朝井リョウのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
天賦の才
解説で光原百合さんが、朝井リョウさんをそう褒め称えていますが、同感です。
先日読んだ「風と共にゆとりぬ」。
面白すぎで、「これは本棚に置いておかなければいけない」と思い、ゆとりシリーズを全て購入。
まずは一作目の「時をかけるゆとり」を読みました。
本のそでにある著者(自己)紹介、そして、もくじの後に突如として現れる年表。
この二つだけでも、この本がいかに面白いか、そして朝井リョウさんの天賦の才を見せつけられました。
仕事の休憩中に読んだり、ラーメン屋さんで注文した後に読んだりしていたのですが、面白すぎで、クスクスと笑ってしまいました。
今更ながらですが、同僚に陰で「ヤバい -
Posted by ブクログ
朝井リョウさんといえば、直木賞作家受賞で、作品は映画化されるぐらいすごい方。
そんな方が書くエッセイはさぞ崇高なもの・・・と思いきや、違う意味で崇高だった!
気取ったものが一切ない!
わたしは今まで自身が書いたエッセイを数年後にセルフ添削するなんて見たことがない!
(といいつつ、そんなに冊数を読んでいるわけではないが)
斬新かつ、しらけさせずに笑いを取るところがあっぱれ!
朝井さんがさくらももこさんのエッセイが好きと言われるだけあり、自虐の書き方もどことなく似ているように思う。
なので、さくらももこさん好きにも合いそうだ。
何にもやる気が起きない時はこの本をお勧めしたい! -
Posted by ブクログ
ネタバレ面白かった!!!!!今年イチかもしれない!!!
別に言うほど普段の会話でセックスの話してなくないか?とか水に興奮してても全然良くね?とかはあるけど、でも実際 え? ってなったので完全にマジョリティ側でした ガチで聞いたことない性癖だったから読者みんなマジョリティ視点になったのでは?狙ってたらめっちゃ上手い性癖設定 なんか全然読んでて嫌悪感無かったし
あと異性愛者からの最後の八重子の主張がかなり刺さった 実際に八重子みたいな人がいたら苦手かもとか考えてしまって申し訳ない (八重子が紗矢さんに対しては常にめちゃめちゃ好意的な目を向けているのすごいリアルだと思いました)
ただ自分自身都会に生きて -
Posted by ブクログ
ネタバレ著者の作品は、正欲、についで二作目です。
自分は50才過ぎのおじさんですが、自分の学生時代と、受験に悩める息子を思いながら読みました。
自分のことが、一番わからないし、見つめたくない、は自分と我が息子と重なりました。最後、気づかされて一歩歩み始めた主人公にエールを送りました。
自分も学生時代、同級生の女性からの何気ない一言で、周りの評価が自分が思っているのと全く違うことに気づかされました。なかなか素直に受け入れることは、できなかったかもしれません。
何様、も読み始めました。コータローの鮮烈な片思いが描かれ、先が気になるところです。
息子には受験終わったら、薦めたいと思います。