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アナウンサーの致命的な言い間違いから、思わずニヤリの上品な下ネタ、そして愛すべき落語の世界の味わい深いセリフまで。酒場で飲んでいても昼寝中でも、行き交う言葉に耳を澄ませて集めた「笑える日本語」の数々。落語家にして小説家でもある著者ならではの「耳の付け所」が冴え渡る! 確実に笑えてタメになる傑作エッセイ。一席、お付き合いのほどを。(『日本語通り』改題)
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Posted by ブクログ
閉店した横浜野毛の武蔵屋が三杯までだった。 この本には都内の事例が出ている。 この本は純粋な暇つぶし用の本。
落語家である筆者が出会った興味深い日本語のついてのエッセイ。 題名が「声に出して笑える日本語」なので、自分もそれを期待して読んだけど、それがあったのは最初の方だけだった。「悲しみのズンドコ」とかさ。あとは落語家仲間の面白い言い回しとか、若者言葉とか。落語の言葉遣いってかっこいいと思うので楽しかったけ...続きを読むど、「言いまつがい」みたいなのを期待してると、それとは違うと思う。
アナウンサーや解説者の恥ずかしい言い間違いを突っ込んだ本。落語家さんだからこそ気づくポイントで、ほんとに読んでて笑い声が出た。新幹線移動のお供に最適。
東京にいる時と、金沢に戻ってからとの大きな違いの一つは、「落語」である。 東京にいる時は、若い奴でも落語が好きだという奴がいた。ところが、金沢で、落語が好きという奴に出会ったことはない。一つには、分母が違いすぎる。つまり、人口が違いすぎる。もう一つは、簡単だ。都会と田舎の違い。金沢で落語を聞く...続きを読むという環境の場所は全くと言ってもいいくらいない。これは落語だけじゃないか・・。 と、そんなことはどうでもいいが、落語家の書いた本というものは、意外とおもしろい。口述筆記、といえば聞こえがいいが、ゴーストライターが書いたものであってもそうだ。一体、ゴーストライターにしても、ホントにその落語家が書いたと思わせなければいけないから、世間の人が、落語家に持つイメージを意識して書く。 結果、軽快で洒脱で歯切れがいいものが出来上がる。しかも、言葉のセンスが抜群。 立川流、つまり立川談志の最初に真打になった弟子、立川談四楼。実は、この作品。単行本のときは、大した売れなかったという。ところが文庫本になったらなぜかベストセラーになる。ということで、今では、続編まで出ている。 プロのアナウンサーの言い間違えなんかを取り上げながら、日本語のおもしろさ奥深さを教えてくれている。・・・、ばっかでもないか。 悲惨な事件を深刻な表情で伝える女性キャスター。 「ご遺族は今、悲しみのズンドコに沈んでいます。謹んでお悔やみ申し上げます」 あるラジオのアナウンサー。 「海のモズクと消えました」 まぁ、そんな話ばかりではない。ちょっとした言い間違いから、間違いが自然と市民権を得てきている例なんかを、それこそ、落語の口調でぽんぽん出てくる。ちょっとした日本語教本。 私が、何度か読んでも、その都度、噴き出してしまう話。ガッツ石松の言葉。 「ガッツさん、ガッツさんの座右の銘は?」 「イッテンゴ」 『しばらくわからなかったが、どうもガッツさん、「座右の銘」と「左右の目」を聞き違えたらしい。で、1.5なのである』 ・・・・・・。 『Jリーグが発足した時のガッツさんの感想がスゴい。「ボクシングもプロ化しなきゃな」と言ったのである。いやホントですって、私はこの耳で確かにそう聞いたんですから。』 ・・・・・・。 あるクイズ番組。 「鎌倉幕府は何年にできた?」 「4192年」 スタジオ騒然。ガッツ石松、いささかも悪びれずに言った。 「だってヨイクニツクロウ鎌倉幕府だろ。だから4192年じゃねえか」 ・・・・・・。 「太陽はどっちから昇る?」 「右」 ・・・・・・。 「ワインの主な原料は何?」 「フランス」 ・・・・・・。 他にも沢山のエピソード。いや、ガッツだけじゃなくて。 最後に、落語家らしい小話。 『小学校の理科にこんな問題がでたそうだ。 「氷がとけると〇になる。〇をうめなさい」と。 水になるが正解らしいのだが、〇に春という文字を入れた子がいた。より正解である。何という想像力が豊かな子であることか。』 でも、その子は、×を付けられたという。 と、この「声に出して笑える日本語」のことを書きたかったわけではない。この本は、大分前に読んだ。ある本を読んで思い出したから、また、本棚から引っ張り出してきただけだ。それでも、ガッツ石松の箇所でまた笑ってしまったが。 で、そのある本とは、立川談春の「赤めだか」 これは、今度書く。
