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夏の館と冬の館に強制的に集められた男女に「主催者」は命じる。「今から起きる殺人事件の犯人を当てよ」。被害者は彼らの中から選ばれていき、しかも、もう一つの館より早く犯人を当てなければならない。不正解の代償は館に残る全員の「死」――。第30回メフィスト賞受賞作品。(講談社文庫)
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Posted by ブクログ
夏の館と冬の館に強制的に閉じ込められてしまった男女達。 主催者はこれを推理ゲームと呼び、これからそれぞれの館で起こる殺人事件の犯人を見つけろという。 不正解の場合は館に閉じ込められた全員に死を与えるという。 まさに題名の通り極限状態に追い詰められた人々が 疑心暗鬼になりながら推理をする...続きを読む様が読んでいて ハラハラさせられます。 読んでいて自分でもある程度犯人に予測を 立てることが出来たので推理小説としては 初心者向けかもしれません。 ただ、銅像のヒントは・・・・あまり頂けなかったですね。
こういう設定大好きです。ものすごく読みやすいし、読むのがもったいないと思うくらいでした。必死に謎解こうとして頑張ったりもしました。結局わからなかったが。トリックや終わり方がイマイチでした。極限推理と云いながら極限でもないし。
シンプルな構造のクローズドサークルで、謎もわかりやすい。逆に言えば、判りやすいがロジックの精緻さをアピールするものではない。それが悪いわけではないし、この著者は誰にでも判る本格を目指しているのだろうと思う。
閉じ込められた部屋で究極の推理ゲーム! 敵チームより速く謎を解き明かるかっ #極限推理コロシアム 目を覚ますと怪しい部屋に閉じ込められていた… 主催者から告げられる、明らかに生存確率が低そうな推理ゲーム。2つクローズドサークルで発生するデスゲームの真相を解き明かせるのか。 よくあるデスゲームもの...続きを読むですが2つの部屋で同時開催されるとは、面白い設定ですね。楽しませてもらいました。 正直、メイントリックは途中でわかりましたが、なかなかどうして強烈です。よくこの構成で組み立てましたね、素晴らしいです。 また真相に近づく終盤では、閉じ込められた人間性のリアルな描写がGOODでした。 本作のメインの読みどころは、やっぱりパズルのような推理ゲーム部分。 人と人とのつながり、敵味方がさっぱりわからなく大混乱な状況ながらも、推理を進めなければならない緊迫感が最高でした。 残念な点としてはいくつかあるんですが、まず謎解き要素においてロジカルな説明が少ない点。物語全体や個々の殺人について、もう少し納得性が欲しかった。 また文章にきめ細やかさがない点も残念。もう少し豊かな表現や描写をしていただけるとさらにお話に熱中できたかなと思いました。 ちなみにドラマもあるようで少し拝見しましたが、おもった以上に出来がよかったです。正直チープな感じはしますが配役が素晴らしい。特に綾瀬はるかさんに、こういう謎めいた役柄の芝居やらせたら超魅力的です。 ゲームやパズルが好きな方は、めっちゃ楽しめると思います。おすすめです!
二つの館に拉致され集められた各七名の男女が、双方の館で起きる殺人の犯人二人を相手の館より先に当てなければ皆殺しだと告げられる。シンプルな双子館と一人ずつ殺されていく殺人と相手館とのTV電話越しの駆引き等がパズル的魅力。若干ぎこちないけれど気になる程ではない。主催者の謎に記憶喪失と外周は気にするな的?
いわゆるクローズ・ド・サークルものである。 「主催者」の提示した結末は5つ。 ・二人の犯人の正体を突き止め申告する(正解の場合・・・報奨金) ・犯人の申告に誤りがあった場合・・・該当する館は全員死亡 ・申告前に被害者となり死亡 ・何らかのハプニングによりゲーム続行不可能 ・相手の館が先に正しい申告を...続きを読むする・・・該当する館は全員死亡 相手の館からより多くの情報を引き出し、自分たちの館が有利に立たなければならない。 しかし、犠牲者が増えるたびに互いの存在に怯え、疑心暗鬼の末に殺し合いが始まった。 この手の展開には必ず憎まれ役が登場する。 混乱のきっかけを作る者、精神の混乱を自ら招く者、恐怖心に負け暴走する者。 途中で何となく結末が見えてしまうけれど、ヒントに隠された謎解きはなかなか面白かった。
デスゲームものというか、ゲームの主催者によって 集められた男女が閉鎖空間に閉じ込められて 生死をかけたゲームをするという系統の作品は けっこう好きで色々と読むのだけど、 不思議とこういう何かの賞をとったりちゃんと本になっている作品は 期待ほど満足させてくれないことが多く、 モバゲー小説とかE☆エブリ...続きを読むスタとかそういうネット投稿として 掲載されている小説のほうが意外と面白かったりする。 この作品も例に漏れず、やや期待はずれな感じで 何でだろうと思ったのだけど、 何冊も本を出しているいわゆる作家が こういう系統の本を書こうとしたときは、設定を考えこんで作りこみ、 プロットを書き起こして書こうとするので、 設定自体は良く出来ているなあと思うけど、 設定を考えることに労力の大半を占められてしまって キャラは記号的だし、文章は説明的かつ流れに沿っているだけの 状態になってしまって、読んでいて面白くないということに なりやすいからなんだろうなと思った。 逆にネット投稿型の場合は、細かい設定を事前に考えてというより 作者の「俺すげー面白い話思いついちゃった」という初期衝動のエネルギーで 突き進んでいくので、エネルギッシュな勢いにまかせて一気に読めるし 設定につじつまが合わないところが出てきたりしても まあ面白いからいいやという感じになりやすいからなのかもしれない。
どこかで読んだような気もする最後でしたが、結構面白かったです! エピローグはもう少しいい感じでもよかったかなぁ・・・。 まぁ、次回作も買うと思います。
【内容紹介】 夏の館と冬の館に強制的に集められた男女に「主催者」は命じる。 「今から起きる殺人事件の犯人を当てよ」。 被害者は彼らの中から選ばれていき、しかも、もう一つの館より早く犯人を当てなければならない。 不正解の代償は館に残る全員の「死」——。 矢野龍王、待望の文庫初登場! 第三十回メ...続きを読むフィスト賞受賞作品。
ある時見知らぬ場所へ閉じ込められ、推理ゲームを仕掛けられたら? 他人は信じられない極限の中で見つけ出す結論とは。
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