朝井リョウのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
そもそもこの本を読もうと思ったキッカケは、何か夢中になれるものが欲しかったから。推し活、趣味、習い事など何かしら熱中できる対象が欲しかった。
そんな時に「推し活」をテーマに昨年大ヒットしたこちらの著書に手を伸ばしました。
まず冒頭で、
「今までしてきたことが自分に還ってくる」
そして今後の人生は、「今まで自分がしてこなかったことが還ってくる」と。
仕事や家庭など、頑張った分、給料や成果として還ってきてたけど、今後は人間関係や美容などしてこなかったことが還ってくるんだなと心に沁みました。
今からでも遅くない。
後悔しないよう今から始めようと考えさせられました。 -
Posted by ブクログ
壮大な『世界の“物語”』
✾イン・ザ・メガチャーチ
✾朝井リョウ
✾日本経済新聞出版
ファンダム。
物語の仕掛け。
推し活。
それは誇らしく、自信のない自分の全てを肯定して強くしてくれる。
沼る。
沼る。
沼る。
気づいた時にはもう抜け出せない。
気づいてしまったら、
魔法が解けてしまう。
どうか、どうか、冷めないで。
熱して、熱し続けて。
全力を尽くして、
全身全霊を注いで、
自分を使い尽くすから。
“推し”が幸せでいることが、私の幸せなの。
そのためなら頑張れる。
推しのために頑張れる自分は誇らしい。
自分を優しく肯定してくれる盲目な世界で生きている -
Posted by ブクログ
ネタバレ・どの登場人物も、特定の一つの物語しか信じていないように見える=複数性の欠如?
→インザメガチャーチ のThe に表れているように、特定の一つの物語にのめり込んでしまうことを言いたいのでは?
→一方で、澄香がバイト先で出会うユリちゃんは、転々と楽しむコンテンツを変えていて、病的になっていない印象
→相違点は複数性あるいは浅さ?
→ユリちゃんというキャラクターは、自分にはある意味理想に近い生き方をしているように感じた ミニチュア に象徴されるように、小さな世界を何個も持っておく感じ?
・視野が広い狭いではなく、結局信じる物語が移っただけで、そこに優劣はないということになるのか?
→優劣はない、 -
Posted by ブクログ
いやぁー、めーっちゃくちゃおもしろかったぁ。
ファンダム、推し活。仕掛ける側と沼る側。
そうだよ、そういう仕組みなんだよね。
構成もすごく良かった。
特に14章“すみちゃん”には唸ったぁ。うまいぃ。
二人とも「信徒気質」ゆえに自らそこへ課金していった。納得した上での課金。
アイドルと怪しげな団体、課金先は違えど構図は同じ。いやぁ、怖かったなぁ。
推し活に全く理解のないうちの夫は、私が好きなアーティストに夢中になっているのを見て「宗教みたい」と言ったことがある。まさにそういうこと。
ぐーっと視野が狭くなっているところにふと水を差されて、仕掛ける側が一番恐れる「我に返る」一言だった。
楽しいん -
Posted by ブクログ
ネタバレすごい話を読んだ…。ちょうど作者と同い年なので何者で衝撃を受けて正欲でがつんと殴られたけど、さらにこの作品でいろいろと考えたしあまりにも刺さる言葉が多くて読んでいて辛かった。だけどみんな同じなんだなっていう救いもあってすごい作品を読んだなっていう感想しか出なかったです。
「みんな自分を消費したい」「推し活は居場所づくり」「正解の生き方なんてない」「視野を狭めること」の言葉がぐさぐさ刺さってしまった。そしてちょっとしたことを読み取ってそこに物語を見いだす自分がまさにいるなと思い、これは自分たちだなとも感じました。
それぞれの立場についてさすがにここまでは行き過ぎだよな、と思いつつここに描かれて -
Posted by ブクログ
ネタバレ視野を狭くオタクをやることがどれだけ幸福で楽しいことか、今1番感じてるからこそ読んでいてとても苦しく、考えさせられた。
2.5次元俳優オタクと言って差し支えない"オタ活"を、つい最近までしていた。仕事を始めてから余裕がなくなり、そんなことより恋人を作らなきゃ…だとか、いつまでもオタクでいたら普通のレールに乗れなくなる…だとかを考えて、熱量が下がっていた。
つい先日の個人的な日記で、「間違えたくない」と書いた。そう書きながら、間違えないようにただ寝て起きて働く生活があまりにも耐えられなくて辛くなっているところだった。
結局「正しく生きる」なんて不可能だというこの本での答え