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Posted by ブクログ 2011年03月26日
夏の館と冬の館に強制的に閉じ込められてしまった男女達。
主催者はこれを推理ゲームと呼び、これからそれぞれの館で起こる殺人事件の犯人を見つけろという。
不正解の場合は館に閉じ込められた全員に死を与えるという。
まさに題名の通り極限状態に追い詰められた人々が
疑心暗鬼になりながら推理をする...続きを読む様が読んでいて
ハラハラさせられます。
読んでいて自分でもある程度犯人に予測を
立てることが出来たので推理小説としては
初心者向けかもしれません。
ただ、銅像のヒントは・・・・あまり頂けなかったですね。
Posted by ブクログ 2011年02月12日
こういう設定大好きです。ものすごく読みやすいし、読むのがもったいないと思うくらいでした。必死に謎解こうとして頑張ったりもしました。結局わからなかったが。トリックや終わり方がイマイチでした。極限推理と云いながら極限でもないし。
Posted by ブクログ 2018年10月14日
シンプルな構造のクローズドサークルで、謎もわかりやすい。逆に言えば、判りやすいがロジックの精緻さをアピールするものではない。それが悪いわけではないし、この著者は誰にでも判る本格を目指しているのだろうと思う。
Posted by ブクログ 2022年07月27日
閉じ込められた部屋で究極の推理ゲーム! 敵チームより速く謎を解き明かるかっ #極限推理コロシアム
目を覚ますと怪しい部屋に閉じ込められていた… 主催者から告げられる、明らかに生存確率が低そうな推理ゲーム。2つクローズドサークルで発生するデスゲームの真相を解き明かせるのか。
よくあるデスゲームもの...続きを読むですが2つの部屋で同時開催されるとは、面白い設定ですね。楽しませてもらいました。
正直、メイントリックは途中でわかりましたが、なかなかどうして強烈です。よくこの構成で組み立てましたね、素晴らしいです。
また真相に近づく終盤では、閉じ込められた人間性のリアルな描写がGOODでした。
本作のメインの読みどころは、やっぱりパズルのような推理ゲーム部分。
人と人とのつながり、敵味方がさっぱりわからなく大混乱な状況ながらも、推理を進めなければならない緊迫感が最高でした。
残念な点としてはいくつかあるんですが、まず謎解き要素においてロジカルな説明が少ない点。物語全体や個々の殺人について、もう少し納得性が欲しかった。
また文章にきめ細やかさがない点も残念。もう少し豊かな表現や描写をしていただけるとさらにお話に熱中できたかなと思いました。
ちなみにドラマもあるようで少し拝見しましたが、おもった以上に出来がよかったです。正直チープな感じはしますが配役が素晴らしい。特に綾瀬はるかさんに、こういう謎めいた役柄の芝居やらせたら超魅力的です。
ゲームやパズルが好きな方は、めっちゃ楽しめると思います。おすすめです!
Posted by ブクログ 2021年08月17日
評判があまり良くないのは知っていたが、思っていたよりは良かった。
主人公たちがあまり怖がることがないため、緊迫感は少ないが、ノンストップに様々なことが起こり、中弛みせずに楽しめる。
トリックに関しては、「夏と冬の館に1人ずつではなく、冬の館に2人」というのは完全に騙されたが、二つの館が実は近くにあ...続きを読むるというのは同じメフィスト賞の某作品にも使われているし、犯人当てに関しては特に見どころもない。
滝本の顔が潰されていたのは結局何だったんだ?
Posted by ブクログ 2018年10月14日
二つの館に拉致され集められた各七名の男女が、双方の館で起きる殺人の犯人二人を相手の館より先に当てなければ皆殺しだと告げられる。シンプルな双子館と一人ずつ殺されていく殺人と相手館とのTV電話越しの駆引き等がパズル的魅力。若干ぎこちないけれど気になる程ではない。主催者の謎に記憶喪失と外周は気にするな的?
