朝井リョウのレビュー一覧

  • ままならないから私とあなた

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    思い通りに行かないからこそ分かる、自分の立ち位置と他人との関係性。これまで出来ないことが出来るようになった、分からないことが分かるようになった、そんな成長過程ってとてもワクワクしますよね。
    ままならないことがあるかも知れないけども、誰かと重なり合ったとき、何かの発見や影響、自分自身では引き起こせない感情の揺らぎを生み出すことが出来る存在になっていたいです。
    自分なりの試行錯誤で漸く見つけ出した答えにあるのは、画一的な正しさではなく、その人らしさが溢れる尊さであると思います。

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    2025年08月17日
  • GOAT Summer 2025

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    まず510円でこの量の多さ本当にバグってる!
    紙もこだわってるから紙がオススメです。
    短編でほとんどの作品が読み切りだから時間無い忙しい時も1日1つとか読めるし凄くいい。
    悪の方が好みかなと思って買って大正解。
    「あの子にしか行けない天国」の続きが気になって仕方ないです。めっちゃ面白い世界線でした。

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    2025年08月15日
  • 死にがいを求めて生きているの

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    ネタバレ

    朝井リョウはなぜ自分の痛いところを確実に突いてくるのだろうか、言語化の鬼だといつも思う。特に解説にあった「当事者性を求めて生きる」という言葉刺さった。
    あなたのままでいい、という言葉って残酷だな〜実際に進学したり就職したりするためには「人より特別な経験」が必要とされてるのに!
    自分はかなり他者評価重視にんげんであり、他者評価軸を捨てなければと思う時は何度も何度もあったけれど、そしたら自分のエネルギーはどこから発生するんですかね ひとりで自発的にエネルギーを生み出せる人がこの世にどれだけいるんだろう?でも世の中では、そういう人がよくかっこいいスマートだと言われて普通にムカつく
    そういう世の中だと

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    2025年08月14日
  • 何様(新潮文庫)

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    ネタバレ

    久々の星5。6つの短編がつまった作品。特に印象に残ったのは、⑤むしゃくしゃしてやった、と言ってみたかったと⑥何様の2つ。
    ⑤は正しい自分でいようとしてきた人生に疑問を持ち葛藤する主人公が描かれていた。主人公の性格が、昔の知人と重なってなんとも言えない気持ちになった。また、日常のむしゃくしゃが吹き出し、今までできなかったことが普通にできてしまう、そんな人間の生々しさが表現されていて印象に残った。
    そして⑥何様。この話を読んで星5にしようと思った。社会人1年目の主人公が、人事部に配属され、評価されてる立場から人を評価する立場となる。そこに葛藤や疑問がうまれる。(誠実ではないと感じる)物語終盤で先輩

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    2025年08月13日
  • 少女は卒業しない

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    ネタバレ

    1つ目の短編が最高だった。恋をしている人の目線から見えるものの表現がリアルすぎ。先生への憧れを抱く瞬間あるあるって感じ。小説で自分を投影することってあんまりないけど、この短編はマジで共感できる。先生が先生という枠にはまりきっていない部分が見たくなる感覚が1番よくわかる。溢れる直前の真水みたいな目で見てくれるかもしれないっていうのが凄い想像できる。朝井さんの文章は痒いところに手が届く。

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    2025年08月11日
  • 少女は卒業しない

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    それぞれのさよならがあったからこそ、また、前を向いて歩いていける。そんな優しいオムニバス小説でした。特に、大好きなのは「ふたりの背景」。飾らない日常の中に小さなふたりの世界がある。切ないけど温かい、生きるってこのこと。頑張っているあなたに必ず会いに来る。ビートルズの曲に載せて想いよ届け。

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    2025年08月11日
  • GOAT Summer 2025

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    本当にいくら考えても、「510円なの?本当に?」と思います(笑)

    そして作家さんも有名で豪華な方々ばかりなので、当たり前に面白い。

    次はテーマが「美」とのことで、次もとても楽しみにしています!!!

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    2025年08月09日
  • GOAT Summer 2025

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    前号のテーマ『愛』の誘惑には勝ったのに、今号のテーマは気になりすぎて、つい買ってしまいました…

    気になる作品から読む、ということができない私
    最初から順番に読んだんですけど、面白くって…!
    初めましての作家さんも読めてとても満足
    これで510円…
    信じられない…

    これから愛も読もうと思います

    朝井リョウさんワールド全開で面白かったし、紙のこだわりも素晴らしい
    カツセマサヒコさんも、面白いですね

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    2025年08月09日
  • チア男子!!

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    ネタバレ

    あー楽しかった!
    チアの知識がなくても大丈夫。
    人数が増えるに連れてついていけるかな?と思ったけど問題なし。特にトンの心理描写にかなり揺れた。最終章読みながら泣いてしまった。
    なかなか上手くいかないチームの中で、イチローが翔に訴えたシーンが胸を打った……。
    笑えるところと泣かせるところの緩急がジェットコースター。

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    2025年08月04日
  • 世にも奇妙な君物語

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    全ストーリーもれなく面白かった!
    短いお話なのに、読み応えたっぷりで楽しめます。
    世にも奇妙な物語でドラマにしてほしい…♪

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    2025年08月04日
  • GOAT Summer 2025

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    初めての文芸誌。文芸誌という存在すら知らなかったけれど、初めてがGOATでよかった!
    触れたことのない作家さんが大半で、どんな文章の書き方をするのか楽しみながら読めました。
    順番は逆だけど「愛」を途中でポチり。
    これは買っておかないと!と思いました笑
    次号が楽しみ!

