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銀河英雄伝説列伝1
遠未来の宇宙。始祖ゴールデンバウムによる王朝樹立以降、専制君主と門閥貴族が支配する銀河帝国と、その独裁に抵抗する人々が作り上げた民主主義国家・自由惑星同盟(フリー・プラネッツ)、帝国領でありながら陰で権力を操ろうと画策するフェザーン自治領(ラント)──三つの勢力によって構成された銀河の盤面で繰り広げられる英雄たちの闘争と栄光を描いた宇宙叙事詩は、刊行から現在に至るまで日本SFの金字塔として永らく読者を魅了し続けている。『銀河英雄伝説』を愛してやまぬ作家たちが捧げる6編を収録する公式トリビュート集。/【収録作】序文=田中芳樹/「竜神滝(ドラツハ・ヴアツサーフエル)の皇帝陛下」小川一水/「士官学校生の恋」石持浅海/「ティエリー・ボナール最後の戦い」小前亮/「レナーテは語る」太田忠司/「星たちの舞台」高島雄哉/「晴れあがる銀河」藤井太洋/著者のことば -
記憶翻訳者 いつか光になる
過剰共感能力者とは、他人の感情に共感しすぎてしまう特異な体質のために、社会生活に支障をきたしてしまう人々。生きづらさを抱える彼らの共感能力を生かし、本来はその持ち主にしか理解できない記憶を第三者にも分かるようにする“記憶翻訳”の技術を開発したのが九龍という企業だった。珊瑚はその中でもトップクラスの実力を持つ記憶翻訳者だ。依頼人の記憶に寄り添い、その人生を追体験するうち、珊瑚は幼い頃に失った自身の一部について思いを馳せるようになる──第5回創元SF短編賞受賞作「風牙」を収録。心を揺さぶる連作短編集。/【収録作)風牙/閉鎖回廊/いつか光になる/嵐の夜に/あとがき/解説=長谷敏司※本書は、『風牙』(2018年10月刊行)を再編集・改題し、書下ろし2編を加えたものです。 -
時を歩く 書き下ろし時間SFアンソロジー
【東京創元社文庫創刊60周年記念刊行】創元SF短編賞正賞・優秀賞受賞者、佳作入選者が競演。〈時間編〉には松崎有理(第1回正賞)、空木春宵(第2回佳作)、高島雄哉(第5回正賞)、門田充宏(第5回正賞)、石川宗生(第7回正賞)、久永実木彦(第8回正賞)、八島游舷(第9回正賞)の7名の傑作を収録。正統派のタイムリープものから、古典落語をモチーフにした幽霊譚、全人類がみなバーチャル世界で生きる未来での引っ越し騒動まで。2020年代のSF界を牽引する“東京創元社生まれ”の気鋭作家たちが贈る、書き下ろしテーマ・アンソロジー。【収録作】はじめに 東京創元社編集部/「未来への脱獄」松崎有理/「終景累ヶ辻」空木春宵/「時は矢のように」八島游舷/「ABC巡礼」石川宗生/「ぴぴぴ・ぴっぴぴ」久永実木彦/「ゴーストキャンディカテゴリー」高島雄哉/「Too Short Notice」門田充宏/ちいさなあとがき -
宙を数える 書き下ろし宇宙SFアンソロジー
【東京創元社文庫創刊60周年記念刊行】創元SF短編賞正賞・優秀賞受賞者、佳作入選者が競演。〈宇宙編〉には高山羽根子(第1回佳作)、酉島伝法(第2回正賞)、理山貞二(第3回正賞)、オキシタケヒコ(第3回優秀賞)、宮西建礼(第4回正賞)、宮澤伊織(第6回正賞)の6名の傑作を収録。ソロバンを携え銀河を旅する交易船、海に覆われた惑星に棲息する音をあやつる生き物たちの旅路、航行中の宇宙船で起こった前代未聞の連続殺人──2020年代のSF界を牽引する“東京創元社生まれ”の気鋭作家陣が贈る、書き下ろしテーマ・アンソロジー。【収録作】はじめに 東京創元社編集部/「平林君と魚(いお)の裔(すえ)」オキシタケヒコ/「もしもぼくらが生まれていたら」宮西建礼/「黙唱」酉島伝法/「ときときチャンネル#1【宇宙飲んでみた】」宮澤伊織/「蜂蜜いりのハーブ茶」高山羽根子/「ディセロス」理山貞二/ちいさなあとがき -
