前田雅之の作品一覧
「前田雅之」の「古典的思考」「古典と日本人~「古典的公共圏」の栄光と没落~」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
- 作者をフォローする
- フォローすると、この作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
「前田雅之」の「古典的思考」「古典と日本人~「古典的公共圏」の栄光と没落~」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
2025/10/12 読み始めた
2025/11/25 読み終わった
序段の、世界の文化公共圏や古典の定義について、大雑把な分類だとは思いつつ整理できた。すなわち、世界の文化公共圏は7つに大別される。日本は中華に入るけど、日本国内の古典もあるという2階層でる。これは文化の周縁世界では良くあることである。
日本の古典には宗教、哲学、軍記物、が欠落している、これは世界の古典の権威階層とは異なる。世界の古典の権威階層は、1に宗教経典、2に倫理道徳、3に史書。
日本の四大古典は、古今集、源氏物語、伊勢物語、朗詠集。「注釈」作品の多さから考えている。
和歌集は行政マニュアルやノウハウ本みたいな
Posted by ブクログ
先の感想で書いている方もいますが、なぜ「古典」を学ぶのか?ということに関しては、冒頭と末尾に少し触れられているのみです。その他の部分に関してはそれを補完するための専門的な説明が主ですので、注意です。
なぜ古典を学ぶべきなのか?という問いに関しては明確な答えなどないと思います。アイデンティティの形成や過去の追体験など、学ぶべき理由は様々挙げられます。私自身は、知的財産の形成だと考えていますが、そういった理由は他の学問を学ぶより古典を学ぶべきかという答えにはなっていません。
しかし、こういった本を読むことで改めて自分の中で学ぶということの意義を考える契機にはなりますので、興味がある方は読んでみ
Posted by ブクログ
帯に「なぜ古文を学ぶことが大事なのか?」とあるのでその話がメインなのかなと思ったがあまりそういう話ではなかったので注意。
古典が生まれ、廃れていった歴史についての話。
著者の言う古典とは「古今和歌集」「伊勢物語」「源氏物語」「和漢朗詠集」であり、注釈書を持ち、権威を身につけた書物が古典であったという。
「古典的公共圏」がうまれ、上記古典書物や和歌の知識のある人たちが貴族社会で認められていくようになり、江戸時代には庶民にも紙や教育が拡大したことから古典的公共圏も広がっていく。
ところが明治になり教育システムが整備されたことで、「古典」は一つの科目になり、古典的公共圏も崩壊した…ということだった
Posted by ブクログ
<目次>
序章 古典を学ぶことに価値や意味はあるのか
第1章 古典意識の成立~古典なるものと藤原俊成の戦略
第2章 古典的公共圏の先駆~古典と注釈
第3章 古典的公共圏の確立~身だしなみとしての和歌・古典
第4章 古典的公共圏の展開~戦乱においてますます躍動する和歌・古典
第5章 古典的公共圏の繁栄~古典の王国だった近世日本
第6章 古典の末路~古典を見捨てた近代
終章 古典の活路~それでも古典を学ぶことには意義がある
<内容>
高校の国語から「古典」が消えつつある(「漢文」は既に消えた)なか、古典とは何で、どのように日本に展開してきたのかを、「古典的公共圏」という言葉で