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圧倒的リアリティで描かれる深海の激闘!
メルヴィル『白鯨』へのオマージュ的SF海洋冒険小説
マリアナ諸島海域の深海で米海軍の攻撃型原潜が襲われた。
原潜自体に傷はないのに、中の乗組員が半数以上死亡。
米海軍は海底基地に調査員を派遣する。
日本では、アル中の鯨類学者・須藤は未知の巨大クジラの骨を発見するが、採集した骨は何者かによって盗まれ、採集場所の深海は荒らされてしまう。
失意の須藤に、米バイオ企業からグアムでの研究援助の手が差し伸べられた。
グアムに飛んだ須藤は、深海調査船のパイロット・秋道炎香と性格的に反発しあいながらも力をあわせ、クジラを追う。
米海軍は事件には未知のクジラがかかわっていることを突き止め、そのクジラの能力を研究するために、米兵器メーカーが中心となってヨーロッパ、カナダの石油会社、鉄鋼メーカーなどと組んで建設した西マリアナ海領の海底熱床探査基地で調査を始める。
さらには、クジラから取れる高価な龍涎香を狙う中東のテロ組織が須藤たちに近づく。
欲にまみれ、思惑が入り乱れる人間たちに、クジラの群れが反撃に出た。
深海の巨大生物ダイマッコウ対人間のかつてない死闘が繰り広げられる!
解説・加藤秀弘
Posted by ブクログ 2011年02月03日
人間は、どうしても空の向こうの宇宙に興味が行ってしまいがちだけれど、自分たちの足元の大地だったり、また、地球の大部分である海について興味を示すことは少ないと思う。
この本は、そんな海でも、深海にいる未知の生き物について、描いています。
そして、もうひとつのテーマとしては、自然、もしくは生物との共生。...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年01月19日
20100104読み始め
深海を調査中の軍潜水艦。原因不明の見えない攻撃により船員の大半が死傷した。その頃、鯨研究者が通常では考えられない大きさの鯨の骨を深海で発見した。さて、これからどうなるのでしょう。
20100119読み終わり
80mっていったら全力で走って10秒くらいだよ。すごく大きい。脳だ...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年11月07日
体長50メートルを超える鯨の王(ダイマッコウ)を軸に、頑固で偏屈な日本人鯨類学者、民間コンソーシアム海底基地、社会貢献に意欲的な医療メーカー、米海軍研究者、攻撃型原潜、テロリスト等々が入り乱れる深海四千メートル。文字量も情報量も多いが、直球の海洋冒険譚でサクサク読める。イルカとサメの脳組織を組み込ん...続きを読む
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