光文社 - 光文社作品一覧

非表示の作品があります

  • 幸福について
    4.3
    「人は幸福になるために生きている」という考えは迷妄であり、間違いだと逆説的に説く幸福論。自分を他人と比較し、他人の評価をたえず気にすることが不幸の元凶であり、名誉、地位、財産、他人の評価に惑わされず、自分自身が本来そなえているものを育むことが幸せへの第一の鍵であると説く。『読書について』の哲人が授ける、この七面倒くさい人間社会を生き抜く知恵。
  • 光文社古典新訳文庫「古典の森」の読書ナビ 編集長の厳選62冊
    無料あり
    -
    2006年創刊の「光文社古典新訳文庫」。「カラマーゾフの兄弟」など、話題作を次々に世に送り出した人気レーベルです。それぞれの作品にふさわしい翻訳者をセレクト。難解と敬遠されがちな「古典」を上質かつ自然な日本語でお届けします。この無料カタログは編集長がナビゲーターとなり、「入門編」「中級編」「上級編」の3ステップで古典の森へといざないます。人生を豊かにするヒントが隠された62作品を厳選してご案内!
  • #光文社新書この一冊~1000点突破記念~
    無料あり
    4.0
    光文社新書刊行1000点突破を記念して刊行した特別冊子。読者の皆さんの「#光文社新書この一冊」投票内容のほかに、光文社新書の著者、出版関係者の一押し光文社新書を、熱いコメントとともに掲載。最良のブックガイドとしても、ぜひご活用ください。
  • 光文社新書 目録&解説《2001・10~2023・9》
    無料あり
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 光文社新書、2023年最新版の目録&解説。紙版で刊行中の作品を内容紹介とあわせてご案内。さらに、書名、人名、ジャンル別ごとに一覧で掲載しています。ぜひ、お気に入りの一冊を見つけてください!
  • 神戸北野 僕とサボテンの女神様
    -
    中学を卒業したばかりの白石那由多は、尊敬する従兄の京に頼まれて、北野の異人館街近くにあるサボテン専門店・仙寿園を訪れた。京の後輩で店長の坂上緋沙子を手伝うためだ。緋沙子の美しさに驚く那由多だが、サボテン以外のことに無頓着な彼女の天然ぶりに気づく――。こんな二人は店に持ち込まれるサボテンがらみの様々なトラブルを解決出来るのか!?
  • 神戸「五重トリック」殺人~二階堂特命刑事調査官シリーズ~
    -
    神戸市東灘区にあるファミリーレストランの店長が、店先の木に縛られて殺されていた。足許には、バラの花束と「木火土金水」とワープロで打った紙が……。特命刑事調査官の二階堂警部は、この奇妙な殺人の陰に陰陽五行説が潜んでいると看破。木に始まって水に終わる連続殺人の予告とみて、捜査を開始。神戸を舞台に、人間の愛と憎しみを描いた長編本格推理小説。
  • 神戸殺人事件
    4.0
    「赤い寺 白い犬」神戸・三宮(さんのみや)で浅見光彦(あさみみつひこ)がヤクザから救った女性は、この紙片を残して、忽然(こつぜん)と姿を消した。その夜、現場に居合わせた元船長松村が神戸港で殺され、アリバイのない浅見に嫌疑が……。一方、芦屋の海運会社会長宅・小野田家を訪れた客2人が相次いで殺される。消えた女との接点は何か? 小野田家の孫娘亜季は、浅見光彦に救いを求めた!

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  • 神戸殺人レクイエム
    4.0
    おなじみの女流名探偵・キャサリンは、阪神大震災の直後に、恋人・浜口とともに神戸を訪れ、救援ボランティアとして活動していた。精力的に動く彼女は、瓦礫の下から発見された背広姿の死体に不審を抱く。大阪に勤めるこの男が、なぜ神戸に? しかも首には絞殺の跡が! 容疑者が何人か浮かんだが、最も疑わしい人物が殺されてしまった。驚くべき事件の真相!
  • 神戸摩耶山(まやさん)殺人事件
    -
    「凶の雲が、あそこに……」六甲摩耶山ハイキングの途中、日美子の直感が何かを感じた。妻の能力に一目置いている二階堂は、早速、現場近くへ。そこで若い男の死体を発見した! 死因に不審を抱いた二階堂の急報で県警が出動。現場検証の最中、少女が現われ、死体を見るや失神。それが原因で記憶を失った……。“純愛世界の殺人”の深まる謎に挑戦!
  • 神戸・六甲山殺人夜色
    -
    風光明媚な上高地の入口・大正池で撲殺死体が発見された。所持品から遺体の身元は、有馬温泉のホテルに勤める朝川翔吾と判明した。だが彼は16年前の阪神・淡路大震災の翌日から行方がわからなくなっていたという。あの日、神戸でなにがあったのか? その後の朝川の人生とは? 安曇野署の刑事・道原伝吉が、家族も故郷も捨てた男の秘められた哀しい過去を追う!
  • 高慢と偏見(上)
    4.3
    溌剌とした知性を持つエリザベスと温和な姉ジェインは、近所に越してきた裕福で朗らかな青年紳士ビングリーとその友人ダーシーと知り合いになる。エリザベスは、ダーシーの高慢な態度に反感を抱き、彼が幼なじみにひどい仕打ちをしたと聞き及び、彼への嫌悪感を募らせるが……。緻密な構成と秀逸な人物造形、迫力あるドラマがダイナミックかつ繊細に描かれる。躍動感あふれる新訳!
  • 公務員試験のカラクリ
    3.4
    試験の難しさと独特のクセから特別な対策が必要で、一般企業の「シューカツ」とは決して両立しえないマニアックな公務員試験の世界。トップ私大の学生が落ち、偏差値五〇以下の大学の学生が合格することもざらにある“水もの”。そんな特異な公務員試験ワールドを、受験生、大学、教育産業、役所、それぞれの思惑含みの視点から解説する。また、長年受験指導にあたってきた著者ならではの試験・面接突破のためのコツ・裏ワザも紹介。【光文社新書】
  • 鬼神舞い~黄門黒衣組(一)~
    -
    ある夜幕府の重鎮・柳沢吉保の賄づけの家臣が黒装束の男たちに誅殺される。男たちを率いるのは新堂兵庫。五代将軍・綱吉の悪政で虐げられている民を守るために、先の副将軍・水戸光圀が組織した「黒衣組」の頭領だ。――江戸の大店の娘たちが続けて神隠しにあっているのを知った黒衣組は、事件解決のために動き始める。そして幕閣へと繋がる陰謀に辿り着く!
