朝井リョウのレビュー一覧

  • スター

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    映像を撮る上での考え方も、卒業後の進路も真逆な2人の主人公をはじめとして、様々な対比が出てくる作品だった。

    私も趣味ではあるが作品を生み出している。作り手として何を大切にしていくのか、時代の流れや変化にどう対応していくのか、反対に何を切り捨てていくのか…を常に考えさせられた。
    私の幼い頃は皆同じ番組を見ていて学校では前日の番組の内容でよく盛り上がったが、今はYouTubeなどの配信サービスも増え、地上波をそもそも見ない人も多い。好きな歌手や有名人を挙げても名前すら相手が知らないことも当たり前になった。どちらも20年前には考えられなかったが、そんな今だからこそ読みたい、深みのある1冊だった。

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    2026年08月08日
  • チア男子!!

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    それぞれの男子大学生の苦悩が散りばめられていて、青春物語。だった。

    はじめての朝井リョウ作品。
    とても読みやすくて、朝井さんの雰囲気が伝わってくる作品。(ラジオはよく聴いていました)

    風景描写が詩のようで、素敵。
    最後の章、二分三十秒の先 が泣きそうになる程ぐっとくる。それぞれの心情が書いてあり、みんな愛おしくなる。ぎゅっと抱きしめてあげたくなる。

    言葉にするのって難しいけど、言葉にしないと伝わらないこともあるよね。

    中学・高校生くらいになった娘に読んでほしいな。

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    2026年08月07日
  • GOAT Summer 2025

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     『GOAT』第2号(特集は「悪」)です。前回の特集「愛」との対比がいいです。前回から引き続きの作家さんや初掲載の作家さんなど今回も盛り沢山で、また1ヶ月かけてチマチマ読み、完読しました。

     「悪」ならではのエンタメ・ミステリー色強め傾向で、様々な視点の「悪」へ真正面から向き合って本領発揮する作家さんの作品に、読み手も吸い込まれます。加えて、様々な視点の「悪」とは言え、最近の社会情勢を反映した「悪」が多い気がしました。

     明確な悪意がないにも関わらず、知らぬうちに「悪」に加担してしまっているケースなど…。これは他人事ではなく、改めて歪な社会構造と我が身の振りを省みざるをえません。日常に潜む「悪」、それも無自覚なだけタチが悪く恐ろしいです。

     いつ当事者になってもおかしくない、いや、もう当事者になっているかもしれない…と、自分や社会を見つめ直させてくれる作品群でした。第1号以上に文芸誌という範疇を超えて、内省と啓蒙の役割を果たしているように感じます。

     装丁もまた新たな企てが見て取れました。巻頭の朝井リョウさんの紙、なんと「NTラシャ漆黒」という名だそう。この究極の黒い紙にシルバーの文字が載っている…。凄いとしか言いようがなく、朝井リョウさんのドヤ顔が目に浮かびます。

     読んでよし、買ってよし、見てよしの三拍子揃いはそのままに、また新たな(著者・作品との)出会いや視野の拡大がありました。加えて、苦手な並行読書にも少しは慣れてきた気がします。「手元にいつも『GOAT』」を継続していきたいと思います。

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    2026年08月07日
  • 星やどりの声

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    ネタバレ

    「正欲」や「イン・ザ・メガチャーチ」で知られる朝井リョウの作品らしくない。温かさのある小説だった。朝井リョウ作品の中で一番好き。

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    2026年08月06日
  • 星やどりの声

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    そこにいない人で結ばれている人たち。

    亡き父に対する6人兄弟それぞれの思いが
    友達や恋人、近所の人から刺激を受け
    交差して交わり合いながら
    新しいく塗り替えられていく。

    さすが朝井リョウさん。
    情景が目に浮かび、心情が伝わる文章。
    読んでいて引き込まれた。
    夏にぴったりの一冊。

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    2026年08月06日
  • 世界地図の下書き

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    児童文学というジャンルと知った上で読んでほしいです。
    出てくるのは全部子供、解説まで読んで納得する物語でした。
    最近の作品も読んでいますが、少し味が違うきがします。

