小説・文芸 - 小学館文庫作品一覧
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4.0大石静が描く、究極の「禁断の愛」とは!? 6年前、不幸な無差別殺人に巻き込まれ夫を失った青木文(あおきあや・45歳)は、幸せを諦めきった乾いた日々を送っていた。亡き夫と一緒に営んでいた海沿いのカレー食堂「ドライブイン・コントレール」を、忘れ形見の友樹(5歳)と生きるために営んでいる。亡き夫の母である姑と中学時代からの親友、殺人事件の担当刑事・佐々岡らに助けられほそぼそと暮らしている。店名は飛行機雲の英訳。夫との幸せな思い出でもあり、夫から最後のメールで送られてきた写真も飛行機雲、という不幸の象徴でもある。 そんなある日、ハプニングにより、長部瞭司という暗い影を抱えた失声症のトラックドライバーと出会う。会った瞬間から、どうしようもなく惹かれ合う二人。それまで無彩色だった文の毎日は、彼と会い、恋に堕ちることで彩りを取り戻していく。瞭司もこの出逢いから生きる希望を取り戻し、声も取り戻していく。炎のように愛し合う二人。 しかし、その幸せも長くは続かない。瞭司が衝撃のあまり声まで失ってしまった原因とは・・・・。そして、文が抱えている夫の隠された真実とは・・・。 物語は、ある女性の出現により、思わぬ方向に展開していく・・・・・。
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-鼻の奥がツンとする爽快青春小説!登場。 琵琶湖畔を舞台とする高校3年生5人のバンドを巡る熱く切ないひと夏の物語。舞台は2001年ごろの琵琶湖を望む滋賀県長浜市。京都に近いが北陸にも近いという微妙な田舎町。主人公は地元の名門校に通う高校3年生男子。大学受験の大事な夏休みに、地元のヤンキー農業高校生に脅されて学園祭出演バンドを作ることに。ほかのメンバーは医学部志望とアイドル好きの同級生。そして演奏曲としてきまったのはなぜか「さだまさし」? ピアノが巧みな不良美少女への思いも高まる。数々の困難を乗り越え、果たしてバンドは舞台に立てるのか。思いもしなかった高校最後の夏が始まる。……。 地方の名門高校生を取り巻く旧態依然とした教師たちへのアンチテーゼを織り込みながら、大人となった彼らのそれぞれの人生も描く。
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3.0
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4.0卓球少年たちの熱い友情と戦いを描く! 第1話「チームふたり」は、東小卓球部のキャプテン大地が主人公。小学校最後となる大会で県大会出場を目指す大地は、同じ6年生の誠とチームを組むことを望んでいました。しかし、顧問の辻先生から告げられた相手は5年生の純。納得がいかないまま練習を続ける大地の前に、今度は卓球どころではない問題が。大型バスの運転手として働く父親が会社を解雇され、そのショックから家に引きこもってしまったのです。同じころ、女子部では、大会に臨む考え方の相違から部員が分裂状態に陥っていました。双方の女子から相談を受けた大地は、放っておくこともできず……。多くの問題を一度に抱えて、大地は、東小卓球部はどうなっていくのでしょう。そして、困難を乗り越えた先にあるものとは……。 続く「チームあした」では、新キャプテンとなった純が難題に立ち向かっていきます。舞台は「チームふたり」から約半年後。東小卓球部では、全日本選手権でベスト8に入った経歴を持つ新コーチ大滝を迎え、「県大会優勝」を目標に掲げて練習に励んでいました。ところが1か月もたたないうちに、コーチが突如、音信不通に。自分の力不足が原因ではと悩む純の前に中学生になった大地が現れます。さらに、ライバル西小卓球部のキャプテン富田林が現れて、次の大会で西小が東小に勝ったらコーチをもらう!と宣言。果たして東小卓球部の運命は? 中学生になった大地たちの成長も見逃せません。
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3.5テニス少年の底抜けに明るく切ない青春物語。 ウルトラ体育会系だけれども活字中毒でもある文学少年、侃(カン)は、高校に入り、仲良くなった友だちに誘われて、テニス部に入ることになった。初めて手にするラケットだったが、あっという間にテニスの虜になり、仲間と一緒に熱中した。テニス三昧の明るく脳天気な高校生活がいつでも続くように思えたが……、ある日、取り返しのつかない事故が起きる。 少年たちは、自己を見つめ、自分の生き方を模索し始める。 「恐ろしいほどの感動が、俺を圧倒した。若く溌剌とした魂の輝きがもし目に見えるとすれば、朝の光の中できっと俺はそれを見たのだ。 瞬くように過ぎ去るからこそ、二度と戻れないからこそ、このきらめくような瞬間はかけがえのない一瞬だった。」(本文から) 少年たちのあつい友情と避けがたい人生の悲しみ。切ないほどにきらめく少年たちの日々の物語。
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3.5
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3.5歯科医になるはずの俺が、旋盤工に!? 親の仕事を継ぐべく歯学生になっていた剣拳磨は、友人の吾朗とサヨのカップルにまとまった金を渡すために、そして本当にやりたいことを求めて、大学を中退して東京にやってきた。そして、歯学部実習での削りつながりで、飛び込みで下町の金属加工会社に就職する。 削りには自信のあった拳磨だが、金属加工の世界では、大学でやってきたことが全く通用しなかった。しかし、社長の鬼頭は「おまえの切粉(削り屑)はいい匂いがする」と、すぐに褒めてくれた。 いつの間にか、手作業による削りの仕事が自分が打ち込める世界だと気づいた拳磨。仕事に慣れてきた頃、東日本大震災が起こった。拳磨は、先輩の実家にある福島の工場に応援に向かう。福島では、吾朗の求めに応じて、貝の形の金型に挑戦した。 東京に戻った拳磨は、技能五輪全国大会を目指すよう、社長に言われる。 実は、拳磨には中学の頃から立ちはだかってきた男がいた。神無月純也。神無月グループの御曹司だった。そして、技能五輪にも自分の会社から選手を多数送り込んできたのだ。果たして、拳磨は頂点に立てるのか。
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-ヤンキー、お坊さんになる!? 藤井善行32歳。独身。売れないカメラマン。高校時代は、かなり悪かった。跡継ぎのいない叔父の寺を存続させるため、というのは建前。叔母の「儲かる副業」の言葉に釣られ、仏教学院に入学する。 試験は、面接のみ。ひとつだけのクラスは、下は十代から上は定年を迎えた方まで、老若男女バラエティに富んだ構成。中には、東大のインド哲学科卒のインテリまでいる。善行は、慣れない仏教の作法に戸惑いつつ、一年限定とはいえ、久しぶりの学生生活がはじまった。そんなある日、善行が入学以来気になっていた、隣の席の女子大生から写真を教えてほしいと頼まれる。 今まで接することもなかったお嬢様属性女子との撮影会や、クラスメイト達と被災地にボランティアに行くことで、次第に善行は仏教に対してポジティブになっていくのだった。
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3.0サントリーの部下が描く、山口瞳の原風景。 日本の高度成長が始まる昭和33年、失業中の山口瞳は、寿屋(現・サントリー)に入社し、宣伝部でコピーライター・PR誌「洋酒天国」編集担当者として多忙な日々を送ることになった。そして37年、著者が新卒社員として寿屋に入社すると、直属の上司は、「宣伝技術課係長・山口瞳」だった。サラリーマンとしてマジメに勤務しつつ、「江分利満氏の優雅な生活」で直木賞を受賞した山口瞳は、会社員として、社会人として、男として、人間として、そして作家として、どう生き、どう身を処したのか。『「洋酒天国」とその時代』で第24回織田作之助賞を受賞した著者が生き生きと描く、作家・山口瞳の原風景。
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3.9蘇部健一が贈る6つの「運命の恋」の物語。 蘇部健一が贈る、6つの恋の短編連作。小さな出会いの積み重ねが、やがて大きな恋愛劇へと広がっていく様をドラマチックに描き出す。短編でありながらまるで長編ストーリーを読んでいるようなダイナミックな展開に、最後まで目が離せない珠玉のラブストーリー。 壮大な物語のきっかけは、太一の家で飼っている猫・タマがミルクをこぼしたというささいな出来事から始まる。まさか、それがきっかけで莉子と俊がつきあうことになるとは、当の太一は知るよしもない・・・。誰かの出会いが、また別な誰かの出会いへと作用していく様子が、見事なストーリーテリングで描き出されていく。 「運命しか信じない!」そのタイトルの通り、出会いは全て運命で決められてるのかもしれない、そんな気持ちにさせられる恋がぎっしり詰まった1冊です。
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4.0日本の南の砦、最精鋭部隊に初の密着取材! 中国の調査船が頻繁に行き来し、北朝鮮の工作船が監視をかいくぐり海岸線への接近を図る――ここ10年で空気が緊迫した、対馬海峡から東シナ海へと跨る日本の領海。このレッドゾーンに点々と浮かぶ南西諸島の防衛のため、2002年3月、長崎で西部方面普通科連隊が産声を上げた。 全国から精鋭600名を集めた通称「西普連」は、米海兵隊との共同訓練を開始し、イラクへも隊員を派遣する……。 冷戦後の組織改編を象徴する部隊への密着取材を通じ、米軍との際限なき一体化にひた走る自衛隊と、危うい日本の行く末を描き出す本格ノンフィクション。