  • 曠野(こうや)に死す~ハイウェイ・ハンター・シリーズ~
    4.0
    1巻715円 (税込)
    北海道東千歳の駐屯地で自衛隊員3人が反乱を起こし、大量の武器を奪い逃走した。3人は過激な地下組織に属することが判明。警察庁直属の秘密捜査官・西城秀夫が、組織潜入の命を受ける。警官殺しの逃亡者として彼らに接近した西城は、北海道の原野に潜む組織の一大戦闘部隊へと乗り込んでゆく(表題作)。疾走する暴力、セックス、破壊。衝撃のハード・アクション!
  • 降臨
    3.2
    ある朝、勤勉な主婦・文枝は何もしない女になっていた。家事一切はもちろん、パート仕事にも行かず、一日、家にいるだけ。文枝は、何もしなくてもいいという、神のお告げを受けたらしい。困った家族は、叔母の花枝に依頼し、文枝を預かってもらうのだが……。(表題作) 心の隙間に宿る闇が、人びとの日常を次第に蝕む恐怖を描く、連作小説!(『痛いひと』改題)
  • 声に出して笑える日本語
    3.4
    アナウンサーの致命的な言い間違いから、思わずニヤリの上品な下ネタ、そして愛すべき落語の世界の味わい深いセリフまで。酒場で飲んでいても昼寝中でも、行き交う言葉に耳を澄ませて集めた「笑える日本語」の数々。落語家にして小説家でもある著者ならではの「耳の付け所」が冴え渡る! 確実に笑えてタメになる傑作エッセイ。一席、お付き合いのほどを。(『日本語通り』改題)

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  • 声を聴かせて
    3.8
    女手一つで娘の奈保子を育てた花江。その奈保子が出産のため里帰りしていた。かつて奈保子には弟がいたが、不慮の事故で亡くなっていた。過去の大きな喪失と、静かに向き合って生きてきた母娘の慟哭を、切なく繊細に描いた表題作。他に、幼稚園で他の子供とうまくやっていけない息子に苛立ち、人間関係に追いつめられていく母の孤独が胸に迫る「ちいさな甲羅」も収録。
  • 氷の靴を履く女
    3.3
    舅(しゅうと)を看取(みと)り、姑(しゅうとめ)の介護に尽くした紀子(のりこ)は、二人の義姉と夫の裏切りにあい、14年間の結婚生活に終止符(ピリオド)を打った。独りになった紀子は、週刊誌の記事に目を留めた。「シンデレラはあなた?」目の不自由な資産家が親切にしてくれた女性を捜しているという。紀子は該当する女性に心当たりがあったが……。絡み合う歪んだ愛憎を、おとぎ話を主題に描くサスペンス。
  • 氷の煉獄
    -
    豪邸を建て、子どもは一流校へ。しかし一家団欒の夢は、妻が金属バットで何者かに殺されて吹き飛んだ。迷宮入りになる寸前、中年の元刑事がつきとめた真相とは!?(表題作)……信州の旧家にまつわる猟奇事件、ホモセクシュアル、青年の暗い怒り……現代の〈奇〉なる部分に焦点をあて、想像力を無限に飛翔させた傑作集。
  • こおろぎ橋 決定版~研ぎ師人情始末(十二)~
    -
    剣客研ぎ師の荒金菊之助の長屋に、菊之助が八王子で剣術指南をしていた頃の門下生・牛山弓彦が訪れた。江戸に出た妹を捜しているが、会えずにいるという。そんな折、通称こおろぎ橋近くの長屋で若い娘のお駒が殺された。お駒は、牛山の妹の幼馴染だった。なぜお駒は殺されたのか。そして、牛山の妹は何処に? 稲葉稔の原点シリーズ決定版、泣ける第十二弾。
  • 麻薬(コカイン)カルテル対特殊部隊
    -
    「中南米の麻薬組織による、コカインの日本持ち込みを阻止せよ」海原首相は特殊部隊の砦洋介に命じた。砦はまずコロンビアのコカイン地帯へ飛び、米軍特殊部隊と協力して、コカの葉絶滅作戦を開始! 部隊の面々も日本へ向かう謎の貨客船を追跡した。……麻薬をめぐる政治、経済、軍事問題を、豊富なデータと綿密な取材で描く。
  • 小飼弾の超訳「お金」理論
    3.8
    「ブラック労働者」をやめましょう。「お金を増やさねばならない」思い込みを捨てましょう。働いたら負け。もう労働には価値はない。理想は、誰でも自由に生きて食べていける世の中。なのに、いつまでも「お金」に振り回されるのはなぜか――。この本では、実家の借金返済を経てお金の本質を学び、成功を収めたブロガーであり投資家が、世界を動かしているお金の仕組みと、お金との付き合い方をやさしく解き明かします。
  • 木枯し紋次郎(一)~赦免花は散った~
    4.7
    「人間には一生に一度や二度、計算に合わなくてもやらなければならねえことがあるもんだ」三度笠に汚れた道中合羽、手甲脚絆。頑丈一辺倒の長脇差とトレードマークの長い楊枝。……幼馴染みの兄弟分に裏切られ、罠におちた紋次郎の頬の刀傷がひきつった。くわえ楊枝が震えて、木枯しに似た乾いた音が、高く鋭く鳴った。時代小説のスーパー・ヒーロー、待望の登場。
  • 木枯し紋次郎(九)~三途の川は独りで渡れ~
    -
    「三途の川は、独りで渡るもんでござんす」冷ややかな目でそう言うと、渡世人は長脇差を鞘に納めた。北国街道を行く紋次郎の顔に表情はない。……行きずりの男から託された荷物、間に合わなければ子供が間引かれるという。紋次郎は騙されたのか!? なかに二百両の小判が入っていた。──虚無と孤独が色濃く漂う時代劇のスーパーヒーローが、今日も街道を足早に通り過ぎる。
  • 木枯し紋次郎(五)~夜泣石は霧に濡れた~
    -
    「生きる張り合いも、生き甲斐もなかった。その日が去れば昨日だし、その日が来れば今日だった。明日という日は、ないのである」渡世人・紋次郎が今日生きる自分を守るのは、刃渡り二尺の頑丈な刀。道中合羽で刀を隠し、大勢を相手に変幻自在の戦法を取る。……漠とした不安ただよう天保年間を駆けぬけた紋次郎が、21世紀の現代に時代を超えて甦る。
  • 木枯し紋次郎(三)~六地蔵の影を斬る~
    -
    「あっしには、かかわりのねえことでござんす」その渡世人の左頬には、古い刀傷の跡がある。さらに彼は唇の左端に十五センチほどの手製の楊枝をくわえている。紋次郎のこのトレードマークは、十二、三年前、彼がまだ二十歳前のある出来事に由来していた……。上州新田郡三日月村の貧農の息子は、まさにこの瞬間から、永遠のヒーローに生まれ変わったのである。
  • 木枯し紋次郎(十一)~お百度に心で詫びた紋次郎~
    -
    紋次郎は夕焼けを眺めながら、峠路を下る。五、六歩行ってから振り返り、唇の中心に移した楊枝に息を集めた。木枯しに似た音とともに、楊枝は吹き矢のように飛んだ。峠路を下る木枯し紋次郎の顔に、表情はない。……人を冷たく引き離しながら、密接に関わってしまう紋次郎。その乾いた心情の底にある人間の温かみ。旅はまだ終わらない。道の先にはどんな風景が……?
