小説 - 講談社作品一覧

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  • 君が残した贈りもの
    4.7
    1巻1,826円 (税込)
    数学界に自分の頭脳を捧げたいと思っている上杉和典は、互い才能を認め合っていた野球部エースの早逝に触れ、彼が命を削っても成し遂げたかった真の目的を探し始める。それが自分の人生を揺るがせるものになるとは知らずにーー。 野球は、そんな底の浅いものじゃない。大事なのは、高校生が自分で考え、全力を投入し、勝敗という形でその結果を受け止め、自分の心身に反映させて、さらに考え、ぶつけ、その繰り返しで心を成長させ、自分を信じる気持ちを構築する事だ。それができるのは、勝ちを目指さない野球だけなんだ。   ーー本文より
  • 君が代は千代に八千代に
    3.5
    20世紀末に連載が開始された2作の長篇小説『日本文学盛衰史』『官能小説化』とほぼ同時期、文芸誌「文學界」に毎回短距離走のように連載された短篇小説群。 明治の作家たちを登場人物とした先の2篇とは真逆の方向で、現代日本にあふれる空虚な賑やかさと残された希望の乏しさを、そして愛と日常を、どこまでも真正面から受けとめ表現しつづける短篇小説が13篇。 『さようなら、ギャングたち』で鮮烈なデビューを飾り、『日本文学盛衰史』で作家としての評価をさらに高めた高橋源一郎の、新たなる転換点としての傑作短篇集。
  • きみが忘れた世界のおわり
    3.5
    1巻1,562円 (税込)
    芸術を通して死者と向き合うといった普遍的な取り組みに、 死者視点の二人称と、さらにはSF的な趣向を加えた技巧的な意欲作。――宮内悠介 完成間近の卒業制作を教授に酷評された木田蒼介は、自分の過去――交通事故で亡くした幼馴染・河井明音をテーマに作品を描き直すことを決める。しかし、蒼介は彼女にまつわる記憶を完全になくしていた。明音に関する情報を集めるうち、蒼介の思い描く明音像を投影した幻覚・アカネが現れる。蒼介は、徐々に失われた記憶を辿っていく。 第16回小説現代長編新人賞奨励賞受賞作。
  • きみが忘れた世界のおわり 刊行記念〈特別短編〉「花が咲くまで」
    無料あり
    4.0
    1巻0円 (税込)
    実石沙枝子『きみが忘れた世界のおわり』刊行記念 小説現代2022年11月に寄稿された短編「花が咲くまで」を特別公開! 美大を目指して浪人中の三千花は、適応指導教室でボランティアをしている。 満足のいく絵が描けない三千花だったが、ある少女と出会うことで、自身を見つめ直していく。 受賞作『きみが忘れた世界のおわり』にも通ずる、スピンオフ短編。

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  • 君が笑うまで死ぬのをやめない 雨城町デッドデッド
    4.0
    新居に棲みつく呪われた女。 彼女を救うために俺は―― 1万回死ぬことを決めた! 陽気なバカの辞書に不可能はない。 切なく笑えて、驚き泣ける。青春タイムループ小説! 大学進学に伴い、引っ越したアパートには悪霊が棲んでいた。 霊に刺殺された灰原雅人は死の直前に巻き戻る。部屋に入れば殺される――。しかし男たるもの寛容さも必要だ。殺されたくらいで逃げるようでは大学生は名乗れない。かくして灰原は女の霊と同居を始めた。死と隣合わせの毎日で、彼女の事情を解決すべく。 これは赤の他人の幸せを追い求める、“時をかける馬鹿”の物語。
  • 「君と時計」シリーズ全4冊合本版
    5.0
    大好きな女の子が死んでしまった――という悪夢を見た朝から、すべては始まった。高校の教室に入った綜士は、ある違和感を覚える。唯一の親友がこの世界から消え、その事実に誰ひとり気付いていなかったのだ。綜士の異変を察知したのは『時計部』なる部活を作り時空の歪みを追いかける先輩・草薙千歳と、破天荒な同級生・鈴鹿雛美。タイムリープ・ミステリの新たなる傑作が四作合本版で登場!
  • 君と時計と嘘の塔 第一幕
    3.9
    1~4巻726~825円 (税込)
    大好きな女の子が死んでしまった――という悪夢をみて起きた朝。高校の教室に入った綜士は、ある違和感を覚える。唯一の友人である一騎が、この世界から「存在が消されている」という事実にひとりだけ気付くのだ。綜士の異変を察知したのは、時計部で時空の歪みの真相を追いかける千歳先輩と、破天荒な同級生の雛美。3人はこの世界で起きているタイムリープの謎を解こうと奔走する!
  • 君の仕事に正義はあるか 半沢直樹〈倍返し〉名言集
    3.0
    1巻880円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ベストセラー小説「半沢直樹」全4冊から選り抜いた「魂をゆさぶる言葉」100。逆境の中で発せられた熱い、濃いセリフの一つひとつが、きっとこれからのあなたの仕事人生を切り開く。一度は言ってみたい、「倍返しだ!」の使い方がわかる!
  • 君のために今は回る
    3.2
    1巻1,463円 (税込)
    わたしが観覧車の幽霊になって随分時間が経ちました。この観覧車には変わった人がいっぱい乗ってきます。盗聴魔、超能力を持つ占い師、自信喪失した女記者、ゴンドラでお見合いをする美人医師……みんな必死にくるくる生きてる。だから今、わたしは人を思う力を信じてる。そうしたらいつかもう一度、あなたに逢えるかな?これはすれ違う人々の人生と運命を乗せて、回り続ける観覧車の物語――。
  • 君の隣に
    3.8
    孤独な少女・翼と、風俗店「ピーチドロップス」のオーナーで大学生の早瀬。二人をつなぐ"大切な人"が姿を消して以来、同業の女の子が行方不明になる事件が界隈で相次ぐ。常連客、担任教師、元警察官――寂しさを抱えた人々が交錯する場所にかけられた、残酷な魔法とは。切ない余韻が迫る、傑作ミステリー。
  • 奇妙な愛の物語
    -
    唇はもっと乾いていて、その唾液は陽に暖められた枯草の香りがするにちがいない……。婚約者と唇を重ねながら、婚約者の美しい弟を獲物にしたいと願っている女子学生。しかしその満願の一夜が明けた時、少年は……。夢が壊されてゆく現実社会のそれぞれの場所で、さまざまに営まれる愛の形を感性豊かに捉えた18楽章。
  • 奇妙な果実 【五木寛之ノベリスク】
    -
    広告代理店に勤める私は打ち合わせの最中に、ふと10年前のことをまざまざと思い出そうとしていた。──就職難のその時代、私は職を転々とし、交通関係専門誌の編集長をしていた。編集部は、旧赤線地帯が望めるビルの3階にあった。隣りはヌードショーの実演がある映画館。ビルからは休憩中の出演者の女たちが見えるのだった。私は会社を辞めるときにショーを鑑賞し、ひとりの女の乳房のイメージを植え付けられたはずだったが。
  • 奇妙な人たち
    -
    小池サクが女性実業家として異能を発揮しはじめたのは、彼女が中年の未亡人になってからである。彼女は生前、夫の放蕩に泣かされていたが、頭脳は男以上に良かった。サクが着目したのは、当時珍らしいコンドームの製造。だが、昭和初めである。苦労して作ったものの、販売と宣伝がむずかしい商品だった。彼女は自ら薬局をまわる。だが、反応は思わしくない。サクは、軍隊に目をつけた。うまく当り、海軍省ご用達に。さあ、急に大量注文がきた――。コンドーム産業の創成期に活躍した女傑を描いた「さっく一代」ほか、奇人伝6篇を収める異色小説集。
