朝井リョウのレビュー一覧

  • ままならないから私とあなた

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    私は、朝井リョウの本に出てくる、二者の意見の対立シーンがいつもすごく好きで、私はこっち寄りだしこっちに共感するけど、だけどもう片方の意見もわかるし、うううううって気持ちになる。他者である限り分かり合えない部分はあるし、自分と相手は全く別の人間であり人生を送っているという、あたりまえの事実をはっきりと感じさせてくれる。

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    2025年12月16日
  • GOAT Summer 2025

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    BS番組「あの本読みました?」の文芸誌特集で取り上げられているのを見て興味を持ち、まずはこの第2号を取り寄せました。

    朝井さん、一穂さんをはじめとする既読の作者だけでなく、名前は知っていても未読の作者もずらーッと並ぶラインナップで、「もっと読んでみたい」という気持ちが駆り立てられました。

    特に今号では「悪」をテーマにした短編に引き込まれました。話の中身も紙質を含めた本の装丁も興味深く、ウキウキしながらページを捲っていきました。

    雑誌をこんな気持ちで読むのは、幼いころに手にした漫画の月刊誌以来ではないかなと思ってしまいました。第3号の方ももちろん手に取りたいと思います。

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    2025年12月16日
  • GOAT Summer 2025

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    黒の紙が素敵
    もちろん表紙も素敵だけど
    中の紙の黒は素敵すぎる
    黒の紙にシルバーの文字
    ゾクゾクしすぎる
    そのうえ
    どのお話もゾクゾクしたし
    のめりこめた

    思った

    前作の特集愛より楽しかった
    どうやら私の中では
    愛より悪が勝っているらしい

    そして
    GOAT をつい買ってしまうのは
    一枚一枚の紙が素敵だからかも
    紙の力は偉大
    だから本はダンゼン紙派


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    2025年12月12日
  • 正欲(新潮文庫)

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    「多様性」という言葉が溢れる現代社会へ、これは鋭利な刃物のように突きつけられる強烈な問題作である。
    物語は、性に対して異質な欲求を持つ二人の男女と、世間の「普通」の中で生きることを強いられる検事や主婦といった複数の視点から展開する。一見、交わることのない彼らの人生が、ある事件をきっかけに絡み合い、読者はその度に、自分が立っている「正しさ」という名の不安定な足場を揺さぶられることになる。

    作者が問うのは、社会が承認し称賛する「想像できる範囲の多様性」と、そこから排除される「不都合な多様性」との境界線だ。人は、自分の価値観から外れるものを差別し、排除することで、自分の「普通」や「正しさ」に安心を

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    2026年03月13日
  • 何様(新潮文庫)

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    謙遜もなく、虚勢もなく、20代という年代の疑問なり、葛藤なりを素直に描いていると思った。
    学生とは違う、社会人として20年過ごしてきた人とも違う、これからどのようにでも選択できる危うさと自由を持つこの年代の不安げで挑戦的な行動と考えがすごくみずみずしく、まぶしい。

    読むのは2度目なのだが、何歳の時に読むと共感できるのか、感動できるのか、嫌な気持ちになるのかは人それぞれだと思うけれど、私は今読んで好きな話と、なんとなく気持ちが沈む話は入れ替わっているような気がした。

    何様!何様?といつの間にか経験を積んだと思っていた、人生の荒波を乗り越えてきたと思っていたけれど、それはとても危うくて、自分勝

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    2025年12月07日
  • GOAT Summer 2025

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    ネタバレ

    気になったところからつまみ読み。

    三浦透子さんのエッセイ、これは時を置いてまた読みたい。
    私も、”自分の倫理観を育てる努力”を見習って実行しよう。
    また、三浦さんがいつか振りがざすかもしれない大きな刀とやらを見てみたい、そんな気もしている。

    最近、短歌を読み始めた。
    千早茜さんのエッセイ中にある日記を読みながら、この感覚短歌になりそう、と思う箇所についつい付箋を貼った。
    歌を沢山読みたくなった時、まずは日記を認めてみる、その中からこの感覚忘れたくないと思う場面を短歌にしていく。
    旅に出たら、やってみよう。

    掌編とはなんぞや、それも知らずに読んだ方丈貴恵さんの「落書き」。
    うん、掌編を知ら

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    2025年12月07日
  • 世界地図の下書き

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    ネタバレ

    ただ重いだけの話じゃなくて希望が見える素敵なお話

    最後に太輔くんがみんなに行かないでって言えたことが、ずっと本心を黙っていた太輔くんにとって大きな成長だと思った。よかったね

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    2025年12月01日
  • 星やどりの声

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    朝井リョウさんの過去作を読んでみたくなり、この作品を読みましたが、まさに大満足でした。

    表題の「星やどり」という名前の喫茶店を舞台に、6人兄弟姉妹の視点で物語が進んでいきます。

    家族であり、長い時間をともに過ごしているからこそ他者には、言えない気持ちを抱えている。
    物語が進むにつれ様々なきっかけにより気持ちが爆発してしまう。そんな場面の表現が素晴らしいので、ぜひ読んで欲しいです。

    映画での映像でも見てみたい作品でした

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    2025年12月01日
  • GOAT Summer 2025

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    ネタバレ

    絶対値段のケタが違ってると思う。5,100円と言われても納得の内容の濃さ…!3ヶ月くらいかけて読みきった。
    文芸誌自体ほぼ読まないのだが、いろんな作家さんをお試しで読めるところが最高。ここから次の読書につながりそう。
    黒い紙がきれいで、やぎもかわいいです。

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    2025年11月27日
  • わたしの名店

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    これはいいものを読ませていただきました!
    読んでいて幸せになれる本。

    やっぱりおいしい食べ物にまつわるエッセイが大好き。
    28人の著名人が実在する名店の思い入れのあるメニューを紹介してくれていて、すべての作品からその食べ物への愛が感じられて最高でした。

    初めて読む作家さんも何名かいらっしゃって、この方の文章好きだな、他の作品も読みたいなと思える作家さんに出会えるのがアンソロジーの好きなところです。

    同じくポプラ文庫さんから出版されている
    『3時のおやつ』も読みたくなりました!

