感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
評判があまり良くないのは知っていたが、思っていたよりは良かった。
主人公たちがあまり怖がることがないため、緊迫感は少ないが、ノンストップに様々なことが起こり、中弛みせずに楽しめる。
トリックに関しては、「夏と冬の館に1人ずつではなく、冬の館に2人」というのは完全に騙されたが、二つの館が実は近くにあるというのは同じメフィスト賞の某作品にも使われているし、犯人当てに関しては特に見どころもない。
滝本の顔が潰されていたのは結局何だったんだ?
Posted by ブクログ
【クローズド・サークル内で推理ゲームをさせる】という設定や、【クローズド・サークルが同時進行で複数存在する】という設定そのものには真新しさはありませんし、幾つかの前例を思い出せます。
ところが、本作には上記二つ以外の点で斬新な設定が加えられているのですね〜( ^ω^ )嬉!
【二つの館でそれぞれ殺人が起こり、それぞれの館で双方の犯人を推理してもらうが、犯人指摘が遅い館の住人達は罰として死ぬ】
……何て惨いゲームなんでしょう!( ^ω^ )嬉←←←
つまり、【夏・冬それぞれの館の住人は、相手に先んじてお互いの犯人を指摘しなければならない】わけです。ただし、それぞれの館は独立しているので、相手の館の状況を知るには、毎朝のテレビ電話?での会話しかない。ところが、相手が包み隠さず真実を述べていると確信する術はない……ヒャーーー!おもしろーーーい!!!(興奮
惜しむらくは、夏の館にいる主人公目線しか描かれなかった点と、最初に提示されたヒントの物足りなさでしょうか。
冬の館目線も入れてしまうと、双方のヒントが読者側にあからさまに示されてしまうという懸念があったかもしれませんが…。
しかも、犯人の指摘がこのヒントにのみ依拠していたのも、ちょっとビックリ。「事件発生後の捜査、意味ないやん…(O_O)」と思ってしまったのは、私だけではないはず…。
でも、やっぱり、この手のゲーム性の高いクローズド物、好っきやね〜ん!とワクワクできる作品でございました( ^ω^ )
夏の館と冬の館に集められた、14名の男女。脱出不可能なその建物内に一同が介した時、「主催者」の不気味なメッセージが提示される。「これから起きる殺人事件の犯人を当てよ。不正解の場合と、もう一方の館より指摘が遅れた場合、生存者全員、死んでもらうこととする」ーー