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    2026年08月03日
  • スター

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    誰かの悪いところを指摘するのではなく、自分のしていることのいいことを言えるようにしたい。自分のしたこと、作ったものに対してどんな受け止められ方をするかはわからない。でも、自分だけはそれに対して胸を張れるように生きていこうと思えた。

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    2026年07月31日
  • どうしても生きてる

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    他人は幸せそうに暮らしているのに、自分だけが苦しみながら日々を送っている、そんなふうに感じてしまう時に自身を戒めるために本書を繰り返し読みたい。みんなそれぞれ心の中にはドス黒いものを抱えているという現実を突きつけてくれる作品。決して自分だけがしんどい思いをしているわけではない。みんな苦しみながら悩みながら、なんとか、どうにかして生活をしている。SNSで見るキラキラした生活の裏には、きっと想像を絶する苦悩があるのだろう。六編すべての登場人物を嫌いになることはできないと感じた小説だった。

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    2026年07月28日
  • チア男子!!

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    大好きな作品に出会ってしまった...
    最初はめちゃくちゃ笑えるな!登場人物たち個性強くて楽しいなって読み進めていたんだけど、ハラハラしたり、嬉しくなったり、悲しくなったり、色々な感情にさせられた。そしてカフェで嗚咽が出るほど泣いてしまった。感動で胸が熱くなった。私もここまで熱くなれるもの作りたいとおもったし、仲間はいいなっておもった。読み終わるのが本当に寂しかった。

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    2026年07月17日
  • ままならないから私とあなた

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    オーディブルにて。深く考えさせられる。
    合理化か非合理か、どちらがえらいということはない。そういう考え方を認めるか否かでもない。
    人それぞれ。
    自分自身も含めて、人は色んな考えがあるということを認めるのが1番大事だと思う。

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    2026年07月15日
  • 世界地図の下書き【電子特別版】

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    一気に読みました。誰かのために一生懸命にやり遂げることの素晴らしさに胸が打たれました。ランタンを上げる為に四人の子供達が知恵を出し合っていく姿、次第に周囲の人の心も動かしながら成功させていく。その中で人を変えるのではなく自分が前向きに進むことを学び取っていく。子供だけではなく大人にもそれは言えることだと思いました。せっかく生きるのだから悔いなくですね。

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    2026年07月13日
  • どうしても生きてる

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    決して幸せなことばかりではない世の中を受け入れて、なんとか歩みを進めていく方法を教えてくれる本でした。

    「全部繋げて、リボンにするのだ。そうすれば、辛い時には包帯としても使える。人生を美しく包むのも、たくましく補強するのも、いつしかこの手でつかみ取っていた。だからきっと、大丈夫。これまでみたいに、不安で不安でたまらないまま、大丈夫になるまでどうせまた生きるしかない。」

    はずれくじをひいてしまっても、リボンのようにむすんで神様へのプレゼントにすればいい。月並みな感想だけど、やはり捉え方次第で世界は変えられる。

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    2026年07月12日
  • 世界地図の下書き

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    自分よりも幼い主人公たちが、向き合わなければいけない現実と闘いながら、新たな生き方を見つけていく姿に心打たれました。過去や現在に縛られてしまいがちな私にとって、新たな価値に気づかせてくれて、未来にささやかでも希望が持てるよう、そんな可能性を信じ続けられるようそっと寄り添ってくれるような作品でした。今、この本に出会えてよかったです。
    あと、タイトルが好きです。
    初めて読んだ時のときの感動はもう二度と味わえないかもしれないけど、この本に出会えたように、この本と同じくらい感動する本に、きっとまた出会えるよね。
    と思わせてくれました。ぜひ大切にしていきたい。

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    2026年07月10日
  • どうしても生きてる

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    何かが分かったからといって、事態が大きく動くわけでも、物語のような劇的な結末が待っているわけでもない。そんな現実の重みを、静かに思い知らされる。

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    2026年07月10日
  • ままならないから私とあなた

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    ネタバレ

    表題作、友達同士の価値観の違いを描いた話だったけれど、渡邊くんと雪子の距離感は心にくるものがあった。

    身体が近付く描写が好きだった。性描写のシーンは虚しくて美しかった。渡邊くんと身体が交わっていく、お互いがお互いを愛おしく思っている、でも雪子は頭の中では音楽と向き合っている、そのコントラストが綺麗だった。決して渡邊くんを粗末に扱っているわけではないと感じる。なぜか、渡邊くんに集中していないとは受け取れないあたたかさがあった。