Posted by ブクログ 2017年02月23日
いわゆるクローズ・ド・サークルものである。
「主催者」の提示した結末は5つ。
・二人の犯人の正体を突き止め申告する(正解の場合・・・報奨金)
・犯人の申告に誤りがあった場合・・・該当する館は全員死亡
・申告前に被害者となり死亡
・何らかのハプニングによりゲーム続行不可能
・相手の館が先に正しい申告を...続きを読むする・・・該当する館は全員死亡
相手の館からより多くの情報を引き出し、自分たちの館が有利に立たなければならない。
しかし、犠牲者が増えるたびに互いの存在に怯え、疑心暗鬼の末に殺し合いが始まった。
この手の展開には必ず憎まれ役が登場する。
混乱のきっかけを作る者、精神の混乱を自ら招く者、恐怖心に負け暴走する者。
途中で何となく結末が見えてしまうけれど、ヒントに隠された謎解きはなかなか面白かった。
Posted by ブクログ 2014年05月16日
【クローズド・サークル内で推理ゲームをさせる】という設定や、【クローズド・サークルが同時進行で複数存在する】という設定そのものには真新しさはありませんし、幾つかの前例を思い出せます。
ところが、本作には上記二つ以外の点で斬新な設定が加えられているのですね〜( ^ω^ )嬉!
【二つの館でそれぞれ殺...続きを読む人が起こり、それぞれの館で双方の犯人を推理してもらうが、犯人指摘が遅い館の住人達は罰として死ぬ】
……何て惨いゲームなんでしょう!( ^ω^ )嬉←←←
つまり、【夏・冬それぞれの館の住人は、相手に先んじてお互いの犯人を指摘しなければならない】わけです。ただし、それぞれの館は独立しているので、相手の館の状況を知るには、毎朝のテレビ電話?での会話しかない。ところが、相手が包み隠さず真実を述べていると確信する術はない……ヒャーーー!おもしろーーーい!!!(興奮
惜しむらくは、夏の館にいる主人公目線しか描かれなかった点と、最初に提示されたヒントの物足りなさでしょうか。
冬の館目線も入れてしまうと、双方のヒントが読者側にあからさまに示されてしまうという懸念があったかもしれませんが…。
しかも、犯人の指摘がこのヒントにのみ依拠していたのも、ちょっとビックリ。「事件発生後の捜査、意味ないやん…(O_O)」と思ってしまったのは、私だけではないはず…。
でも、やっぱり、この手のゲーム性の高いクローズド物、好っきやね〜ん!とワクワクできる作品でございました( ^ω^ )
夏の館と冬の館に集められた、14名の男女。脱出不可能なその建物内に一同が介した時、「主催者」の不気味なメッセージが提示される。「これから起きる殺人事件の犯人を当てよ。不正解の場合と、もう一方の館より指摘が遅れた場合、生存者全員、死んでもらうこととする」ーー
Posted by ブクログ 2013年11月17日
デスゲームものというか、ゲームの主催者によって
集められた男女が閉鎖空間に閉じ込められて
生死をかけたゲームをするという系統の作品は
けっこう好きで色々と読むのだけど、
不思議とこういう何かの賞をとったりちゃんと本になっている作品は
期待ほど満足させてくれないことが多く、
モバゲー小説とかE☆エブリ...続きを読むスタとかそういうネット投稿として
掲載されている小説のほうが意外と面白かったりする。
この作品も例に漏れず、やや期待はずれな感じで
何でだろうと思ったのだけど、
何冊も本を出しているいわゆる作家が
こういう系統の本を書こうとしたときは、設定を考えこんで作りこみ、
プロットを書き起こして書こうとするので、
設定自体は良く出来ているなあと思うけど、
設定を考えることに労力の大半を占められてしまって
キャラは記号的だし、文章は説明的かつ流れに沿っているだけの
状態になってしまって、読んでいて面白くないということに
なりやすいからなんだろうなと思った。
逆にネット投稿型の場合は、細かい設定を事前に考えてというより
作者の「俺すげー面白い話思いついちゃった」という初期衝動のエネルギーで
突き進んでいくので、エネルギッシュな勢いにまかせて一気に読めるし
設定につじつまが合わないところが出てきたりしても
まあ面白いからいいやという感じになりやすいからなのかもしれない。
Posted by ブクログ 2012年07月14日
どこかで読んだような気もする最後でしたが、結構面白かったです!
