朝井リョウのレビュー一覧

  • 時をかけるゆとり

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    面白い。声に出して笑ってしまった。
    そしてもし私が小説家を夢見ていたとしたら、朝井さんに対して半端ないコンプレックスを抱いたと思う。
    早稲田大学在学中に作家デビュー、最年少で直木賞受賞、ダンスサークルに所属して夏休みには男女問わず仲間たちとアクティブにマラソンや京都までのバイク旅、車で北海道旅行(不発でしたが)などなど、陽キャすぎる……。

    元のタイトルは「学生時代にやらなくてもいい20のこと(あやふや)」だったけど、絶対した方がいい。というかしたくてもできない。
    メディアで見かける時もお喋りが上手すぎるし、生徒会長や応援団長も勤めていたらしい。きっとクラスでも人気者でいろんな人に囲まれていた

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    2025年11月29日
  • 何者

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    ネタバレ

    主人公だから感情移入して読んでしまうのと、拓人みたいなところは自分にも結構あるなと思って最後グサグサきた。最高!

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    2025年11月29日
  • 世にも奇妙な君物語

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    短編集みたいな感じなので非常に読みやすかった、展開もしっかりしてて、とても満足できた。特に最初の話は、この本の世界観というか、世にも奇妙な君物語という本の入り口としてとてもインパクトのある話になっていて好きでした

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    2025年11月28日
  • 桐島、部活やめるってよ

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    ネタバレ

    オーディブルにて視聴。
    平成の高校ならではのノスタルジックな風景と、未成熟な人間関係の残酷さがとても写実的に群像劇おして描かれていて最高でした。
    どの主役の登場人物も基本的に言葉を意図して選んでいて、聴いていて心地よかったです。
    映画部の子の話が自分の学生時代と重なり、聴いていてとても切なかったです。
    朝井リョウの作品は2作品目ですが、なんでこんなにも人間の解像度が高いのだろう、人生何周目だろうと思ってしまいます。これからも読んでいきます。

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    2025年11月28日
  • GOAT Summer 2025

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    ネタバレ

    絶対値段のケタが違ってると思う。5,100円と言われても納得の内容の濃さ…!3ヶ月くらいかけて読みきった。
    文芸誌自体ほぼ読まないのだが、いろんな作家さんをお試しで読めるところが最高。ここから次の読書につながりそう。
    黒い紙がきれいで、やぎもかわいいです。

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    2025年11月27日
  • そして誰もゆとらなくなった

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    朝井リョウさんのエッセイ。

    エッセイだと知らずに読み始めた。
    誰しもが日常を過ごす中で経験した恥ずかしい出来事があると思うが、著者の日常は輪をかけて面白く、そして汚い(排泄的な意味で)。

    ただ、それでも何か非日常な機会があれば、とりあえず何も考えずにやる、というスタンスは誰にでも真似できるものではなく、著者のユーモアはそういった経験の積み重ねなんだろうなと思った。

    本を読みながら思わず吹き出してしまったのは初めてかもしれない。
    疲れている時こそ読みたい一冊である。

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    2025年11月26日
  • 何者

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    ネタバレ

    ずっと、自分や、私のまわりの誰かのことを言われているようで、居心地が悪かった。
    最後理香に詰められている時、自分も大ダメージをくらっていた。
    かっこ悪いことを認めること、それがこの本の学びだ。

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    2025年11月25日
  • 桐島、部活やめるってよ

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    ネタバレ

    一つの学校の中で自他を見つめ合う青春群像劇。
    誰もが経験したことのある嫉妬・羨望が重なり合う痛気持ちいストーリーには何とも言えない切なさが詰まっていた。
    陽キャグループに所属し何でもできる低体温の広樹が羨むのは、映画部で周りから笑われることに苦しむ前田涼也だった。
    それは、目標と生きがいを持ち高揚感に溢れる「ひかり」を前田が宿していたから。
    広樹が前田に話しかけるラストシーン、前田は広樹の野球バッグを見て目を逸らす。自分の内面を見られなかった広樹は自己嫌悪に陥り物語は終わる。
    周りからどう見られるか、コミュニティの中でどんな立ち位置にいるのかなんてことは、どうでもいい。熱量を持つ人間になりたい

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    2025年11月25日
  • そして誰もゆとらなくなった

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    2025年19冊目

    読みやすく、面白い コロコロ変わる文体が軽やかでずっと楽しい
    ホールケーキの乱お気に入り 

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    2025年11月25日
  • 風と共にゆとりぬ

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    卒論の執筆の合間に……頭を空っぽにして読めるエッセイです。ユーモアの緩急が刺さりました。卒論のストレスを読んでる時に忘れさせてくれます!ありがとう!そして、痔瘻という私のスマートフォンで変換15個目にある、訳のわからない恐怖を覚えた単語も心に刻んで、私はこれから生きていきます。早く第3部も読みたい!!!

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    2025年11月24日
  • わたしの名店

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    これはいいものを読ませていただきました!
    読んでいて幸せになれる本。

    やっぱりおいしい食べ物にまつわるエッセイが大好き。
    28人の著名人が実在する名店の思い入れのあるメニューを紹介してくれていて、すべての作品からその食べ物への愛が感じられて最高でした。

    初めて読む作家さんも何名かいらっしゃって、この方の文章好きだな、他の作品も読みたいなと思える作家さんに出会えるのがアンソロジーの好きなところです。

    同じくポプラ文庫さんから出版されている
    『3時のおやつ』も読みたくなりました!