  • 金達寿小説集
    4.0
    昭和五年、十歳で渡日後、働きながら文学者を志し、在日朝鮮人文学者の嚆矢として活躍、のちに古代史研究でも大きな業績を残した異才。川端康成、中村光夫、佐藤春夫らに高く評価されながらも「もはや新人でない」からと芥川賞を逸した「朴達の裁判」始め、日大芸術科在学中の習作から壮年期までの小説を精選、小説家・金達寿の真骨頂を示す記念碑的作品集。
  • 肝、焼ける
    3.9
    31歳になった。遠距離恋愛中、年下の彼は何も言ってくれない。不安を募らせて、彼の住む町・稚内をこっそり訪れた真穂子は、地元の人たちの不思議なパワーを浴びて、なにやら気持ちが固まっていく――。30代独身女性のキモ焼ける(じれったい)心情を、軽妙に描いた小説現代新人賞受賞作を含む、著者の原点、全5編。
  • キャスター駆け出す
    -
    ニュースキャスター初日からいきなり国会を体当たり取材したり、「海外たすけあい」の取材で訪れたアジア地域の貧困と病苦の現実を目のあたりにして考えたことなど、人気キャスターが駆け出し時代をつづる。ブラウン管からはうかがえない、意外にひょうきんでちょっとドジな所もある素顔がのぞくエッセイ。
  • キャットフード
    3.6
    極上のキャットフードを作りたい――化けネコ・プルートは人肉ミンチの生産に乗り出した。コテージに見せかけた人間カンヅメ工場に誘(おび)き寄せられた四人の若者。が、その中に人間に化けた黒ネコ・ウィリーが混ざっていた。化けネコどうしの殺傷はご法度。一体どいつがネコなんだ!? 食われたくないなら、頭を絞れ!(講談社文庫)
  • キャベツの新生活
    値引きあり
    3.3
    出張から帰ってみると、思い出がたくさんつまった自分の部屋がきれいさっぱり消えていた。そんな衝撃的な経験をした青年は、戸惑いながらも0(ゼロ)からの新しい生活をスタートする。恋人との別れ、コンビニで出会った女の子との同棲を経験し……。愛し方を忘れた恋人たちが織りなす、ちょっとせつない恋愛小説。
  • キャンパス110番
    -
    芳土女子大学の学生である佐藤ノミエの綽名は、キャンパス110番という。キャンパスは、校庭の意味。事ある所には、彼女がいつもパトロール・カーのように現れて、あざやかに事件を解決していくからだ。粋で、おしゃれで、冒険好き、行きずりの男の子とのキッスなんかへいちゃらで、適当に正義派で人情家で、気はやさしくて合気道の達人というノミエが、東北出の重タンクを思わせる松子と組んで、手当たり次第に演じるボーイ・ハントのアバンチュール、笑いと涙のタッグ・マッチとは……。青春の息吹にむせる、生きのいい現代娘のスカっと胸のすくような無責任行状記。
  • 木山捷平全詩集
    4.0
    心やさしく、なつかしい、暖かな世界・木山捷平詩。常に、弱きものたち、めぐまれることすくないものたちへ、心からの手をさしのべ、暖かな声援を送る、市井の人、木山捷平の第1詩集『野』、第2詩集『メクラとチンバ』、第3詩集『木山捷平詩集』と、生前未刊行の詩、短歌、俳句を、木山みさを夫人が心をこめて編んだ“人生の歌”全詩集!
  • 9.11と9条 【小田実全集】
    -
    1巻1,540円 (税込)
    民主主義と自由に、「正義の戦争」はないという平和主義が結合した戦後日本の繁栄は、世界中で好感をもたれた。が、「9.11」以後、平和主義より戦争のできる国をめざす動きが顕著になってきた。歴史の新たな分岐点に立ち、過去と現代の戦争を再考。1961年から2006年まで書かれた平和にかかわる認識と思考を著者自身が精選、集大成した平和論集。博物館の陳列物のような回顧文集ではない。今日の平和の危機をすでに見透し、積極的平和構築への回路を示した、永遠平和の言葉。
  • 吸血の家
    3.9
    美しき三姉妹の悲劇。二階堂蘭子が謎に挑む! ――江戸時代から遊廓を営んでいた旧家に、もたらされた殺人予告。かつて狂死した遊女の怨霊祓いの夜、果たして起きた2つの殺人事件。折しも乱舞する雪は、24年前の惨劇にも似て……。名探偵・二階堂蘭子が解きあかす「密室」そして「足跡なき殺人」の謎。美しき三姉妹を弄ぶ、滅びの運命とは!? 本格長編推理。
  • 旧校舎は茜色の迷宮
    3.8
    生徒から人気の高い男性教諭が、校舎から投身自殺した。しかし、現場には不審な痕跡が遺されていたため、警察は非公式に捜査を続けていた。いっぽう「怪談」や「都市伝説」に興味津々の高校生、秋美は、慕っていた教諭の自殺の真相を探るため、学校中で人気のイケメン男子学生ふたりと調査を始めるが――!?
  • 急行エトロフ殺人事件
    -
    世上騒然たる終戦直前、名古屋で開かれたある同窓会の出席者のうち、3人が次々に不可解な死をとげた。ヤング・カップルの可能キリコと牧薩次は、事件の謎を追って、ついに最果てのエトロフへと……。そして彼らにわか探偵たちを待ち受ける恐るべき罠。ホームメイドの時刻表に、SF的手法も盛りこんだ、奇想天外な新・トラベルミステリー長編。新境地を開く傑作!
  • 九州新特急「つばめ」殺人事件
    4.5
    男女の死体、襲われる目撃者 十津川の捜査を阻む巨大な闇。鹿児島・指宿(いぶすき)の海岸で、男女の死体が発見された。2人は東京在住で、死因から殺人事件と断定される。所持品に搭乗券があったが、空路の時刻、特急「つばめ」の乗務員・宏子が列車内で2人を目撃していた。そして宏子に襲いかかる不可解な事故。捜査を進める十津川警部の前に、巨大な力が立ちふさがる! (講談社文庫)
  • 九州特急「ソニックにちりん」殺人事件
    3.3
    官僚出身の元首相秘書が突如失踪した。その春から運行を開始した特急「ソニックにちりん」と阿蘇の風景写真が自宅から見つかったが、彼が九州へ旅行した形跡はない。事件の可能性があると見た十津川警部と亀井刑事は現地へ飛んだ。しかし巨大な政治的圧力が捜査の前に立ちはだかり……社会派ミステリーの傑作。(講談社文庫)
  • 99%の誘拐
    3.7
    岡嶋二人の代表作!末期ガンに冒された男が、病床で綴った手記を遺して生涯を終えた。そこには8年前、息子をさらわれた時の記憶が書かれていた。そして12年後、かつての事件に端を発する新たな誘拐が行われる。その犯行はコンピュータによって制御され、前代未聞の完全犯罪が幕を開ける。第10回吉川英治文学新人賞受賞作にして、2005年度「この文庫がすごい!」第1位のリバイバルヒットになり、改めてオカジマフタリの名を知らしめた作品でもある。刊行1988年。(講談社文庫)
  • 九十八歳になった私
    値引きあり
    4.0
    こんな作品は橋本治以外の誰にも書けない。 内田樹氏、欣喜! 人生百年時代に捧ぐ、橋本流・老後賛歌。 一体今日は、いつなんだろう? もうすぐ九十八だ。多分。ゆとり世代(もう五十だけど)の編集者に「戦後百一年」なんて原稿頼まれたり、ボランティアのバーさんが紅白饅頭持ってきたり。東京大震災を生き延びた独居老人の「私」が、老境の神髄を愉快にボヤく人生賛歌の物語。ああ、年をとるのはめんどくさい!
