【感想・ネタバレ】嘘吹きネットワークのレビュー

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Posted by ブクログ

〈野瀬小学校では、みんなでカワウソを飼っています。この子です〉(画像添付)
SNSで上げられたこの投稿は、バズって拡散されTV局の取材依頼がきて、しまいには考察班によってフェイクだと見破られ、学校に問い合わせが殺到し、野瀬小学校は一躍有名になった。
野瀬小学校に通う6年生の小野寺理子は、嘘が大嫌い。最近学校内に蔓延している嘘動画を作っている犯人が八吹写真館、通称、嘘つき写真館にいると聞きつけ、本人を突撃。
そこには錯という名の、理子と同じ年頃の少年がいた。


嘘が大嫌いな理子VS嘘をばら撒く錯という図式で展開しているように見せながら、クラス内の歪みが露見されていき弾ける、そして根本にある問題に行き着く。その中には、ネット、SNSがすぐ隣にある小学生達に響いてほしい、気付いてほしい考え方や言葉がたくさん散りばめられていて、子どもにぜひ読んでもらいたいと思うお話でした。
大人目線で読むと、嘘の何が悪いんだと説く錯の考え方に共感し、嘘をつくことは良くないと育てられ、真っ直ぐそれを正しいと信じて生きる子どもの危うさにハラハラしました。このお話の場合いじめが主題ではないから、そっちへ転がっていく話ではなかったけれど、実際はもっと辛辣だろうなと思い恐ろしくもなりました。野瀬小の子達は辛うじてまだ素直で悪意がないように思えます。

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2023年04月12日

Posted by ブクログ

何を信じるのかは自分が何を守りたいのかで決めることを知った。また、錯と理子の真実が最後に明らかなって、錯は水川という名前であり、理子はカワウソ事件の犯人だったことを知って驚いたけど、理子やまりなが嘘をつくという経験をしたことで、学校が嘘を信じないようにするためのポスターを作ったことがすごいと思った。そのポスターに書かれていた事で心に残ったものは、アカウントは何個でも作れて、みんなが投稿していると書いてあっても少ない人が書いているかも知れないから簡単には信じてはいけないということと、様々なメディアの内容を確認しないといけないということだった

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2021年09月19日

Posted by ブクログ


6年1組がSNSで大混乱。
正義感で「オリコー」と揶揄される理子は立ち上がる。が本当は後悔からの行動でもあった。
どれが本当でどれが嘘なのか?
途中、現実的な暴言の数々が耳に(目に)痛いが、終わりよければ全て良し❗️

SNSに振り回されている小学生に読んでほしいなあ。

#小学生#中学生

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2023年11月04日

Posted by ブクログ

全体的には読みやすかったですが、前半が少し長いなぁと感じました。
ただ、後半はストーリーがどんどん進むので、面白かったし、小学生の親としては子どもに読んで欲しいです。
今の小学生、中学生に是非読んでもらいたい本です。

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2023年10月12日

Posted by ブクログ

本の内容としては、小学生のフェイク情報のトラブルの話であるけど、
実際には大人でも読んで欲しいと思う。
コロナ禍でどれだけの大人がフェイクニュースに翻弄されていることか…。

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2021年08月05日

Posted by ブクログ

情報の拡散、誤情報と偽情報、真実はすべて正しいのか?情報の扱い方を考えさせられる、児童書だけれどしっかり読める本だった。
嘘吹きの力があったらいいなぁと思ったけれど、錯の言うとおり今の時代だと難しいんだろうな。情報が溢れているこの時代で、うまく付き合っていくのは子どもも大人もなかなか大変だ。

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2021年07月20日

Posted by ブクログ

嘘をつくひとが悪い?
嘘を信じてしまうひとが悪い?
真実はいつも正しい?
なにが正しくてなにが間違っている?
SNS、メディアリテラシーを書いた力作。

冒頭、情報が拡散されて炎上していく様子が数ページにわたって書かれているのですが、まあその様子が恐ろしくてゾクゾクする。あっという間に燃え上がるのよね。
この話を児童書とヤングアダルトで出したことに意味がある。作者さんの力作だとおもいます。

情報とSNSにうまく付き合っていかなくてはならない、いまの時代を生きる子どもに読ませたい作品です。

登場人物が
嘘を絶対に許せない正義の学級委員長と
嘘を使って楽しく生きている謎の少年。
どちらが正しいと思う?と二項対立で示しているのが、面白いポイント。
現代っ子はどちらが正しいと思うのだろう?

嘘を見抜く方法とか
情報と生きていく方法が示された良書です。
まあだいぶ説明的ではあるんですが仕方ない部分かなと。

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2021年03月15日

Posted by ブクログ

「野瀬小学校ではカワウソを飼っています」というツイートが拡散し、学校には取材の申込や抗議などが殺到する。その後急速にクラス内に普及したSNSでは、フェイクやいじめなどが問題になり、正義感の強い理子は、フェイクニュースの出どころとの噂のある写真館を訪れた。そこにいたのは、錯と名乗る男の子だった…。
SNSと嘘について真正面から描き出した意欲作。主人公の正義感が「ウザイ」のですが、読み進めていくと、そこにも大きな理由があり、ただ流行りのテーマを取り上げたのではなく、子どもの物語として成立しています。

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2021年02月23日

Posted by ブクログ

ネットで流れる情報に惑わされ、それを全てと思ってしまう今の子たちに読んでほしい本。ただ、嘘吹きが本当なんだか何だか、理子が1人で正義を振りかざすのが違和感。小学生を日頃から見てる身としては「小学生はこんな感じじゃない」と思うが「言葉屋」シリーズの作者さん、この方は言葉をとても大切に想っていることがわかる。

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2023年11月09日

Posted by ブクログ

面白い題材で、描きたいことへの情熱が感じられた。けど、それを全部言わせすぎてて、読みづらい。
キャラクターを好きになれなかったのが、残念。

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2022年08月22日

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