殺人者の空
学部自治会での内ゲバの結果、私はM派の内通者Kを殺害した。死体は仲間たちによって埋められ、事件の痕跡は完全に消去された。その後、私は警察から任意出頭を求められ大学も独自に調査を開始する。しかしその結果明らかになったのは、被害者とされるKなる学生が存在しないという奇妙な事実であった……非在の男がもたらす不安が、〈殺人者〉を異様な結末へと導く表題作の他、単行本初収録となる「内宇宙の銀河」をはじめ、「開放時間」「森の人々」「φ(ファイ)」など貴重な作品を集成。日本におけるニュー・ウェーヴSF運動を牽引した著者の真骨頂ともいえる9編を収録する。 -
バビロニア・ウェーブ
銀河面を垂直に貫く、直径1200万キロ、全長5380光年に及ぶレーザー光束――バビロニア・ウェーブ。いて座α(アルフア)方向、太陽系から3光日の距離に発見されたこの光束が、いつから、なぜ存在するのかはわからない。ただ、そこに反射鏡を45度角で差し入れれば人類は厖大なエネルギーを手に入れられる。この想像を超えた光束の傍らに、送電基地が建造された。基地との連絡船運航にあたっていた操縦士マキタは、あるとき緊急事態発生の報を受け一人の重要人物と謎の積荷とを運ぶよう命じられた。だが到着した基地には誰の姿もない。そしてここでは極秘裏に、ある計画が進行していたのだ。日本ハードSFを代表する傑作。星雲賞受賞。 -
ウは宇宙ヤバイのウ!
高校生・久遠空々梨(くどう・くくり)の下校途中、いきなり巨大隕石が地球に直撃! 全人類は一瞬にして滅亡した!!――目を覚ますとそこは隕石衝突の三日前。混乱する空々梨を前に従姉妹の非数値无香(ひすうち・ぬるか)が言うには、空々梨は星間諜報組織〈偵察局〉のエージェントだったが、世界線混淆機の起動によって記憶を失い日本の女子高生になってしまったらしい。再び迫る隕石、襲い来る異星人の艦隊。人類、大ピンチ!? 宇宙がヤバイ大活劇、新版爆誕! 大胆な改稿と、今井哲也氏による挿絵を多数追加。さらに著者書き下ろしのあとがき・参考文献を収録。 -
遠い他国でひょんと死ぬるや
戦没詩人の“幻のノート”が導く南の島へ―― 大戦の記憶、民族と宗教、友情と神秘… 予測不能の旅に男が見たものは!? 千変万化のエンターテインメント! 激戦地ルソン島で戦死した、詩人竹内浩三の幻のノートを追って――須藤は、TVディレクターの職を捨て、彼の足跡を辿るべく現地へ渡る。到着直後、謎の西洋人男女に襲われたところを救ったのは、山岳民族の娘ナイマだった。大戦以来の日本人への反感を隠さない彼女は、須藤をミンダナオ島独立闘士ハサンの家に伴うことに。だがムスリムの一族は、秘密を抱えていた……。 第70回芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞作 -
ドルロイの嵐
〈クラッシャージョウ・シリーズ別巻2〉クラッシャーとダーティペアが遭遇した! 果たして宇宙の平和は守られるのだろうか? 海洋惑星ドルロイの二代目総督カネークは、クラッシャーダンのチームに、海洋に大陸をつくる惑星再改造を依頼した。主力製品〈アクメロイド〉の生産力強化のための方策だが、その真の狙いは、地道に海洋開発を進めようとするクラーケン一派の一掃にあった。カネークの意図を知り、あくどいやり口に怒りを覚えながらも契約を破棄できずにいるダンの前に現われたのは、現地調査のために派遣されてきたダーティペアだった! /掲出の書影は底本のものです -
