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『最近、八吹写真館に入りびたってる八吹錯っていうやつが、動画とか画像の加工が得意で、頼めばなんでも作ってくれるらしい。それで今、このあたりの学校の子が、次々と頼みに行っているらしくて、だから最近、八吹写真館は嘘つき写真館って呼ばれてるらしい』小野寺理子。野瀬小学校、6年1組、学級委員。クラスのSNSで出回ったデマから風紀を正そうと、理子は「フェイク職人」である錯の元を訪れる。ところが、錯は、フェイク画像にふっ、と息を吹きかけてみせると……。ネットの存在により高まる嘘の拡散力。なにが本当でなにが嘘か。それは、真偽を見抜く瞬発力より、自分がなにを信じ、守りたいのかという判断力――いま、この時代を生きる子ども達に考えるきっかけをあたえる1冊。 【目次】●プロローグ ●1 嘘つきの嘘吹き ●2 炎上クラスルーム ●3 水川大喜利 ●4 妖精の正体 ●5 カワウソの懐中電灯 ● エピローグ『嘘百科』あとがき
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Posted by ブクログ
〈野瀬小学校では、みんなでカワウソを飼っています。この子です〉(画像添付)
SNSで上げられたこの投稿は、バズって拡散されTV局の取材依頼がきて、しまいには考察班によってフェイクだと見破られ、学校に問い合わせが殺到し、野瀬小学校は一躍有名になった。
野瀬小学校に通う6年生の小野寺理子は、嘘が大嫌い。最近学校内に蔓延している嘘動画を作っている犯人が八吹写真館、通称、嘘つき写真館にいると聞きつけ、本人を突撃。
そこには錯という名の、理子と同じ年頃の少年がいた。
嘘が大嫌いな理子VS嘘をばら撒く錯という図式で展開しているように見せながら、クラス内の歪みが露見されていき弾ける、そして根本にある問題に行き着く。その中には、ネット、SNSがすぐ隣にある小学生達に響いてほしい、気付いてほしい考え方や言葉がたくさん散りばめられていて、子どもにぜひ読んでもらいたいと思うお話でした。
大人目線で読むと、嘘の何が悪いんだと説く錯の考え方に共感し、嘘をつくことは良くないと育てられ、真っ直ぐそれを正しいと信じて生きる子どもの危うさにハラハラしました。このお話の場合いじめが主題ではないから、そっちへ転がっていく話ではなかったけれど、実際はもっと辛辣だろうなと思い恐ろしくもなりました。野瀬小の子達は辛うじてまだ素直で悪意がないように思えます。
Posted by ブクログ
何を信じるのかは自分が何を守りたいのかで決めることを知った。また、錯と理子の真実が最後に明らかなって、錯は水川という名前であり、理子はカワウソ事件の犯人だったことを知って驚いたけど、理子やまりなが嘘をつくという経験をしたことで、学校が嘘を信じないようにするためのポスターを作ったことがすごいと思った。そのポスターに書かれていた事で心に残ったものは、アカウントは何個でも作れて、みんなが投稿していると書いてあっても少ない人が書いているかも知れないから簡単には信じてはいけないということと、様々なメディアの内容を確認しないといけないということだった
Posted by ブクログ
嘘をつくひとが悪い?
嘘を信じてしまうひとが悪い?
真実はいつも正しい?
なにが正しくてなにが間違っている?
SNS、メディアリテラシーを書いた力作。
冒頭、情報が拡散されて炎上していく様子が数ページにわたって書かれているのですが、まあその様子が恐ろしくてゾクゾクする。あっという間に燃え上がるのよね。
この話を児童書とヤングアダルトで出したことに意味がある。作者さんの力作だとおもいます。
情報とSNSにうまく付き合っていかなくてはならない、いまの時代を生きる子どもに読ませたい作品です。
登場人物が
嘘を絶対に許せない正義の学級委員長と
嘘を使って楽しく生きている謎の少年。
どちらが正しいと思う?と二項対立で示しているのが、面白いポイント。
現代っ子はどちらが正しいと思うのだろう?
嘘を見抜く方法とか
情報と生きていく方法が示された良書です。
まあだいぶ説明的ではあるんですが仕方ない部分かなと。
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