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別の宇宙で生きる夏紀と登志夫。二人を繋ぐ巨大な飛行船とは?月と火星開発が進みながらWindows2021が発売されたばかりの夏紀の宇宙。そして登志夫の2021年では光量子コンピュータが異常を示す。
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Posted by ブクログ
すこし不思議。夏というものは不思議なもので幻想などの作品が多くなるものである。「あの夏」の飛行戦、グラーフ・ツェッペリン号がキーとなり、二つの世界が交差する。量子力学的や途中仏教の話もあったりと世界に没入して一気読み。
土浦には子どもの頃に行ったことがある。30年くらい前に筑波に行くことが多かった時には土浦を通って行ったけど、読みながら思い出そうとしていたのは子どもの頃の記憶。この本の主人公の一人、トシオもそんな風に土浦を訪れる。一ヶ所だけ、私の記憶に重なる部分があって驚いたのだけれど、もちろん物語そのものは私に関...続きを読む係なく進んでいく。途中、量子理論のあたりの説明に挫けそうになるし、最後がちょっと急ぎすぎな気もするけれど面白かった。
青春小説でSF。「SFが読みたい! 2024年度版」ベストSF2023国内編第1位の作品。 以前から読みたいと思っていたのだが、なぜか踏ん切り(?)がつかずズルズルと積読状態だった。パラレルワールド物で、しかもガールミーツボーイ物だ。夏紀と登志夫、やはりラストは切ない。 そのうちアニメにな...続きを読むりそうな気がする。
この表紙だけを見て面白そうと思った人を跳ね飛ばしそうな「パラレル」「史実」「茨城SF」 宇宙開発が進んだ2021年、インターネットが実用化されたばかりの夏紀と 量子コンピュータが実現している2021年、宇宙開発は発展途上の登志夫 2人の共通点は子供の頃に飛行船グラーフツェッペリンを見た記憶があること...続きを読む と、この別の世界線に生きる2人の物語 ツェッペリン号は現実に飛んだ船であるし つくば市の小ネタが挟まれとても面白いのだが SFガジェットがしっかりしているのであまり噛んでいない人からすると「?」となるであろうことが残念(でもそういう人も手に取ったということはとても嬉しい) ツェッペリン号が頭上を過ぎるシーンは 自分もそこにいたと錯覚するほど素晴らしい情景描写 この本の表紙がまさに頭に広がる 現代のボーイミーツガールSFはこれ読んでおけばOK (その前はイリヤで) 満足の読後のあとがきがまた大変素晴らしい 読書に花を添えるあとがきとして心打たれた しかも金本奈々水さんへの謝辞があり なるほど、好きそうだと納得した
さらっと読める青春SF……なんだけど、エンタメではない。エンタメの皮被った私小説、純文学寄りだ。後書きまで読むと、より尚更。 二つ別々の世界を生きる女の子と男の子。グラーフ・ツェッペリン号を中心に、茨城は土浦を舞台に繰り広げられるひと夏。ハードSFでも、単なる青春SFともエンタメとも違う、この独特な...続きを読む詠み終えた後の気持ちを、ぼくは大切にしたい。
ベストSF 2023に選ばれ手にとったものの積んだままになっており、ようやく読むことができました。同じ時代を生きているはずなのに、どこか微妙に異なる世界にいる男女2人が互いに干渉しあっていく様子は、どこか「君の名は」に近い雰囲気があり、中盤までは先の展開が気になりすぎてページを捲る手が止まらなかった...続きを読むです。ただ終盤にかけての展開があまりにも唐突で、ラストのオチも受け入れ難いものだったので、作品全体としてみるとちょっと好みではないというのが正直な感想です。世界観だけ見れば好みの青春SF小説ですし、量子論や相対性理論を絡めた展開もとても面白いんですが、全体としてみると、う〜ん……。
まさかの、茨城県土浦SF。 のっけから、知った地名がバンバン出て来てビビったが、著者がここの出身らしい。 表紙の感じから、「君の名は」かよと思ってしまったが、まあ、そんな感じかもしれない。 今、日本のSFってこんな感じなの? 科学の最先端ワンアイデアと、設定がそのまま構成になって作品になるみたい...続きを読むな。 ちょっと甘酸っぱい青春の、なんつか、高校文学部的な。 あとは作者の文章家としての技能と、編集者の腕? 結果として思ったより悪くないと思ったのも事実だが、最悪なのが、おそらく、作品のキモになる幻想的な展開と、量子論の裸の説明。 ここがもっと上手く処理出来ていれば、もっと素直に楽しめたような気がする。 一番気になったのは、「竜ヶ崎」だなあ。 地名としては正確には「龍ケ崎」なので、土浦市民からしてもそんなものかとちょっとショック。
所謂パラレルワールド・ラブストーリー。しかも主人公は十代の少年少女と来れば、アニメっぽい話だなあと思ってしまうのは仕方がない。パラレルワールドの描写は歴史改変された近現代の日本を思わせるもので、この辺は作者さんの得意とするところ。とはいえ如何にも面白そうなネタが途中でぶった切られるようにして終ってし...続きを読むまうのは、もったいない気がする。
女子高生の夏紀と大学生の登志夫(年齢は夏紀と同じ)は異なる宇宙(並行世界)にいる。土浦に到着する飛行船グラーフ・ツェッペリンを介して出会う。この二人は量子の性質である情報のあるなしが同時に存在しているのと同様な存在である。この二人の関係は恋人になるものではなく、恋人でもあり兄弟でもあり本人でもあるよ...続きを読むうな量子的存在だ。だからこそ、ラストに向かう現象は、シュレディンガーの猫のように観測されるまでは状況が確定しないことになる。量子の振る舞いを17歳の男女として表現したところが、あやふやな立場と相まってより揺れる心の不安定さが伝わってくる。さくっと読めて面白かった。
こういった話に趣を感じるのは、やはり人間が過去から現在、未来へ流れていく『時間』の中に意味を見出す生き物だからなのだろうか? 『時間』は、人間の経験のなかでも取り戻したいと切望しても叶わない儚さがあるのに対して(青春)、サイエンス的にそもそも時間とはなんだろうか?存在しているのか?『流れる』ものなの...続きを読むか?という問いかけに真っ向から挑んで、時間の『流れ』を否定しねじ曲げ出会うはずのない線を交わせて物語にする(SF)から、ですかね。 「出会うはずのない出会い」っていい。この現象が起こらなかったらこのルートはありえなかった。日常一つ一つが選択の連続って誰かが言ってたけど、その中でも「選ばなかった方のルート」も気になっちゃうわけで。 時間の法則を破って考えてしまうと、世界も宇宙も何もかもが規模が大きすぎて、やはり制限されてる世界くらいがちょうど住みやすいのかもしれない。あとはやっぱり「辻褄合わせ」が大変な気がする。ひとつを動かしてしまうと途端に崩れるから、崩さないように変えていくのが毎度の時間を戻したりする系の話で苦労してる気がする。 案外ちょうどよくできてるんかな。 という話だと、時間は「流れてる」前提だよな? 物理学も面白そうだなと思ったし、「時間」について昔大学の講義で聞いたのよ!!参考文献を思い出してもっかい勉強したい。
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グラーフ・ツェッペリン あの夏の飛行船
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