朝井リョウのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
久保田が本格的に推し活を仕込む展開になってから捲るページが止まらなかった。
最後、渋谷で澄香が仲間たちと写真撮ろうとしているあたりで嫌な予感はしていたんだけど、最後の1行で「やめてー!」と思わず声が出てしまいました笑。読み終わった後もしばらく胸が苦しかった。
作中に「人を動かすのは正誤を撥ね除ける強度の思い込みだ」とあるけれど、その通りだなと思います。我を忘れて物事に取り組んでいる時って、もはやその行動が客観的に見て正しいとか間違っているとか関係なく、「自分がしたいからする、楽しいからやる」という気がします。人は結局のところ感情を抜きにして情報を処理するのは難しい生き物だなと改めて再認識しま -
Posted by ブクログ
めちゃくちゃ面白かった、ここ最近読んだ本で1番、推し活してる身として、流行る前に見つけだしてみたかった。
一つの 推し活 をこんなに色んな目線で考えたことがなかった。現代の推し活文化、ファンダム文化の解像度が高く、それの危うさをここまで明快にひとつの作品として収めたのがすごい。
楽しく推し活してるうちは、アンチなんてありえないと思う。でも単なる推す気持ちが愛情に変わり正義感に変わり他者の排除へ変わる、その構造が本当に怖い。私もそれを見たことがあるからわかる。
そのメガチャーチは何者かによって操られてできているものである、物語は作られている、そして私も完全にメガチャーチの中の一人だと思った。
-
Posted by ブクログ
澄香が推し活にのめり込んで行く前は、同じバイト先のフリーター・ユリちゃんを「学がなくて、国際的なトピックスどころか日本のニュースも何一つ知らなくて、外国人のお客様に私が簡単な英語で対応しただけですごいすごいと褒め称えてくれる人。(p.123)」と見下している(その後にユリちゃんの働きっぷりを評価する文が続くため、完全に見下しているというわけではない)が、推し活を始めて以降は「ユリちゃんもかつて応援していたならデビューCDは買うべき」だの「YouTubeにアップされた動画の高評価ボタンを押して、それをスクショして私に送って欲しい」だの押し付けがましい行動を取った結果、ユリちゃんからやんわりと拒絶
-
Posted by ブクログ
笑いながら読んだ!!
朝井りょう超リア充だなと思い、羨ましいとも思った!
私は黒タイツおじさんの話が好き!
私も朝井リョウさんのように、
「お前の名刺じゃないんかーーーーーい」
と突っ込んでしまった。
また、島への旅行、京都までの自転車旅のエッセイから、私も大学生という身分のうちに、また貧乏旅をしてみようと心に決めた。だれか道連れがいるといいなぁと思う。何人か付き合ってくれそうな後輩や同期に目星をつけておこうと思った!!
個人的に直木賞を受賞したあとのスカしたエッセイが刺さった!
朝井リョウさんの経歴ってキラキラしている。
地元の有数の進学校卒業で早稲田でそのまま作家になるようなキラキラした -
Posted by ブクログ
凄かった。凄いとしか言えないくらい、今の自分に、今の令和の時代に突き刺さる一冊だった。
私も澄香ほどアイドルを推して信仰いるわけじゃないけど、アイドルが好きで、推しがいて、推しの動画を見ては湧いて、広告を取りに行って、ファン同士で繋がって…と自分の経験があるからこそ、自分って外から見たらアイドルオタクってこんな感じなんだな…と思ったと同時に、熱狂は緻密に作られてるものなんだなと、実感してしまった。
私も今仕事をしてるけど、それは社会に貢献したいとか、人の役に立ちたいとかそんな耳障りのいい理由なんかじゃなくて、自分の将来のために、やりたいことの通過点のために今の仕事をしていると思ってるんだけど、