無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで200万冊以上配信中!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
あっ、そうか、そうだったわ。
どなたかの高橋克彦の本の感想を読んで、強く思い当たり、思わず声を上げてしまいました。
まったく、今までの私は、看板に偽りありだったと気づきました。そうですね、好きな作家として挙げている本をほとんど出していませんでした。
反省しています。そして、これは、言い訳になりますが、私が好きと言って名指しで挙げている人たちについては、単に何となく好きなのではなく、ましてや、まったりと好きなのでもなく、あるいは、ほのぼのと好きなのでもなく、それはそれは熱狂的に好きなのであって、徹底的にとことん読み尽して精通しているということで(好きで好きで、そうせざるを得ませ~ん)、そして作者に関する評論も、客観的な評価も射程距離に入れているということなので、ですから、今更そういうものを書くということは恥ずかしいし安易に過ぎるという自戒を込めた決意から、ここでは、それ以外の新しい人物・本・分野に挑もうとしていたのでした。
まあ、そういう割には懐古譚とか再読なんかの話題もけっこう書きましたけれど。
本当に知っている者が発言しないでどうするんだ、という認識は、一昨年に読んだ雑誌『世界』の澤地久枝と佐高信の対談「世代を超えて語り継ぎたい戦争文学」で教わったことでしたね。
ということで、これからもっとガンガン好きな作家について書いていくつもりです。
それじゃあ、やっぱり、きっかけは高橋克彦でいきましょうか。
ほとんど同時期に、『写楽殺人事件』を初めとする浮世絵ものと、『緋い記憶』を筆頭とするホラーもの、そして『舫鬼九郎』に続く時代もの、それに本書から広がるSF伝奇もの、あるいは私自身も浮世絵そのものが好きなこともあって『江戸のニューメディア』などの研究・紹介本も含めて、本当にまったく同じ時期に異なる5つの性質のものを一気に読むことになりました。
その中でも、私を虜にしたのは、本書・総門谷シリーズです。
なんと、かつて夢中になった国枝史郎の『神州纐纈城』や、半村良の『石の血脈』『妖星伝』『産霊山秘録』などの記憶が鮮明に蘇ってきて、またしても私を血沸き肉躍る世界に誘惑してくれたのです。
この分野は、好き嫌いが明確に分かれるところですが、何を通俗的な荒唐無稽な絵空事を嬉々として興奮して読んでいるのか気が知れないと、かつての中学生の時も、この時の高校生の際にも、ドストエフスキーとかソレルスの横に携えた本を発見されて馬鹿にされた覚えがありますが、ほっといてよ、好きは好き、私にとっては両者は等価、なんの区別する謂われがあるものですかと、その頃、鼻息荒かったものです。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。