  • 木枯し紋次郎(十)~虚空に賭けた賽一つ~
    5.0
    上州の亀穴峠を行く木枯し紋次郎は突如襲われた。相手は山で育った八人兄弟。山刀、槍、弓矢、それぞれ独自の武器を使い、鍛錬を積んでいる。……行く手には「無」、引き返してもやはり「無」。無宿の流れ者、渡世人はそれでも、命を狙う者たちへ向かって前へ進むほかはない。――非情な紋次郎と哀しい女たちのドラマを描いて、股旅小説に斬新な世界を拓いた伝説のシリーズ。
  • 木枯し紋次郎(十五)~さらば峠の紋次郎~
    5.0
    木枯し紋次郎は歩きながら、長脇差(ながどす)の下げ緒を結び直した。錆(さび)朱色の鞘を、鉄環と鉄鐺(てつこじり)で固めた長脇差は、かなり重い。足早に歩くときしっかり固定されていないと邪魔になるのであった。夕闇の中に、菜の花畑が広がっている。……最強のライバル・峠花の小文太との死闘。その行方は?……。シリーズ遂に堂々の完結。紋次郎はしかし、街道を急ぐ。今日も、そして明日も。
  • 木枯し紋次郎(十三)~人斬りに紋日は暮れた~
    -
    渡世人の一団に追われた紋次郎は、霧の中で突然弓矢の攻撃を受けた。勘だけを頼りに人影に斬りつけると、相手は意外にも猟師の親娘。娘はその傷のために嫁入り話が破談となった。償いをしようとあせる紋次郎は、五十両で「人斬り」を請け負うのだが、殺す人物はなんと……!? 人の世の哀しさ、わびしさ、そこにきらりと光る紋次郎の優しさ。詩情あふれる見事な時代小説。
  • 木枯し紋次郎(十二)~奥州路・七日の疾走~
    -
    奥州路、そこは賭場も親分衆の住まいもなく、渡世人にとっては禁断の土地であった。しかし、清水港から千石船で銚子に向かった紋次郎は、途中暴風雨にあい、八戸に流れついてしまった。一日も早く関八州に抜けなければならない。――紋次郎を追う、侠客・大前田栄五郎がはなった三十人の刺客と一刀流の達人。紋次郎に勝ち目はない。シリーズ初の長編大作。
  • 木枯し紋次郎(十四)~女の向こうは一本道~
    -
    木枯し紋次郎の前に、最強のライバルが立ちはだかった。直心影(じきしんかげ)流の達人で武家崩れの渡世人・峠花の小文太は、行方不明の妹が紋次郎のため女郎に売られたと聞く。五年ぶりに再会したその妹は、死の床にあった。小文太は紋次郎を斬り刻むことを誓った。恐るべき宿敵。「明日のおのれを見通せねえ身にござんす。先のことはあっしにもわかりやせん」紋次郎危うし。
  • 木枯し紋次郎(七)~木枯しは三度吹く~
    5.0
    紋次郎は、死を直視していた。非情冷徹な彼が、狂女の言葉を信じ、あざむかれたのだ。追っ手は二十四人。助かる見込みは万に一つもない。紋次郎の意識は朦朧とした。またある日、紋次郎は六人の大男を相手に決然と立ち向かった。全員を泥田の中に倒し去って行く。「あっしには、今日しかございませんよ」現代的な放浪感覚と、ミステリー仕掛けのどんでん返しが圧巻。
  • 木枯し紋次郎(二)~女人講の闇を裂く~
    5.0
    貧しい農家の六番目に生まれた紋次郎は、母親の手で間引きされる運命だった。姉のお光の機転で救われた幼い命は、しかし孤独と虚無を育んでいった。……人を頼るから裏切られる。頼られてしまえば裏切ることもある。ならばいっそ何事にも関わりを持たず独りのほうがいい。くわえた楊枝が木枯しに似た音を出す。木枯し紋次郎の孤独な旅は、まだ始まったばかりだ。
  • 木枯し紋次郎(八)~命は一度捨てるもの~
    -
    うっそうとした木々、蝉の声に包まれた山道に突如降りつける夏の驟雨……。木曽路を進む木枯し紋次郎はそんな時、幼馴染みの長兵衛とお鶴に出会った。久しぶりの三人が巻き込まれる一大事!? 身を引き裂かれるような状況に立たされる紋次郎。ついにその長脇差は、情容赦なく光った! 全編みなぎる斬新な趣向と密度濃いドラマ。人の魂を震わす、感動の物語。
  • 木枯し紋次郎(四)~無縁仏に明日をみた~
    -
    「あっしは人を信じねえ代わりに、人から信じられるのも嫌えな性分です」天保の改革、大塩平八郎の乱、米船の浦賀への入港……。しかし紋次郎に限らず、農民も商人もやくざな稼業の者も、時勢の変動を感知することなく、その日の生活に追われていた。俗世に係わらず、義理にも人情にも煩わされずという生き方こそ、紋次郎がそこで学んだことであった。
  • 木枯し紋次郎(六)~上州新田郡三日月村~
    -
    道中支度の長身、風雨に晒されて黒く変色した三度笠が大粒の雨を弾き返している。次の瞬間、大音響が轟いた。渡世人は落雷の衝撃で意識を失った。二十年ぶりに生まれ故郷の三日月村を訪れた紋次郎であった。石切り人足与作の孫娘に助けられて回復した紋次郎は、与作老人が、実は盗賊泥亀の喜三郎の仮の姿だと知る……。サスペンスと鮮やかなどんでん返し!