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    2025年11月23日
  • そして誰もゆとらなくなった

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    本当に何も考えずに読める。いい意味で何も教訓がないし、何も考えさせられない。どんな人がどんなタイミングで読んでも楽しめるのではなかろうか。そういった意味ではすごく純粋なエンターテイメントなエッセイだった。何かに行き詰まっている時、日々の生活に楽しみがなくなりそうな時に読むと頭の中をリセットして、わくわくへの感受性を高めてくれそう。

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    2025年11月20日
  • そして誰もゆとらなくなった

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    「ただ、たとえば今回のような肩透かしを経験するたび私は、人生をバラ色に塗り替えてくれるような、何かを劇的に一変させてくれるような出来事というのはこの世界に存在しないのだと感じ入る。『あのとき、あれさえしておけば』のあれやこれも、そのとき叶えてみていればきっと、数多ある『こんなものか~』の列の最後尾に並ぶのだと思う」

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    2025年11月20日
  • そして誰もゆとらなくなった

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    木こり?笑
    このエッセイを読み始めて、読者が一番最初にクスッと呟いてしまう言葉ではないでしょうか。

    本作も前二作品と同様に、大変面白いエッセイでした。
    お気に入りのエピソードは
    「空回り戦記〜説明会編〜」
    「精神的スタンプラリーin北米」

    二つとも声を出して笑ってしまいました。
    自分の目の前で、その出来事が起きていて、それを体験しているかのような没入感がありました。

    朝井さんは、スタンプラリー感覚で自分が人生の中で経験しておきたいと思うことにチャレンジする圧倒的な行動力の持ち主だと思いました。
    「人生に一度は!」と思いつき、南米や北米に行ったり、催眠術師の会に行ったり、ホールケーキを19

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    2025年11月18日
  • そして誰もゆとらなくなった

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    大好きリョウアサイ!!!
    ゆとり3部作の2作目まで文庫で購入してしまっていたため、文庫での発売を待ちに待っていました!
    これは絶対面白いと分かっていていて読むのに、その期待を超えて笑かしにきます笑
    通勤中も仕事の休憩中もニヤニヤ読ませていただきました。
    私にとって文章で声が出るくらい笑うという初めての経験をくれたシリーズです!
    疲れて物語が読めないとき、何も考えたくないとき、そんな時でも読めて、笑えて、元気が出る本です。
    ずっと本棚に置いておきます!笑

    浅井さんは凄いスペックをお持ちなのに、そう感じさせない振る舞いなのも、けっこう大変な体質をお持ちなのに色々な事に挑戦されるのも、凄いなぁ

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    2025年11月18日
  • 世にも奇妙な君物語

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    5編からなる短編集。
    世にも奇妙な物語が好きな著者が、原作を作ってしまったとのこと。

    短編集だからサクサク読めるし、世にも奇妙な物語を観てるようにテンポよく物語が進んでいく。

    途中で随所にみられる違和感を察知しながらも予測できずに物語が進み、終わりへ向かってどんでん返しがあったり、背筋がゾワッとする展開がある。
    そして、散りばめられていた違和感をすべて回収してくれる。

    論理的な心理描写をする朝井リョウならではの、人に恐怖を感じさせ、絶望を抱かせるようなロジカルな仕掛けにまんまと嵌められている感覚。

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    2025年11月17日
  • 死にがいを求めて生きているの

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    ネタバレ

    私が生きてて疑問に思ってたことを言語化してくれて、スカッとした。人助けはその人のため、その人の生きがい、死にがい、生きてるための理由。人助けされてる人はそれに利用されているだけ。でもこんなことに気付かずに人助けしたり、されたりする人生がよかったなあと思ったり。ここで終わっちゃうの!ってなったり、逮捕されちゃったり、報われなかったり、続きが気になるけど、それでこそその人の人生ってことなのかなあ。私は生きがいも死にがいもないから、雄介みたいに無理矢理でも見つける熱量があるのは羨ましい。地味に礼香の職場体験の時の一言一言が核心をついてて、読んでいて辛かった。

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    2025年11月16日
  • どうしても生きてる

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    一度に大量に摂取するものじゃないね、彼の作品は。

    頼むから人生を楽しんでいないでくれ、朝井リョウは。楽しみながらこんなの書かれたらおれは生きていられなくなっちゃうのよ。

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    2025年11月17日
  • スペードの3

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    今年、業務量のあまりの多さに、押し潰されそうな日々を送っています。頼んでくれた人のため、社会のため、と思って倒れそうになりながら奮闘していますが、、、本書の「ハートの2」を読んで、なんと自分は偽善的でカッコつけだったのだろうと、なんだか笑いたくなりました。むつ美が「誰かのため、という前提で行っていた物事は全て、自分のため」と気づき、生きるのが楽になったシーン。私もすごくスッキリしました。頑張ってる業務は人のため、ではなく褒められたいという自己承認欲求を満たすため、迷惑かけないため、というより怒られたくないため。まぁ、自分でも気づいてはいたのですが、それが言語化された本を読んで、それでいっか!と

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    2025年11月16日
  • 風と共にゆとりぬ

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    朝井リョウさんのエッセイ2冊目
    相変わらず声を出して笑ってしまうほどに面白い

    少し真面目な話も混ざっているが
    基本はどうでもいいバカ話ばかりで
    頭を空っぽにして読める

    今回はうんこ関係の話が多く
    同じく苦しめられている立場の自分には
    共感も持てるという
    いいんだか悪いんだか分からない感情で読んでいました

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    2025年11月16日