ADVANCE OF Z 刻に抗いし者 エゥーゴの蒼翼
ティターンズの捕虜となって連れ去られたダニカの消息を追って、ヴァンはエゥーゴへ転属し宇宙へ上がる。長楕円軌道上にあるエゥーゴのドック艦でヴァンが受領したのは、 “ガンダム[ケストレル]”という名のプロトタイプMSだった。 捕虜交換交渉のため、中立コロニー・モルガルデンに入港したヴァンとアーネストたち。この戦争とは無縁の平和なコロニーで、2人は数年ぶりの再会を果たすのだが……。 舞台を宇宙に移し、「刻に抗いし者」 は激闘の新シリーズに突入! -
ADVANCE OF Z 刻に抗いし者
GUNDAM.INFOと電撃ホビーマガジンの共同企画 「ADVANCE OF Z 刻に抗いし者」 の小説第1巻!本巻には第零話から第三話までを収録。 物語は一年戦争終結から5年後、地球連邦軍の士官学校に通うヴァン・アシリアイノたち3人の少年少女らを中心に、『機動戦士Zガンダム』 本編ともA.O.Z前作 「ティターンズの旗のもとに」 とも違ったストーリーが展開する。 -
Unknown 7 アザレアの屠殺者
【書籍説明】 記憶をなくしたゴーストが繰り広げるファンタジックなミステリーの第7巻。 ケイトやグレーテルと共にアンデールに戻ってきたアダムは、ついにゴーストになった真相や自身の生い立ちを知ることに! また、未だ姿を現さないスカル・ジェントルの真の野望が明らかになる。 【著者紹介】 銀河忍(ギンガシノブ) 児童書作家。子どもの頃からファンタジーが大好きで、少年少女に向けた物語を中心に小説やその小説にちなんだ挿絵を描いている。 「大人も子供も楽しめる作品を広めていきたい」という想いから、主にファンタジーを手がける児童書作家として活動中。 -
Unknown 5 ヴィクター・オルブライトの怪物
【書籍説明】 記憶をなくしたゴーストが繰り広げるファンタジックなミステリーの第5巻。 山岳地帯周辺で起こっている事件解決のため、アンノウンに加わったケイトとともにつむじ風の里に向かう一行。そこで起こる切なさと哀しみが入り混じる出来事とは?そして大教会やその傘下であるエクソシストの実態も徐々に明らかになっていく。 【著者紹介】 銀河忍(ギンガシノブ) 児童書作家。子どもの頃からファンタジーが大好きで、少年少女に向けた物語を中心に小説やその小説にちなんだ挿絵を描いている。「大人も子供も楽しめる作品を広めていきたい」という想いから、主にファンタジーを手がける児童書作家として活動中。 -
VIMANA 特別編6
こちらは既にkindleから出版している『VIMANA』シリーズの15巻から16巻までを一冊にまとめ、少しお求めやすくしたものになっています。 健一は、瀕死の重症を負ってしまった小百合を救うべく、襲い来る敵を次々と撃破してく。そして残るはひとりの敵を片付ければいいだけとなった。だが、しかし、その残り最後の敵は、強細胞戦士とは思えない洗練された剣技を持つ男だった。健一は奮戦するも徐々に追い詰められていく。そして遂に、強細胞戦士のレイザー・セイバーが健一の身体を捉えようとしていた―――。 一方その頃、ミフィアは小百合たちを救うべく、ミルージャ案内のもと火星教団施設内へと忍び込んでいた。やがてミフィアは小百合たちの居場所を特定することに成功するも、火星教徒に補足されてしまう。火星教徒は不審人物であるミフィアを排除するべく、多数の追っ手を差し向けてきた。果たして、ミフィアは敵を退け、無事小百合たちを救うことはできるのか!? 他方その頃、エルーナは自分に全ての罪を着せてしまおうとするオプトラスの企みに追い詰められていた。軍法会議への出頭命令が2度に渡り届き、次は帝国警察が逮捕に向かうと脅されてしまう。軍部も暗に皇太子リフグート失踪事件にはエルーナが関わっているとの情報を流していた。このままでは処刑されるしかないと判断したエルーナは、父エルシスと共にある計画を実行に移す決意を固める。果たして、そのある計画とは!? -