  • 九頭の龍
    3.0
    フランスの造船所から日本へ曳航中の新造軍艦「うねび」は、明治政府の大きな期待を背負っていた。対立する清国の強力軍艦にも太刀打ちできる装備を誇るのだ。だがシンガポールを出航したあと、この艦の消息は絶えた。折しもインドシナ半島には戦雲がたちこめている。軍艦に何かが起きたのだ! インドシナ独立運動などの史実をヒントに、壮大なロマンと驚嘆の推理を構築する、出色の歴史冒険ミステリー小説。
  • 九年前の祈り
    3.5
    三十五になるさなえは、幼い息子の希敏をつれてこの海辺の小さな集落に戻ってきた。希敏の父、カナダ人のフレデリックは希敏が一歳になる頃、美しい顔立ちだけを息子に残し、母子の前から姿を消してしまったのだ。何かのスイッチが入ると大騒ぎする息子を持て余しながら、さなえが懐かしく思い出したのは、九年前の「みっちゃん姉」の言葉だった──。痛みと優しさに満ちた〈母と子〉の物語。 表題作他四作を収録。芥川賞受賞作。
  • 九番目の雲
    -
    1巻1,265円 (税込)
    オフィスのパワハラ地獄で同僚が失踪、一人暮らしの母親はアルツハイマーを発症し、妻との間にはすきま風が吹き始め、息子の様子もおかしい……。37歳の中堅メーカーの営業マンが、一度に押し寄せた人生の荒波を前に、ごまかし逃げることばかりの人生と決別し、正面からぶつかっていく中で、己の、そしてそれぞれの自尊心とは何かに向き合っていく。
  • 救命拒否
    3.3
    講演中の救命医が爆破死傷事件に巻き込まれた。現場に駆けつけた救急救命士に向かい、医師は言う。「私にブラック・タッグをつけろ」――その意味は死。大阪府警が犯人を追うが、二転三転する本ボシに若手刑事は苦悩する。謎の「遺言」と事件の真相はつながっているのか? 乱歩賞作家が問う、喪わされた者たちの悲しみ。医療トリアージ=命の選別をテーマを、警察捜査の臨場感と共に贈る骨太エンターテインメント。(講談社文庫)
  • 旧友再会
    3.9
    どしゃぶりのあとには 虹だって出るさ。 人生は、ままならないことばかり。 優しさとほろ苦さが沁みる「中年共感小説」。 難問だらけの家庭と仕事に、葛藤、奮闘、四苦八苦しているうちに、気がつけば「老い」のとば口に差しかかった男たち。 その戸惑いと寂しさを分かち合えるのが旧友なのか、旧友だからこそ、すれ違ってしまうのか……。 「もう若くはないんだから」が口癖になった人と、なりつつある人にエールを贈る5篇を収録。
  • 吸涙鬼
    3.5
    17歳の女子高生・美紗の前にあらわれた不思議な魅力の転校生・榊冬馬。満月の夜、屋上庭園で意識を失ったところを冬馬に助けられた美紗は、二十歳で死ぬ病気に罹っていることを冬馬に告白する。次第に体が弱り病室のベッドに伏せる美紗を訪ねた彼は美紗の病気を治すという――二人触れ合って、ともに生を願うという方法で。美紗と冬馬の愛は至上の高みに昇りつめる。ところが実は冬馬は吸涙鬼種族の一人だった。
  • Q→A
    3.4
    1巻1,265円 (税込)
    アンケート用紙に本音なんて書かない。それでも見えてくる、ややこしくて、ばからしくて、せつない、中3の胸に宿る思い。中学3年生の登場人物たちそれぞれが、学校や塾のアンケートに答えていくことで、自分のほんとうの気持ちに気づいていく。青春小説。
  • QJKJQ
    3.7
    女子高生の市野亜李亜は、猟奇殺人鬼の一家で生まれ育った。父は血を抜いて人を殺し、母は撲殺、兄は噛みついて失血させ、亜李亜はスタッグナイフで刺し殺す。それでも、猟奇殺人の秘密をお互いに共有しながら、郊外の家でひっそりと暮らしていた。ところがある日、兄が部屋で殺されているのを亜李亜は発見する。もちろん警察は呼べない。そして翌日には母がいなくなった。亜李亜は残った父親に疑いの目を向けるが……。
  • Qの世界 【五木寛之ノベリスク】
    -
    おれは、ラジオ番組の台本を書く放送作家。タレントと喧嘩して事務所を辞めふらふらしていたところ、公共放送に勤める旧友から仕事の連絡が入る。新しい形で日本の民謡を紹介する番組を手伝ってほしいとのこと。おれは、ちょっと前に目をつけていた金井留美子という高校生を、レギュラーのシンガーに推薦した。彼女を放送番組(Qの世界)に引きずりこんだことに少し胸が痛むが、みごとオーディションも合格して……。
  • 兇悪の警察
    -
    疑惑の事件に挑む刑事のハ-ドボイルド推理――若妻・尾形美那子が、ニューヨークで射殺された。夫の尾形友一は、多額の保険金を受取り、三島安代と再婚したが、5年後、前妻殺しの容疑で逮捕される。安代と親密になった警視庁特捜部の会田刑事は、真相を追いニューヨークへ飛んだ。そこではまた奇怪な殺人事件が待ちうけていた。非情のハードボイルド長編。
  • 兇悪の拳銃
    -
    ご存知「非情のライセンス」を持つ日本警察のヒーロー・会田刑事が登場する兇悪シリーズ――長身独身の硬骨漢・会田の所属する警視庁特捜部に大阪府警の「問題」刑事が異動してきた。その彼の命が狙われているという。会田は彼と組んで謎の狙撃者を追う、という表題作のほか、アクション・ハードボイルド・ミステリーの傑作9編を収録。「男はタフでなければならない」
  • 兇悪の炎
    -
    泣く子も黙る鬼警視=特捜部長の矢部に、脅迫電話がかかった。捜査四課のやるべき仕事=暴力団取締りにまで手を出すな、というのだ。矢部は部下の会田に、暴力団・柳井組を探らせていた。柳井組は強力な武器を確保し、勢力を着々と拡大している。ハミ出し刑事・会田の任務は、その武器の入手経路を洗うことだった。不敵な挑戦に、非情のライセンスを持つ男の怒りが爆発する、ハードボイルドの不朽の名作。「非情のライセンス」としてTVドラマ化された「兇悪」シリーズ。
  • 兇悪の眼
    -
    CMカメラマンの久我が撮ったフィルムに、警察が行方を追っていた麻薬密造人の顔が写っていたのではないか。撮影現場でいわくありげなふたりの男をカメラがとらえていたのだ。会田は久我に身の危険を警告し、フィルムの引き渡しを要請するが、彼は一切を拒否した。会田の予感は的中し、ヤクザ組織のフィルム奪回作戦は秘かに進み、屈強な男たちが現れ久我は窮地に立つ。兇悪に挑む特捜部刑事・会田の怒りが爆発する。汚濁の人間像を活写するハードボイルドの不朽の名作。「非情のライセンス」としてTVドラマ化された「兇悪」シリーズ。
  • 京女殺人法廷 裁判員制度元年
    値引きあり
    3.0
    1巻1,093円 (税込)
    裁判員になった素人たちが京都の難事件を! 京都のタレントが殺された事件を初の裁判員制度で選ばれたタクシー運転手、食堂の親父や主婦などが扱うことになった。自白していた犯人が裁判冒頭に爆弾発言して。本格社会派ミステリー!
