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Posted by ブクログ
ピアノ教室もオーケストラもクビになった男性ピアニストが天国に連れて来られ、そこで書店員として働くことに。
一方この世ではデパートができたために廃れつつある商店街の飴家の娘がもう一度賑わいを取り戻そうと奮闘を続けている。この二人がどう関わりがあるかは分からないながら、テンポのいい文章で話は進む。
後半の始めで、天国の彼がそこで出会った女性の素性を知り、「僕はあなたを知っています」のセリフから話は一気に収束し始める。
天国とこの世、過去と現在、女性ピアニストと花火師、叔母と姪、重層的な人間関係をもつれさせることなく終幕の一点へ落ち着かせる著者(達)の手腕が見事。
このシリーズに特徴的な水彩の挿絵が瑞々しい文章のイメージを際立たせている。
いい話だなって、素直に思える。
Posted by ブクログ
フルカラーの挿絵付きだし、なんだか薄いしなぁ、なんか題名だけである程度話が予測できそう、、、
って思って読み始めて、できそうも何もない。
なんだょ!なんで!そうくるか!なんか、なんか、なんか、、、
ものすごいおとなの絵本のような一冊。
とにかくうっすら先が見えてきても夢中になって読んで、そして、どんなふうになるか見えてくるのに泣ける。
挿絵なんていらないよ!!
と、思いながら読んでたのに、ラストのホントに最後の二枚の挿絵に号泣。
なんだよぅー
なんなんだよぅー
っていう一瞬のうちに読者の涙腺を壊す本です。初心者大歓迎な読みやすい本!!!!
Posted by ブクログ
天国ってあると思いますか?
もし本書のような天国があるなら死ぬのも案外悪くないと思ってしまう。
現世で別れても必ず天国で出会え、また現世と同じように幸せに暮らすことができる。
それはそれで、凄い魅力的だけど「早く天国へ行きたい!」人が増えて現世がガラ空きになってしまうかも。
こんなことを想像すると私にとって本書は凄い夢があって魅力的だ。
私自身に思い残しがあるとすれば、やはり家族のことばかり。
本書で健太がピアノへの情熱を失ったように、私も釣りが大好きで打ち込んでいたけど妻の病気を機にやめた。なるべく側に一緒にいたいと思い今は読書に切り替え。
一番気になるのは妻や子供達のこと。
高校、大学受験を乗り越え、暖かい幸せな家庭を築けるか?妻が寂しい辛い思いをしていないか?家族への思いが募るばかり。
この登場人物達が天国と現世を行き来きする想いのなかで最終的に前を向いて歩く姿をみて、住む世界は違っても大切な人を思う気持ちは届くのだなと。
怪しい店長のヤマキの狙いは「想いはきっと届く」というのを伝えたいのではないだろうか?
私は当分、天国へ行く予定はないが出来れば家族のなかで一番最初に行きたいかな。ずるいけど。
だから現世で精一杯、家族との生活を大切に生きようと思う。
アロハシャツとサングラスをした怪しいおじさんを見かけたら私を天国へスカウトしに来たのかもしれない。
この天国には本屋もあるしこんな天国なら悪くない。
そんな温かい安心感をくれる一冊だった。
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