上地王植琉の私訳古典シリーズ15 英雄小説〈東洋武侠団〉
ロシア帝国に囚われた〈老英雄〉を救うため、獅子を引き連れて世界中を冒険し、ついにシベリアの荒野に乗り込んだ〈蛮勇侠客〉こと段原剣東次。モスクワやウラジオストクなど、帝国の要所を所かまわず襲撃し、ついに幽囚先である〈青面怪塔〉の居場所を突き止める。その一方、ロシア帝国への大復讐を誓う〈武侠団体〉の一団は、密かに黒海周辺での作戦を開始する……。 果たして、段原剣東次は無事に〈老英雄〉を救い出すことはできるのか? 明治・大正期の少年たちを虜にし、東宝特撮映画『海底軍艦』の原案となった、伝説の冒険小説のシリーズ最終巻が現代語訳&注釈付きで登場! 日本武侠男児たちの物語は、ついに大団円を迎える……。 私訳古典シリーズ第十五弾 上巻 -
時空警察 特別編2
こらちは既にkindleから出版している『時空警察』の三~四巻までを一冊にまとめ、少しお求めやすくしたものになっています。平安時代での任務を終え、現代日本へと帰還した亮とミカエラと孝之の三人は、そこで確かにそうであったはずの事実がいつの間にかそうではなくなっているという、不可解な事象がたくさん発生しているということを知ることになる。たとえばかつて太平洋の下にぽつとん孤立するように存在していたはずのオーストラリア大陸の位置が、いつの間にかインドネシアから見てすぐ下の位置に存在することになっていたりするのだ。そして何故このような事態が起こっているのかその原因を探るため、亮とミカエラと孝之の三人は四次元時空移動機に乗り、遠方の時空領域へ向かって移動を開始する。だが、亮たち三人の乗る四次元時空移動機が目的の時空領域に到着しかけたまさにそのとき、突然正体不明の飛行物体から攻撃を受け、亮たち三人の乗る四次元時空移動機は未知のパラレルワールドに不時着してしまうことになる。そこには牛鬼の元となったと思われる凶暴な生物が多数生息していて───果たして、亮とミカエラと孝之の運命は!? そして何故大陸の位置が突然変わってしまうというような不可解な事態は起こっているのか!? -
上地王植琉の私訳古典シリーズ14 英雄小説〈新日本島〉
シベリアの果てしない大地の異境の地に、ロシア帝国の政治犯を収容する難攻不落の牢獄〈青面塔〉が秘密裏にそびえている……。日露戦争の勃発から数か月後、その中に収容されていた〈老英雄〉のもとに、コサック兵に囚われた桃井男爵が連行されてくる。そこで桃井男爵が語ったのは、十数年前に行方不明となっていた帝国軍艦〈うねび〉や、『第二の日本』を打ち立てるために暗躍する秘密結社〈東洋団結〉にまつわる、信じられない物語だった……。 明治・大正期の少年たちを虜にし、東宝特撮映画『海底軍艦』の原案となった、伝説の冒険小説のシリーズ第五弾が現代語訳&注釈付きで登場! 日本武侠男児たちの物語は、ついにクライマックスへ……。 私訳古典シリーズ第十四弾 -
ムーンライズ