  • 境界殺人 新装版
    3.0
    平穏な住宅地。二つの家族。依頼人が起こした事件に不可解なものを感じた……。隣人殺人の裏にあるあまりにも意外な真実――土地家屋調査士の西脇ゆう子は、不動産登記や測量のスペシャリストである。横浜の牧橋家から、土地分筆・分割登記の依頼を受けた。だが、隣家との不和のため、境界がなかなか確定しない。やがて、依頼者の敷地と隣家との境界を巡る殺人事件が発生。犯人の動機に違和感を覚えたゆう子は、独自の調査を開始する。二つの家族同士の過去とは? 隣家の不登校生が見ていたものとは? そして事件の背後に隠された驚くべき真相とは!? 傑作長編ミステリー。
  • 境界 横浜中華街・潜伏捜査
    3.0
    一九八一年、横浜中華街。日本に生まれ中国文化の中で育ち、屈折を抱えながら獅子舞の練習に没頭する三人の少年。日中の軋轢は崩れず、中華街でも中国系と台湾系が争い、外事警察は大物華僑を狙っていた。そして三人はある日失踪する。三一年後、横浜。失踪した少年の一人が刺殺体で発見される。犯人は誰か。あとの二人は。県警捜査一課の若き刑事は、所轄のベテランとコンビを組む。捜査線上に浮かんだのはあの大物華僑だった。
  • 鏡花幻想
    4.0
    芸者出身の妻の側から幻想文学の巨匠を描く! 幻想妖美小説の祖・泉鏡花の生涯を描く野心作。――17歳で金沢から上京、尾崎紅葉門下生となった泉鏡花は、神楽坂の芸者・桃太郎との出会う。この出会いは、新進作家・泉鏡花の前途に大きな影響を与え、独自の文学世界を築かせる。絶対的権力をもつ師の尾崎紅葉が、この恋に猛反対した件は、のちに「婦系図」のお蔦と主税に投影される。だが、桃太郎は結局、鏡花の妻となり、苦難の鏡花を側面から支え続けた。耽美小説の祖にして幻想美の天才である泉鏡花の、原点と生涯を精密に描く、力作評伝。
  • キョウカンカク 美しき夜に
    3.5
    死体を燃やす殺人鬼・フレイムに妹を殺された天弥山紫郎(あまやさんしろう)は、音が見える探偵・音宮美夜(おとみやみや)と捜査に乗り出す。美夜は殺意の声を見てフレイムを特定するも、動機がわからない。一方、山紫郎は別の人物を疑い……。ホワイダニット(動機のミステリ)の新たな金字塔が登場! 第43回メフィスト賞受賞作を全面改稿。
  • 侠骨一代
    -
    関東大震災の翌々年に入隊した、飛田二等兵。2日目にはもう、二年兵たちを相手に大立ち回りをやらかした。除隊後は、宿無しとなったところから這い上がり、あらくれ者を束ね、労働者として教育し、やがて、国家事業を請け負うようになる。昭和のフィクサーで、任侠映画「唐獅子牡丹」シリーズのモデルとなった人物、飛田勝造(東山)の波乱万丈の半生を描く! 高倉健主演の同題映画の原作小説。
  • 梟首の島(上)
    -
    高知からの日本人留学生が遠くロンドンで割腹自殺を遂げた。死の理由に疑念を抱いた同郷の商人光明は、1人真相を追う。事件より遡っての土佐では、留学生の母むめと弟の東吉母子が、自由民権運動の昂まりに身を投じてゆく。やがて新聞を通じての言論活動に携わることとなった母子の運命が向かう先とは!? (講談社文庫)
  • 凶獣の島
    4.0
    田中光二の新しい衝撃! SF+冒険小説……。狩られるのは誰か? 伊豆沖の無人島でひっそりと催されたゲームのスリルとサスペンスを痛烈なパンチで描く「凶獣の島」。冒険と悲壮美にあふれた釣り物語の「最後の渓谷」など、異常の世界に躍動する爽快さと苦さに満ちた青春を描く8編を収録する傑作短編集。
  • 供述調書 佐木隆三作品集
    -
    ジャンケンで決めるという奇抜な発想で、企業の首切りを痛烈に諷刺した「ジャンケンポン協定」(新日本文学賞)、ダム建設に反対し一人で国家権力と闘った男がモデルの実録的小説「大将とわたし」、著者の沖縄生活が生んだ基地の街の男女の生態を描く「シャワー・ルーム」等、作家の軌跡の節々の作品に、犯罪を主題に現代の若者の精神の崩れを衝く「供述調書」を加えた代表作5篇。
  • 狂人日記
    4.2
    狂気と正気の間を激しく揺れ動きつつ、自ら死を選ぶ男の凄絶なる魂の告白の書。醒めては幻視・幻聴に悩まされ、眠っては夢の重圧に押し潰され、赤裸にされた心は、それでも他者を求める。弟、母親、病院で出会った圭子――彼らとの関わりのなかで真実の優しさに目醒めながらも、男は孤絶を深めていく。現代人の彷徨う精神の行方を見据えた著者の、読売文学賞を受賞した最後の長篇小説。
  • 協奏曲
    -
    かつての恋人で、今は外交官夫人になっている女性を忘れられず、再会を期してフランスへ渡る中年作家。また、海外取材という名目で、この中年独身作家のあとを追う、天衣無縫に生きる若い女性アナウンサー。二つの世代の恋愛とその心理的葛藤を、同時並列の映画的手法で描く傑作長編。

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  • 競争の番人
    4.0
    1巻1,672円 (税込)
    弱くても戦え! 『元彼の遺言状』著者、注目の新鋭が放つ面白さ最高の「公取委」ミステリー。 ウェディング業界を巣食う談合、下請けいじめ、立入検査拒否。市場の独り占めを取り締まる公正取引委員会を舞台に、凸凹バディが悪を成敗する! 公正取引委員会の審査官、白熊楓は、聴取対象者が自殺した責任を問われ、部署異動に。東大首席・ハーバード大留学帰りのエリート審査官・小勝負勉と同じチームで働くことになった。二人は反発しあいながらも、ウェディング業界の価格カルテル調査に乗り出す。数々の妨害を越えて、市場を支配する巨悪を打ち倒せるか。ノンストップ・エンターテインメント・ミステリー! 「デビュー2年目の勝負作です。わくわくドキドキ、ちょっぴり身につまされ、不思議と力が湧いてくる。理屈抜きで面白い王道エンターテインメントを目指して書きました。エンタメの幕の内弁当、どうぞ召し上がれ!」―新川帆立
  • 競争の番人 内偵の王子