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    2025年11月23日
  • スペードの3

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    自分の中で渦巻いていたものが言語化されたと思いました。途中まで主人公の腹黒さを自分が嫌いな人に重ねていましたが、途中からは自分自身の姿かもしれないと思いました。何回も読み返したいです。

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    2026年02月19日
  • 世にも奇妙な君物語

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    世にも奇妙な物語を観てるようにテンポよく物語が進んでいく。

    途中で随所にみられる違和感を察知しながらも予測できずに物語が進み、終わりへ向かってどんでん返しがあったり、背筋がゾワッとする展開がある。
    そして、散りばめられていた違和感をすべて回収してくれる。

    論理的な心理描写をする朝井リョウならではの、人に恐怖を感じさせ、絶望を抱かせるようなロジカルな仕掛けにまんまと嵌められている感覚。

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    2025年11月17日
  • どうしても生きてる

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    一度に大量に摂取するものじゃないね、彼の作品は。

    頼むから人生を楽しんでいないでくれ、朝井リョウは。楽しみながらこんなの書かれたらおれは生きていられなくなっちゃうのよ。

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    2025年11月17日
  • スペードの3

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    今年、業務量のあまりの多さに、押し潰されそうな日々を送っています。頼んでくれた人のため、社会のため、と思って倒れそうになりながら奮闘していますが、、、本書の「ハートの2」を読んで、なんと自分は偽善的でカッコつけだったのだろうと、なんだか笑いたくなりました。むつ美が「誰かのため、という前提で行っていた物事は全て、自分のため」と気づき、生きるのが楽になったシーン。私もすごくスッキリしました。頑張ってる業務は人のため、ではなく褒められたいという自己承認欲求を満たすため、迷惑かけないため、というより怒られたくないため。まぁ、自分でも気づいてはいたのですが、それが言語化された本を読んで、それでいっか!と

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    2025年11月16日
  • 正欲(新潮文庫)

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    ネタバレ

    面白かった

    別に言うほど普段の会話でセックスの話してなくないか?とか水に興奮してても全然良くね?とかはあるけど
    でも実際 びっくりしたので完全にマジョリティ側でした 
    ガチで聞いたことない性癖だったから読者みんなマジョリティ視点になったのでは?狙ってたらめっちゃ上手い性癖設定 
    全然読んでて嫌悪感無かったし
     
    あと異性愛者からの最後の八重子の主張がかなり刺さった 実際に八重子みたいな人がいたら苦手かもとか考えてしまって申し訳ない (八重子が紗矢さんに対しては常にめちゃめちゃ好意的な目を向けているのすごいリアル)
    ただ自分自身都会に生きているから、マジョリティ的なコミュニティを行ったり来たり

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    2026年03月14日
  • ままならないから私とあなた

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    表と裏
    真実と嘘
    正義と悪
    正しいと間違い
    その瞬間の逃れ
    誰でも隠し事はある
    見える幸せと見えない幸せ
    偽りの幸せを見せられたらそれは幸せか
    価値観の違いからの優しさの食い違い
    知らぬが仏
    踏み込まない優しさ
    思い込み
    自分の世界


    肉体と精神
    効率と非効率
    自動化と手動化
    人間と機械

    違いの共存


    自分の人生から逸れると誰かのせいか
    子どもは親を選べない
    エゴ

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    2025年11月10日
  • どうしても生きてる

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    好きな一節を抜粋

    痛いときに痛いって大きな声で言えることが、気持ちいいんだよ
    (中略)
    心のままに泣いても喚いても叫んでも驚かない人がひとりでもいれば、人は、生きていけるのかもしれない

    ---

    自分が子どもと関わる仕事を選んだ理由ってコレだなぁ。コレをする子どもの姿を見ると、羨ましさも混じりつつスカッとする感じが好きなんだな〜

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    2025年11月03日
  • スペードの3

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    ネタバレ

    当方ヅカヲタです。
    ヅカヲタはスペードの3とダイヤのエースだけでも読んで欲しい。宝塚独特の世界観、そしてそれをサポートする会の存在について、ほんとそれ状態。
    スターには物語が要る。田舎生まれだったり、失敗談だったり……そつなくできるスターよりも物語のあるスターを求めてるんですよね……。
    って朝井さん、誰の会員(ファミリア)だったんですか??

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    2025年11月03日
  • 世界地図の下書き

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    ネタバレ

    児童施設にいる5人の子供達が、それぞれ抱えている悩みや厳しい現実を乗り越えようとする姿に感動した。逃げる事は負けじゃない。必ず、また新しい出会いがあるという言葉に、主人公と一緒に泣いてしまった。結局、最後まで子供達の悩みは変わらず、それぞれ自分で壁を乗り越えるしかない。でも5人で見たランタンの記憶が、ずっと励ましてくれると思う。子供だから流れに逆らう事ができない、そんな息苦しさと、流された先でも希望は必ずみつかると、信じる強さを感じた作品。良かったです。

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    2025年11月02日
  • 学生時代にやらなくてもいい20のこと

    QM

    購入済み

    朝井さんってあんなに賞をたくさんとってていかにも文学って感じなのにこんなテイストの本を書かれることにびっくりしたし、
    何より面白過ぎて絶対に人前では読めないなと思いました。

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    2025年10月31日