朝井リョウのレビュー一覧

  • 少女は卒業しない

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    どの話も素敵で何度でも読み返したい。この作品で描かれる少女たちの爽やかさと侘しさ、瑞々しさに何度でも触れたい。その中でも、自分は「屋上は青」が特に好みです!

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    2025年07月01日
  • ままならないから私とあなた

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    薫と雪子のどちらの考え方にも共感できる。
    二人の人生を通じて、「合理性」と「人間の曖昧さ」という相反する価値観について描かれていた。
    合理性が好きな自分ではあるが、雪子に感情移入して読んでしまった。
    今まで読んだ朝井リョウの作品の中で一番好きです。

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    2025年06月23日
  • ご本、出しときますね?

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    これ凄い好き。

    私なんか全然本読んでないなーって思った。

    若林さんがそもそも繋がっている、なんなら飲み仲間作家さんとの鼎談から始まって。初めましての作家さんも登壇してくるんだけどこんな会話繋がって凄いなー掘り下げてるなー面白いなーってのが連続するんだから。

    タイムリーにみたかったなー。もっと対談して欲しい作家さんいるなー。私が好きな作家さんの本がお勧めされてて嬉しいなー。

    もう紹介されてる本片っ端から全部読みたいっ!!すべての回でその時話題に上がったテーマでお勧めの本を作家さんが紹介するんだが、これが垂涎なんです。紹介の仕方にも唸る、だってどれもこれもすっごく読みたくなる。

    沢山の本

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    2025年06月22日
  • スター

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    どんどん世の中が細分化していってコミュニティとか商圏とかが細かくなっていって小さいところでも根強いファンや客がいれば成り立つんだなぁと

    よかて思うものは自分で選べ。どうせぜーんぶ変わっていくと。

    自分が見えた星の形を描いて、これが星ですって言っていく時代になったんだよね。昔からあるあの星形を、これが星なんだって言い聞かせなくても良くなった
    星はそんな形じゃないって批判されまくったとしても、私の見えている星もそれですっていう人と出会えれば、そこが小さな空間になる。世界がまた一つ小分けされる

    【神は細部に宿る、これは本当にそうだと思います。細部にこだわってこそ、余計なところで引っかかることな

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    2025年10月01日
  • 死にがいを求めて生きているの

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    平成という時代ならではの生きづらさをテーマにした作品。初めは章ごとに全然関係ない話のように見えて、徐々にいろんな繋がりが見えてくる構成は見事。全部読み終わってから初めの章を読み返すと、見え方が全然違ってこわいくらい。

    競争や順位づけをやめ、ナンバーワンではなくオンリーワンであることの良さが押し出されるようになった平成。むしろそれは「自己責任社会」の始まりで、自分らしさや夢中になれるものが見つけられない人は自己否定に苦しむようになる。
    自分も人生の大半を平成で過ごしてきて、好きなことで生きる人が社会的に目立つようになってきたり、生き方の多様さもどんどん増していったりする中で、「自分の好きなこと

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    2025年12月07日
  • スター

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    世界に何かを発表する人にしか分からないテーマかと思ったが全くそんなことはない。アマプラでオススメから何となく流行の作品を視聴している消費者然としている人でも、クリエイター達が何を考えているのか覗くことができる。表現者は表現のあり方を。消費者は消費の在り方を、いま一度見つめ直す機会になるはず。誰かの何かを糾弾しない朝井リョウらしい作品。ずっと傍に置いておきたい

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    2025年06月08日
  • 何様(新潮文庫)

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    「こういう時は、ピボットだ」

    「軸足はそのままで、寄り添ったり、本当に危ないと思ったら距離おいたり。とにかく自分がいる場所は変えない事が大事、って。」


    ーきみだけの絶対ー

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    2025年06月07日
  • もういちど生まれる

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    朝井リョウさんの作品は人間の決して表には出せないようなマイナスな感情を上手く表現するなぁと思った。
    全5章で様々な登場人物が出てくるが、それぞれの章で描かれる人物が繋がっていくのが面白かった。
    登場人物は高校生大学生の若者。
    何者かになりたいと、他人と比較し、劣等感を感じる。誰もが通る壁で、あの頃を懐かしく感じたし、まさにこの本で描かれるような悩みもあったなぁ。

    「自分の目で見て、初めてわかることって、あると思うよ。」

    インターネット等色んな情報が飛び交う現代社会やなおいて、真実を見失いそうになることは多いけど、自分の目で見て考えることが大事なのだと大人になった今、大切にしていきたい考え方

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    2025年06月01日
  • 武道館

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    おもろい!
    なんで朝井リョウってアイドルや思春期の女の子の気持ち書くのが上手いの
    結末も良かったな、何処かでありそうな話。

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    2025年06月01日
  • スター

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    あああーーー、商業的すぎると見下してしまう気持ちも、見下して自分の狭い価値観に囚われていてダサいなーと思う気持ちぜーんぶ私も持ってる。。商業と芸術の両立難しい。もう一回読む

