朝井リョウのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ朝井リョウはなぜ自分の痛いところを確実に突いてくるのだろうか、言語化の鬼だといつも思う。特に解説にあった「当事者性を求めて生きる」という言葉刺さった。
あなたのままでいい、という言葉って残酷だな〜実際に進学したり就職したりするためには「人より特別な経験」が必要とされてるのに!
自分はかなり他者評価重視にんげんであり、他者評価軸を捨てなければと思う時は何度も何度もあったけれど、そしたら自分のエネルギーはどこから発生するんですかね ひとりで自発的にエネルギーを生み出せる人がこの世にどれだけいるんだろう?でも世の中では、そういう人がよくかっこいいスマートだと言われて普通にムカつく
そういう世の中だと -
Posted by ブクログ
ネタバレ久々の星5。6つの短編がつまった作品。特に印象に残ったのは、⑤むしゃくしゃしてやった、と言ってみたかったと⑥何様の2つ。
⑤は正しい自分でいようとしてきた人生に疑問を持ち葛藤する主人公が描かれていた。主人公の性格が、昔の知人と重なってなんとも言えない気持ちになった。また、日常のむしゃくしゃが吹き出し、今までできなかったことが普通にできてしまう、そんな人間の生々しさが表現されていて印象に残った。
そして⑥何様。この話を読んで星5にしようと思った。社会人1年目の主人公が、人事部に配属され、評価されてる立場から人を評価する立場となる。そこに葛藤や疑問がうまれる。(誠実ではないと感じる)物語終盤で先輩 -
Posted by ブクログ
主人公たちと朝井リョウさんと同世代の私に刺さりまくった本。小学校高学年の時SMAPの「世界に一つだけの花」が大流行、「ナンバーワンにならなくていい、オンリーワンでいい」なんて言われて。そんなこと言ったって、親や先生たちのマインドは昭和のままで、学校のテストから学芸会の配役まで、周りより「優れている」という結果を出し続けると親は喜ぶし、私にとって「生きがい」だった。
高校大学になって、親から自立してきても、自分を納得させるためには「何かに打ち込んで、周りより優れた結果を出す自分」を追い続けた。部活動だったり、もちろんほとんどが楽しい思い出だけど、堀北雄介のように「対立」や「比較」の中で心を燃や