SF大賞受賞作家が書き下ろす宿命と反逆の大長編! 文庫書き下ろし全3巻同時発売! オリジナルSFアニメーション、Netflixシリーズ「ムーンライズ」の原案小説。 【あらすじ】 全情報をAIが一元管理する時代。地球と月を繋ぐ軌道シャフトが倒壊した。資源エネルギーを巡る両者の戦火が激化する中、二人の青年は過去と未来へ想いを馳せる。過酷な月に生まれ、月革命軍の一員として独立を目指すフィル。亡き父の名をかたる月指導者との対面へ旅立つジャック。二人のルーツに秘められた、世界の謎を解く戦いが始まる! 壮大なスケールで描かれる宿命と反逆の大長編。【文庫書き下ろし/全3冊】 オリジナルSFアニメーション Netflixシリーズ「ムーンライズ」世界独占配信中! 監督・シリーズ構成:肥塚正史 作品原案:冲方丁 キャラクター原案:荒川弘 キャラクターデザイン:山田歩 アニメ制作:WIT STUDIO 著者について 冲方 丁(うぶかた・とう) 1977年岐阜県生まれ。1996年『黒い季節』で第1回角川スニーカー大賞金賞を受賞しデビュー。2003年『マルドゥック・スクランブル』で第24回日本SF大賞、2010年『天地明察』で第31回吉川英治文学新人賞、第7回本屋大賞、第4回舟橋聖一文学賞、第7回北東文学賞、2012年『光圀伝』で第3回山田風太郎賞を受賞。主な著書に『十二人の死にたい子どもたち』『戦の国』『剣樹抄』『アクティベイター』『骨灰』『SGU 警視庁特別銃装班』などがある。 -
時空警察 特別編
こちらの小説は既にkindleから出版している『時空警察』の1巻から2巻までを一冊にまとめ、少しお求めやすくしたものになっています。それはいつも通りの朝だった。高橋亮が駅のプラットホームで電車を持っていると、すぐ隣に立っていた女性がバランスを崩し、線路内に転落してしまいにそうになる。反射的に、女性を救おうとして手を伸ばした亮だったが、しかし、結果的に女性を救うことはできず、ばかりか、自分自身も電車に轢かれて死んでしまうことになった───そのはずだった。ところが、実際には気が付くと、亮は全ての物体が動きを停止した空間のなかにいた。そして亮の目の前には、未来的なアーマーに身を包んだ、金髪碧眼の美女がひとり立っていた。 彼女は自分の名前をミカエラと名乗り、自分は時空警察官───時間の流れを正しい形に保つことを目的とした機関に所属していると話す。そして彼女の依頼を受けて時空警察官となった亮は、ミカエラと共に平安時代の日本へタイムマシンで向かうことになる。亮たちが平安時代の日本へ派遣されることになったのは、その時代に本来存在しないはずの鬼が出現したからであった。果たして、何故存在しないはずの鬼が存在するのか!? それにはある組織の関与があった。その組織の正体と目的は何なのか!? -
守り人シリーズ電子版
舞台となるのは、異界と人の世界が交錯する世界 ── 。 腕ききの女用心棒・バルサはある日、川におちた新ヨゴ皇国の第二皇子・チャグムを助ける。チャグムは、その身に得体の知れない“おそろしいモノ”を宿したため、「威信に傷がつく」ことをおそれる父、帝によって暗殺されそうになっていたのだ。 チャグムの母・二ノ妃から、チャグムを守るよう依頼を受けたバルサは、幼ななじみの薬草師・タンダの元へ身を寄せる。そして、バルサとチャグムは、タンダとその師である呪術師のトロガイから驚くべきことを告げられるのだった ── チャグムに宿ったのは、異界の水の精霊の「卵」であること、孵化まで守らないと大干ばつがおこること、そして、異界の魔物がその「卵」をねらってやってくること ── 。 帝のはなつ追っ手、さらに人の世の力をこえた危険から、バルサはチャグムを守り抜けるのか? バルサとチャグムの出会いから始まる、「守り人」シリーズの第1作。 -