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-2020年東京大会決定!東京オリンピックを支えた人々の感動秘話 日本に再び感動と熱きドラマがやってくる。敗戦国日本の復興を世界へと知らしめたのは前回、1964年の東京オリンピック。奇跡といわれた成功を陰で支えた人々のたゆまぬ努力を描いた傑作ノンフィクションの文庫版を電子化。 「東京」から「TOKYO」へと世界に日本の復興と実力を知らしめた大舞台。この成功により日本は世界の表舞台に躍り出た。この成功の裏で苦闘した仕掛け人たちのドラマを克明に描く。 予算的にも規模的にも空前絶後の大プロジェクトであった東京オリンピック。各分野から集められた建築家、技術者、カメラマン、デザイナー、シェフ、映画監督、作曲家たち。若く実力もある彼ら、しかし問題は誰ひとりとしてオリンピックを経験したことが無かったことだった……。彼等はいかにしてオリンピックを成功に導いたのか。著者が15年に渡り徹底取材した読み応えのある一冊。本書に登場する人々-市川崑、宮川一夫、黛敏郎、亀倉雄策、谷川俊太郎、高峰秀子、植木等、村上信夫、飯田亮(一部)。NHK、朝日新聞、日経新聞、週刊文春ほか各メディアで大絶賛された傑作ノンフィクション。 【ご注意】 ※この作品はカラー写真が含まれます。
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4.9エブリスタ閲覧数歴代一位を記録した作品が待望の電子書籍化! 「私の恋愛ハウツー本のバイブルは、現実のこの世界ではことごとく役立たない」彼氏いない歴が実年齢の結月は、コミック好きの冴えない事務職だ。憂鬱なのは、月に一度の税理士とのミーティング。冷徹な面持ちの吉川という税理士は、引き継いだばかりで慣れない仕事のミスを、ことごとく指摘してくるのだ。そんな吉川さんから、おつきあいしませんかと言われて大混乱。それは本気? それとも……。恋愛レベルゼロの結月が、ドSキャラの税理士に翻弄されつつも歩む、恋愛の修羅場! 連載時から「キュン死しそう」と話題! 日本最大級の小説投稿コミュニティサイト・エブリスタで閲覧数1位を記録したラブストーリー、待望の電子書籍化!
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3.5競馬ファンならずとも心ふるえる感動小説! 二年前に騎手を引退して、調教助手となった石松俊太郎。ブリリアントカノンを骨折させてしまい引退も考えたが、カノンの世話をして、弟のブリリアントリボンと触れ合い、調教の仕事を続けることにした。 石松は、カノン以上に末脚の伸びる、そのブリリアントリボンの調教を任された。しかし、リボンに騎乗した親友の騎手・獅子沢からの指摘で、左目の弱視が原因で、距離感が掴みにくくなっていることがわかる。 仲間とともに、弱点をカバーする調教が始まった。リボンの素質のよさを妬んだ厩務員によるリボンのいじめなどもありながら、いよいよ目標の日本ダービーの出走となる。果たして、リボンは勝てるのか。 ハンディをもつ馬と挫折を味わった調教助手による、さわやかな感動を呼ぶ作品です! スポーツ小説の名手による、ファンならずとも心ふるえる競馬小説が、いよいよ電子版で登場!
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3.3私はいつまで女でいられるのか? たるんできた、くすんできた、しぼんできた…。 明日から“魔女”として生まれ変わるのか? それともオバサンとして暮らしていくのか…? 40代、いま決断の時。 女性セブン本誌にて2006年3月から2007年1月にわたって連載した人気長編小説を電子化。37歳の週刊誌編集者、39歳の専業主婦、42歳の美容整形医院事務長の3人の女性を主人公に、現代を生きる女性たちの悩みや葛藤をリアルに描いていく。セックスレス、美容整形、ホストクラブ、出会い系サイトなど、世相を反映したシリアスなテーマを散りばめながら、忍び寄る「老い」におののきつつも、うまく枯れていくことができない「中年モラトリアム世代」の女性たちの心情を綴った、衝撃の「アンチエイジング小説」。
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3.3歪な学園都市の闇を探偵・辰巳が抉り出す! 「この街は、根っこに様々な問題を抱えています。新住民と旧住民ということだけではありません。この学園都市の住民たちは、役職や地位によっていくつもの層に分かれていて、その悪い影響が子どもの中にも出ているんです」 3人の少女達の堕落死に揺れる街で、失踪した青年の捜索を依頼された元カメラマンの探偵・辰巳翔一。青年の無実を信じ、捜査を続ける辰巳の行く手に、新興都市の闇と過去の迷宮がたちはだかる! ゆがんだ教育環境の下で震える少女たちの孤独と、疵を負った青年の「魂」の救済を描く感動のミステリー。
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3.8「天才的な馬鹿になれ」感動の群像ドラマ! 映画「北辰斜にさすところ」原作、待望の電子化。 七高(現・鹿児島大学)野球部の創部100周年を記念して、かつてのライバル五高(現・熊本大学)との対抗試合の開催が決まった。太平洋戦争前夜、七高のエースだった上田勝弥は、記念試合の開催に向けて取材をうけ、当時の記憶を語りはじめる。 旧制高校から帝大に進んだかつてのエリートは、私欲に走る小賢しい秀才を軽蔑し、国家や社会のためにひたむきに生きることを目指した。 太平洋戦争の終盤、学徒出陣で徴用された多くの学生が戦死し、生き残った者たちはその遺志を継いで、国の再興に力を尽くしたのだった。 英霊たちに見守られながら、七高と五高の記念試合が幕を開ける。 ベストセラー『史上最強の内閣』の著者による、祖父から孫へと語り継がれる、誇り高き精神の物語!
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5.0天才詩人の心の葛藤を読み解く画期的評伝 《みんなちがつて、みんないい》のフレーズで知られる「私と小鳥と鈴と」、東日本大震災で傷ついた日本人の心を癒した「こだまでせうか」……。512篇の詩を遺し、26歳で自らの命を絶った金子みすゞ。今もなお愛され続ける数々の詩の裏には、壮絶な心の葛藤があった。 かつて、ドキュメンタリー番組「こころの王国~童謡詩人・金子みすゞの世界」を手掛けた演出家が、当時謎として残された史実や、調査しきれなかった事実などを、もう一度徹底的に探り、父親の死に関する新事実などを発見。そして当時の習慣や複雑な家族構成など、童謡に詠われた背景を中心に調査することによって金子みすゞという夭折の天才詩人を読み解いていった画期的なノンフィクション。 天衣無縫に見える金子みすゞの童謡が、なぜに悲しみに包まれていて、人の心を打つのか。3冊の手帳に残された512編の童謡を、テーマ別に分けることによって、金子みすゞが表現したかったもの、それは西方浄土への憧れなのだが、見事に浮き彫りにしている。
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4.2カリスマ音楽家衝撃のデビュー作が電子化! 21世紀のカリスマ音楽家=文筆家、菊地成孔の快進撃はここから始まった。うつろな美少女の微笑、リストカット縫合の痕、中年ストリッパーのあえぎ、喧嘩に負けた男の悲鳴、全裸での恋人とのダンス、元同級生との夜のドライヴ、ダンスフロアの戦争衝動…。妄想的な時代観察者による、音楽・料理・セックス・精神分析・暴力・戦争・映画・文学・ダンス・絶望そして希望の、華麗にして饒舌なアマルガム。単行本未収録作品「やっと体力が戻ったら、もう女の子の話や食べ物の話ばかり」「宝石求む」の2編を追加。 他のなにものも、私を癒すことはなかった。しかし、この本だけが私に力をくれたのだった。――よしもとばなな
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4.3香里奈主演映画化原作! 待望の電子化!25才花屋の店長・松田真紀恵は、恋をする暇もなかった。 朝5時に花市場に仕入れに行き、一日の労働を終える頃にはすでに夜の9時。店の片付け→夕食→お風呂が済むと、もう起床時間までわずかに5時間しかない。 遊びに行くことはもちろん、流行りのドラマを見ることもできず、友達と長電話することはおろか、ペディキュアはいうに及ばずマニキュアを塗る時間もない。 そんなわけで、性格はきついわ、男っぽい言葉遣いながらものすごい美人なのに、もう1年11か月も恋をしていない。 ところが、恋の神様はどこかにいるもので――。
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4.1ダメ親父のバッタもの商売が原因で尼崎を追われ、茨城県は下妻に引っ越してきたロリータ少女・竜ケ崎桃子は、絶滅寸前のヤンキー少女・白百合イチゴと出会い、ふたりは無二の親友となった(ここまで前作。ただし、親友について桃子は認めていない)。桃子は、大好きなブランドBABY,THE SHINE BRIGHTでモデルをやるようになっていたイチゴと、連れだって代官山へ行くようになっていたが、ある日いつものように高速バスに乗ると殺人事件に巻き込まれ、足止めを食らってしまう。殺されたのは歌舞伎町のヤクザの幹部。アリバイがないのと疑惑たっぷりの見た目で、イチゴに容疑がかけられる。桃子探偵は真犯人探しを始めるが……。
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-【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 サッカーを愛する男、リー・小林・モボ。在日コリアン3世。世界各地のサッカーに魅せられた人々を追い続けている。表題作は女子サッカー黎明期に、選手として、審判としてボールを追い続ける人達のひたむきな姿を感動的に描いている。ほかに、第5回ナンバー・スポーツノンフィクション新人賞受賞作「マイ・ライト・フット」、’97年報知ドキュメント大賞優秀賞受賞作「ダブル」を併録。
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4.0【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 不祥事の責任をとって辞任した神奈川県警の本部長は、当初、上層部の責任を認めようとしなかった。書類送検された元本部長は、覚醒剤事件のもみ消しを指示した。著者は「神奈川県警の出方はあらかじめ警察庁長官も了承していたはず」と指摘する。その意味では長官にも責任があったのだ。全国26万警察官のトップに君臨する一握りのキャリアたち。現場を軽視し出世競争に血道を上げる彼らこそが、組織腐敗の最大原因だ。 40年に及ぶ検察官生活を通して、警察組織に知悉する元札幌高検検事長が、続発する腐敗事件を徹底検証。