  • 呼吸する町
    3.6
    1巻1,320円 (税込)
    乳酸菌飲料ラクトルを配達するラクトママたちが見つけた、ちいさな奇跡とたしかな幸せ。配るのはラクトルだけじゃない、集めるのは代金だけじゃない……かもしれない、甘くてほろ苦い4つの物語。
  • 故郷/阿Q正伝
    3.7
    久しぶりに再会した幼なじみは、かつて僕の英雄だった頃の輝きを失っていた……切なさと次世代への期待に溢れる「故郷」。定職も学もない男が、革命の噂に憧れを抱いた顛末を描く「阿Q正伝」。周りの者がみな僕を食おうとしている! 狂気の所在を追求する「狂人日記」など、文学で革命を起こした中国現代文学の父、魯迅の代表作『吶喊』『朝花夕拾』から16篇を収録。
  • 黒衣聖母~探偵くらぶ~
    3.5
    天文十八年、悪魔はフランシス・ザヴィエルに従う伊留満に化けて、日本にやって来た。マルコ・ポオロの旅行記とは様子が違うし、誘惑する相手も見当たらない。暇つぶしに園芸でもやろうと、畠に種を播いた。花をつけたその植物の名を問うた牛商人に悪魔は――。(煙草と悪魔) ご存知、短篇の名手として知られる芥川龍之介の、ミステリ作品集が登場!
  • 虚空アカシャの殺人
    -
    海運王の御曹司とアイドル歌手の世紀の披露宴。TV中継の最中、突然、頭上のシャンデリアが爆発し、下敷きとなった花婿は即死、花嫁は奇跡的に難を逃れた。翌朝、第二の殺人が起こり、現場には「アカシア」の血文字が……。連続殺人の接点は何か? 花嫁の過去が明らかになるにつれ謎が謎を呼ぶ。 冒険小説の雄が放つ本格推理!
  • 国際捜査官
    5.0
    ICPO(インターポール)の研修を終えて、パリからの帰国途中の警視庁・大妻正彦警部は、シンガポールで日本人殺人事件に遭遇する。被害者は右翼・黒竜党員、米100ドルのニセ紙幣を所持していた。ニセ札の用紙は日本製で、太平洋戦争当時に製造されたものだった。舞台は日本へ。そして関係者が次々に殺される。大好評〃捜査官シリーズ〃第四弾!
  • 国籍抹消捜査官
    -
    犯罪の国際化に備え、警視庁は地方警官を抜擢、国籍を消され自由に世界を駆ける捜査チームを密かに育てた。そのエース格が一文字隆介(いちもんじりゅうすけ)。ときに猛毒パラチオンが日本で生産され、世界の内線地帯にバラまかれているとか。一文字の出番だ。が、毒薬はすでに中央アジアのテロ組織の手に。一文字は現地の刑事とアジトに肉迫!
  • 告訴せず~松本清張プレミアム・ミステリー~
    3.7
    1巻880円 (税込)
    選挙に出馬する義弟の不透明な資金3000万円を持ち逃げした木谷省吾。逃避行の間に温泉旅館の女中・お篠から、群馬県比礼神社の、農作物の出来高に関する占いがよく的中するという話を聞く。木谷は占いに従い小豆相場へ投資、大儲けをする。そして新しい人生を始めるため、さらに大きな利益を狙うのだが……。騙し騙され、人間の欲望が渦巻く超一級のサスペンス!
  • 国道者~拡幅整備済~
    3.0
    「国道」には謎と物語があふれている。狭くて険しい登山道のような「酷道」、全長わずか200メートル弱、階段、途中で海や山にぶつかって消える……など超個性的なものから、地元住民の悲願がつまった感動の道まで、日本全国のエッジが効いた国道を紹介する。毎日通る見慣れたあの無機質な国道も、読後はなんだかカッコよく見えてくる……。
  • 告発!検察「裏ガネ作り」 口封じで逮捕された元大阪高検公安部長の「獄中手記」
    3.5
    日本最強の捜査機関・検察庁。だが裏では組織的な公金横領の疑惑が! 平成14年、その問題をテレビで告発しようとしてた当時の大阪高検公安部長は突然、身内である大阪地検特捜部に逮捕される。それも、誰もが首をかしげる微罪で。併せて「悪徳検事であった」という“検察リーク”で口封じが…。著者(平成22年1月、刑期満了)が係争中に、その手口と顛末を赤裸々に告発し、法務省、検察庁を震撼させた問題の書。

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  • 黒白の一族
    4.5
    1巻1,980円 (税込)
    この一族は救世主なのか? それとも――。古くからの住宅街に総勢10人の大家族が越してきた。オーラを放つ60代の女性を筆頭に、3人の娘とその連れ合い、孫の少女3人という女系家族だ。平安時代から神に仕える仕事をしてきたという一族は、不思議な磁力でたちまち地域の住民たちを取りこんでゆく。警戒心を抱く隣家に住む榊可南はそのルーツを探ろうとするが、蔓延し始めた感染症が思わぬ事態を引き起こしてゆく――。
  • 黒白の囮
    -
    激しい雨の降る深夜の高速道路で商事会社の社長がガードレールに激突、即死した。その後、社長夫人も病死。さらに、ひとり娘が自宅で絞殺された。事件は厳しく追及され、アリバイの確認ができなかった美貌の社長秘書が逮捕された。だが……。〃グズ茂〃の異名を持つ検事・近松茂道が、隠された真犯人を徐々に暴く。著者自らが強く愛着を感じていた本格推理の傑作!
