朝井リョウのレビュー一覧

  • イン・ザ・メガチャーチ

    購入済み

    面白くて一気読みでした。
    なんでこんなにリアルで解像度の高い文章が書けるんでしょうか、、
    まだまだ登場人物達の生活が見たいと思いながら読み終えました。

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    2025年10月13日
  • どうしても生きてる

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    『健やかな論理』
    〇〇だから〇〇のようにはっきりと境界線が引かれた健やかな論理に何でもかんでも当てはめたがるのは安心したいから。こわいから。けど全てを当てはめられるわけはなく曖昧な境界がほとんど。

    >いつだって少しだけ死にたいように、きっかけなんてなくたって消え失せられるように、いつだって少しだけ生きていたい自分がいる、きっかけなんてなくなって暴力的に誰かを大切に想いたい自分がいる。

    さまざまな感情が入り乱れた境界のない自己の中に突然生まれる健やかな論理に則った感情。その稀有性に胸が震えた。

    『流転』
    嘘をついてでも変わらないものに自分を託してしまう。嘘をつかず直線で進んだ先は誰も

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    2025年10月13日
  • 武道館

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    『武道館』というアイドルにとっての成功の証に焦点を当て、夢を追うことの美しさ、その過程で待ち受ける残酷さを描いた作品。自分の人生を自分で選び、自分で引き受けることの尊さを教えてくれる一冊でした。

    「限りあるものをどう使うかに、その人らしさが出る」、アイドルとしての自分に費やす時間、体力、そして心。それらは無限ではなく、だからこそ、何に賭けるかが「その人らしさ」になる。愛子が武道館を目指す過程は、まさに「限りあるもの」をどう使うかの選択の連続であり、その選択が彼女自身を形作っていく。

    これまでアイドルとは無縁の生活でしたが、作中で描かれる夢の実現とその裏にある孤独や葛藤が自分の人生と重なり、

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    2025年09月30日
  • どうしても生きてる

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    浅井リョウの人の心を言語化する力にはいつも感嘆する。

    健やかな論理
    こういう事する人だからああいう事する。という風に論理付けしたくなる気持ちは健やか。たいがい間違えてるけど。

    流転
    独立する明石はその後どうなったのか気になった。豊川は会社に残るしか道はないがまた余計な荷物を背負ってこの先も生きていかなければいけないのだな。

    七分二十四秒めへ
    「男のユーチューバーが別にやらなくてもいいことばっかりやるのって、男ってだけで生きていける世の中だからですよね」
    という一文が同じ男として生まれた身には、正直優越感を覚えた。

    風が吹いたとて
    なぜこんなに物語の中で風が吹いているのか分からなかった。

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    2025年09月30日
  • GOAT Summer 2025

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    510円でこんなにたくさんの作品を楽しめるなんてコスパが最高すぎた。
    私が一番刺さったのは「落ち着いて」。
    正しいって本当に正しいんですかね?と読者に問いを投げかけるような短編だった。
    印刷や紙にも拘ってて、物として手元に置いておきたくなる文芸誌。

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    2025年09月27日
  • GOAT Summer 2025

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    ネタバレ

    1号も楽しかったので、2号は視界に入るだけで読むのが楽しみでワクワクする。

    普段文芸誌は、目当ての作家さんの作品しか読まなかったが、GOATは最初から飛ばさずに読んでいる。
    毒のある小説が好きなので、今回の「悪」というテーマはどの作品も面白い。

    まだ読み途中だけど、今のところ特に好きな作品:

    ・木爾チレン「あの子にしか行けない天国」
    女性は18歳になったらⅠかⅡを選ばなければいけない。Ⅰの生き方は平均寿命45歳だけど、永遠に老けない。妊娠は卵子凍結・体外受精すれば30歳まで可能。Ⅱの生き方は今まで通り老化するが平均寿命95歳、自然妊娠50歳まで、卵子凍結・体外受精は60歳まで可。
    18歳

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    2025年09月26日
  • ままならないから私とあなた

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    朝井リョウさんの作品はスラスラ読めてしまう。今回も一気読みした。二篇あったが、ままならないから私とあなたの方が好きで刺さった。人それぞれ価値観が全く違い、自分の考えが全てではないことを痛感した。また、学生に焦点を当てている作品はリアリティ溢れる話で共感できる部分も多かった。

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    2025年09月23日
  • 死にがいを求めて生きているの

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    ネタバレ

    なんでこんなにもこの人の小説は、自分自身の内面に眠る嫌〜なところをチクチクついてくるんだろう。。
    本作は特に刺さってしまった
    結局、自分を自分で肯定するために敵を作って戦うこと、何かを見下したい欲求から逃げられないのが人なのか。そうでないと信じたい智也ですら、自分も父という敵があったからこそ自分を保ってきたことに気づきどん底に落ちてゆく。
    最近別で読んだ哲学書に通づるところもあった

    では、私自身はどうなのか。この本で感じた感情が新しいうちに、智也のように、自分が何を「生きがい」...いや「死にがい」として生きてきたのか?丁寧に考えを積み上げてみる作業をしてみたい気持ちになった(が、どん底に落

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    2025年09月23日
  • 何様(新潮文庫)