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-【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 2000年2月4日、千昌夫の経営する不動産会社が、東京地裁に特別清算を申請した。一時は資産2000億円以上といわれた「芸能界一の大金持ち」に何が起きたのか。バブルとその崩壊に踊った一実業家の物語として分析。
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-【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 ゴルフ、マージャン、酒。会社における人脈づくりと情報集めの手段を全部捨てたら何が起こる!? 一流企業の中枢にあって、広報マンとキリスト教伝道の二足のわらじを履き続けた男。その25年にわたる諧謔と感動の人生記録。人の目は上へ上へと向かうが、神の視線は下へ下へと下りてくる。人は何とかして上にのしあがろうとするが、神は一番低いところに潜り込もうとする──。シニカルでしかも、温かい愛に満ちた新企業論でもある。
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3.4【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 列車に飛び乗り、上京して40年。何もかもが夢のようにうまくいっていたバブル期の輝かしい栄光は過去のものとなり、経済的な困窮に陥った夫婦が、死を覚悟して帰郷する。人気のない故郷。真っ白な雪に埋もれた母校でふたりが見つけた希望とは?バブル崩壊、不景気、リストラ、経費削減など、社会の大きな流れの中で人生を左右される人々の苦悩の日々と切なさを描き、第3回ヤフー・ジャパン文学賞を受賞し、ドラマ化された表題作を収録。離婚で離ればなれになった親子の絆や仮面夫婦の成れの果てを綴った作品など、涙を誘うヒューマン・ノベル四篇。
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3.6【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 妻ある「恋人」カシキとつきあっていた小説家の私は、恋も仕事もうまくいかない日々から抜け出すため、テレビ局で知り合った8歳年下の学生アルバイト、ズームーと暮らし始める。服装やヘアスタイルに細やかに気を配る繊細な心の持ち主であるズームーは、カシキでは得られない大きな安らぎと平穏を私にもたらす。しかしひとたびカシキから電話で呼び出されると、真夜中でもタクシーを飛ばしてすぐに会いに行ってしまう私。新直木賞作家が、辛い恋と安らかな恋の間で、激しく揺れ動く「厄介な私」を描いた甘美で愚かで危険な恋愛小説。
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-【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 今、テレビ画面の前では、どんな生活があり、どんな人生が繰り広げられているのだろう。そんな風景をカメラ片手に全国に訊ね歩いた異色のフォト・ノンフィクション。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字サイズだけを拡大・縮小することはできませんので、予めご了承ください。 試し読みファイルにより、ご購入前にお手持ちの端末での表示をご確認ください。
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-【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 水子地蔵の繁盛、不倫が原因の家庭崩壊、核家族化が進み老人が軽視される風潮など、こどもをつつむ環境は厳しい。その中で子育てに取り組む若い母は、いかにわが子を愛し真の幸福を得る努力をしたらよいのだろうか? ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字サイズだけを拡大・縮小することはできませんので、予めご了承ください。 試し読みファイルにより、ご購入前にお手持ちの端末での表示をご確認ください。
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-【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 人の心に金の鉱脈をつくる褒め言葉、日常の生活のなかにかいま見える小さな愛の瞬間……。友達のこと、両親のこと、ふたりの娘のことなどなど。武田鉄矢が日ごろの生活を通して語るホットな人生、愛情エッセイ。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字サイズだけを拡大・縮小することはできませんので、予めご了承ください。 試し読みファイルにより、ご購入前にお手持ちの端末での表示をご確認ください。
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-【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 文学に描かれた食の情景から人生の哀感を読み、老舗の洋食屋で舌鼓を打ちながら、そこに集った作家たちに思いを馳せる。また、旅先で出会った美味と人情に心をなごませる。食いしん坊文芸評論家の決定版食のエッセイ。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字サイズだけを拡大・縮小することはできませんので、予めご了承ください。 試し読みファイルにより、ご購入前にお手持ちの端末での表示をご確認ください。
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-【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 村上龍、内藤剛志、小林よしのり、鳩山由紀夫、久世光彦ほかが語る恋と人生。インタビュアー岸本裕紀子の誘いにのって彼らが明かした、“かたちが見えない新・恋愛時代”の男論・女論。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字サイズだけを拡大・縮小することはできませんので、予めご了承ください。 試し読みファイルにより、ご購入前にお手持ちの端末での表示をご確認ください。
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5.0【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 言葉の魔術師・所ジョージが、その奇抜な発想を基に書き下ろした「格言」を解説付きで集大成。毎日一語、まさに日めくり感覚で楽しめる数々の格言の中には現代を明るく生き抜くための知恵が満載。「急がば、まっすぐに行け」「顔で笑って、心で大笑い」なんて元気がでる標語から、「国家予算は、正確に、ケチに管理させよう」なんてシニカルな格言まで、天才・所ジョージの才能が凝縮された、思わずニヤリの珠玉の名言集。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字サイズだけを拡大・縮小することはできませんので、予めご了承ください。 試し読みファイルにより、ご購入前にお手持ちの端末での表示をご確認ください。
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3.0弱い心に縄を打つ、あの男に捕まりたい。 定町廻り同心の夏木慎吾が殺しのあったという深川の長屋に出張ってみると、包丁で心臓を刺されたままの木場人足の竹三が土間で冷たくなっていた。 近くに女物の匂い袋が落ちていたところを見ると、一月前に家を出ていった女房のおくにの仕業らしい。 竹三は酒癖が悪く、毎晩飲んでは、暴力をふるっていたらしいのだ。さっそく、岡っ引きの五郎蔵や女医の華山らに助けを借りて、探索をはじめた慎吾だったが、すぐに手詰まってしまい……。 頭を抱えて帰宅した慎吾の前に、なんと北町奉行の榊原忠之が現れた!? しかも、娘の静香を連れて来ているのは、一体なにがあったのか? あいつが歩けば春風がそよぐ――気さくで、うっかり者だが、飛びっきりの優しさで、町人みなから慕われる定町廻り同心・夏木慎吾の八面六臂の活躍を描く、捕物活劇シリーズ第一弾!
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3.0講談社エッセイ賞受賞の名著、待望の文庫化! 地球を宇宙から見つめるように日本語を遠くから捉えて解き明かす、 そんな視点を、著者は常に持っている。 「外人力」とでも呼ぶべきか。 一方、日本語の中へ分け入り、奥まで掘り下げ、 そこで初めて見える世界もあり、本書にはそれが度々表われる。 著者の「探検力」の成果だ。 新星の画家ねっこかなこの挿し絵でも、 遠くの不思議と近くの仲間の奇妙さが張り合い、共鳴している。 さらに一青窈のとびきり鮮やかな解説も加わり、 いよいよ本質が炙り出される。 イビキとクシャミと七面鳥に耳を澄ませば、 誰でも詩人といっしょに言語宇宙を旅できる、 「ぽこり装置」の完成だ。
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4.25分で読めて、あっと驚き、わっと泣ける。 「君の死体を買い取らせてくれ」大病を理由にプロポーズを断った翌日、突然恋人からそう言われた余命いくばくもない彼女がとった驚きの行動とは――?(「あなたの死体を買い取らせてください」) 「明日の深夜、人間に対して猫が戦争を起こすことになっていて」飼い猫から戦争の開始を告げられた男に待ち受ける数奇な運命とは――?(「にゃんだって!?」) 大人気ショートショート集『余命3000文字』の著者が贈る、涙と笑いと、あっと驚くどんでん返し。通勤・朝読・就寝前、すきま読書を彩る作品集。書き下ろしを含む全24編を収録!