  • 黒魔館の惨劇
    -
    ロンドンの閑静(かんせい)な住宅街にその屋敷はあった。ビクトリア朝様式の外観、美しい庭、見事な家具。しかし、そこには「何か」がいた。商社駐在員の妻と子、作家志望の青年……屋敷を借りた日本人はみな、次々と心を病むか、凄絶(せいぜつ)な死を遂げるのだった。血みどろの地獄絵図を繰り広げる邪悪な存在の正体とは? 「館ものホラー」の伝説的傑作が、いまここに甦(よみがえ)る!
  • 小倉・関門海峡殺人事件
    -
    北穂高岳の山頂直下でシングルマザーの門島由紀恵が殺害された! 松本署の道原伝吉が捜査を始めると、由紀恵の元夫が勤め先の料理屋を辞め失踪したことが判明。事件との関連を疑う道原は二人の故郷・小倉へ飛ぶ。聞き込みを進めるうち、由紀恵の祖父と父もそれぞれ不審死を遂げていることが分かった。三世代続いた奇禍の根はどこに!? 人気シリーズ最新作!
  • 黒龍荘の惨劇
    3.3
    明治26年、杉山潤之助は、旧知の月輪龍太郎が始めた探偵事務所を訪れる。現れた魚住という依頼人は、山縣有朋の影の側近と噂される大物・漆原安之丞が、首のない死体で発見されたことを語った。事件現場の大邸宅・黒龍荘に赴いた二人を待ち受けていたのは、不気味なわらべ唄になぞらえられた陰惨な連続殺人だった――。ミステリ界の話題を攫った傑作推理小説。
  • コクーン
    3.4
    1995年3月20日、丸の内で起こった無差別乱射事件。カルト教団『シンラ智慧の会』による凶行の首謀者は、忌まわしき過去を背負う教祖、天堂光翅であった。彼や教団に関わった者たちの前に現れる一匹の煌めく蝶。金色の翅が導くのは地獄か、それとも……。平成を揺るがすテロ事件が生み落とした絶望とかすかな希望を、幻想的かつスリリングに物語る衝撃作!
  • 焦茶色のナイトガウン~杉原爽香 四十七歳の冬~
    3.9
    ある日、爽香の元に高校の同級生・井田の娘から一本の電話が。なんと、妻殺しの容疑で井田が逮捕されたという。娘いわく、容疑を否認しているそうだが……。そして爽香は、仕事帰りに火事の現場に遭遇。のちに現場で殺人事件が発生していたと判明。被害者は国会議員の息子というが、怪しい事実が隠されているようで――!? 登場人物が読者と共に年齢を重ねる大人気シリーズ!
  • 孤高の狙撃手
    4.0
    「銃はただのメカではなく、主人公の生き方にかかわるものであり、時と場合によっては“生き物”ですらある」。大藪作品の圧倒的にリアルな銃撃描写の背後には、その豊富な銃体験があった! アラスカの荒野で、アフリカのサバンナで、アメリカの海兵隊基地で――日本で最も銃を知り、銃を愛した作家が、世界を股にかけ撃ちまくった全記録! 待望の単行本未収録エッセイ集。
  • ココナツ・ガールは渡さない
    5.0
    初めて出会った時、君は野性的で、ココナッツの香りがした――。流葉爽太郎の新たな仕事は、南洋の島々におけるフランスの支援活動PR。アイディアを模索する折、あるカメラマンの回顧展に赴くためシンガポールへ。そこで巡りあった少女と一枚の写真が危険に誘う。美しいモルディブを舞台にサスペンスと愛が交錯! 型破りのCFディレクター・流葉が主役の大人気シリーズ!
  • ここに死体を捨てないでください!
    3.8
    妹の春佳から突然かかってきた電話。それは殺人の告白だった。かわいい妹を守るため、有坂香織は、事件の隠蔽を決意。廃品回収業の金髪青年を強引にまき込んで、死体の捨て場所探しを手伝わせることに。さんざんさ迷った末、山奥の水底に車ごと沈めるが、あれ?帰る車がない!! 二人を待つ運命は? 探偵・鵜飼ら烏賊川市の面々が活躍する超人気シリーズ第5弾!

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  • 九つの殺人メルヘン
    3.4
    彼女がワイングラスの日本酒を呷(あお)ると、確実なはずのアリバイが崩れ出す――! 渋谷区にある日本酒バー。金曜日に現れる日本酒好きの女子大生・桜川東子(さくらがわはるこ)が、常連の工藤(くどう)と山内(やまうち)、そしてマスターの“厄年トリオ”と推理する九つの事件。グリム童話の新解釈になぞらえて、解き明かされる事件の真相とは!? 興趣(きょうしゅ)あふれるバー・ミステリー珠玉集、華やかに登場!

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  • 九つの離婚
    -
    初対面の小笹、高月両夫妻はたまたまゴルフ場で一緒にプレーすることになった。その折り、小笹は高月夫人から会社の電話番号を訊(き)かれ、互いの伴侶には内緒の交際が始まる。清い関係のまま、小笹はほとんど夢想に近い感じで離婚を考えるようになったが、突然妻のほうから別れてもいいと言い出された……!? 短編の名手が最後に読者をアッと言わせるズバリ離婚話9編!
