春暮康一の作品一覧
「春暮康一」の「一億年のテレスコープ」「オーラリメイカー」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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小説・文芸
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Posted by ブクログ
2024年をハードSFで締めたので、2025年もと思っていましたが、年明けにずれ込んでしまいました
なかなかうまくいかないものです
というわけで日本にもこんなにワクワクさせるハードSFの担い手がいたんだと嬉しくなってしまった春暮康一さんの中編集が2026年の一冊目となりました
サイエンスの基軸となるのは生物学
生物学からアプローチするSFも面白いのよ
表題作の『法治の獣』は、その生物学に法律やイデオロギーの話をミックスさせた上に獬豸という中国の瑞獣まで登場してくるという
ごちゃごちゃしてると思わせて、一本筋の通った展開
そして思ったのは、生物ピラミッドの頂点に君臨する人類ですが、その人類にも天敵が存在するってことでした
もちろん言わずもがな、人類の天敵は人類
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はい、改めまして新年明けましておめでとうございます
今年も特にふわっふわに漂って行きたいと思います
変わらずお付き合い頂ければと思います
またこれまでお付き合いのなかった方たちにも楽しく交流ができれば嬉しいです
そんな丙午!( ゚д゚ )クワッ!!
Posted by ブクログ
・・・これは・・・オラフ・ステープルドン「スターメイカー」???・・・
と思ってしまうぐらいスケール極大な表題作をはじめとして、異星生物を主なテーマとしたハードSFの中編3編を収めた作品集。あのハル・クレメントをもじったペンネームを冠する作者ならではの、直球王道どストライク、本寸法のハードSFです。
如何にも春暮氏らしいのは、異星生物の生態系や思考回路を冷静に丁寧に描き出すことによって、それに対峙する地球人類(ソラリアン)の問いや課題を引き出す、内省的な作風です。一言でいうと「エモい」です。
ただ、氏の前作「法治の獣」と比較すると、こちらの方がより「エモい」ですね。おそらく、設定上は前作よりもはるか未来の話で、水・炭素で構成される生物により結成される<連合>と人工知能を中心とする文明<知能流>との闘いという大きな物語を背景として、地球人類を含む全ての知性が<連合><知能流>どちらに属するか?そもそもどこから「知性」と定義するのか?という、根源的な問いをその世界観に内在するからでしょう。
ハードSF慣れしていないと、冒頭の表題作のあまりのスケール感についていけなくなるかもしれませんが、そんな時は後ろから順に読んでみてください(どこから読んでも支障ない構成になっています)。最後の作品「滅亡に至る病」が、一番エモいかも。「法治の獣」がイマイチしっくりこなかった方にも、全力でオススメします!