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3.3天下御免のニセ占い師、お江戸の悪を斬る! 本郷菊坂台にある占い処「瑠璃堂」。女主人・千鶴の占いは当たると評判で、少々高い見料だが、客は引きも切らない。ある日、正右衛門という男がやってきた。千鶴はその身なりや癖を子細に観察し、仕事や悩みを言い当てる。実は千鶴に占いの才はない。鋭い観察眼と卓抜した推理力、あとは口八丁で依頼人を丸め込んでいるのだ。相談は、家作を貸している男の行方が分からない、居所を占ってほしいというもの。怪しい借主に金儲けの気配を感じた千鶴は、瑠璃堂の調査役・権次郎と、執事役・梅治とともに調べに乗り出す。 数日後、蔵前の札差・佐倉屋喜兵衛がやってきた。蔵に何者かが侵入した様子だが、盗られたものはない、人ならぬものの仕業では、と悩んでいた。その頃、江戸に贋金が出回っているという噂が流れだす。千鶴が瑠璃堂の売上金を調べると、一枚、贋小判が見つかった。佐倉屋が支払ったものだ。本格的に調べようと動き出した矢先、佐倉屋の一番番頭が何者かに刺されて死亡、間を置かず喜兵衛までもが石段を転げ落ちて死んだ。 札差の事件と、江戸を揺るがす贋金造りの組織の繋がりとは? 一連の真相に迫る千鶴たちに、黒幕からの刺客が忍び寄る!
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4.1のこされたのは、丘の上の海が見える家。 苦戦した就活でどうにか潜り込んだ先はブラック企業。働き始めて一ヶ月で辞職した。しかし、再就職のアテもなければ蓄えもない。そんな矢先、疎遠にしていた父親の訃報が飛び込んできた。孤独死したのか。どんな生活を送っていたのか。仕事はしていたのか。友人はいたのか。父について何も知らないことに愕然としながらも、文哉は南房総にある父の終の棲家で、遺品整理を進めていく。はじめての海辺の町での暮らし、東京とは違った時間の流れを生きるうちに、文哉の価値観に変化が訪れる。そして文哉は、積極的に父の足跡をたどりはじめた。「あなたにとって、幸せとは何ですか?」と穏やかに問いかけてくる、著者新境地の感動作!
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3.7大切な人との絆を取り戻す絶妙のコメディ! 香取慎吾・主演の同タイトル映画の小説化。 監督により、香取に当て書きされ、「大切な人との関係性を見つめ直すもの」、そして、「情けない、だらしないダメな香取慎吾」が描かれている。 結婚4年目を迎える田村裕次郎と日和(ひより)。表向きは仲良し夫婦だったが、日和がこっそり投稿していたSNS「旦那デスノート」をきっかけに、少しずつ小さなすれ違いがつまびらかになっていく。二人にとって大切な関係を取り戻そうとする裕次郎と日和。 コミカルな悪口が並ぶ「旦那デスノート」とは対照的に、シリアスなシチュエーションにもがく夫婦。 崩れかけたメロドラマは「ホラーです、いい意味で」。 ユーモアと狂気は紙一重だと気付かされる。誰にでも起こりうることだからこそ誰もが痛感し、共感できる絶妙のコメディだ。
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4.1小さな病院は命がけでコロナに立ち向った。 『神様のカルテ』著者、最新作! 感染症指定医療機関でコロナ禍の最前線に立ち続ける 現役医師が自らの経験を克明に綴った記録小説! 「対応が困難だから、患者を断りますか? 病棟が満床だから拒絶すべきですか? 残念ながら、現時点では当院以外に、コロナ患者を受け入れる準備が整っている病院はありません。筑摩野中央を除けば、この一帯にあるすべての病院が、コロナ患者と聞いただけで当院に送り込んでいるのが現実です。ここは、いくらでも代わりの病院がある大都市とは違うのです。当院が拒否すれば、患者に行き場はありません。それでも我々は拒否すべきだと思うのですか?」――本文より ※この作品は単行本版として配信されていた『臨床の砦』の文庫本版です。 (底本 2022年6月発行作品)
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-韓国と京都を結ぶ未解決殺人事件を追え! 余命いくばくもない無期懲役囚の堀友一郎が、突然十津川警部に会いたいと言ってきた。網走刑務所で対面した彼から、十津川は意外な依頼を受ける。それは、15年前に仙山線の八ツ森駅で知り合った愛(めぐみ)という女性に自分の写真を渡してほしいというものだった。しかし、秘境駅で人の利用もほぼ無い八ツ森駅はすでに廃止が決まっており、愛の消息も全く掴めない。そんな中、現地で出会った鉄道マニアの小林雄作から、秘境駅マニアの山中愛という女性の存在を知らされる。果たして彼女は捜していた愛なのか。一方、堀から預かった写真立てからは、京都で起きた16年前の未解決の韓国大使殺人事件に関連すると思われる言葉が書かれていた。さらに、山中愛からは事件の真相に迫る、ある重大な事を知らされる。しかしそれは、事件解決へのほんの入口に過ぎなかった……。仙台から京都へ。事件の裏に渦巻く歴史の闇に十津川が果敢に挑む、鉄道ミステリーの巨星渾身の大作! ※この作品は過去に単行本として配信されていた『十津川警部 仙山線〈秘境駅〉の少女』 の文庫版となります。
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3.0生きるも死ぬも、江戸市井の人々とともに! 頃は江戸中期。浅草諏訪町で開業する独庵こと壬生玄宗は京と長崎で漢方と西洋医学を修めた、仙台藩の奥医師の息子だ。とうに四十の坂を越えた総髪の大男は、一見こわもてだが、酒は不調法、女人にはついつい腰が引けてしまう質らしい。どうにも煙たい二度目の妻は、元服近い息子とともに仙台藩下屋敷に住んでいる。医術の腕は天下一品、時の老中の病を治したことで評判が江戸市中に広まり、診療所を切り盛りする女中のすず、代診の弟子・市蔵ともども休む間もない。だが、門前市をなす理由はそれだけではなかった。医者の本分はもとより病を治すこと、では、治らぬ病はどうする。独庵が悩んだ末にたどり着いた結論は、患者に希望を与えることだった。人らしい生き方、死に方を望まれれば、看取りも辞さない。そんな独庵に妙な往診依頼があった。知人の材木問屋の主・徳右衛門が、なにかに憑りつかれたように、薪割りを始めたという。独庵の手となり足となって事情を探る絵師・久米吉に調べさせたところ、思いもよらぬ仇討ち話が浮かんできて……。江戸の人々の心に暖かな灯をともす看取り医にして馬庭念流の遣い手・独庵が、一刀のもとに悪を両断する痛快書き下ろし時代小説。
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3.5大好きだった彼が死んだ――心中だった。 みちかと太一が大学で出会った空人は、明るく誰からも好かれる人気者だった。二人は空人に密かに恋心を抱いていた。しかし、卒業から一年後。空人が死んだ。心中だった。 さらに空人の胃からは心中相手の小指が発見され、事件はマスコミにも大きく取り上げられた。空人の死がセンセーショナルに伝えられる一方、空人に想いをよせていた太一とみちかは、あまりに現実感のない事態を前にし、彼の死を受け入れられず葬儀でも涙一つ流せないでいた。 ところが、そんな二人のもとに一通の手紙が届いたことで状況は一変する。手紙には空人の字で「俺はふたりをいつまでも恨んでいるよ」と書かれていて――。 最愛の人の突然すぎる死と、悲しすぎるメッセージ。彼はなぜ、死を選んだのか。置き去りにされた二人が巡る、喪失と再生の物語。
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4.0この手で殺したはずなのに……。 結婚以来、夫である亮の暴力に耐え続けてきた夏奈は、ある夏の日、ついに亮を殺してしまう。 死体の隠し場所に困った夏奈は、亮の死体を物置の冷凍庫に隠す。しかし翌朝、何事もなかったように帰宅したのは――殺したはずの亮だった。 しかも暴力的だった亮は、人が変わったように優しくなっていた。いったい何が起こっているのか。笑顔を向ける亮に恐怖する夏奈。 やがて、夏奈の心の中に「もう一度、殺るしかない」という想いがよぎり……。人気小説サイト「エブリスタ」発。男と女の愛と憎しみを描く、衝撃のラブ・サスペンス!