  • ここは極楽 湯の宿めぐり~足で見つけた秘湯・名宿44軒~
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    「うー極楽じゃ」いい湯につかれば、誰の口からもこんなうなり声が聞こえます。この本では、ミステリーの取材で全国を飛びまわっている著者が、かつて見つけた極楽的湯の宿44軒をご紹介します。超高級からひなびた宿まで、ただし、誰でも知っているような所はカット。ほんとの秘湯・名宿ばかりです。体験的いい宿の見つけ方ノウ・ハウも満載。
  • ここまでわかった! 本当の信長~知れば知るほどおもしろい50の謎~
    3.0
    若いころは「大うつけ」、天下人となってからは革新的な政策を次々と実行し、かつ神仏を恐れなかった無神論者……。しかし「信長の研究は日進月歩で進んでおり、改められた事実も少なくない。つまり、私たちがテレビや小説で知る、おなじみの信長の姿はもはや古いのだ。」(「はじめに」より)。近年の研究によりアップデートされた最新の信長像に迫る。
  • 心がスッと軽くなる禅の暮らし方~心配事を「力」に変える~
    5.0
    なぜ、私だけに不安や迷いや心配事が次々やってくるのか? その疑問に、枡野俊明先生は次のように答えます。――いまのあなたのままでいい。考えすぎず、楽に生きる。心配事や不安から抜け出すために、いますぐ行動する。そして、シンプルに暮らす――。その術をわかりやすく説く癒やしの一冊。ベストセラー『心配事の9割は起こらない』の著者が、コロナ禍における新たに生まれた悩みや心配事を優しく取り除く。
  • ココロクエスト式「引っ込み思案さん」の教科書
    3.5
    人気心理学ブログが初の書籍化。やさしい語り口と癒されるイラストで、人見知り・内向的・弱気をのりこなすメンタル術を紹介します。自分の性格との向き合い方、ほどよい距離感で人間関係を攻略する方法、モチベーションの育て方、傷ついた心の回復方法、一歩踏み出す勇気を持つ方法などを、身近でわかりやすい例とともに掲載。頑張りすぎたときやちょっと疲れたときに寄り添ってくれる言葉の数々に、心がスーッと軽くなります。
  • 心にしみる四字熟語
    -
    人生訓? 処世訓? それだけが四字熟語? 漱石は、太宰は、芥川は、どの場面で、どのように四字熟語を使ったのか――。小説の中の四字熟語を読む、新しい試み。
  • 「こころ」はどうやって壊れるのか~最新「光遺伝学」と人間の脳の物語~
    4.0
    利根川進博士推薦! 光で脳の活動を観測・制御する「光遺伝学」の第一人者として知られるダイセロス博士は、有名な精神科医でもある。最先端の脳神経科学の知識と技術にくわえ、多彩な症状を呈する患者たちの苦悩への深い共感、そしてその内面世界を想像する努力によって、人間の「こころ」と感情の起源がだんだんと明らかになってくる。人間の根源と進化の真実に迫るノンフィクション話題作。(解説 加藤英明)
  • ココロ・ファインダ
    3.9
    高校の写真部に在籍する4人の少女、ミラ、カオリ、秋穂、シズ。それぞれの目線=ファインダーで世界を覗く彼女たちには、心の奥に隠した悩みや葛藤があった。相手のファインダーから自分はどう見えるの? 写真には本当の姿が写るの?――繊細な思いに惑う彼女たちの前に、写真に纏わる4つの謎が現れる。謎を解くことで成長する少女たちの青春を、瑞々しく描く。
  • 心をととのえるインテリア
    3.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 家で過ごす時間がぐっと増え、目覚めから自宅での仕事、食事や家事など日々くり返す「家でのルーティン」の数々をいかにインテリアで心地よくととのえられるかに、関心が高まっている。『月刊HERS』ほかで1,000軒以上の家を取材してきた著者が、人気モデルの浜島直子さん、楽天カリスマブロガーのひよりさんの自宅など国内実例に加え、コペンハーゲン、パリ、アメリカの女性クリエイターの家も取材、実例解説。実用コラムも満載。
  • 心をととのえる水周りのインテリア~キッチン・洗面・バスルーム~
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 家で過ごす時間がまだまだ長い昨今、癒しと元気のためには、まずキッチンをはじめとする水周りをととのえることから……そんな視点で作ったインテリアビジュアルブック。リモート実践中のファミリー探訪や、気持ちがあがる優秀小物、プロとの水周り機器本音対談など、絶対満足できるコンテンツ!
  • コサック~1852年のコーカサス物語~
    3.8
    モスクワでの無気力な生活に疲れた青年貴族オレーニンは、チェチェン人と対峙するコーカサス辺境での軍隊勤務を志願する。その地はコサックの自由な精神に溢れていた。そして美しい少女マリヤーナとの恋が彼の内面を変えてゆく――トルストイ青春期の生き生きとした描写が、みずみずしい新訳で甦る! 作家の従来のイメージを一新するような輝かしき青春小説。
  • 古書店アゼリアの死体
    3.7
    勤め先は倒産、泊まったホテルは火事、怪しげな新興宗教には追いかけられ……。不幸のどん底にいた相澤真琴(あいざわまこと)は、葉崎(はざき)市の海岸で溺死体(できしたい)に出合ってしまう。運良く古書店アゼリアの店番にありついた真琴だが、そこにも新たな死体が! 事件の陰には、葉崎市の名門・前田(まえだ)家にまつわる秘密があった……。笑いと驚きいっぱいのコージー・ミステリの大傑作!
  • 仔鹿物語(上)
    5.0
    19世紀後半のフロリダ。人里での摩擦を避け、矮樹林が広がる土地で厳しい開墾生活を送るバクスター一家。ある日、父ペニーがとっさに撃ち殺した雌ジカの傍らに、母を失った仔ジカが立ち尽くしていた。息子ジョディは仔ジカに魅了され育てたいと両親に懇願する……。美しくも苛酷な自然と、逞しく生きる人々の営みを描いたアメリカ文学不朽の名作!(『鹿と少年』改題)
  • 「古事記」を歩く
    -
    『古事記』の描く、日本誕生の神々の物語や、恋と冒険、陰謀と策略、美女と英雄がおりなす神話の世界は、限りない夢とロマンを与えてくれる。高天原、天の岩戸、天孫降臨の地、出雲建国と伊勢神宮、熊曾討伐の道、歴代天皇の陵墓……。日本全国に存在する『古事記』にまつわる史跡や地名、神々を祀る神社を歩く、画期的なガイドブック。

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  • 個人情報ダダ漏れです!