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    2025年06月01日
  • スター

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    信念を貫いて自分のスタイルを崩さずにコツコツ積み上げる努力家と、世の中のやり方に沿ってアウトプットする手段をとりいち早く世に知らしめたいという世渡り派か。
    どちらが正しいなんてないし、自分の信じたやり方が世の正解と交わることなんて誰が決めるのか。
    比べられないものを比べ続けてたら、いつか本当に切り捨てちゃいけないものを捨ててしまいそうになる。
    クオリティ優先でなく、いかにバズらせられるかという現代の風潮が物語っているようであった。
    サブスクだとか限定だとか完全食だとか流行り物だとか、今だけ騙されていたいって思うこと、私も無意識に惹かれてることあるなって自覚しました。
    人間同士の摩擦によるズレの

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    2025年05月27日
  • 世界地図の下書き

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    自分が何不自由なく暮らし誰かの逃げ場を奪っていないか。

    自分が誰にも話せないことがあるように、周りの人も話せない悩みは少なからずあって、心の中では怯えている・助けを求めている・辛く逃げ場を求めている・求めることすらできなくなっている人が周りにいないか。

    いつも接する人の本当の思いに踏み込んだりはしないけど、少し想像力を持って接しないと、辛い思いをさせてしまうかもしれない。

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    2025年05月25日
  • ままならないから私とあなた

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    ネタバレ

    面白い本だった。面白いというのは、腹を抱えて笑ったという意味ではなく、興味深く考えさせられたという意味での面白さだった。
    表題作ではユッコと合理主義者な薫という二人の異なる価値観をもった女の子の過去から現在を描く。薫は子どもの頃から、自分の物差しでいらないと切り捨てたものは一切手をつけない。
    自分の体験の話だが、「おれは将来プロゲーマーになるから。家庭科、体育、音楽、美術、理科…とかは必要ないから受けない」と言っていた中学生を頭の片隅に思い出していた。中学校で習う全てのことは人としての土台になるもので、そこから徐々に自分の得意を見つけてそこを伸ばしたりするものではなかろうか。これはいらなかった

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    2025年05月24日
  • 武道館

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    ネタバレ

    アイドル好きには是非読んで欲しい。

    この世に正しい選択なんてない。
    正しかった選択として、選択した方を正解にするしかないという愛子の考えに深く共感した。

    アイドルをアイドルたらしめてるものって結局なんなんだろう。ほんとに異物な存在だなと感じ、同情した。

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    2025年05月21日
  • ままならないから私とあなた

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    ネタバレ

    価値観や考え方は人それぞれ、というのをこの物語を通して何度も痛感させられた。
    どんなに言葉を尽くしても分かり合えない。自分がいつだって正しいと思い込み、それを相手に言い聞かせようとする。
    たとえ親しい間柄でも、相容れない意見にぶつかり合うことだってある。
    相手は偏った考えを持っていて、だから自分の常識を教えてあげないといけない、そんな傲慢さを誰しもが持っている。
    自分の軸を持つのは大事だけど、正義にとらわれすぎない柔軟さも大事だと思った。

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    2025年05月20日
  • 何様(新潮文庫)

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    水曜日の南階段はきれい

    夕子さんの文章のところで泣いた。
    伏線回収が爽快超えて美しすぎる。
    静かだけど、自分を強く持ってる人に憧れる、、!
    返す言葉が一つ一つ刺さるし、その場で答えなくても全部の質問を覚えてるのもすごいと思う。

    夢を公言する主人公。
    自分の中で外からの力に負けないように持ち続ける夕子さん。
    二人とも素敵だった。

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    2025年05月17日
  • もういちど生まれる

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    19歳の少年少女たちの連作短編。何気ない会話のやりとりがとてもいい。片想いしている相手はまた別の相手に片想いしていたりして。迷ったり悩んだりしながら日々を一生懸命生きているそれぞれがきらきらしていて眩しい。

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    2025年05月17日
  • 武道館

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    武道館ライブを目指すアイドルグループNEXT YOU。前に読んだ同じくアイドルを題材にした綿矢りさの「夢を与える」のちょっと後味悪い終わり方になるのかと思いきや…朝井リョウらしい読後感にさわやかさ溢れる希望に満ちた終わり方だった。

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    2025年05月17日
  • スター

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    細かい。とにかく細かい。
    荒れ狂う時代の波によって変わってしまう価値観と質を根幹にドラマが構築され続けてて、若者からするとホントに良く、作者が議題を見定めていることが伝わる。生半可な観察眼ではない。
    一方で構成はシンプル。
    会話が多くてその中でひとつひとつ紐解かれていくイメージ。ただし扱いものがモノなので理解するのに時間を要するときがあるし、見解の域を出ないので共感できない時もある。
    でも説得力は抜群。

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    2025年05月15日
  • 世界地図の下書き

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    児童養護施設で暮らす4人の小学生と1人の高校生のお話
    ひと言では表せられないほどの理不尽を背負わされた子どもたちが、知恵を搾ったりおとなたちに抵抗したりして世の中を知っていく、知っていってしまう
    無邪気な子どもたちの描写に見え隠れする各々の苦悩が読んでいて涙を誘います
    読めて良かった

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    2025年05月07日