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4.0映画『ホムンクルス』公式ノベライズ! 高級ホテルとホームレスの住まう公園の間で車上生活をしている名越。 そんな彼の前に現れた医大生・伊藤からある日、高額の謝礼と引き替えにトレパネーション(頭蓋骨穴あけ手術)という人体実験をさせてほしいという依頼を受ける。 最初は、相手にしていなかった名越だったが、拠り所としていた車が駐車違反で撤去されてしまったことをきっかけに、第六感が芽生えるという、その手術を受けることを決断したが・・・・・・ 『週刊ビッグコミックスピリッツ』で連載され、カルト的人気を博した『ホムンクルス』が、綾野剛、成田凌など人気俳優を冠してついに映画化! 映画脚本をもとに公式ノベライズ! 2021年4月2日公開予定!! (2021年4月発行作品)
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3.980年代 東京――僕と不良のひと夏の物語。 中学卒業と同時に渡米し、長らく日本を留守にしていた吉田倫。吉田は旧友である寿司屋の主からの誘いに応じて、中学の同窓会に赴いた。 同窓会のメインイベントは当時作ったタイムカプセルを皆で開けること。タイムカプセルの中に入っていたのは、アイドルのブロマイドに『明星』や『平凡』といった芸能雑誌、『なめ猫』の缶ペンケースなどなど。三十年以上前に流行した懐かしいグッズの数々に、同級生たちの会話が盛り上がる。 そんな中、吉田の紙袋から出てきたのは『ビニ本』に『警棒』、そして小さく折りたたまれた『おみくじ』だった。 それらは吉田が中学三年の夏休みに出会った、中学生ながら屋台を営む町一番の不良、東屋との思い出の品で――。 平凡な「僕」と不良の「あいつ」、正反対の二人が出会った、ひと夏の切ない物語。
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-人情と道理で悪を裁いて、弱き者を救う! 上司である公儀目付の影山平太郎から、 「小普請組前川左近の新番組頭への登用が内定した。ついては行状を調べよ」 との命を受けた、徒目付の望月丈ノ介。 さっそく相棒の福原伊織へ報告するため、組屋敷へ向かった。 二人一組で役目を遂行するのが徒目付なのだ。 正義感に溢れ、剣術をよく遣う丈ノ介と、かたや身体が弱いが、推理と洞察の力は天下一品の伊織。 まずは聞き込みをはじめた丈ノ介は、左近が文武両道の武士と知るも、双子の弟で、勘当された右近の存在を知る。 が、近隣に住む誰もが、右近について話が及ぶと口をつぐんでしまう――。 兄の左近から口封じされているのか? 勘当された事情が手に入らず、まったく探索が進まない丈ノ介は、状況を打開しようと思い切って、左近が師範代をしているという東軍流の剣術道場へ乗り込んだ。 手合わせしてみれば、おおよその人柄がわかるだろうと踏んだのだ。 事は、丈ノ介の思惑通りに運んだのだが……。 最後に大どんでん返しが待ち受ける、書き下ろし時代小説!
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-二十五歳の女性が連続して狙われる事件が! 女優の衣川愛理は、ロケ中の休日を楽しもうと、京都・嵯峨野のトロッコ列車に乗車した。そこで、見知らぬ男から席を替わらないと命の危険があると脅される。男と席を替わった愛理には、結局何も起きなかった。数日後、東京と西伊豆で、女性が銃で殺害される。弾丸の線条痕から、使用された銃が同じであることが判明した。三人の女性を調べたところ、二十五歳で独身という点が共通項だった。 その後、千代田区と世田谷区の二つの区役所から、五年前の成人式の名簿が盗まれるという事件が発生する。 警視庁・京都府警・静岡県警の合同捜査が始まった。 十津川警部は、それぞれの事件との関連を指摘する。そして、犯人グループの狙いや動機について、十津川が推理した先には、ひとりの女性を巡ってのエゴイスティックな想いがあった……。 事件は、その後思いも寄らぬスケールで展開されていく。犯人グループとの全面的な対決となった驚愕のラストシーンとは!
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-伊予灘の絶景で死の直前に父が見たものとは。 一人暮らしの老人が失踪、その後遺体で発見された。死の謎を解こうと父の足跡を追い始めた息子小菅明。十津川警部は小菅ととも捜査を進めていくが、生前に老人がカメラで撮影していた対象が事件のキーポイントであることに気がつく。しかし思いもよらぬ人物が執拗に捜査を妨害してきた……。 定年を前に退職し、以来疎遠になっていた父・小菅信一郎が失踪したとの連絡が息子明の元に入った。行方不明者届を出した二日後、父は自宅マンションで遺体となって発見された。死因は溺死で殺人の可能性が高いという。その後信一郎を訪ねてきた若い女性・平川綾乃の話から、父が瀬戸内海を望む、愛媛の下灘駅に滞在していたことが分かった。なぜ四国の無人駅に行ったのか、事件の鍵を探すべく明も下灘駅に向かう。そこで、父が死の前に「海の宝石」と呼ばれるものを撮影していたことを知る。事件を追う十津川警部は信一郎が最後にカメラで撮影した対象を割り出す。そして興信所所長の坪内正明という男が事件に関わっていることに気づく。坪内をマークし捜査を続けるなか、突然坪内への捜査中止命令が下る。一体彼は何者なのか――襲い掛かる黒い策謀に、十津川が敢然と立ち向かう! ※この作品は単行本版として配信されていた作品の文庫本版です。
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-本邦初!究極の“かき氷グルメ”小説! 三年前、陶子は奈良の氷のお祭りで母とともに「日進月歩」というかき氷を食べた。初めての味に感激したが、母の笑顔を見るのはその日が最後となってしまった。それ以降「日進月歩」と削り手の炎炎老師を追い求める陶子は、「氷の月光伯」という異名まで持つ有名かき氷マニアの恋人・一輝と二人で氷を食べ歩いていた。しかし些細なすれ違いをきっかけに失恋、氷への熱も冷めかけてる。 そんな折、脱サラして亡き母の喫茶店を受け継ぎ、コーヒーとサンドイッチの店「タカサキコーヒー」を切り盛りする父・大輔が、相談もなく氷削機を買ってきた。かき氷のコンテストに出るという。 母が体調を崩したのはかき氷のせいだと思っている妹の沙羅は父に反発する。陶子も乗り気ではなかったが、大学でかき氷サークルに所属する友人・瑞希に巻き込まれ、大輔のかき氷作りに参加することになった。コンテストに出せるレベルの味を見つけるため、陶子たちは大阪中のかき氷を食べ歩くが……。
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-いくら惚れっぽくても、悪は許しませんっ! 年若い女大家おはんは長らく借り手がなかった法華長屋に店子が決まって胸をなでおろした。越してきたのは室町一丁目の呉服商・京屋の仕事を専門に請け負う仕立屋三人。その京屋、半年前に身代限りになったが、又兵衛という旦那が買い取ったのだとか。すらっとした男前の才蔵を頭株に、脇を固めるように浅黒い与市、下がり目の小六がこざっぱりした形で、よろしくと頭を下げたから、おはんにすれば、まさに渡りに船だった。だが、この三人、実はお広敷伊賀者という歴とした武士で、又兵衛はその番頭を務める旗本だった。時あたかも江戸では不穏な動きがつづき、大奥の一切を取り仕切る年寄・今和泉と御目付神保中務が世情の安寧を願って白羽の矢を立てたのは、女人に目がないが、酸いも甘いも噛み分けた直心影流の達人・名取又兵衛だった。顔の広い又兵衛が早速、京屋に目を付け、大番頭にしっかり者の紋蔵を据えて百人からの陣容を、あっという間に整えたが、妙な男が紛れ込む。自らを三木助と名乗り、前の京屋の五番番頭だというのだが、これがとんでもない男で……。江戸の長屋は恋あり、剣あり、笑いあり!これぞ著者最高の書き下ろし“大笑い時代小説”新シリーズ第1弾。
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4.0田沼意知殺害の真相は?新シリーズ開始! さつきは、兄や母親と絵草紙屋を営んでいたが、母・お登勢が体調を崩して寝込んでしまう。母を蘭方医に診てもらおうとしたが、伝手のないさつきは紹介してくれる人を探そうとした。そこで思い出したのが、店に来た佐野という武士のこと。自分の家系図を、老中の子息である山城守田沼意知に進呈する話をしていた。佐野を捜し当て、知り合いの栗橋と兄の喜重郎と訪ねたさつきだったが、佐野は、家系図を渡したもののその後何も返事もない田沼への悪態をつくばかりだった。 そこで、杉田玄白の塾にいる医師を紹介してもらおうと、さつきは地本問屋に出かけた。偶然居合わせた侍に紹介状を書いてもらい、大槻玄沢という医者に母を診てもらうことができた。しかし、病の悪化した母は亡くなってしまう。病床で、母は自分がさつきの生みの親ではないことを告げた。 母亡き後、上手くいかなくなっていた万葉堂を立て直すために、友人のおよねに勧められて読売(新聞)を出す事にしたさつき。そんな折、田沼意知が佐野に刺殺されたことを知る。それを書こうとするさつきに妨害の動きもあって…。事件の背後にあるものは? 気鋭の作家による待望の新シリーズ(2018年5月発表作品)!
