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首都圏ビッグデータ保安システム特別法が施行され、凶悪犯罪は激減――にもかかわらず、親の借金で臓器を売られる瀬戸際だった人工知能技術者の三ノ瀬。彼は人工知能の心を読み、認識を欺く技術――Adversarial Example――をフリーランス犯罪者の五嶋に見込まれ、自動運転現金輸送車の強奪に参加するが……。人生逆転&一攫千金、ギークなふたりのサイバー・ギャングSF
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Posted by ブクログ
まず誰もが言いたくなるだろうけどこのタイトルよ。どうしてこうなった。ラノベでもこんなヘボいタイトル付けないでしょうよ。1周遅れてカッコいいと思ったの? ハヤカワさんよぉ。そういうとこやぞ。 だいたい完全犯罪でもないしマニュアルでもないし。なんか事情でもあるんですかねぇ。 まぁ中身。 AIによる犯...続きを読む罪抑止とカジノが実現しているという架空の世界をリアリティを持たせて構築し、けっこう高度な機械学習の知識を動員して物語を成立させている点は非常に高評価。小気味のいいやり取りも軽快だぞ。 なにより。某国民的怪盗アニメの初代19話の爆笑名シーンを、50年の時を経てデジタルで仮想的に再現したシーンはまさに爆笑かつ感動もの。意識して作ったのなら感動だし、無意識だとしたらさらに感動。これだけで☆5個の価値はある。思わずネトフリで見返したよ。 本作は第8回ハヤカワSFコンテストの優秀賞受賞作で、あとがきで選者がラストの主人公の行動についていろいろと否定的なこと言ってますけど、そこについては正直あまりピンと来なかったかな。まぁ読む人の99パーは機械学習なんてそんな詳しくないだろうし、それはそれでいいのかもしれないけど。
研究よりの背景があるのかかなり詳細でイメージしやすかった。テンポもよく大きなお金が絡むスリルもありとても面白かった
読みやすいエンタメ
このジャンルは久々なので、のんびりじっくり読み進めた。 日を跨い読んでも人物がキラキラと輝いて、魅力に溢れていた。 物語も読みやすく、頭の中で動き回るキャラクターを想像するのが楽しかった。 応援したい作家さんがまた増えた今日を喜びたい。
スピーディーな展開で一気に読んでしまった。題名以外は最高。選評では、最後の主人公の選択が大賞になれなかった理由に挙げられていたりしたが、これはこれでいいんじゃないのか?と言うか、好みだ。 あと、やはり原題の方が好き。(大事なことだから(ry 原題:『電子の泥舟に金貨を積んで』
ちゃんとSFしていて、ちゃんとエンタメしている。話の構成に無駄がなく、伏線が綺麗に回収される。 そして話を読み終われば、90分の映画を一本見たような満足感を手にしている。 読んでいて気持ちがいい、お手本のような良作エンタメSF小説でした。
第8回ハヤカワSFコンテスト優秀賞受賞作。AIを題材とした犯罪小説。 内気な技術者の主人公と軽薄で行動力のある相棒っていう凸凹バディ感が、漫画『王様たちのヴァイキング』や『トリリオンゲーム』を彷彿とさせる。 相棒が映画好きの設定で映画ネタが多いのも個人的に好み。映画ネタを連発する部分も含めて、全...続きを読む体的に既視感があり斬新さはないものの、素人でも理解できるレベルのAIなどの弱点を突いて悪を欺く展開は痛快で、エンタメ小説として面白かった。
参考文献リストでarXivとかIEEEの論文を引っ張ってくる"小説"は見たことが無い。 なんなんだこれは、うける。 初期伊坂幸太郎作品のようなキャラ立ちとテンポの良さがあってよい。 タイトルは変だけど内容がわかるのだけれど、もうちょっと何とかならんかったかという思いがある。
エンタメ的によくできた内容だったし、AIの技術的なところも専門的で自分にはよく分からなかったけど、はてなのテックブログを読むような未知の技術について語られているワクワク感があった。続編があったら読んでみたい。
SF風味エンタメ。AIを理解したいエンジニア・三ノ瀬と堅気でない映画フリーク・五嶋のバディもの。敵役が上から目線で劣等感を煽るほどに、相手の余裕が失われる瞬間はスカッとする。これが海外ドラマなら、もうちょっと友情が芽生えていただろうね。なんやかやで気に入ったから助けたんだろうし、呆れる五嶋の気持ちも...続きを読むわかるが、私は三ノ瀬の空気を読まない発言や、合理的思考が言動に反映できない性質に面白味を感じた。
キャラクタがわかりやすく会話も軽妙で、ストーリーも痛快。いい読後感でした。ただ、何故か長く感じました。主人公が思いを馳せる、AIが何を考えてるか、をもうちょっとAI側から書き込んでもらったほうが、平坦にならなかったかもしれません。
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竹田人造
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