    薫との価値観の違いは節々に描かれていたけれど、渡邊くんとの長い関わりがあるからこそ浮かび上がる違和感を自覚するシーンが苦しかったし、その寂しさが尊かった。

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    2026年07月09日
  • 世にも奇妙な君物語

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    ネタバレ

    これを読んで朝井リョウがなぜ私の心を掴むのかわかった気がした。
    私はぞくぞくする展開が好きなのかもしれない。という気づきと、朝井リョウの扱う題材が人間の内にあるひそかな感情にスポットを当てたものであるということ。

    『立て!金次郎!』は途中までいい話としてのめり込んだ。孝次郎の頑張る姿に共感し、園児にきちんと花を持たせる展開に歓喜した。もうこれでいいよ。この後展開がなくても十分だよ、と思わされつつも、最後に強烈なホラーを突きつけてきた。『13.5文字しか集中して読めな』と同様、わかりやすいホラーはありがたい。
    『脇役バトルロワイヤル』は急に朝井リョウのギャクセンが炸裂した。事象に名前をつけるやつ、私も姉もよくやる。大変面白い。これまでの話に出てきた脇役を寄せ集めて、脇役あるあるを緊張感のある空気間でテンポよく編み出していく。ギャグ漫画を読んでいる気分になった。

    朝井リョウの人間関係を題材にした話が好きだ。適材適所って言葉通り、人には役割があるとか、コミュニケーション能力って一概に言えないよねとか、仕事なんだからと割り切る人と自分らしく働きたい人がいるよねとか、価値観の違いでぶつかり合う人たちを見るのが好きだから、朝井リョウのヒューマンドラマがこんなに刺さるのだ。それにプラスで、朝井リョウのおちゃめさとコミカルさが私の痒い所をちろちろとかいてくれるように心を刺激する。

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    2026年07月08日
  • そして誰もゆとらなくなった

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    三部作と知らずに、この本から読んだんですよ。テンポいいし、言葉のチョイスがとても好み。ただ、本人も書いてるけど、まぁウ〇コの話ばっかり!前半は面白く読んでたんですが、段々この人大丈夫?こんなに生活に支障きたしてるのに病院行かないの?もっとちゃんと調べて治療したらなんとかならないの?…なんて思い始めてしまって。笑いながら心配しちゃった。
    インザメガチャーチで出てくるオーディション番組のオタクは、本人とその身近にもいらっしゃって、あの解像度なんだなぁと思うなど。

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    2026年09月05日
  • もういちど生まれる

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    作者の爆笑エッセイを読み、ラジオを聞いて朝井リョウさん像があるにも関わらず、作品を読んでも作者は見当たらない。そこにはちゃんと登場人物がいる。
    何よりも好きなのは、自分が主人公になったと錯覚するほどの心理描写文。その時々の気持ちによって、風景を見てどのように感じるのか全然違う「それ」を見事に書いて閉じ込めているようで好き。
    短編小説だけど、登場人物同士に関係性があって、ある小説では「クール」な女性として描かれている子が、主人公になった小説では葛藤を抱いていたり…それぞれ世界をどのように見ているのかを経験できる作品で好き。

    1番心に刺さったのは「もういちど生まれる」。
    ストーリー性がいいのはもちほん、始まりの文章が好き。

    2026.4.28

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    2026年07月03日
  • どうしても生きてる

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    面白かった!
    やっぱり短編集は最初の話が一番面白い気がする
    登場人物の精神描写がとにかくリアルで良い

    病んでる人は読んだほうがいい、共感できるところがたくさんあると思う

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    2026年07月01日
  • 少女は卒業しない

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    一つの学校での生活を切り取っている。
    青春。
    恋、友情、後悔、さまざまな想いが書かれていて、頭の中で映像が流れてくる。

    ベスト3
    エンドロールが始まる
    在校生代表
    四拍子をもう一度

    中でも在校生代表がぶっちぎりの1位
    このような小説もまた出してほしいな〜

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    2026年06月29日