エピローグはもう少しいい感じでもよかったかなぁ・・・。
まぁ、次回作も買うと思います。
Posted by ブクログ 2012年06月14日
【内容紹介】
夏の館と冬の館に強制的に集められた男女に「主催者」は命じる。
「今から起きる殺人事件の犯人を当てよ」。
被害者は彼らの中から選ばれていき、しかも、もう一つの館より早く犯人を当てなければならない。
不正解の代償は館に残る全員の「死」——。
矢野龍王、待望の文庫初登場!
第三十回メ...続きを読むフィスト賞受賞作品。
Posted by ブクログ 2012年03月19日
流行りのデスゲーム小説。
二つの館で起きる殺人犯をあてるというのもの。
これはあくまで設定を楽しむもので推理を楽しむものじゃないと思った。
だって、銅像がヒントって・・・さすがにあれは。
Posted by ブクログ 2009年10月04日
第30回講談社メイフィスト賞受賞作。
前回取り上げた受賞作が、UNKOだったので、違う作品で口直し。
ある与えられた条件のなかで、謎を解くという
俗にパズラーと呼ばれるタイプのミステリ。
二つのほぼ同じ構造の館にそれぞれ七人ずつ閉じ込められ
不気味なゲームの主催者となのるものからキミたちはプレイヤ...続きを読むーだと告げられる。
ゲームのなかみはこれから各々の館で一人ずつ人が殺される。
自分たちの館と対になっているもう一つの館、それぞれの殺人犯を当てるというもの。正解した報酬は生還できることと、一千万の現金。それ以外では死が待っている。
脱出不可能の孤立した館の中で七人のうち、だれが殺人犯かと疑心暗鬼になり、対になる館のメンバーとの激しい情報戦もある。
数少ない材料で考察している試行錯誤、過程が面白い。
ただ全体のボリュームやインパクトが弱いんだけど、設定の着眼点のよさでプラスマイナスゼロということで。
元々パズラーの名手西澤保彦が好きなので、このタイプの作品にどっぷりはまることができましたわ。
Posted by ブクログ 2009年10月04日
山田悠介などの流れといったらわかりやすいか。あるいはライヤーゲームみたい?
不条理な条件下に置かれる主人公たちのストーリーを描いた推理もの。
ただ、そのヒントがあまりにもつまらなくてびっくり。
犯人そのものは最後までわからなかったけど、実際犯人の所在は途中からそうだろうなぁと予想できた。
条...続きを読む件だけ丁寧だったけど、膨らましきれずにお話が終わってしまった感じ。
さくさく読めたけど、そんだけ。
人には勧めないかな。
Posted by ブクログ 2009年10月04日
話の内容は、主人公含めた7人の人間が密室に閉じ込められ、その中で起こる殺人ゲームに巻き込まれていくという話。(だいぶはしょっているけど)舞台を密室にして、推理ゲームという形で犯人を捜すということなので、人物の内面まで奥深く書き込むわけでもなく、基本的にトリック命のストーリー展開ですね。で、その肝心な...続きを読むトリックですが、よくあるものを組み合わせただけという感じかな。限られた登場人物の中に犯人がいるという設定なので、トリック自体は限られるんですが、それにしてもわかりやすいかなと。ただ、変にこったり、ひねったりせずに話が進んでいくので、素直に読むことができたのはよかったです。
まあ、読み終わった後特に心に残るものもないし、とっておきたいと本だということもないんですが、初心者が読んだり、暇つぶしで読むにはいいかなあという感じです。