    3.4
    会社でアニメのサイトを見たらバレた/私物のスマホで見るなら大丈夫かと思ったら、やっぱりバレた/デジカメ写真からカラ出張がバレた/スマホアプリにアドレス帳の情報を抜かれた/ツイッターの書き込みから、自宅を特定された/パソコンを捨てたら、中身が流出した――自分だけは大丈夫……と思ったら大間違い。「個人情報流出あるある」に学ぶ、スマホ時代の自己防衛術。
  • 故人の縊死により
    4.0
    元スター女優・二条ゆり子が首吊り自殺した。死亡広告を見た検視官・江夏冬子は、その死に疑問を抱く。以前、ゆり子は役作りのために冬子を訪れたことがあった。冬子には、花が好きだと言った彼女の、華やかな印象が残っていたのだ。(「故人の縊死により」)検視官・江夏冬子が紡ぎ出す推理絵巻! ミステリーの女王が贈る傑作推理小説。
  • 子育てに効くマインドフルネス~親が変わり、子どもも変わる~
    3.6
    身体心理学者である著者によれば、今注目のマインドフルネスは、子育てにこそ役立つという。「心ここにあらず」で子どもと過ごすのではなく、「今、目の前にいる子ども」に集中して、「心を込めた時」「子どもを感じる時」を過ごしてみると、なぜ子どもの成長に、そして親自身の人生にもよい効果が生まれるのか。脳レベルでの変化、身体的・心理的な効果を解説しながら、親も子どもも取り組めるマインドフルネスの方法を紹介する。
  • 子育て罰~「親子に冷たい日本」を変えるには~
    4.0
    「子育て罰」をなくすか、子どもを日本からなくすか――。少子高齢化が加速する日本において、出生数の回復は急務であるにもかかわらず、日本は先進諸国に比して家族関連社会支出が極端に少ない。本書では「子育て罰」を「社会のあらゆる場面で、まるで子育てすること自体に罰を与えるかのような政治、制度、社会慣行、人びとの意識」と定義。親子につめたい「子育て罰大国・日本」は「子どもにやさしい国」に変わっていけるのか。
  • 答えは市役所3階に~2020心の相談室~
    3.7
    1巻1,760円 (税込)
    コロナ禍がもたらした、幾つもの「こんなはずじゃなかった」。市役所に開設された「2020こころの相談室」に持ち込まれるのは、切実な悩みと誰かに気づいてもらいたい想い、そして、誰にも知られたくない秘密。あなたなりの答えを見つけられるよう、二人のカウンセラーが推理します。『トリカゴ』『十の輪をくぐる』『あの日の交換日記』最注目の気鋭がストレスフルな現代に贈る、あたたかなミステリー。
  • 「こだわり」を捨てる~仏教が教えるウツ脱却の秘法~
    -
    「ウツ」の正体は「不安な心を不安に思う心」、すなわち過剰な「自分へのこだわり」にある。この病(やまい)は薬や精神療法では治らない。そこで力強い味方が仏教の修行書『摩訶止観(まかしかん)』。こだわりを捨てるための究極のマニュアルだ。「不安と仲良くしよう」「生きるまねをしてみよう」など、ユニークなウツ脱却法を多くの実例を挙げながら、わかりやすく説く。

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  • こちら駅前探偵局
    -
    「あの部屋、幽霊が出るんです!」新米私立探偵・佐倉峡平のもとに、近所のマンションに住む女子大生が飛び込んできた。その部屋では以前、OLが失踪の末に服毒自殺していた。毎夜聞こえてくるという呻き声の調査が始められたが、その矢先、マンションのオーナーの息子が謎の死を遂げる。予期せぬ方向に進む事件の陰に峡平が見たものは!? 著者初のミステリーによる快作。
  • こちら、FM遊々です!
    -
    「FM遊々」は小さなコミュニティラジオ局。音楽や交通情報、リスナーからのメッセージなどを放送していたが、市長選挙を控えて選挙へシフトした! 番組を使って、事前運動を始める者あり、たった一人で選挙運動をする者あり、宗教団体が後ろに控えている者あり──。候補者入り乱れた混戦模様の選挙戦を、軽快なタッチでコミカルに描いた痛快作。
  • こちら警視庁美術犯罪捜査班
    3.1
    1巻660円 (税込)
    新米刑事の三田村豪気が配属されたのは、警視庁捜査二課美術犯罪捜査班。そこは、美術品犯罪に対応する警視庁唯一の部署。やる気と体力は人一倍だが、美術にはとんと疎い三田村は、抜群の鑑定眼をもつ美貌の上司・岸すみれの薫陶のもと、にわか仕込みの知識を駆使して、狡猾な詐欺的ビジネスを続ける美術品販売会社の犯罪を暴こうとするが……。美術ミステリーの新境地!
  • こちら子連れ探偵局
    -
    下町情緒ただよう駅前商店街に開業した佐倉峡平探偵事務所は閑古鳥が鳴いていた。だが、その商店街で商店会長が金属バットで殺される事件が発生。盗難事件と失踪事件まで起こり、事務所に大忙しのときが来た!(「アーケード殺人事件」)迷い猫殺人、ニセ恋人殺人等、未婚の父・佐倉が挑む4つの怪事件。直木賞作家が挑む添加物なしの大いなるミステリー!
  • こちら日本語校正室~まちがいだらけのことば選び~
    -
    ◎「袖(そで)摺(す)りあうも多少の縁」は、まちがい ◎「大地震」は「ダイ地震」か「オオ地震」か ◎「蛙の子は蛙」は、ほめことばではない ◎「卵糖」は、どう読む?(答:カステラ)……。 普段、何気なく使っている日本語でも、決して、正しい意味を理解し、正しい用法をしているわけではない。これは、出版社の校閲室長だった著者が贈る、現代人のための日本語辞典である。
  • こちら弁天通りラッキーロード商店街
    3.4
    1巻660円 (税込)
    借金に追われ、見知らぬ町に逃げ込んだ笠井武。無人の寺に泊まり迎えた翌朝、やって来た老人たちはなぜか彼を新しい住職と勘違い。寂れた商店街で夢も希望もなく生きる町の住民は、誰しもがポックリ逝かせてくれと請い願う。戸惑う笠井だったが、彼らと生活を共にするなかで、何気なく口にした思いつきが波紋を呼び……。一気読み必至の痛快エンタテインメント!
  • 国家と宗教
    4.0
    アメリカの「正義の戦い」はなぜ続くのか。増え続けるイスラム教徒の根幹を支える思想とは何か。世界の諸宗教を比較考察し、21世紀に不可欠な視点を得る。
  • 国家の大穴 永田町特区警察
    -
    1巻660円 (税込)
    裁判官だった高島裕子は、同僚たちとの集団破廉恥行為によって逮捕された。だが、取引を持ちかけられる。無罪放免の条件は!? なんと、参議院議員選挙への立候補! 見事、当選した彼女たちにさらなる特命が待っていた。永田町特区警察の議員刑事。警察権の及ばない国会議事堂内、さらには永田町、霞が関の巨悪を炙り出すための秘密組織だ。その標的とは!?
  • 国旗で読む世界地図
    3.0
    なぜイスラム諸国の国旗には必ず緑色があるのか。なぜヨーロッパ各国の国旗には星がないのか。なぜロシアの国旗はオランダそっくりなのか――。国旗がわかれば、世界がわかる!