小松左京短編集 大森望セレクション
身の毛のよだつ怪談から、大笑いのコメディ、ひねりの効いたアイデア・ストーリー、じんわり沁みる普通小説、実話テイストの落語小説などなど……。 傑作が多すぎて、どれから読んでいいのか分からない……。そんな読者のために、大森望が腕によりをかけて厳選した、小松左京の多種多様な側面を一望できるショーケース! ページ数を気にせずに、本当におもしろい和ものとホラー系を中心に据えた、大森望ならではのセレクション。小松左京の「SFの巨匠」という顔しか知らない読者は、きっと新鮮な驚きを味わえるはず! 【序文】大森望 【特典】生頼範義によるカバーと、迫力のメガイラスト口絵、小松左京本人による、貴重な手描きイラスト図版を収録。 【収録作品】 「夜が明けたら」 「日本売ります」 「模型の時代」 「終りなき負債」 「牛の首」 「兇暴な口」 「骨」 「旅する女」 「流れる女」 「明烏」 「くだんのはは」 「召集令状」 「一生に一度の月」 「天神山縁糸苧環」 「氷の下の暗い顔」 姉妹編『小松左京短編集 東浩紀セレクション』も同時発売! -
小松左京短編集 東浩紀セレクション
小学生のころ初めて小松左京に出会い、夢中でつぎからつぎへと読んできた哲学者・東浩紀が「小松SFのような小説は、じつは小松左京しか書いていない。そういう意味では、あのころの興奮はもうずっと味わえていません」と語る、あのころの感動と驚きを詰め込んだワン・アンド・オンリーな短編集。 「進歩と科学技術」への違和感、焼け跡を原風景とした戦争体験、そして上方落語をはじめ伝統芸能への深い造詣――。 複雑で多面的なテーマを変幻自在の文体で読ませる、「地には平和を」から「ゴルディアスの結び目」まで、4番バッターばかりを集めたような贅沢なセレクション! 紙版角川文庫に換算すると700ページ以上にも及ぶ、長大な15編を1冊にまとめた、電子書籍ならではの必携の1冊! 【序文】東浩紀 【特典】生頼範義による迫力のメガイラスト口絵、小松左京本人による、貴重な手描きイラスト図版を収録。 【収録作品】 「地には平和を」 「御先祖様万歳」 「物体O」 「アダムの裔」 「神への長い道」 「人類裁判」 「戦争はなかった」 「静寂の通路」 「東海の島」 「お召し」 「結晶星団」 「お糸」 「ゴルディアスの結び目」 「大坂夢の陣」 「華やかな兵器」 姉妹編『小松左京短編集 大森望セレクション』も同時発売! -
帝都鳴動
20XX年、原子炉爆発に巻き込まれた自衛軍特殊部隊は時空を超え大正12年3月――関東大震災の半年前へタイムスリップする。事態を把握した隊員たちは元首相・高橋是清への直談判を突破口に政府首脳の信頼を獲得。震災の被害を軽減すべく、ラジオの普及、ブルドーザー開発の繰り上げ、家屋の耐震補強、警察・消防との図上演習等、技術面から法整備まで様々な対策に着手した。だが、極秘裏に進めていた活動を米政府が察知、調査のためハルゼー海軍中佐が来日する。さらに〈二銭銅貨〉を名乗る存在から「未来人の技術を解放せよ」との脅迫状が……。21世紀の知識と100年前のテクノロジーで大災害に立ち向かう男たちの闘いが始まる!! -
黒十字サナトリウム