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    個人的には、何者よりもこちらの方が面白かった。
    前半は青春もののようで、個人的な内容だったが、後半になるにつれ段々と社会と密接に関わる日本人が普遍的に持っている価値観を問うような内容になり興味深かった。
    しかし、最も度肝を抜かれたのは、物語ではなく、最後に書かれてある、オードリー若林の解説の文章である。ぜひ、若い人にこそ、こちらの本を買って、解説に書いてある、社会を謳った、会社員になるとはどういうことなのか、社会に出るということはどういうことなのか、を考えながらご自身の価値観を変え、新しい教養を掴んでほしい。

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    2025年09月23日
  • スター

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    ネタバレ

    ものづくりにおいての質や価値について考える材料を溢れてしまうほどに与えてくれた作品だった。作中では、多様な視点からやって来た多様な意見や思想が尚吾や絋の中でぶつかりあったり混ざったりしていた。要は、彼らのように考え続けることが大事なのだろうと思う。この本の意図もおそらくそこにある。

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    2025年09月18日
  • 世界地図の下書き

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    朝井リョウさんて小学生なんですか?
    と思うくらい小学生のあの頃しか見えない景色、会話の温度、大人の怖さ、大人の優しさ、夜の静けさ、期待と不安、どうにもならないこと、、が絶妙に表現されていて
    多分この本に出会わなければ思い出さなかったであろうあの時のあの感じが沸々と湧き上がりました。

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    2025年09月14日
  • 公式トリビュートブック 『チ。 -地球の運動について-』 第Q集

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    よすぎ!!!!!!!!!!
    チ。から広がってしらない界隈の人の話がきけるのまじ心に栄養。朝井リョウの小説泣くて

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    2025年09月13日
  • 星やどりの声

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    今年1番泣きました。

    最初から最後まで涙が止まらない小説なんて、
    何年ぶりに出会っただろう。

    長女、二女、三女、長男、次男、三男。
    それぞれの立場で一人一人がリアルに書かれてて…。

    兄弟間や友達との会話も違和感ない作品。
    男の子ってほんとアホって笑えたり、
    女の子って難しいって複雑な感情を抱いたり。
    最後には、家族の温かさに気が付くことのできる良作品でした。

    この本を読んだあと、いつもより少しだけ家族に優しくなれた気がしました。

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    2025年09月10日
  • 死にがいを求めて生きているの

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    ネタバレ

    死ぬまでの時間に役割が欲しいだけ、という雄介の悲痛な叫びに心がギュッとなった。
    私は、目標(=生きがい)がないと虚無感と不安で生きる事への絶望を感じる性格だ。
    目標を見いだせなくなり、先を行く道が真っ暗になった時期があり、生きづらさを強く感じていた。
    私が生きづらさを感じる要因と、小説の中でそれぞれの登場人物が感じる痛みが自分と重なり、共感や納得感を得られた。
    終盤の、智也による「どうせ歩き続けるしかないのだから、きれいごとに聞こえる話を絶望と一緒に一度呑み込んでみるのも手ではないか」という言葉。
    私は軽い衝撃を受けた。そうか、と。
    どうせ生きていくしかないのだから(それだけでも有り難い事は承

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    2025年09月07日
  • 世にも奇妙な君物語

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    ネタバレ

    侮ってた
    もっと早く読めばよかった
    思ってた以上に面白すぎる
    人間の悪いところキモイところがバンバン出てきて最高。戒め
    全部の話面白かった

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    2025年09月02日
  • GOAT Summer 2025

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    この本キッカケで色々な作家さんを知ることが出来た!ここで気になった作家さんの単行本にも興味が湧いて読書の幅がどんどん広がる!

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    2025年09月01日
  • 少女は卒業しない

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    明日取り壊される予定の地方の高校を卒業する7人の女生徒の物語。
    映画も観ましたが、そちらは4人です。別ものとして観れば楽しめると思います。

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    2025年08月28日
  • チア男子!!

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    チアを通して青春を過ごす彼らのキラキラした思いや悩み、葛藤が丁寧に描かれていました
    男子学生らしいおバカなやり取りに思わず笑ったり、それぞれが抱える思いに胸を打たれたりと彼らと一緒に歩んでるような錯覚に陥りながら読み進めました
    学生時代が懐かしい
    現役学生ならきっと分かるーとなったり、大人なら懐かしいなと思えるんじゃないかなと
    読んでる時も読後も爽やかで気持ちいいです
    比喩がたくさん出てきますが、それがまた爽やかさを際立たせてくれていてそこが好きでした

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    2025年08月21日
  • どうしても生きてる

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    現実はフィクションのようにはいかない、そう思わされる作品だった。

    「実」と「虚」

    誰かが好き放題できるのは、誰かが我慢しているからなのかもしれない。

    皆、痛みを隠しながら社会で生存しているのだろう。

    「想像力」が大切だと思ったが、それはあくまで第3者の視点だからこそ思えることで、その物語の当事者達は、想像力が限定されるのだろうと思った。

    だからこそ、「想像力」が大切なのかもれしないが。

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    2025年08月19日
  • 世にも奇妙な君物語

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    何回か「うええ」って声出した。最後の章はアマプラ見てるみたいだった。ネタ的だったけど、やっぱり現実のちっこい違和感を掬い上げて形にするのが鮮やかだと思った。

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    2025年08月17日