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3.4「鴨川食堂」著者が贈るシリーズ! 京都にまつわる不思議な体験、してみませんか。 英国人ミステリー作家のカール・エビスは、京都にある名門・京洛大学に招かれ、教鞭を執っている。次回作執筆の参考にと、講義がない日には助手の九条葵と京都の街を練り歩き、日々創作の種を捜している。 まだ京都へ来てから日が浅いカールを驚かすのは、京都ならではの不可思議な出来事だ。時間や空間の概念などないかのように、安土桃山時代の逸話〈宗旦狐〉の母狐が化けた女性の姿を見かけたり、〈六道の辻〉の案内人である年齢不詳の老婆と出会ったり。京都人らしい、気遣いができるも小言を言わねば気が済まない性格の葵に振り回されながら、行く先々で、カールは科学で解明できない出来事に遭遇する。
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3.2父が隠していた、嘘より哀しい死の真相とは。 なぜ父は幼い自分を捨てて失踪し、死んでしまったのか――。母の四十九日を終えた岩崎俊也は、父の死の真相を求めて、両親が青春時代を過ごした北海道の運河町へと旅立つ。二十年前、父が溺死する直前まで飲んでいた酒場の店主によれば、同じ法科大学漕艇部員だった女性の密葬に参加するために滞在していたらしい。さらに、昭和44年に漕艇部で起きたある事件を機に、陽気だった父の人柄が激変したことを知る。 この街には、僕の知らない父がいた。 父が隠し続けた、ぬぐいきれない恥辱と罪悪感。 知られたくない、でも忘れられない過去がある。 果たして、父は事件に関係していたのか? 家族にさえ隠し続けていた苦悩と死の真相とは? 会心の野心作にして、まったく新しい「家族ミステリー」が誕生!! ※この作品は過去に単行本版として配信されていた同名タイトル の文庫版となります。
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4.0駅伝は箱根だけじゃない! 「全国都道府県対抗男子駅伝」を描いた感動物語。 箱根駅伝の余韻が残る1月、広島駅のホームに中学生から社会人までの福岡県を代表する駅伝チームが降りたった。原爆ドームと宮島厳島神社のふたつの世界遺産を結ぶコースを走り抜ける「全国都道府県対抗駅伝」に出場するためだった。 年代も練習環境も違う選手たちが、それぞれの悩みや葛藤を抱えながらも思いをひとつにゴールへと襷をつなぐ。彼らを支える家族や指導者たちの思いを乗せて……。 走者ひとりひとりのドラマとともにレースは展開し、そして、最終区間は胸に迫る意外な結末へ! タイトルの「白」の意味とは? 巻末に駅伝解説者、金哲彦氏インタビュー掲載。
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3.5殿さま、絶望!暗殺の黒幕は、わが母!? 民百姓のため、延いては美濃北山三万石のためと思い布令した年貢半減令が、股肱の臣たる城代家老・伊吹勘助の切腹をまねくに及び、藩主・百目鬼一郎太は進退窮まった。賽の目は百発百中いい当てても、家臣の本音を読み違えたのだ。 すでに他界した前藩主、父百目鬼十号と奥方の座を一郎太の妻静に譲った母桜香院の間には二人の男子があった。桜香院はなぜか、一郎太を疎んじ、次男重二郎を寵愛する。一郎太の決断は早かった。渋る重二郎を説き伏せて藩主代理を承諾させると、その足で江戸に向かった一郎太は、中山道板橋宿の手前で、護摩の灰を追い払ってやったのが縁で、江戸三大青物市場のひとつ、駒込土物店を差配する槐屋徳兵衛方に身を落ち着ける。だが、御家を離れた一郎太の江戸暮らしは、平穏無事ではなかった。槐屋は近隣を仕切る町名主で、なんだかんだと揉め事の仲裁に忙しい。居候の一郎太も肘枕で寝ているわけにもいかず、駆り出される。そんな折、博打の虫が騒ぎ出し、中山道の板鼻宿で知り合った女親分の賭場に遊んだ一郎太が武士の一団に襲われる。相手は二天一流の大垣半象、二度と刃は向けませんと誓った国家老黒岩監物の配下だった。
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3.5殿さま出奔!頼みは秘剣“滝止”と博打!? 尾張徳川家の北隣、美濃北山三万石のあるじ百目鬼一郎太の楽しみは月に一度の賭場通いだ。九歳のみぎり、江戸下屋敷の中間部屋で博打を見聞して以来二十年、負けたことがない。どういう天の配剤か、賽の目が事前に脳裏に浮かぶのだ。もっとも、一郎太には別の目論見もあった。密かに城下に遊べば、民百姓の本音が聞けるからだ。北山藩は特産の寒天が藩の財政を底上げして、実収十万石。だが、年貢は依然として六公四民で、藩は百姓の犠牲の上に胡坐をかいていた。そこで一郎太が百年の計として打ち出した年貢半減令だったが、これが大きな災厄をもたらすことになる。ある晩、秘密の抜け穴を通り、城下外れの賭場に現れた一郎太は数十人の暗殺隊に襲撃される。頭格は大垣半象、北山三羽烏といわれた二天一流の遣い手で、国家老・黒岩監物の配下だ。突きの鬼一と異名をとる一郎太は二十人以上を斬り捨てて虎口を脱するが、襲撃者の中に年貢半減令に賛同する城代家老・伊吹勘助の倅・進兵衛がいたことに愕然とする。忸怩たる思いの一郎太は藩主の座を降りることを即刻決意、実母・桜香院が偏愛する重二郎に後事を託して江戸に向かう。だが、事はこれでは収まらなかった。
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3.8がんばる人にエール!感涙の学園小説。 中学校の職員室を舞台に、14歳という繊細で多感な年齢の子どもたちと日々真剣に向きあう中学教師たちのリアルな姿を描いた連作短編集。 その中学校には代々語り継がれる伝説のヒーロー「エンドーくん」がいる―。 校内のあちらこちらに残された「エンドーくん」にまつわる落書きの言葉が、悩みや葛藤を抱える教師や生徒の一歩踏み出すきっかけとなった。 その理由は? 「エンドーくん」が伝説になったのはなぜ? その謎がラストで明かされる―。 坪田譲治文学賞受賞作家の傑作が待望の文庫化。巻末に文庫のために書き下ろした「エンドーくん」のその後の物語を収載。
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-将軍吉宗の敵はイスパニア! 新感覚時代劇。 八代将軍吉宗の御前試合で、秘技「飛燕殺」で柳生俊方に勝利した丹波半蔵は、吉宗の命により、その詳細の判らぬまま家人の三太夫と京都に向かった。待ち合わせとなった三条大橋で、いきなり大立ち回りに巻き込まれた半蔵。切り捨てた侍の瞳は緑色をしていた。 自らの天命を探す半蔵は、江戸からやってきたかすみや、旅籠「武蔵屋」の主人勝五郎、御射山の屋敷を預かる妖艶な夕霧など、味方となる人々と出会った。そして明らかになったのは、半蔵は伊賀者を統率する八代目服部半蔵なのであり、幕府を揺るがすような巨悪に対して、自らの裁量で成敗することができるということだった。 京都で起こっている一連の事件の黒幕は、実はイスパニアからやってきた“バウティスタの涙”と呼ばれる一味で、薩摩藩や裏柳生の勢力が一緒に行動していた。 そんな中、半蔵の手下となったかすみが、敵に捕らえられた。相手は、半蔵の持っている謎の金貨のついた首飾りを返せと言ってきた。敵との決戦のときが迫る! 女には弱いが、剣の達人であり、天性の勘の良さを供えた男・半蔵が、活躍するシリーズ第一作!
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4.7恋はいつだって、ブサイクだ。 業界大手の音楽会社に勤める主人公・吉山朗美(よしやまろみ・28)は、高校の同級生で、かつてはスーパースターだったロック歌手・絹川空哉(きぬかわそらや)が、社長からの契約解除の宣告に怒り狂い、事務所に乗り込んでくる姿を目にする。 同じ日、極度のあがり症にも関わらず、全社報告会でプレゼンテーションを任された朗美は、壇上で気を失ってしまう。 目を覚ますと、なぜか高校時代の制服を身に着けた朗美を、あの絹川空哉と、世界的ヴァイオリニストになった深山蓮(みやまれん)、そして死んだはずの父親が心配そうに見下ろしていた。 いったい、どうなってるの? 勇気が必要な方を選ばないと、人は後悔する。 恋はいつだってブサイクだ。 思わず本を抱きしめたくなる、突き抜けるラストに乞うご期待!!
