無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで200万冊以上配信中!
ソウルでの生活に疲れ切ったヘウォンは、ひと冬を故郷で過ごそうと、山と湖に囲まれた片田舎のバス停に降り立った。隣の空き家は、いつの間にか小さな本屋になっていた。「グッドナイト書店」。店主のウンソプにとってヘウォンは、初恋の人だった。彼女が戻ってきたことで、静かな冬の生活が変わっていく……。
外は冷たい銀世界が広がり、グッドナイト書店の中は温かく穏やかな時間が流れる。ふたりの間には、雪の結晶のように、ひとつふたつと少しの重たさも感じさせずに、愛情が舞い落ちていく。ゆっくりと溶けていく痛みと孤独。やがて明らかになる過去の秘密とは――。
傷つくことを恐れる人、傷つくことに疲れた人。それぞれが再び人生を歩み始めるまでの、心温まる愛の物語。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
なんだろう、文字を追っているうちに気づいたらその街の景色や情景が浮かんでくる。
そして、登場人物の表情や心境が胸に突き刺さってくる。
読んでいて心が温まる小説だ。文章が優しい。
こんな本屋があったらなあ。
そしてこんな隣人が現れたらなあ。
人はその言葉と表情が一致せず、だからこそ、言葉を聞かず表情を読まなければならない。
ひとりでいるときのほうがよく見えるものがあり、寂しさから学ぶことは思うより悪くない。期待するものが少ないほど、生活は穏やかに流れていくから、心から望むものが生まれるのはつらいことだ。
人生はそんなに長くない。今から苦労しなくても、いずれ僕たちもこの世を去ることになる。だからそれまでは、どうか幸せでありますように。
Posted by ブクログ
田舎の独立系書店を舞台に繰り広げられるヒーリング小説。
恋愛小説でもあるのだけど、大袈裟でドラマチックな感じではなく、純粋に応援したくなるような微笑ましい二人で、他の登場人物もみんな気負いがないキャラクターばかりで心が安らいだ。
書店小説なだけあって、「キープ用本棚」という書店の案にワクワクしたり、有名な児童書からの「涙のお茶」なんてワードにほっこり。
物語の影のような部分もあるのだけど、向き合い方が現実的でとても良いと思った。
問題に今すぐ向き合わなくてもいい。
心がそれを受け入れられるようになるまで、一旦離れたっていい。
厳しい状況を一気に解決するような魔法は現実には起こらない。
でも人は思ったより優しいし、思ってるより逞しいんだと。
厳しい冬の間の物語だけど、やわらかい時間が流れるような雰囲気で、人と人との繋がりを感じられる温かい小説だった。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
小説・文芸