直木賞候補となる。1998年『藪の中の家 芥川自死の謎を解く』で新田次郎文学賞受賞。医学を題材にした作品が多い。
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