    3.8
    1巻1,617円 (税込)
    謎の脅迫状に巨大カルテル、恋敵(?)も現れて……この業界も私もヤバい。 ドラマも絶好調! 霞が関でも話題沸騰の「公取委」ミステリー。 著者より)全国の働き者に捧げます。仕事帰りの豚骨ラーメンのような一冊です。―新川帆立 公正取引委員会の審査官、白熊楓は、九州事務所への転勤を命じられる。ところが配属先は、前任者が次々と離職しているいわくつきの部署だった。上司のパワハラ、人員不足、慣れない土地での生活に苦しみながらも、内偵業務のエース、常盤とともに、呉服業界の内偵に乗り出す。内偵を進めるなかで、巨大なカルテルの可能性が浮上。本局第六審査長(通称ダイロク)のメンバーたちも博多にやってきて、調査を開始するが……。呉服業界を覆うぶ厚い雲を、白熊たちは取り払うことはできるのか? 『競争の番人』シリーズ第2弾、新天地で開幕! 「法律の描写がファクトに忠実だ」と、公取委職員もうなる物語。担当記者のバイブルにしたい。―毎日新聞社会部 柿崎誠 お仕事小説の真髄は、当該職業従事者ならではの矜持を描くことにある。その矜持──公正取引委員会が「競争の番人」たるゆえんが明かされた瞬間、小説自体がひと回り大きな変貌を遂げた。この小説は、古き良き、今どき新鮮な「正義のヒーロー」を出現させる試みだったのだ。主人公は中央(霞ヶ関)から地方へと転勤したものの、中央の仕事の下請けであらざるを得ないことから、仕事に対し苦悩と葛藤を抱く。そして二転三転する厚みあるストーリーをくぐり抜けた先で、主人公が正義のヒーローへと変身する瞬間が現れる。この変身こそが、『競争の番人』シリーズの最大の快感であるとともに、読者へのメッセージでもある。なぜなら自分なんて「正義のヒーロー」からはほど遠いと思っているあなたもまた、変身できる、と断言してくれるからだ。―書評家 吉田大助
  • キョウダイ
    3.8
    島田荘司選・第3回福山ミステリー文学新人賞優秀作となった戦慄の激イヤミス! 妻と娘に恵まれた「私」は仕事も順調で幸せな日々を送っていた。だが、妻が持ち出した小学校時代のアルバムが人生を狂わせはじめる。それは過去を封印していた「私」にとって存在してはならぬものだった。その日から恐ろしい幻影に襲われた「私」が対峙する過去――双子の兄弟と過ごした悲惨な生活。その救いなき終局とは?
  • 凶弾 瀬戸内シージャック
    -
    1970年、体制に反抗する〈青春〉があった。それも横目に、社会に反抗するしかなく生きる〈青春〉もあった。飢えた野良犬とだけは見られたくない……。唯一の孤独な美学と、一丁の銃に見果てぬ夢を托した若者・荒木英夫。一発の狙撃弾によって幕を下ろす戦慄のシージャック事件を描いたドキュメント・ノベル。石原良純のデビュー作映画の原作。
  • 京都愛人旅行殺人事件
    5.0
    独身実業家・沖邦彦の花嫁公募に殺到した若い女性の群れから、最後に4人が選ばれた。平凡なOLの中山美佳もそのうちのひとり。4人は沖と京都へ旅する。第1夜に美佳は沖と結ばれ、幸せにひたるが、他の花嫁候補の身に惨事が起きていた。そしてまた次の犠牲者が……。華麗なトリックをちりばめた秀作集。
  • 京都駅殺人事件
    3.0
    東京調布で浪人生の死体が見つかった。現場には時限爆弾を作っていた痕跡があり、その部屋の住人で被害者の親友・橋本が行方不明に。やがて、京都駅長に奇妙な脅迫状が届く。「古都の景観を損なう醜怪な京都駅を建て直せ。さもなければ爆破する」犯人は橋本なのか? そして、十津川警部は京都駅を守れるのか?
  • 京都大原 名旅館の殺人
    4.0
    紅葉燃えさかる洛北・大原の三千院にほど近い橋から、拝むように手を合わせた女性が転落死する。女性は、気鋭のプロデューサー・源田がリニューアルを手掛けた名旅館「源(げん)・雲上楼」の辣腕支配人だった。カメラマン星井裕は、事件の背景に老舗旅館の誇りをかけた「お家騒動」があると推理する。TBS系列「美食カメラマン星井裕の事件簿」ドラマ原作、「名探偵・星井裕の事件簿」シリーズ!
  • 京都・沖縄殺人事件
    4.0
    推理作家でニュースキャスターの沢木麻沙子のもとに、深夜、大学時代の友人野上恵子から電話が入る。彼女は恋に悩み沖縄へ不倫旅行をすると打ち明けた。特集番組の取材に那覇へ出かけた麻沙子は海岸で恵子の死体が発見されたと知らされる。許されぬ愛に隠された恐るべき事件の真相とは? 傑作長編推理。
  • 京都清水坂殺人事件
    -
    古都の陶器店主が絞殺され、現場に砕けた抹茶茶碗が残されていた。失踪した長男、若き後妻と先妻の娘、そして不倫。事件の背景に、様々な愛憎のドラマが浮びあがる。人の心を癒す千年の都で起きた哀しい殺人に、第2の犠牲者が加えられた……。検視官・江夏冬子が事件の謎を鮮やかに解き明かす、本格長篇ミステリ。古都の陶器店主の死の謎、砕けた抹茶茶碗の謎とは?
  • 京都『源氏物語』華の道の殺人
    3.3
    華道界の取材で京都を訪れた、カメラマン星井裕。だが、目の前で気鋭の美人華道家が毒殺された。背景には、『源氏物語』にちなんだ、哀しい因縁が見え隠れする。京都通の星井が、刑事である元妻・安西美雪や、助手の小林健とともに名推理を発揮!! グルメで優しい名探偵の新ミステリ。TBS系列「美食カメラマン星井裕の事件簿」ドラマ原作、「名探偵・星井裕の事件簿」シリーズ!
  • 京都嵯峨野 京料理の殺意
    3.7
    イタリアの権威あるグルメガイド『アンジェロガイド』の上陸に沸く京料理界。格付け評価の舞台裏を取材するため京都・嵯峨の三ツ星割烹を訪れた際、カメラマンの星井裕がすれ違った真っ赤なスーツ姿の女性は、直後に京阪電車に撥ねられる。そして星井は、このグルメガイドの調査員が殺された事件の犯人扱いを受けてしまう。死に際に遺された「す、ぐ、に」という言葉が意味するものとは? TBSドラマ「美食カメラマン星井裕の事件簿」原作、グルメ探偵が活躍する「名探偵・星井裕の事件簿」シリーズ!
