朝井リョウのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ生殖器の視点から、1人のヒト(生物学上では男)の人生を語っていく、というスタイルが斬新だった。
特に印象に残ったのは、主人公が元同僚から同性愛者を支援するNPO法人に誘われた時のシーンだ。主人公が、他人から自分の心に踏み込んで欲しい、という思いをちらつかせた瞬間。今まで社会からNOばかりくらってきた主人公が、自分の居場所を見つけられるかも、とほんの少し揺らいだのが印象的だった。
一貫して、この生殖器は主人公の生き方に対して文句を言うことはないし、主人公なりの幸せを手にしたときには「よかったね」と言ってあげていて、なんだかほっこりした。 -
Posted by ブクログ
爆笑できるエッセイが他にもあったら教えて欲しい。朝井リョウさんにどハマりしている。
この著者の作品は10数冊しか読んでいないが、人柄や信条、性格などをとてもわかったような気になれている。願わくばお話してみたい。絶対仲良くなれると思う。
1番爆笑したのは2章の「プロムナード」。これは2015年下半期に日本経済新聞で連載を続けたコラムだが、その文章に単行本刊行時のその後の一言と、さらに文庫本刊行時のその後のその後の一言が付け加えられている。コラムを書いていた当時の高尚な思いに対して、冷めた姿勢でツッコミを入れていたり、そんなこともう全くしてませんと全否定していたり、爆笑した。面白いです。
特 -
Posted by ブクログ
半分ぐらいお下品ですが、そこが彼のエッセイの強みです。笑
前作を読み、第2弾も早く読みたい!となっていて、ようやく手に取ることができた。
彼の行動は、「いや、そっち選ぶ!?そうする!?」っていうツッコミを入れたくなることが多くて、人生楽しいだろうなと読んでいて思った。
その中でも、連載はきちんと(?)真面目に考えていてそのギャップに熱を出しそう。さすが直木賞作家さん。
大人になったら刺激が減っていって、より失敗を回避できる選択をしがちになっていくが、敢えてそこで間違いを正解として選んでいく生き方が彼のエッセイをおもしろおかしくしていると思う。
保守的になってしまう自分、しかし大人にもなりたく -
Posted by ブクログ
章ごとに共感できる部分があって、ちょくちょく読む手を止めては一人でぼーっと創作について考えてしまった。そのとき思ったことを書き留めておけば良かったなーと少し後悔。
小説や映画を見た後、ときどき「自分だったらどんな作品を作ろうかな」と考えるけど、毎回行動には移せない。それはおそらく、怖いからなんだろうなとこの作品を読みながら思った。もし心血注いで作った作品が見向きもされなかったら。もし一時注目されたとしてもすぐに忘れ去られたら。そういうことを考えてしまっているから一歩が踏み出せないんだなぁと。
『中身より状態を見てる』というセリフを見たとき、結局自分は作品の内容とは別にその作品がいかに評価され