……甘美な幸福とはこのことだったのか。 肉体と精神とを仲立ちしている知覚がちぎれて、放たれていく刹那の残像と余韻――その先にある淵のふかみだ。 黒十字サナトリウムの患者は、誰しも自分を吸血鬼だと思いこんでいる。 「救いの神がいるのか私は知らない。私は天国に居ないのだから。地獄にも落ちていないから、裁きの神がいるのかもわからない。でも神の法からは逃れられない。私が吸血鬼として甦っているのだから」 春の夜明けにむかって説き明かされていく療養所の秘密とは――。 第9回日本SF新人賞受賞作、絶版となっていたゴシック幻想奇譚が今よみがえる。 -
ヴァーティゴ
2030年――極端に治安が悪化した東京。警視庁組織犯罪対策第五課に所属する刑事の夏目静香と新人刑事の羽柴澪緒は、銃器・麻薬密売事件の捜査中、凄惨な殺人現場に遭遇してしまう。ファイトクラブに出入りしている犯人の情報を掴んだ2人は、なりゆきで『レズカップル』として潜入することになったが…。電装をその身に纏った美女刑事コンビが、魔窟と化した東京を華麗に駆ける!! 【おことわり】電子書籍版には、紙版に収録されている口絵・挿絵は収録されていません。イラストは表紙のみの収録となります。ご了承ください。 -
ルナ・シューター
2025年、突如月面上に現れ、人類への攻撃を開始した地球外文明のヒューマノイド・ラミア。月を奪還せんと地球から派遣された月面軍の中には、ラミアに婚約者を殺された日本人・仁乃涼がいた! ラミアとはいったい何者なのか? その目的は何なのか? 謎が明らかになるとき、人類は驚くべき真実に遭遇する…。 -
射手座の香る夏
タイムトラベル技術を応用することで、「自分が生まれてこなかった世界」を選ぶ〈巻き戻し〉の権利が認められた日本。30年前の夏、輝かしい未来が約束されていたはずの兄を〈巻き戻し〉で失った「ぼく」は、消失の謎に導かれるように再び故郷の島を訪れる──緻密な構成と読了後に押しよせる余韻から、「忘れられない一作」と注目を集めた「十五までは神のうち」をはじめ、第12回創元SF短編賞受賞作を含む全4編を収録。青春のきらめきと痛みのすべてを、“夏”を舞台とする物語群に閉じ込めた、珠玉のデビュー短編集が文庫化。/【目次】「射手座の香る夏」意識転送を濫用し、若者たちは危険な〈動物乗り〉に興じる/「十五までは神のうち」完璧だったはずの兄はなぜ、自らの出生を〈巻き戻し〉たか?/「さよなら、スチールヘッド」VR世界での永遠の夏×ゾンビに覆われたアメリカ大陸/「影たちのいたところ」9つの影をつれて彼は現れ、少女の憂鬱な夏休みを変えた/解説=飛浩隆 -
カムパネルラ
16歳のぼくを置いて母は逝った。宮沢賢治研究に生涯を捧げた母は、とりわけ『銀河鉄道の夜』を熱心に読み込み、否定されている第四次改稿版の存在を主張していた。遺言に従って花巻へ散骨に訪れたぼくは、土砂降りのなか気がつくと、昭和8年9月21日に転移していた。賢治が亡くなる2日前だ。いまなら賢治の死を阻止できるかもしれない――その一念でたどり着いた賢治の家でぼくを迎えたのは、早逝したはずの妹トシと、彼女の娘「さそり」だった。永遠に改稿され続ける小説、花巻を闊歩する賢治作品の登場人物たち。『銀河鉄道の夜』をモチーフに時間と物語の枠を超える傑作長編。/解説=牧眞司 -
うどん キツネつきの
パチンコ店の屋上で拾った奇妙な犬を飼育する三姉妹の人生を繊細かつユーモラスに描いて第1回創元SF短編賞佳作となった表題作をはじめ、郊外のぼろアパートで暮らす多言語の住人たちの可笑しな日々「シキ零レイ零 ミドリ荘」、15人姉妹の家が建つ孤島をある日見舞った異常事態「母のいる島」、謎めいた子供たちの日記で幕を開ける不可思議な冒険「おやすみラジオ」、ねぶたの街・青森を舞台に時を超えて紡がれる美麗な幻想譚「巨きなものの還る場所」の全5編を収録。新時代の感性が描く、シュールで愛しい物語。第36回日本SF大賞候補作。/解説=大野万紀 -