  • 京都七不思議の真実
    3.5
    醍醐寺、伏見城、龍安寺……、方位アドバイザー艮七星はTV番組で「京都の七不思議」を独自に選定し、その謎に迫る。だが、アシスタントの詩織が艮の陰に踏み込もうとすると、不吉な殺人事件が起こるのだった。北斗七星の呪術が現代人の怨念を呼び覚ますのか?もうひとつの京都が見える斬新ミステリー。
  • 京都西陣シェアハウス 憎まれ天使・有村志穂
    3.0
    京都西陣にあるシェアハウスに住むのは、悩み多き、トラウマを抱えた住人たち。死亡事故を起こした元自動車販売会社の営業マン、不倫相手のために犯罪寸前のOL、過去の恋愛を隠し続ける老人……。そんな"ワケあり"住人たちの心に、ズケズケと踏み込む、就活連敗中女子大生の有村志穂。このお節介は吉と出るか凶と出るか。超ド級のキャラクター・志穂の振る舞いから、もう目が離せない
  • 京都東山「哲学の道」殺人事件 赤かぶ検事シリーズ
    値引きあり
    -
    妻を殺された弁護士が容疑者の女を弁護する!? ――信州・松本から京都地検に転勤になった赤かぶ検事は、哲学の道を夫婦で散策中に、変死体を発見した。被害者の女性は日舞の家元で、捜査線上に浮かんだ不倫相手は、何と行天珍男子(ぎょうてん・うずまろ)。妻の行天燎子(りょうこ)警部補とともに、赤かぶが信頼を置く警察官だった。さらに珍男子の派出所で紛失した拳銃が目撃証人殺しに使われ……。
  • 京都三船祭り殺人事件
    5.0
    京都嵐山で、色艶やかな平安絵巻を繰り広げる三船祭り。呼び物の扇流しで祭りが頂点を迎えたとき、大観衆の目の前で人気女優・野上麗子が毒殺された。メイク係の中村由紀子は大部屋女優・田中朱美に不信を抱くが、朱美もまた何者かに毒殺される。二転三転する容疑者。真犯人はいったい誰か!? 傑作長編推理。
  • 京都紫野殺人事件
    5.0
    池上鮎子の恋人で新聞記者の北条が、デートから京都へ戻る新幹線の車中で毒殺された。鮎子は警察の事情聴取をうけた際、北条には京都に婚約者がいたと知らされ、衝撃と疑念をおぼえる。謎を追いはじめた彼女の前に次々意外な事実が。そして北条が記者として追及していた巨大悪とは?
  • 京都紅葉寺の殺人
    4.0
    高層ビル群やテーマパークの建設計画を打ち立てた「京都再生会議」。その座長・塩崎が、謎のメモを残し殺害される。警察は計画に真っ向から反対する東山安寧寺の僧・光雲に疑いを向けるが……。紅葉の撮影で京都を訪れたカメラマン星井裕は、元妻で刑事の美雪、科捜研の蘭とともに、事件の真相を探る。グルメ探偵が活躍する、ドラマ化もされた「名探偵・星井裕の事件簿」シリーズ!
  • 共同討議 ドストエフスキーの哲学
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 19世紀ロシアの大文豪にして思想家ドストエフスキーの哲学的な意味を、和辻、高坂、唐木、西谷、森の5人が徹底的に読み解いた快著。 【目次】 第一章 ドストエフスキーとその時代  唐木順三 ドストエフスキーの哲学的意味 将来の哲学への示唆 ドストエフスキーの思想的境位 ドストエフスキーの生涯 ドストエフスキーの芸術 ドストエフスキーの思想 『おとなしい女』 ドストエフスキーにおける芸術と哲学の葛藤 リアリティの問題 ドストエフスキーにおける主体的リアリズム 第二章 ドストエフスキーにおける「人間」の問題  西谷啓治 ドストエフスキーの人間観 ドストエフスキーの人間観と人間としてのドストエフスキー ドストエフスキーの人間理念 ドストエフスキーにおける美の問題 ドストエフスキーの自由観 美と愛の問題 ニーチェとドストエフスキー 悪魔の問題 スタヴローギンの解釈 自由と自殺について ドストエフスキーと哲学者たち 第三章 ドストエフスキーにおける「革命」の問題  高坂正顕 人間とロシア的なるもの ロシアと西欧 社会主義と革命 ドストエフスキーと西欧精神 ドストエフスキーと社会主義 スラヴォフィールとインテリゲンチャ 予言者ドストエフスキー 第四章 ドストエフスキーにおける「神」の問題  森 有正 神の問題 罪悪の問題 キリストの問題 信仰の基礎としての共同存在 罪と共同存在 世界悪と復活 ロシア的宗教性の特質 第五章 ドストエフスキーと現代  和辻哲郎 ドストエフスキーの残した問題 倫理の世界と合理主義 倫理と宗教 知性と宗教 絶対の立場と相対の立場 ドストエフスキー受容の問題 ドストエフスキーと新しき哲学 参考文献 和辻 哲郎 1889-1960年。哲学者、倫理学者、文化史家。 東京帝国大学文科大学哲学科卒業。法政大学教授、京都帝国大学教授、東京帝国大学教授を歴任。日本倫理学会会員。文化勲章受章。 著書に、『ニイチェ研究』『ゼエレン・キエルケゴオル』『偶像再興』『古寺巡礼』『日本古代文化』『日本精神史研究』『原始基督教の文化史的意義』改版『原始キリスト教の文化史的意義』『原始仏教の実践哲学』『人間の学としての倫理学』『続 日本精神史研究』『風土 人間学的考察』『カント 実践理性批判』『面とペルソナ』『倫理学』『人格と人類性』『孔子』『尊皇思想とその傳統』『日本の臣道 アメリカの國民性』『ホメーロス批判』『國民統合の象徴』『ポリス的人間の倫理学』『ギリシア倫理学史』『ケーベル先生』『イタリア古寺巡礼』『鎖國 日本の悲劇』『近代歴史哲学の先駆者』『埋もれた日本』『日本倫理思想史』『日本芸術史研究』『桂離宮』『自叙傳の試み』『故国の妻へ』『妻 和辻照への手紙』『黄道』『初旅の記』『仏教倫理思想史』『沙門道元』などがある。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 今日のいのち
    -
    才色兼備の南方理子は親のあとを継ぎ、医者になる決意をしていたが、戦争で失ってしまった青山の病院を再建する話とともに、青年医師で研究者の吉成朝巳がプロポーズをしてきて……。山田耕筰に師事、音楽を目指した病気で断念した著者の傑作。石原裕次郎、津川雅彦、浅丘ルリ子らも出演して映画化された作品。
  • 今日の男
    -
    探偵小説家・山河幾太郎は、鋭い推理力と神出鬼没の行動力を駆って、銀座のネオンの蔭に巣食う麻薬密輸団の秘密をあばこうとした。身分を偽って14万ドルの遺産を相続しようと企む美しい魔女、その遺産を狙う謎の男、密輸団の首領、殺された女にからまる国際スパイの巧妙なトリック……。わが和製ルパン・山河幾太郎は、不気味な殺気がただよう暗黒街に颯爽と挑戦する。
  • 京の小袖
    -
    結婚をめぐって揺れ動く女心をきめ細かに描き、高雅な香りあふれる短編小説集。忍ぶ恋に悔いのない生き方を想い、密やかな愛のなかで男の優しさを求める女の心情。「幻の辻ケ花」と呼ばれる家康着用の小袖を、京都・南禅寺でかつての恋人とともに見る知佐子を描く表題作など、現代の女の生き方を問う名品8編。
  • 京のほたる火 京都犯科帳
    3.5