電車や何かの待ち時間に、ちょっとずつ読めるお気軽な本。 落語家さんの粋な言葉遣いや、日常に人間の面白さを探す愉快な目線に おもわずクスリ、ニヤリとさせられてしまうので 電車の中で読む時はお気をつけて! 思わぬところでツボにはまっちゃうので、気が抜けない一冊でした。
テレビでの言い間違いや、言葉の誤用についてのエッセイ 落語界のエピソードもそこそこ、下ネタもそこそこ ありがちな間違いや、どこかで聞いたことのあるエピソードが多い 漢字の読み間違いにしても、知ってるから読めるけど普通に読んだらそう発音してしまうのも仕方がないと思えるものがほとんど まぁ、情報を伝え...続きを読むるアナウンサーが読み間違えているのはいただけないのはわかる ツッコミの対象が一般人だとしたら、「最近の若いもんは言葉を知らねぇなぁ」という高齢者のウザい愚痴に思える 落語会の話にしても、盛ってたり、真偽が疑わしいようなものもあるので、それらを込みで楽しめる人向け
女性キャスターがやらかした「ご遺族は今、悲しみのズンドコに沈んでいます・・・」など、実際にあった日本語にまつわる失敗談を、落語家らしい視点でチャラ化してくれたエッセイ集。 その他、左利きの語源など、これまで知らなかったトリビアネタもあって、そこそこには面白かったんですが、あんまし記憶には残らなかっ...続きを読むた。笑えるまでには到らなかったなぁ。 (2014/11/30)
ちょっと時間が空いた時にペラペラっと読むのに最適!歯磨きしながら、とか、はばかりで、とか、どこから読んでもいいし。 まあ、この手の書物も数多くありますが、落語家さんだけに洒落がきいてて粋だって感じがしました。印象に残るものも多いのですが、いっぱい並べられると印象が薄れるかな?だから、やはり、チリポリ...続きを読むと思いついた時の、ちょっとした時間に読むのがいいんじゃないんですかい?
そもそも日本語に対する見方が違う。母国語はこんなに奥が深かった。こういう文化こそ、いつまでも受け継がれていってほしいと思う。
談志の弟子による、ちょっと笑えてためになる言葉のこぼれ話 落語家である著者が、日常、気になった言葉遣いに関するエッセイ。 1話1話は数ページなので、合間時間に気楽に読める。気軽に豆知識が身について、仕舞には落語が聞きたくなる、という1冊。 『日本語通り』(毎日新聞、2002年刊)を再構成・加筆した...続きを読むもの。 喋りを稼業としている著者は、いつでもアンテナがびんびん。 テレビのアナウンサーや番組解説者の言い間違いも、飲み屋でのおやじギャグも、電車に乗る女子高校生の会話も、もちろん同僚落語家のおもしろエピソードも聞き逃しません。 もともとの発刊が少し前なので、時事ネタなどは若干古いが、まぁ許容範囲かなと思う。 言葉のうんちく話も楽しく読める。 酒飲みを左党というのは知ってはいたが、謂われまでは知らなかった。勉強になりました。 「風が吹けば桶屋が儲かる」も、いざ、全部言ってみ、と言われたら、きっといえないなぁ・・・。 今は亡き名人達の逸話も楽しい。 桂文楽が噺に入る前の振りは、非常に短いが、無駄なくきちんと話の導入の役割を果たしていたのだそうだ。 モチがなぜ黴びるか議論している弟子に言った彦六の一言には、はははと笑って納得した。 私は昔、十代目金原亭馬生が好きだったのだが、色紙がそりゃ見事だったのだとか。見てみたいなぁ・・・。 最終章、落語のフレーズの紹介もいい。 「おまえはオデキを針でつっつくようなことを言うね」とか「ヤロー、大川にゃ蓋がねえぞ」ってのもすごいが、何よりこれ、「耳が遠くて目は近い 頭悪くて胃が丈夫」。著者曰く、完全無欠の年寄り像。むぅ。この域に達するのは逆になかなか大変そうだが、少しでも近づけるように日夜精進、といこうか。
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立川談四楼
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