鳥はいまどこを飛ぶか
この小説は、最初の二節と最終の二節以外のaからlの配列を任意に変更して読んで下さって結構です――各章の間を自由に飛翔する鳥を異なる角度から追うことによって無数の物語展開を体験できる、実験精神に満ちた表題作の他、三島由紀夫・安部公房らに高く評価された異色作「X電車で行こう」、夜行列車で殺人を目撃した男の奇妙な一晩を描く「赤い貨物列車」、生きた首を拾った男が辿る数奇な運命「首狩り」など全10篇を収録。「季刊NW-SF」創刊、サンリオSF文庫創刊に際し先鋭的なSFや前衛文学の紹介に尽力、創作・評論両面で輝かしい軌跡を残す巨人による幻の傑作が甦る。/解説=高橋良平 -
皆勤の徒【創元SF文庫版】
高さ100メートルの巨大な鉄柱が支える小さな甲板の上に、“会社”は建っていた。語り手の従業者はそこで日々、異様な有機生命体を素材に商品を手作りする。雇用主である社長は“人間”と呼ばれる不定形の大型生物だ。甲板上とそれを取り巻く泥土の海だけが語り手の世界であり、そして日々の勤めは平穏ではない――第2回創元SF短編賞受賞の表題作にはじまる全4編。奇怪な造語に彩られた、誰も見たことのない異形の未来が読者の前に立ち現れる。デビュー作ながら第34回日本SF大賞を受賞した、現代SFの到達点にして世界水準の傑作!創元SF文庫収録に際し、著者によるイラストを5点追加。/本文イラスト=酉島伝法、解説=大森望(本電子書籍は、『皆勤の徒』(創元SF文庫 2015年7月初版発行)を電子書籍化したものです。) -
スワロウテイル/幼形成熟の終わり
関東湾人工島の自治区に男女別で隔離されている人間たちは、人工妖精(フィギュア)と共に暮らしていた。その一体の揚羽(あげは)は、亡くなった後輩が葬式で“動く死体”(リビング・デッド)になってしまった事件の謎を追う。一方、自警団(イエロー)の曽田陽平は人工妖精の“顔剥ぎ”(フェイス・オフ)事件の痕跡を捜査していた。どちらも当初は単発的な事件だと思われたが、突如自治区を襲ったテロをきっかけに、これらの異変が自治区の深い闇のほんの一端であることを二人は思い知る……。人間に仕える人工妖精の愛と苦悩を描くアンドロイド成長SF第二弾! -
鯨の王
圧倒的リアリティで描かれる深海の激闘! メルヴィル『白鯨』へのオマージュ的SF海洋冒険小説 マリアナ諸島海域の深海で米海軍の攻撃型原潜が襲われた。 原潜自体に傷はないのに、中の乗組員が半数以上死亡。 米海軍は海底基地に調査員を派遣する。 日本では、アル中の鯨類学者・須藤は未知の巨大クジラの骨を発見するが、採集した骨は何者かによって盗まれ、採集場所の深海は荒らされてしまう。 失意の須藤に、米バイオ企業からグアムでの研究援助の手が差し伸べられた。 グアムに飛んだ須藤は、深海調査船のパイロット・秋道炎香と性格的に反発しあいながらも力をあわせ、クジラを追う。 米海軍は事件には未知のクジラがかかわっていることを突き止め、そのクジラの能力を研究するために、米兵器メーカーが中心となってヨーロッパ、カナダの石油会社、鉄鋼メーカーなどと組んで建設した西マリアナ海領の海底熱床探査基地で調査を始める。 さらには、クジラから取れる高価な龍涎香を狙う中東のテロ組織が須藤たちに近づく。 欲にまみれ、思惑が入り乱れる人間たちに、クジラの群れが反撃に出た。 深海の巨大生物ダイマッコウ対人間のかつてない死闘が繰り広げられる! 解説・加藤秀弘
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