    京の町、名も無き人々、懸命に生きる。「咎」を犯してしまう人々の、悲しさ苦しさを語りながら、読む者の心に、ほんのりとしたあたたかさが残っていく……。『なまくら』の著者が描く、珠玉の時代小説短編集。「京都水無月大賞2010」受賞作品――京の町に帰ってきた親方と、初めての音吉。辻で人を集めて芸をみせ、商いをする、けん玉売りの二人には、人には言えない、もうひとつの仕事があった。危ない橋を渡ろうとする、その先には……(「けん玉売り」)ほおか、短編8編を収録。貧しくとも毎日を懸命に生きる庶民と、揺れる心を見事に綴った、時代小説短編集。
  • 今からあなたを脅迫します
    3.3
    「今から君を脅迫する」。きっかけは一本の動画。「脅迫屋」と名乗るふざけた覆面男は、元カレを人質に取った、命が惜しければ身代金を払えという。ちょっと待って、私、恋人なんていたことないんですけど……!? 誘拐事件から繋がる振り込め詐欺騒動に巻き込まれた私は、気づけばテロ事件の渦中へと追い込まれ――。人違いからはじまる、陽気で愉快な脅迫だらけの日々の幕が開く。
  • 今日は再び来らず
    -
    東大―大蔵省―総理大臣の夢をわが子にかける母。早朝、霜を踏んで寒中受験特訓に励む小学生の群れ……就職に失敗して進学塾を始めた津島には、それはあまりに異様な光景だった――。教師・学生・浪人そして親たちの人生に、このますます加熱する「受験戦争」はどのような意味をもつか? その内幕をえがき、最も切実で緊急なテーマに迫る意欲的長編。
  • 今日も君は、約束の旅に出る
    3.8
    何度だって、飛んで行くよ。笑わないで聞いて欲しい。これは、“絶対に約束を破れない”体質になった男の、一生に一度の恋の話だ。全てを賭けて臨んだオーディションに落ち、女優になる夢を諦めようとする国木アオ。自室で失意に暮れる中、突如地震が発生、目の前に一人の男――幼馴染の森久太郎が現れた。聞けば久太郎は、約束を果たす時が来ると、その場に瞬間移動する体質になってしまったと言う! 極上の感動を約束する傑作恋愛小説。
  • 今日も銀座へ行かなくちゃ
    -
    ビギン・ザ・ギンザ! まずは、銀座を気ままに泳いでみる。ちょいと足をのぼして、築地市場、月島もんじゃストリート、レインボーブリッジへ……。都市で遊ぶ、都市(まち)を遊ぶ<東京の達人>が、大好きな銀座と、その周辺を歩いて綴る、小粋なコラム集。忘れていた都会人の息づかいが、ちょっぴり懐かしい、しなやかな東京本。
  • 今日よりもマシな明日 文学芸能論
    5.0
    1巻1,771円 (税込)
    「群像」誌上に発表し、話題となった傑作文芸批評をまとめた試みの作家論集。 序論 町田康論 いとうせいこう論 西加奈子論 ほか小山田圭吾、みうらじゅんにも言及。 「自分ならざる者を精一杯に生きる」   “今日よりも少しはマシな明日を迎えるために” ――《芸能》の核心は、この「ウソ/本当」の二分法を貫く、一生懸命で心を込めたいとなみに宿っている。このような意味において、小説もまた《芸能》のいち形態である、と言える。小説もまた、音楽や映画や漫画といった他の表現と同様、ここにはない喜びを、悲しみを、憎しみを、愛しさを現前化しようとする。  小説とは、わたしたちが生きる日常とはまったく異なる出来事が上演される場所だ。作中人物たちはゆたかな世界を演出すべく、小説の舞台を動きまわり、読者の気を引こうとする。そして、彼らの行動を追い、彼らに感情移入さえする読者は、ほんのつかのま、読書行為を通じて、普段の自分とは違う何者かになる。もしかしたら、読むまえと読んだあととでは、世界が一変しているかもしれない。すぐれた《芸能》とはおうおうにして、そういうものだ。  大事なことは、《芸能》の世界が少なからず、現実の世界なり社会なりと異なっている、ということだ。逆に言えば、現実の社会を追認するような《芸能》は物足りない。退屈な社会を生きるわたしたちが、ほんのひとときでも、《芸能》に触れて日常から抜け出す。その逸脱による解放的な喜びこそ、明日以降を生きるための活力となるのだ。  いち生活者の僕は、だからこそ、小説を読む。だからこそ、音楽を聴く。明日以降の生活を少しでもマシなものにするために。――(本書序論より抜粋)
  • 極限推理コロシアム
    3.2
    夏の館と冬の館に強制的に集められた男女に「主催者」は命じる。「今から起きる殺人事件の犯人を当てよ」。被害者は彼らの中から選ばれていき、しかも、もう一つの館より早く犯人を当てなければならない。不正解の代償は館に残る全員の「死」――。第30回メフィスト賞受賞作品。(講談社文庫)
  • 極北クレイマー2008【電子特典付き】
    4.0
    1~2巻770~902円 (税込)
    財政破綻がささやかれる極北市民病院に赴任することになった今中良夫。極寒の北国、経費も人材も削減された医療現場に未来はあるか!?
  • 虚構市立不条理中学校
    4.0
    学校とセンセイを笑いでフッ飛ばせ!! 世界一ヘンテコな教育の世界に「おも理科」の鬼才が挑む爆笑長編! ――中学校の三者面談に行った、妻と息子が戻って来ない。小説家の蓬原(よもぎはら)が学校にのりこむと、出てくるのはヘンテコな先生ばかり。「弁当は、おかずの体積がめしの体積を超えてはいけない」など、バカバカしい規則を掲げる教師との爆笑の戦いを描き、管理教育を笑いとばす痛快長編!! <支給『虚構市立不条理中学校(全)』改題作品>
  • 虚構の彷徨 ダス・ゲマイネ
    5.0
    左翼運動への裏切りと鎌倉海岸での心中未遂、縊死未遂の告白を軸に、小市民的モラルを否定しながらも惨落と自負の意識に痛ましく引き裂かれていく青春の日々、その絶望の乱舞を、道化の言葉でつづった、「道化の華」「狂言の神」「虚構の春」という、いわゆる『虚構の彷徨』三部作。他に、芥川賞落選で精神的に追い込まれた同時期に書いた「ダス・ゲマイネ」も併録。
  • 虚飾の王妃 エンマ
    4.0
    1巻1,672円 (税込)
    彼女は、孤独だった。親にも顧みられず、なにも与えられなかった。彼女を救い出してくれたのは、兄・リシャール。彼は、教えてくれた。人の心を読む術を、人を操る方法を。そして彼女に命じた。自分にとっての駒になれと。エンマは、兄のためイングランドに嫁ぐ。待ち受ける運命も知らず。
  • 巨人商社
    -
    雨の夜の神戸港で、港湾労働者スケやんが水死体となって浮んでいた。その死因に疑問をもった水上署の刑事はひそかに捜査を始める。一方、貨物船興亜丸の沈没で兄を失った小柳は、沈没のナゾを解くべく貿易商の玉井、美人真珠商の伊吹楊子と共に事件を追及するうち、興亜丸と共に沈んだはずのコック・吉村公夫の生存を知る。膨大なる組織をめぐらして真珠市場に君臨する極東商事の暗い過去。不能者の玉井と同棲する美女アンナ。欲望のために小柳を捨てた過去の女、早苗。――冷酷な陰謀を秘める巨人商社のシンジケートに挑戦し、現代社会の偽装を暴く雄大な産業推理長編小説。
  • 巨泉 人生の選択
    3.0
    会社を捨てられますか? 国を捨てられますか? ――人生80年、後半生をどう生きるか? 会社や仕事にしばられず、好きに生きてこそ人生。健康、パートナー、趣味、財政計画の優先順位を守る、快適生活を実現させた、巨泉流生き方のススメ。国や会社、家族のために働いてきた同胞へ、「本当の幸せ」を見つめ直す手がかりに贈りたい名著!
