天国にたまねぎはない

天国にたまねぎはない

1,672円 (税込)

8pt

ある日、ぼくは死んだはずのいとこから
天国にたまねぎを密輸するバイトを持ちかけられた――

毎日をただこなすように生きてきた平凡な中学生のキートは、死んだはずの7歳上のいとこから、天国にたまねぎを密輸するバイトを持ちかけられた。ついでに、死後も更新が続くいとこのSNSの乗っ取り犯探しも命じられる。突然訪れた非日常。その中で、自身の平凡さをもてあまし、非凡であることに憧れと恐れの両方を抱いていたキートが、最後にたどりついた真実とは……。

SNSが全世代に普及している昨今、そのアカウントは死後も残り続け、鮮明な思い出を映し続ける。ある少年が、亡くなった人のSNSアカウントに向き合い、自分なりの「生きぬき方」を見つけるまでの物語。


【著者】
久米絵美里(くめ・えみり)
1987年、東京都生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒。『言葉屋』で第5回朝日学生新聞社児童文学賞、『嘘吹きネットワーク』(PHP研究所)で第38回うつのみやこども賞を受賞。著書に「言葉屋」シリーズ、『君型迷宮図』(以上、朝日学生新聞社)、「嘘吹き」シリーズ(PHP研究所)、『忘れもの遊園地』(アリス館)などがある。

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天国にたまねぎはない のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    正解を押し付けないさっぱりとした終わり方だった。
    主人公の思考が私と近くてとても共感できて良かった。
    メンタルがしんどくなった時には玉ねぎのみじん切りでもしようと思う。

    起承転結の転の部分に当たるところもなかなか予想外で、何かの時にインスタで見た「お前は【正しいところから】しか助けられないんだな」

    0
    2025年10月08日

    Posted by ブクログ

    ある日死んだはずのいとこから天国にたまねぎを密輸する事を頼まれたー。ってなんそれ!?(⁠^⁠^⁠)

    もうタイトルと帯の文章に惹かれ即買い。
    おもしろかったよ。
    志真人の前向きな無茶振りと、キートの突っ込み。

    でも、沙都子の心情は理解できんかったなぁ。

    0
    2024年09月15日

    Posted by ブクログ

    注2にしては大人というべきか、キートがそうなのか。
    客観的に相手を観察しているなーと思う。
    聡子の危うさはハラハラするし、やっぱり褒められたものでもないけど生い立ちとか出会いとか、いろんなものを踏まえたら必然でもあるのかなと。
    結局シマとは本当に会いにきてたんだろうか。
    消化しきれないキートの妄想だ

    0
    2025年06月24日

    Posted by ブクログ

    何者かになりたいというのは誰にだってあるし、何者かになりたくて手を伸ばした平凡の子の話。最後の言葉が良かった。終わり方も良かった。最後のところは共感した

    0
    2025年04月16日

    Posted by ブクログ

    良いところもたくさんあったけど、最終的によくわからないお話だった。もう一度読んだらわかるのかな。

    いとこの志真人を亡くした中2のキートくん。
    公園で亡くなったはずの志真人に会い、たまねぎを持ってくるように言われる。
    そして、亡くなった後も更新されている志真人の色々なアカウントの更新犯人探しをしてい

    0
    2025年07月14日

    Posted by ブクログ

    中学生である僕(キート)は7つ年上のいとこである志真人を亡くしてしまう。ある日、死んだはずの志真人から連絡が来る。それから毎日玉ねぎを1つ朝の5時に公園に届けるように指示される。
    さらに、死後も続いている志真人のSNSの更新についても誰が動かしているのか犯人探して欲しいというお願いからキートが動き出

    0
    2025年04月21日

    Posted by ブクログ

    亡くなった7歳年上の憧れのいとこのSNSが誰かに乗っ取られて運営されている……。中2の主人公は亡くなったいとこの知らなかった一面を知っていくストーリー。

    0
    2025年03月11日

    Posted by ブクログ

    身近の人が亡くなった際に、人はどのように感じるの乗り越えるのか知るヒントになる小説

    タイトルが気になって読みました。
    タイトル通りなら、ユニークな小説だっと思っていましたが違いました。
    身近の人の死について、向き合う話なような話だと感じました。

    人によっては感じ方が様々だっと思います。

    天国に

    0
    2024年09月20日

    Posted by ブクログ

    ある日、ぼくは死んだはずのいとこから天国にたまねぎを密輸するバイトを持ちかけられた。


    言葉屋シリーズで大ファンになった久米絵美里さんの本。
    イマドキの要素で綺麗に組み立てられていて、久米さんは本当に頭いい人なんだなって感心する。

    映画化したら面白そうだと思ったけど、主人公の観察力、洞察力が省略

    0
    2024年08月27日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    亡くなった7つ歳上の従兄弟が、天国にはないという玉葱を密輸するということで毎週月曜日の早朝に会うキート。
    そこで何者かが従兄弟のSNSアカウントを乗っ取っていることが判明し、犯人を突き止めるため、唯一乗っ取りに遭っていないレシピ投稿アカウントへの投稿を始める。

    設定は面白そうだったけど、私にはハマ

    0
    2025年10月26日

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