朝井リョウのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
数々の名だたる作品を世に送り出している著者のエッセイ、面白くないわけがない。
とはいえ朝井リョウ作品は正欲以来。
正欲、衝撃作品でしたねー。
本著はいい意味でとにかくくだらない、そう、くだらないのである。
朝井さんのエッセイ読者やラジオリスナーでない限り、あんな衝撃作を生み出す著者はさぞかし真面目で私生活も整っているのだろうと想像に難くない。
つまり本著を読み進めながら、そのくだらなさと数々の作品を想像しもやりながらも感銘を受けるのである。
エピソードにでてくる運動的な要素や〇〇会を盛り上げたい感、とてもわかる、いやしかし熱力の根拠が独特すぎる。
つまりギャップを楽しめる。というか吹き出し -
Posted by ブクログ
思いがけずすごい好きな作品に出会ってしまった。
6人兄弟がそれぞれいいキャラで、それもこれもお父さんを失ってしまって、それぞれが乗り切るために色んなことを諦めたり悩んだりして今に至っていると伝わる描写が多かった。
真歩の話が好きだった。
お父さんとの思い出がたくさんある上の兄弟達も、それぞれ葛藤や寂しさがあると思うが、その中でもあまりに思い出が少ない真歩は真歩なりに、みんなの寂しさも感じ取ってしまうんだなと思った。
いつもの朝井リョウ先生の作品と少しテイストが違かったが、安直に「それから」が書かれてないところが、心の中でみんなの幸せを祈れるから好きだなと思った。 -
Posted by ブクログ
2026年21冊目『桐島、部活やめるってよ』
朝井リョウさんが本屋大賞を受賞したということで、彼のデビュー作を再読。改めて19歳でこれを書いたという事実に衝撃を受けた。
前回読んだのは学生の頃。
社会人になった今読むと、「高校ってこうだったよな」という懐かしさと同時に、カーストや部活の息苦しさみたいな、あまり思い出したくない感覚までリアルに蘇ってきて少ししんどい(笑)
登場人物はみんなそれぞれの立場で、学校という世界でうまく生きていくために必死なんだよね。その温度差や視点の違いが丁寧に描かれているのが面白い。それにしてもなぜ朝井さんはそれぞれの視点の感情や立場をこんなに上手く言語化できるの -
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ネタバレアイドルをしている女の子目線で進む物語。自分自身アイドルを推しており、ファン心理も持っているのもあってとても面白かった。
この本全体で描かれているテーマとして「選択」があるが、終盤で碧が愛子にが語る「正しい選択なんてこの世にない。正しかった選択しかないんだよ」という部分や、愛子がるりかに語る「自分の頭で選び取ったものを信じてあげるしかない」という部分はアイドルではない私たちにも響くものがあると感じた。
結果的にNEXT YOUが選びとった選択は皆バラバラで、それでも最後の〇年後部分を読むと皆がそれぞれその道を正解にしていっているのだと私は読み取った。
愛子の高校生らしい等身大の部分も、その -
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(昨年読んだ作品のため、記憶が曖昧)
タイトルにそこまで惹かれず、読むのを先延ばしにしていたが、途中からはページをめくる手が止まらなかった。
桐島が部活をやめた。たったそれだけのことが、桐島の友人はもちろん、彼のことをほぼ知らない人へも影響を及ぼすその連鎖がとてもおもしろかった。私は高校生ではないし、感情移入できるか心配だったが、「誰にでも悩みはある」(ありきたりな言葉でしか表現できない自分の語彙力が憎い)ということを再確認できる作品だった。そして、登場人物が思いもよらぬところでお互いを認識している、繋がりを読むことが楽しくて仕方がなかった。よくこんな物語を書けるな〜と終始感嘆していた。