  • 巨泉日記
    -
    年金もあてに出来ない。日本にまだこだわりますか? ――国も政府も信用しない。年金もあてにできない。「オレのことはオレがやる」……セミリタイアから10年、いよいよ日本脱出は正しかったと思う。体力気力が衰えたら、さらにスローダウンし南半球に「定住」もいい。ニュージーランドの格安快適生活に加え、「ひまわり暮し」の実情を詳細に報告。『巨泉 人生の選択』生活編第3弾!
  • 巨泉の使える英語
    -
    簡単フレーズで英会話のコツを掴め! キザと言われようと感動したら“WOW!”、「あっヤバイ!」なんて時には“OOPS!”―― WOW! OOPS! YOU BET! WELL DONE! HOLD IT! ……あんまり学校で教えない、辞書にも載っていない口語的言葉。その使われるパターンを覚えるうちに、自然に英会話のコツがマスター出来る。当たり前だけど英語は言葉、「習うより慣れろ!」です。簡単フレーズで上達しよう!!
  • 巨泉流 成功!海外ステイ術
    4.0
    誰にでも実現可能な「外国暮らし」実践法! ――「一生懸命働いたから、あとはゆっくり楽しもう」を実行した著者が、サラリーマンにもできる「ゆったり海外生活」の実践法を伝授。自分にあった国や土地の見つけ方、安い航空券・良い滞在施設を確保する手段、趣味の楽しみ方、そして、肝心なお金の手当。準備は早くはじめるほど有利だ! <『巨泉(2)』改題作品>
  • 巨大外資銀行
    3.8
    1巻1,012円 (税込)
    邦銀から米系投資銀行に転職した西田。大手医薬品メーカー同士の対等合併という大型案件に挑むが――外資の詐欺的商法に日本経済が蹂躙される実態を明かす。ベストセラー『小説 ザ・外資』を改題した新装版。
  • リベンジ 巨大外資銀行
    4.5
    かつて在籍していた全米第二位の巨大投資銀行を相手に、若き日本人ビジネスマン西田が闘う。世界的な金融不況で破滅するのはどちらだ? 裏切りが横行し欲望が渦巻く国際金融戦争の実態と、日本人の生きざまを、圧倒的なスケールで高杉良が描く!
  • 去年の今日
    4.0
    1巻1,771円 (税込)
    誰かのために ここにいる。 かけがえのない存在がいなくなってからの日々。 互いに思いやりながらの関係と優しい距離。悲しみに寄り添うこと。 『背中の記憶』から14年ぶりの小説集。
  • 虚名
    値引きあり
    3.0
    本名・北野弓子、芸名は長山レナ・風見圭子・簗瀬ルミと変わって十年ぶりに会った女は昔とちっとも変わらぬ美貌を誇っていた。かつてひょんなことから同棲した女が急に売れ出したとき、二人の仲は破局に向かった。再会した男と女の胸中に流れる甘く苦いノスタルジー。虚構の世界に生きる男女を描く連作集。(講談社文庫)
  • 虚妄の正義 現代日本のエッセイ
    -
    文学、芸術の全域にわたる鋭い文明批評の全7章――「変化しつつあるものは何だろうか? 芸術でない。政治でない。我々の時代の家庭である。」鋭敏な感性のきらめく詩集『月に吠える』や『青猫』でその天才的な稟質を示した近代詩人・朔太郎の、もう一つの詩人の優れた業績である〈アフォリズム集〉。警句と深い考察にみちた「結婚と女性」「芸術について」「孤独と社交」「著述と天才」「思想と闘争」など全7章。
  • 機雷
    -
    海軍兵学校出身の梶井中尉は、連合艦隊を夢みながらも、後衛の海防艦「大東」から、さらに後方の機雷敷設艦「常磐」に移される。あてのない敵を待ち続け、海を浮遊する機雷に、運命を弄(もてあそ)ばれながら敗戦を迎えるが、ほどなく彼は、機雷掃海の「戦争」を再び始める……。戦争と生きることの意味を問う、直木賞受賞の名作。
  • きらいじゃないよ -泣いちゃいそうだよ-
    5.0
    小川凛は小学6年生。クラス替えで新しくクラスメイトになった向井くんがさっそくくせ毛をからかってきた。「すげえ、もじゃもじゃ!」。もう、なれっこになっているけれど、やっぱり傷つく。悪ガキの杉田くんもしつこくちょっかいをだしてくるし、同じクラスになると、苦手な人とも毎日顔を合わせなくちゃならない……。友達関係は難しい。「泣いちゃいそうだよ」シリーズ待望の小学生編。
  • きらめきを落としても
    3.9
    1巻1,507円 (税込)
    きらきらだったり、くすんでいたり。ときめきからもやもやからSFまで、まるで青春を万華鏡でのぞくような色とりどりの短編集。 【収録作】全6話 「ブラックコーヒーを好きになるまで」 人が好きなものは、嫌っておくのが楽なんだ。本とコーヒー、そして素直になれなかった僕の話。 「上映が始まる」 憧れだったはずの天文学。なのに怠けてばかりの僕。でもきっかけはやっぱり、星空の下から。 「主人公ではない」 世界には物語があふれている。今生きている物語の主人公が自分ではなかったとしたら……。 「ボーイ・ミーツ・ガール・アゲイン」 お人好しの僕が思いがけぬ一目惚れ。憧れのあの子へと続く道は、「僕らしさ」を探す旅路だった。 「燃」 何事にも夢中になれない僕は、喩えるなら「不燃物」。自分の心は、何に、どうやって動くのだろう。 「言わなかったこと」 僕が小説を書かなくなったのは、あなたの作品に打ちのめされたから。なのに、いきなりやめるなんて。
  • キラレ×キラレ CUTTHROAT
    3.6
    切り裂き魔は、誰? 身動きできない電車の中、息を潜める変質者。ぎゅうぎゅう詰めが怖い、刃物が怖い。満員電車の中、三十代の女性がナイフのようなもので切りつけられる事件が立て続けに起こった。探偵・鷹知祐一朗から捜査協力の依頼を受けた小川と真鍋は、一見無関係と思われた被害者たち全員に共通する、ある事実を突き止める。その矢先に新たな事件が起こり、意外な展開を見せるが……。Xシリーズ第2弾!
  • きらん風月
    3.9
    1巻1,881円 (税込)
    筆という卵が生み出すのは、武者か美女か、それとも鬼か。東海一の文化人と、松平定信の交流が心を揺さぶる。──直木賞受賞第一作! かつては寛政の改革を老中として推し進めた松平定信は、60を過ぎて地元・白河藩主の座からも引退した。いまは「風月翁」とも「楽翁」とも名乗って旅の途次にある。その定信が東海道は日坂宿の煙草屋で出会ったのが栗杖亭鬼卵。東海道の名士や文化人を伝える『東海道人物志』や尼子十勇士の物語『勇婦全伝絵本更科草子』を著した文化人だ。片や規律正しい社会をめざした定信に対し、鬼卵は大坂と江戸の橋渡し役となる自由人であり続けようとした。鬼卵が店先で始めた昔語りは、やがて定信の半生をも照らし出し、大きな決意を促すのだった……。
  • Killers(上)
    3.5
    2020年、東京五輪に向けて再開発が進む渋谷区のアパートで、老人の他殺体が発見された。捜査の結果、その被害者はかつて名家の人間だったことが判明する。この男は何者なのか――。渋谷で発見される、額に傷を付けられた死体。50年という時の中に潜み続ける殺人者とは――。警察小説の旗手・堂場瞬一が「人が人を殺す」というテーマに向き合い書き上げた、記念碑的文芸巨編。

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