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盤石の執権政治を確立し、幕府の結束を固めた北条時頼。だが、巨大騎馬国家・蒙古の王クビライが、海を越えこの国を狙う。かつてない戦が始まろうとしていた。天変地異続く巷では、法華経を説く日蓮が民の熱狂を呼ぶ。父の志を受け、真に国をまとめるものとなれ。少年・時宗は若き棟梁として歩み出す。武家政治を築いた父子を描き、「国を守るとは」を問う巨編、全4巻の合本版。
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時宗
元寇から日本を守ったのは台風みたいな認識だったが北条時頼、時宗と二代に渡って何年も前から巧妙な作戦を立てていた。 北条と言えば権力争いしかしてないみたいなイメージだったが、、、長兄の時輔が実際はこんなにすばらしい性質の方だったかは さておき、いい味出しています。北方謙三さんがチンギス紀の次に元寇の話...続きを読むらしくたのしみだ。
#アツい #感動する #憧れる
日本を守ったのは20代の若者だ
【巻の壱】まだ時宗は最後の最後で産まれたばかりの第一巻。主に北条時頼が5代執権に就任した前後の権力闘争を描く。やたらと兄弟や親戚が多いから、誰と誰が味方で敵なのか把握が実に難しい。北条家内部でのお家騒動に始まり、将軍家との対立や最大豪族三浦氏との対立、源氏の復権を狙う足利氏との対立など、様々な思惑が...続きを読む絡み合う中で、冷静に対処していく時頼が頼もしい。また、『徒然草』の中で障子の張り替えの話に登場する時頼の母松下禅尼の賢母ぶりが、ここでもいかんなく発揮されていて、兼好法師が称賛する理由も頷ける。 【巻の弐】北条時頼の生き様が格好いい。北条家得宗としての帝王学、私利私欲のない奉仕精神、日本国の行く末を憂慮する先見性とスケールの大きさ。執権職を退いて、出家してからも益々政治的手腕に磨きがかかる。全国行脚の旅の場面で、学校で習った『鉢木』らしき話が出てくるが、佐野源左衛門という名前も鉢木も出てこなかったのが残念。この頃、日蓮も登場し、外敵の襲来を警告。蒙古ではクビライがハーンとなり、いよいよ宋の攻略が始まる。日本に危機が迫る中、37歳という若さでの時頼の逝去が無念。でも、死に際もお見事! 【巻の参】驚くべきは時宗が執権に就任したのは18歳の時だという。イメージ的にもっとオッサンかと思っていたのだけど…。その歳にして北条一族をまとめ、将軍家や朝廷からの圧力にも屈せず、きたるべき蒙古襲来に備えて着々と準備を進めているあたり、とても18歳の成せるわざではない。日蓮上人の有名な処刑未遂シーンも出てくるが、通説とはちょっと違う解釈で描かれている点が興味深い。いよいよ次の巻では元が攻めてくる。時宗が亡き父時頼から授けられた乾坤一擲の秘策とは? 【巻の四】シリーズ最終巻にして最高傑作と言える一冊。一冊まるまる元寇の戦いが描かれるが、九州の局地的な話に留まらず、高麗や元の本拠地の大都までスケールは広がっていく。マルコ・ポーロまで出てくるとは驚きだ。高橋氏の真骨頂と言える作戦の緻密さや戦の駆け引きの描写はこの本でもいかんなく発揮されていて、敵が攻めてくるのが待ち遠しく感じられるほど。死を恐れぬ武者たちの激闘に胸が熱くなる。そして24歳と31歳という若さで二度も蒙古を防ぎ、34歳にして早逝した執権時宗と彼を支えてきた熱い男たちのさわやかな生き様に感動を覚える。
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時宗 全4冊合本版
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高橋克彦
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