  • こっすい奴
    -
    ある探偵社で働く若者・菅沼松之介は、ふとしたことから葬儀社に身を置くことになった。なんの予備知識もないゼロからのスタートである。しかし、この商売の旨味を味わってというもの、持ち前の商才を発揮して、伸し上がっていくのだった。いまや二兆円産業ともいわれる葬儀業界を舞台に、著者本人の実体験をユーモラスに交えて描いた、長編傑作痛快潭!
  • 子連れハワイ大旅行術~インターネットを活用して、もっと長くもっと安く~
    -
    「もっと長くハワイにいたい!」初めてのハワイ家族旅行で、「ハワイ病患者」になった主婦はそう決心した! どうすれば、もっと安い料金で長く滞在できるのか? 割引航空券の探し方、エアの選択から、インターネットを駆使した、もっともお得なホテルの手配、子連れの現地滞在の裏技まで。家族旅行者のみならず、リピーターも必見の裏技満載旅行記!
  • 古典と日本人~「古典的公共圏」の栄光と没落~
    3.0
    高等教育の古文・漢文不要論が唱えられる今、古典は本当に必要なのか。日本において古典が成立した経緯を辿りながら、そもそも「古典」とは何かを考える。一般社会通念としての「古典」とは、歴史の中で他者の視線に耐え抜いた書物を指すことが支配的であるが、本書では、本来の「古典」には明確な基準があったことを明らかにする。「古典の日本史」を踏まえつつ、日本人にとっての「古典」や「教養」のあり方を問う一冊。
  • 古典文学の秘密
    3.0
    1巻550円 (税込)
    『古事記』『土佐日記』『源氏物語』『徒然草』『古今和歌集』……。かの有名な日本文学の古典には、学校では教えてくれない「秘密」があった。それはエロティシズムだ。おなじみリンボウ先生が誰もが知る有名な作品の数々から色事溢れる場面を抽出し、面白おかしく解釈を披露。つまらなかった古典がこんなに艶っぽいものとは!「目からウロコ」のリンボウ流「特別課外講義」。(『本当はとてもえっちな古典文学』改題)
  • 古典落語 これが名演だ!
    5.0
    「CDで落語の名演を聴く」がコンセプトのシリーズ第二弾。名作七〇話について、志ん生、文楽、圓生、小さん、志ん朝などの名人の名演を、前作以上の厳選の姿勢で紹介する。
  • 古典落語CDの名盤
    4.0
    長年、圓生や志ん朝など、数多くの名人のLP、CD制作に携わってきた著者による体験的必聴盤ガイド。初心者から上級者まで、これ一冊あれば、一生「笑い」に困らない!
  • 言葉の温度
    4.2
    私たちが紡ぎだすひとつひとつの言葉には、それぞれに固有の温度がある。心地よい温かさで人を癒す言葉、熱すぎたり冷たすぎたりで誰かを傷つける言葉……。日々の何気ない会話に耳をそばだて、本や映画の胸を打つ一節を心に留め、それらの言葉のもつ大切さや切実さを語りつくす――。韓国で異例の150万部を売り上げ、社会現象にもなった、言葉への愛が詰まった珠玉のエッセイ。
  • コトバの謎解き ソシュール入門
    3.7
    ラカン、ストロース、バルトなどの構造主義者に多大な影響を与えた、言語学の巨人・ソシュール。彼がジュネーブ大学で行った「一般言語学講義」を、今21世紀の文脈で読み解く。
  • 言葉の品格
    5.0
    何気なく口にする一言に、その人の品格が表れる――。言葉が人を表すのであれば、私たちはどのような言葉を用いるべきだろうか。日々の生活で目にし、耳に入ってくる言葉をていねいに掬い取り、古今東西の故事や時事とも照らし合わせながら、言葉に付き従っている感情を探っていく。韓国で40万部を超える大ベストセラー・エッセイ。
  • 「ことば」の平成論~天皇、広告、ITをめぐる私社会学~
    5.0
    「朧げな『平成』の輪郭と本質を俊英が『私(わたくし)社会学』を駆使して見定める書。」――本郷和人氏推薦!/天皇陛下のおことば、ITと広告をめぐる言説、野球とサッカーが辿った道……。茫洋として語り得ない「平成」の形を同時代に語られた「ことば」をもとに探っていく、「令和」の時代に捧げる極私的平成論。
  • ことぶき酒店御用聞き物語
    3.7
    とある温泉街にある「寿酒店(ことぶきさかてん)」を継いだ寿ミツルは、一軒一軒に注文を取る、昔ながらの御用聞きを続けていた。その理由は、霊感の強い寿一家が旅館を守る屋敷神(やしきがみ)の用事に応じるためだった! あるとき新進気鋭の「サクラリゾート」がオープンし、街は大騒ぎ。イケメン若手社長、幼なじみの神社の息子や個性豊かな屋敷神たちに囲まれ、ミツルはトラブル三昧……!?
  • ことわざの謎~西諺(せいげん)の受容と変容~
    3.5
    西洋から入って日本語に定着した8つの代表的なことわざのルーツと謎を解くことによって、日本語の意外な特性が見えてきた! ふだん使っている言葉に隠されたドラマ。(『ことわざの謎~歴史に埋もれたルーツ~』改題)
  • 「孤独」という生き方~「ありのままの自分」でいることのできる、自分だけの居場所を求めて~
    3.0
    なぜ人は孤独を求めるのか? 他人と繋がりすぎた現代人ならではの潜在的な欲求――「解放されたい」「ありのままの自分でいたい」――のためか? 自らの体験に加え、孤独な生き方を実践する人たちへの豊富な取材を基に、人間の根源的な欲求を突き詰め、真に「生きる」とはどういうことかを考察する。コロナ禍において、都会を離れて暮らす方法を伝授する実用書的側面もあるノンフィクション。
  • 孤独な散歩者の夢想
    3.7
    晩年、孤独を強いられたルソーが、日々の散歩のなかで浮かび上がる想念や印象をもとに、自らの生涯を省みながら自己との対話を綴った10の“哲学エッセイ”。ここにはあの“偉人ルソー”はいない。迫害妄想に悩まされたのち訪れた平穏のなかで書かれた、ルソー最後の省察。「思索」ではなく、「夢想」に身をゆだねたその真意は? 他作品との繋がりにも言及した中山元氏による詳細な解説が付く。

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