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    2025年08月03日
  • GOAT Summer 2025

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    芦沢央さんの短編、不穏な雰囲気が漂ってた!読後、悪意あるわぁ〜とゾクゾクしました。
    Junaida さんのお手紙、素敵だった!

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    2025年08月02日
  • 武道館

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    アイドルの気持ちとファンの気持ち、どっちにも感情移入しちゃうからこそ苦しくなった。今ステージに立ち続けてくれる、理想のアイドル像を見せ続けてくれるアイドル達に感謝。アイドルってなんなんだろうって考えちゃうけど、私はやっぱりキラキラ歌って踊るアイドルが好きだな。

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    2025年07月28日
  • GOAT Summer 2025

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    今回も最高だった…!前号から気になってた小川哲作品が今回もすごく良かったし、ジュナイダのヤギの手紙は優しさに溢れてて泣きそうだった。

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    2025年07月20日
  • GOAT Summer 2025

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    『愛(あい)』から『悪(あく)』に、後ろの文字が1つ変わるだけでこんなにも豹変するんだ!と思うくらい、真っ黒な表紙に、漆黒の紙に毒々しい特色印刷。しかも、第2号からこのぶっ飛ばし感、最高です!次号もどんな企画が来るのか楽しみです!

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    2025年07月19日
  • GOAT Summer 2025

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    ネタバレ

    何をおいてもこのボリュームと装丁と内容で510円という事実が衝撃すぎる。
    読む前に何度かパラパラとめくってみる、それだけでも楽しい。
    十分に楽しんだらいざ読み始める。悪特集、心が躍るテーマではあるけれど、読み始めたらちゃんと落ち込むものですね。勧善懲悪的な話は、まあなかろうと思っていたけれど、そもそも悪を如何様に定義しますか?それは誰にとってどんな風に悪いんですか?と踏み込む程に個人の触れられたくない部分が見えるようになっていくわけで、まあ気が滅入る。
    つまりいい話ばっかりだったということだ。
    種々多様な悪に触れて一緒に落ち込もう!

    坂崎かおるのサンクトペテルブルクの鍋がすごかった。
    幻想の

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    2025年07月19日
  • どうしても生きてる

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    短編集の中で、「籤」という作品は私のバイブルみたいな作品です。
    「選んだ籤をあたりにするかはずれにするかはあなた次第」というようなキレイなパッケージされた言葉じゃない、人間の嫌な部分とともに紡ぎ出された言葉は、キレイにパッケージされた言葉の何倍も「ハズレクジ」と向き合う勇気をくれます。

    「受け入れる、受け入れないを選べたわけじゃないんだよ、これまでもずっと」

    理不尽、不平等、報われなさ。
    隣の芝生は青く見えるし、どうして私ばっかりと思ってしまうこともあるけれど、それでも。

    「何を引き当てたって、どんな場所に置かれたって、そのたびどうにか根を張り直してここまできた」人たちの背中を全力で押し

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    2025年07月17日
  • 少女は卒業しない

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    朝井先生の作品を読むと自分の偏見や価値観を省みざるをえず、内面を抉られることが多いのですが、本作はそういうことはなくさっぱりとした読後感でした。
    ただ、決して物足りなかったというわけではなく、甘いだけじゃない、苦いだけじゃない、酸っぱいだけじゃない、切ないだけじゃない、「青春」というワードが持つ独特の感覚を存分に味わうことができる満足度の高い作品でした。
    あの頃の感受性を取り戻すことはできないし、あの生きづらい時代に戻りたいわけではないけれど、ふとあの頃の感覚を思い出したくなったときに読み返してみたいと思います。

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    2025年07月16日
  • スター

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    ネタバレ

    ★よかて思うものは自分で選べ
    読み終えた今、この文章に全てが詰まってるように思える。自分もモノづくりで生きてきた人間だからこそ、尚吾と紘の隣の芝生が青く見えてしまう気持ちが痛いほど分かった。
    "誰でも何でもできる"が増えた現代で、誰かと比べてできない・できてるって比べても意味ない。意味ないっていうよりそんなもの比べられないんだろうな。だからそんな時代に頼れるのは自分の感性、心なのだろう。ぶっとい軸を持つことがこれからの時代もっともっと大切になる。
    自分の感性を確かめるために、取り戻すために手元に置いておきたい本だった。

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    2025年07月12日
  • 少女は卒業しない

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    青春模様と心情を書くのが非常に巧み。印象的な表現が多数。それぞれの物語の間で繋がりが見えてくるのも素晴らしいが、わずか数十ページでこれだけ人物を描いて物語を作り出す筆力に感嘆。

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    2025年07月11日