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邦銀から米系投資銀行に転職した西田。大手医薬品メーカー同士の対等合併という大型案件に挑むが――外資の詐欺的商法に日本経済が蹂躙される実態を明かす。ベストセラー『小説 ザ・外資』を改題した新装版。
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Posted by ブクログ
破綻したかつての名門長信銀の一つ、日本長期信用銀行(現在の新生銀行)の外資による買収をモデルとした小説。主人公の西田は元東長銀(長銀がモデル)で米国にてMBAを取得したエリートだが、MOF担(大蔵省接待担当)への疲れやそれによる離婚などを機に米国投資銀行に転職。その後も外資を転々とする。
8年ほど前に読んでいた、ザ・外資が改題されていた。続編が出ていたので、それを読む前に再読。 当時、感動した事を覚えている。多分かなり事実を元に書かれていてリアル感が半端なかった。今回再読してもその感じ方は変わらなかった。さあ、続編を読もう!
ひさしぶりに高杉さんの小説を読んだけど、やっぱり面白いし勉強になる! しかし、ゴールドマンサックスにそんなことをされていたとは全然知らなかった。 自分含めて、日本人はもっと賢くならねば。
長銀の破綻に関わる一連の流れを、西田という元外資系投資銀行員の視点から書いた話。年齢的にこのへんの流れはうとく、実際のリップルウッドへの譲渡の流れは一度勉強してみたい。
東大経済⇒長銀⇒ハーバードMBA⇒GS(VP)⇒中小証券会社⇒製薬会社(ラストは上級取締役)といったエリートキャリアを送る主人公。 転職を繰り返してステップアップする点や、コンプライアンスに問題があると思えば入社後、間もなくても退職する点は、これぞ米国エリート、といった感じか。 プライベートでは、ヒ...続きを読むステリックな元妻や、思春期の娘、不倫相手に振り回されているところもあるが、ご愛嬌。 小説のなかに特段メッセージ性を感じないものの、主人公の目を通して、小説仕立てで分かり易く日本経済の変遷を見れる点に、本書の価値がある。 リップルウッドによる長銀の買収に関しては、外資による国税の集金システムといった批判をよく聞くが、彼らが国内金融機関が取れなかったリスクを取った結果であり、同時に日本のトップ層の金融リテラシーが低かったことを忘れてはならない。
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