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西暦2083年。人工神経制御言語・ITPの開発者サマンサは、ITPテキストで記述される仮想人格《wanna be》に小説の執筆をさせることによって、使用者が創造性を兼ね備えるという証明を試みていた。そんな矢先、サマンサの余命が半年であることが判明。彼女は残された日々を、ITP商品化の障壁である“感覚の平板化”の解決に捧げようとする。いっぽう《wanna be》は徐々に、彼女のための物語を語りはじめるが……。
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Posted by ブクログ
文章中に出てくる表現が詩的というか、比喩表現がいっぱいあって、あんまり目にしないものだけど、どれも素敵だなと思える。 人間って、なにか他の生物とは違うものを感じてしまうけど、この本を読めばそんなに大したもんじゃないってサマンサ同様思えてくる。
初敏司。ネットにて面白そうだったので、購入。第30回日本SF大賞候補。人間とは何か。死。テーマが深遠過ぎて…作者ホント凄いなぁ。《wanna be》のサマンサへの想い——。最後は辛かった。作中“何故、物語を読むのか?”という考察がなされているが、これからじっくりと考えたい。 最後に、何より自分の健康...続きを読むが一番大事なんだと改めて感じた。素晴らしい作品でした^^ 星五つ。
長い割にストーリーはあまり動かず、単調と言えば単調だが、ただ「死」に向かう一人の女性の心境の揺れ、葛藤がこれでもかと書き殴られている。何となくお洒落な小説のタイトルは、読んでる途中で得心がいき、読み終わると悲しくて胸詰まる。また本筋とそこまで関わりはないが、「小説は読み手に言葉を与えるものではなくて...続きを読む、読み手から言葉を奪うものだ」という表現が途中にあり、これについてはもう一回改めて考えてみたい。
医療分野において発展途上であった未来SF?小説。何度も時が経っても、誰にでも死はやってくるという、逃れられない生命の終着点を一人の女性サマンサ・ウォーカーの病気発覚から死ぬ間際までを描いている。じわじわと彼女の体が灰になっていく描写は読んでいて、妙に臨場感があった。 生きることへの思いを描いた作品が...続きを読む多い中、死を描いた作品としては考えさせる作品としてとても面白かったなと思う。
宗教を否定し、科学の力を持って「生」「死」に抗う主人公・サマンサの人生を、死に至るまで克明に綴った小説。SFというカテゴライズじゃ収まらない気がします。あちこちに鏤められた言葉を拾い始めると、読み手も哲学的にならずには居られません。 「地には豊穣」を読んで興味を持った作家さんです。 情景描写も心理描...続きを読む写も緻密でくどい程にキッチリ描き切る筆力が如何無く発揮されていました。正直、此処まで書かなければ半分の頁数で済むんじゃないかと思う程。その緻密さあってこその、最後の一文の重さ。 読んでいる間はまさに「言葉を奪われ」ている状態でした。 スタンディングオベーション。
死に向かう人の意識をここまで描写した作品を読んだのは初めて。 著者は一回死んだ経験を持っているのかと思ってしまった。 誰でも平等に訪れるただ一つのもの。その事について、真剣に考える時間をくれたこの作品に感謝。
AIが実用化されてきたので、自分の声を残して生きているフリができるとラジオパーソナリティが言っていた。 本作でSFの世界足らしめているITP(Image Transfer Protocol)も、脳内の神経の動きをそのまま伝えることができるというもので、知識や感情が可視化され、伝達可能になるというも...続きを読むの。 その開発者が死に直面して、人間とは何かを考え、ITPで出来ることできない事を考える。 難解だったが、現在だからこそ考えさせられる話だった。
SF作品としては派手で分かりやすい展開がなく、地味である。 でもこの物語から目が離せない。 テクノロジーの進歩と決して逃れられない一人の人間の「死」。それを見つめるように物語は進んでいく。死に向かう者の肉体や精神が苛まれていく様は悲しく、息が詰まりそうだがどうしてかこの物語からはそんな風に見えない。...続きを読む文体のなせる技だろうか。 仮想人格である《wanna be》との絆には切なさがあるし、静かな物語なのに迸る感情がある。
死と向き合い、人間が尊厳を凌辱され続け 最期に全てを失ってしまう物語 サマンサ程何かを成してはいないが境遇として重ねてしまう人は現代社会には多いんじゃないだろうか
死の物語です。 死に直面し、呪い、足掻き、目を逸らし、誤魔化し、悪罵を撒き散らし、孤立して、苦しむ。 そして力尽き尊厳を奪われ動物のように死ぬ。 そんな物語を単行本1冊費やして描いたSF小説。 強力なAIや脳の編集技術の登場で個性や人格から聖性が奪われ相対化されゆく未来が舞台。 テクノロジーの発達を...続きを読む配置することで可能になった人の死の意味への純化した問いかけを徹底的に突き詰め、残酷なほどに端的に、結論を差し出し作者は言う。 これは「あなたのための物語」だよ、と。 私の、そして君にも、いつか必ず訪れる最期の物語。 心の弱ってる人は読んだらダメな物語。
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長谷敏司
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