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4.5「居酒屋の達人が巡って選んだ名店の記録! 日本の誇る大人のための漫画雑誌『ビッグコミック』にて8年200話にわたり連載した大人気コラム「太田和彦のイケイケ居酒屋」が、名を改め、満を持して文庫化!! 日本各地を巡った8年間の、四季折々に出会った酒肴や居酒屋への思いを語った名コラムを加筆・再編集し全話収録!なかには、残念ながら店を閉じてしまったところもあるが、それでも気がつけば若い蔵元や杜氏、そして若い居酒屋店主が出てきた。 歳月とともに移ろう酒と肴と居酒屋の人間模様を訪ね歩いた達人・太田和彦の、記憶に残したい軌跡の記録。 同時期に発売となる下巻と併せ、書を持ちいざ居酒屋の旅に出よう!!
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-アラサーになった元ギャルへ応援歌!小説版。 東京でスタイリストのアシスタントとして働くアラサーの元ガングロギャル、美羽は、うだつの上がらない日々を過ごしていた。そんなある晩、高校時代の友達あおいが訪れたことで、砂浜に埋めた埋蔵金の入ったタイムカプセルを掘り起こすため、故郷・石川県の内灘に帰郷する。12年ぶりの地元の町、よみがえるガングロだった頃の思い出たち。クソみたいな高校生活の中で見つけたガングロギャルになるという新しい自分。キラキラなメイクやコスチューム。忘れられないギャル仲間たち。そして、みんなでパラパラを踊るために命賭けた日々……。両親、友人、恩人、故郷・内灘町の温かさに触れ、思いの丈をすべて吐き出し、エネルギーを蓄えた美羽は、また毎日闘い続けることを決心する――。「ギャルとは、あの時代、世界中で日本だけに発生したロックンロールだ!」という映画監督・宇賀那健一が、主演・馬場ふみかで撮った、この夏、話題の元ギャルたちへのキラキラ応援歌ムービー。その完全小説化版、登場! ※この作品は一部カラー画像が含まれます。
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-西郷隆盛を生涯愛した“島妻”の物語。 薩摩藩から奄美大島へ送られてきた西郷隆盛。不遇な身の上の西郷を世話することになった愛加那。お互いの文化の違いから当初は反発し合うが、やがて愛し合うようになり、愛加那は西郷の“島妻”となる。二人の子供にも恵まれるが、愛加那は国のために活躍する人物だと信じて、再び藩から呼び出しを受けた西郷を見送った。そして、島にいるだけの人生を送って欲しくないという思いから、子供たちも鹿児島の西郷の元へと送り出した。 しかし、時代の激動が西郷と子供を襲う。西南戦争で、西郷は首謀者として先頭に立ち、最後は自決。参戦した息子の菊次郎は右足を切断して、愛加那のところへ帰ってきた。そして、鹿児島へ陳情に行った奄美の男たちの多くが戦争に参加して亡くなっていた。一転して、奄美の人から後ろ指をさされることになった愛加那だったが……。 生涯奄美大島を離れず西郷を信じた、愛加那を描いた恋愛歴史小説。 待望の文庫版を電子化。
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4.0OL人生一発逆転なるか?リアルお仕事小説。 仁藤茉由子28歳OL。仕事はデータの入力。会社では気の合わない同僚と嫌味な上司に囲まれ、帰宅後は部屋で一人ビールを飲む毎日。そんなかわり映えのしない日々からの脱却を目指す茉由子に、大手テレビ局が主催するシナリオコンクルール入賞の朗報が届きます。「会社を辞めて書くことに専念しよう!」そう心に決めて臨んだ授賞式でしたが、突きつけられたのは厳しい現実でした。 仕方なくOLを続けながら脚本家を目指すことにした茉由子に、ドラマ制作会社からプロット書きの仕事が舞い込みます。脚本家としての足掛かりにと、徹夜を続けて必死にプロットを書きあげますが、執筆料は出ないありさま。一方会社では、華やかな世界に身を置く茉由子をねたんでか、同僚の態度はどこかよそよそしくなり……。 落ち込む茉由子の前に現れたのは、駆け出しの俳優、秋月愁。「いつの日か、君が脚本を書いて、僕が主演する」――愁の言葉に書くことへの意欲を取り戻した茉由子でしたが、愁はまたたく間に人気俳優へと駆け上がり、あっという間に遠い存在に。 そんな中、いつもの職場で待っていたのは、予想もしなかった事件。茉由子はようやく、自分が気づかずにいた人々の温かさ、自分自身の本当の思いに気づき始めます。そして、自分が本当に書きたい「ドラマ」を見つけるのでした。
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3.6ものとの出会いで自分が変わる運命の物語。 対人関係に自信が持てないバイト店員、イベント司会ばかりの女優、喧嘩早い性格で転職を繰り返す元不良、いじめが原因で3年間引きこもる元高校生、恋人の死にうちひしがれる悲嘆の女性――。人生に躓いた人たちが、「ひろいもの」をすることで始める自己改革。セカンドバッグ、サングラス、警察手帳、ハンドグリップ、腕時計。思いが込められた道具を拾った人々に運命の転機が訪れる。 5つの物語をオムニバスで綴っていきながら、それぞれはリンクしていく。 『どろ』『かび』『とげ』の巻き込まれ型小説の名手として評価の高い著者が、あらたな手法で我々を魅了する、珠玉のハートウォームストーリー。
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-これぞ日本のホテル史だ!! 箱根富士屋ホテルといえば、クラシックホテルの代名詞ともいえる日本を代表するホテルである。 1878年(明治11年)の創業以来、一世紀以上の長きにわたり内外の観光客に愛され続けるこのホテルの歴史には、山口仙之助、正造、堅吉という、「創り」「育て」「守った」3人の男の、壮大な野望と波乱万丈の生き様があった――。 明治から昭和という激動の時代を、ホテルと共に生きた男たち。その人生を創業者一族の末裔である著者が丹念に紐解いていく。 箱根の山で繰り広げられた“夢の軌跡”を鮮やかに描ききったノンフィクションの傑作が、初版から20年の時を経て、遂に文庫化。
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4.1人生のほとんどを洞窟で過ごした男の物語。 加村一馬、昭和21年8月31日生まれ。群馬県大間々町(現:さくら市)出身。68才。 昭和35年、当時13才だった少年は「両親から逃げたくて」愛犬シロを連れて家出した。以来、彼はたったひとりで誰にも知られることなく、足尾鉱山の洞窟、富士の樹海などの山野で暮らし、イノシシやシカ、ヘビにネズミ、コウモリ、野ウサギなどを食らい命をつないできた。発見された時、少年は57才になっていた-- 2004年5月に刊行され、大きな話題を呼んだ『洞窟オジさん 荒野の43年』(小社刊)。あれから11年、社会復帰を果たした「オジさん」は、群馬県の障害者支援施設に住み込みで働いていた(2015年9月発表作品)。彼はなぜそこで生きることになったのか。そして、「自分のため」ではなく「他人のため」に生きる喜びを知った「オジさん」は何を語るのか。 トラブル続きの集団生活、「天使のような」女性との出会い、ブルーベリー栽培への挑戦、初めての入院生活…。12万字を越える加筆された奇跡の文庫版を電子化!!
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-ちょっぴり痛くて甘い、大人のファンタジー。 47歳の誕生日の前日、パリの裏通りのレストランを訪れたイタリア人女性ミレッラ。その店は「人生の失われたチャンス」を取り戻す場所だという。メニューを開くと、ミレッラの痛い記憶が次々と蘇る。両親と別れた少女時代、20歳のときの束の間の男性との関係、自分の不注意から起きた不幸な事故……彼女が選んだ「やり直したい過去」とは? 女性なら思わず共感してしまう、ちょっぴり痛くて甘い大人のファンタジー。
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-山越え、海越え焚火を囲み喰いに喰ったりあの味この味。 タヌキ汁はなぜうまいのか? 猪肉はなぜ牡丹というのか? タケノコの地獄焼きとは何か? 古くからおなじみの食材をめぐっておなじみの焚火集団が大研究、大満足、大激論!! ご存じ椎名隊長率いる“あやしい探検隊”その料理長リンさん(林政明)とともに北は北海道から南は沖縄まで土地土地の食材、焚火料理を求めて東奔西走南船北馬。リンさんの料理実践記、喰えばわかった座談会と、面白くてためになるとはこの本のことだ。 【ご注意】※この作品はレイアウトの関係でお使いの端末によっては読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 ※この作品はカラー写真が含まれます。
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3.5旅の作家、椎名誠の不思議の国わけ入り紀行。 あなたは、ミャンマーのことをどれだけ知っているだろうか? 軍事政権下の鎖国状態のこと? アウン・サン・スーチー氏の民主化運動? 世界最貧国等々。そこには、忘れられたアジアのほほえみが、いまだ残っていた。見る物、聞く物すべてが、初めて体験する超俗の不思議風景であった。「慌ただしく世界のいろんなニュースに翻弄されている私たちのような国に生きている者より、静かに心から仏様に対峙しているこの国の人々の方がよほどシアワセなのではないか」(著者あとがきより) 【ご注意】※この作品はカラー写真が含まれます。
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3.0行動派作家のすべてが楽しめる珠玉エッセイ集。 若き日の東京の記憶、家族や仲間と暮らしてたいろいろな家のこと、愛すべき本のこと、大好きなビールや麺や味噌汁のこと。そして旅のこと。日本のみならず、地球各所の驚くべき風景から、出会った人とのふれあいまで。行動し、書き、撮り続ける作家の30年がここにある。著者によれば「この本はこの二十年ぐらいのあいだに書いてきたエッセイをまとめたものである。読み返してみると自分でもとうに忘れていたけれど我ながら結構おもしろかったり、なかなか凄い体験をしてきたんだなオレは、などというものもあり、そのままチリガミ交換に出してしまうのも惜しい気がしたので、ここに晴れて一冊にまとめたというわけです」かつて同じ時代に生きた者が、忘れていた若き日の心と出会うことができるエピソードの数々。それは、単に懐かしいだけでなく、ちょっぴりほろ苦かったり、照れくさかったりで、それでもいい人生だったかもしれないと思わせてくれる。再び著者曰く「まあ、このような『わが人生の削りかす』のような、焚き火の燃料にしかならないような話が本になるのは一生に一度という気もする」──さあ、ビールでも飲みながら、あなたもこんな焚き火を一緒に囲みませんか?
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3.0関係者が鈴木さんばかりの謎と真相に挑む! 岸翔太と鈴木マリンのたんぽぽ探偵事務所、略してタンタンのところへ新しい依頼人が訪れた。鈴木清美殺害の容疑者にされたという鈴木丈太郎の無実を証明して欲しいというものだった。首を吊って亡くなっていた清美だが、その木には鈴が四つぶらさがっていた。 調べを進めていくうちに、事件の関係者になぜか「鈴木」」姓が多いことに気付く。翔太の恩師である知識先生にも協力してもらい、この事件の謎と真相に迫っていく。最後には、マリンの両親にまつわる秘密が関わってきて……。 翔太とマリンが活躍する、書き下ろしユーモアミステリー第2弾!
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3.3佐藤さんを巡る連続殺人にタンタンが挑む! たんぽぽ探偵事務所に、佐藤優子が調査の依頼にやってきた。脅迫状が届いたというのだ。その前に所長の岸翔太は、佐藤大和の殺害現場に名刺が残されていたことで、取り調べを受けていた。そして、相次いで「佐藤」という名字の人物が、殺されていく。 翔太の相棒は、おしかけ社員で、言葉を知らないために時々変な会話になるが、可愛い鈴木海鈴、通称マリン。たんぽぽ探偵事務所、通称タンタンのこの2名のほか、翔太の大学の時の先生で、博学でありながらミーハーな所もある知識豊次郎と3人で、調査を進めていく。 「佐藤」に拘る犯人の真意とは。 マリンちゃんの不思議な魅力がいっぱいの、書き下ろしユーモアミステリー。
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3.8徳田虎雄氏の「正体」に迫る決定版評伝。 日本一の病院帝国を築いた徳洲会創設者・徳田虎雄氏がいま、己の「生」と向き合っている。ALSとは身体を動かす神経系が壊れ、全身の筋肉が縮んでいく難病だ。02年春に同病を患った徳田氏は、もはや全身の自由が利かない。 それでも眼球の動きで文字盤を追いながら、こう語るのだ。「これからがじんせいのしょうぶ」。 だがそんな徳田氏にも「運命の時」が近づいている。13年に徳洲会グループは、次男・毅氏の衆院選を巡る公選法違反容疑事件で東京地検特捜部の強制捜査を受ける。さらに徳田氏自身の病も進行し、眼の動きすらままならなくなる「完全なる閉じ込め状態」も、近く訪れるかもしれない。 窮地の徳田氏の「心奥」と徳洲会騒動の「核心」を気鋭のジャーナリスト・青木理氏が描く。
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4.2
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5.0昭和史を飾った女性たちとの交友写真記録。 戦後の赤線地帯に入り込んだ著者が進駐軍相手の娼婦、遊郭の女など27人との文字通り“裸の付き合い”を描いた交友記録。最初は仕事としてだが、やがてその世界の女性たちに「内側」の人間として認められ、普通なら許されない6万カットの写真も撮った! 厳選された213枚は貴重な戦後性風俗の資料である。50年以上、体験的レポートを世に送り続けた著者は、その間にめぐり会った女性たちを女神と呼ぶ。本書はそうした女神たちへの鎮魂歌である。
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4.0東京にドラゴン出現。戦うのは地方の青年団! 東京にドラゴンが出現した。ドラゴンは何故か東京タワーに巻き付いたままで動かない。 一方、東京から離れた富士山が見える地方の町では、ヨシオとケンジとタモツが今日も青年団の集まりをサボって喫茶店「チロル」にたむろしてドラゴンの中継を見ていた。 ある日、ヨシオが古本屋で謎の巻物を手に入れる。それにはかつて光の戦士たちがドラゴンを倒し世界を救ったと記されており、戦士の証である紋章が載っていた。 ヨシオとケンジとタモツは紋章と同じあざを持っていた。三人は光の戦士の末裔なのか? 巻物にあったドラゴンを倒すためのアイテム探しが始まった。
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3.0大麻所持で逮捕された僕と彼女の運命の恋 ある日、新宿をひとりで歩いていた小説家の「僕」は警官に呼び止められ、大麻所持の現行犯で逮捕される。 「ふざけんじゃねぇよ!」 警官の恫喝を浴びながら、僕は執拗な尋問と家宅捜索を受け、過酷な留置場での生活に入る。だが、僕にとって何よりも辛かったのは、最愛の恋人・あいとの連絡が全く取れなくなってしまったことだった。 ストリップ嬢のあいと僕は、お互いを唯一の理解者として、不器用に愛を育んでいた。事情も知らされず連絡が途絶えた「僕」を、あいがどれほど心配しているだろう‥‥。 裁判を終え、ようやく釈放されて彼女と再会した僕を待ち受けていたのは、しかし、さらなる悲劇だった。 著者が小説家として、自身が起こした事件への答えをはっきりと表明した、悲しいほどに一途なラブストーリー。
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3.0不朽の名作『下妻物語』の爆笑と感動をふたたび! 売れない漫画家の星沢皇児は、彼女いない歴30年の30歳男子。美容整形のプロもさじを投げるほど不細工な彼は、吉祥寺の路上で自作の漫画『エルドラド』を売りながら暮らしていた。 ところが…… ある朝、目醒めると、皇児は恐ろしく男前になっていた。そしてそんな男前の皇児の前に、次々に女の子が現れる―― バイト先の同僚でくりっとした眼とえくぼが可愛い仙台出身の大学生・小林祐菜、日仏ハーフの辣腕編集者で美形マニアの河原木マドレーヌ、黒目がちの瞳と小さな肉厚の唇が魅力的なグラビア出身の人気アイドル・真希野香羽、漫画オタクでコミケ通いが止められない巴投げが特技のシャイで夢見がちなゲロ子(本名不明)などなど。 フランツ・カフカの名作『変身』のパロディから始まる、勘違い男子の、勘違いラブ・ロマンス。あの不朽の名作『下妻物語』の爆笑と感動をふたたび味わえる、嶽本野ばらのスーパー・エンターテインメントです!
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4.0太宰治賞作家が描く大人の恋愛群像劇。 人生経験を積んだ大人でも、恋愛だけは不器用なまま。太宰治賞受賞作家・錦見映理子が大人たちの恋愛模様を鮮やかに紡ぎ出す。 不倫の恋に破れ、勤めていた会社を辞めた元OL・万里絵は、知らない町で夢だった喫茶店を開き、ここで穏やかに暮らしていこうと決心する。そんな矢先、店に奇妙な男が現れ、サンドイッチに難癖をつけてきた。その男・虎之介は、商店街の一角にできたパン屋のパン職人。高い技術を誇り職人気質な男だが、こと女に関してはだらしがない。二度と恋はしないと誓った万里絵、夫に先立たれ久方ぶりの恋心に戸惑う早苗、夫の浮気を許し続ける伊都子。虎之介に翻弄された女たちの人生に予想外の転機が訪れる。太宰治賞作家が描く大人の恋愛群像劇。解説は中江有里さん。 Apple Books限定先行配信・有料小説ランキング1位、ブクログデイリーランキング1位、第2回「書店員が選ぶ大人の恋愛小説大賞」ノミネート、朝日新聞、日本経済新聞、NHKでも紹介された話題の小説が待望の文庫化。 ※この作品は単行本版『恋愛の発酵と腐敗について』として配信されていた作品の文庫本版です。