朝井リョウのレビュー一覧

  • 何者

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    神谷光太郎
    田名部瑞月
    にのみやたくと@劇団プラネット
    二宮拓人
    烏山ギンジ
    小早川理香
    宮本隆良
    サワ先輩
    RICA KOBAYAKAWA
    コータロー!
    ユリナ
    ユカコ・ホシ
    沢渡
    備忘録。

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    2026年08月18日
  • 何者

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    初めのうちはそれぞれの登場人物の考え方の違いに対する葛藤が描かれるのかと思っていましたが、読んでいくにつれてこの登場人物達は自分の心の様々な側面が分離して作られたのかと思うほど、どの登場人物にも自分と重ねられることが沢山ありました。
    作品を読む中でも自分の意見や考えが二転三転して、結局どのような考え方や生き方が正しいのか分からなくなってしまいますが、その沢山の考え方全てをありのまま残しても良いと思わせてくれるような優しさがあります。手放しに「面白かった!!」と簡単に人には言えないですが、必ずいつかもう一度読み返したいと自分の心の中に置いておきたいです。
    読者という客観的な目線を通じて、自分の凝

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    2026年08月18日
  • そして誰もゆとらなくなった

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    「ゆとり三部作」の三作目。

    朝井リョウさんは、さくらももこさんのエッセイに影響を受けたと語っている。確かに読んでいると、そのエッセンスのようなものは感じられる。

    ただ、そこにしっかりと「朝井リョウさんらしさ」が乗っている。

    自分自身の失敗や情けなさをためらいなく差し出し、妙なところまで細かく観察し、それをこれでもかというほど言葉にしていく。その結果、元々おかしかった出来事がさらに増幅されて、とんでもない笑いになって返ってくる。

    前二作も、とことんくだらなかった。
    もちろん褒めてます。

    ただ今作は、そこからさらに一段ギアが上がっているように感じた。

    ダンスレッスンの話。
    結婚式の余興

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    2026年08月17日
  • どうしても生きてる

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    ネタバレ

    短編集だが、どの話も最後にどんでん返しで
    ハッピーエンド!…とはならない

    勧善懲悪で読んでスッキリとはならないし
    また明日も同じ日常がやってくるんだろうけれど
    針先であけた穴のように
    ほんのわずかな希望?
    違う、生きなければいけないという感情がみえた

    主人公は年齢、性別、環境すべて違うのに
    なぜかすごく共感できて
    まるで自分の話かのようにリアルだった

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    2026年08月17日
  • 風と共にゆとりぬ

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    めちゃめちゃ面白い。これに尽きる。読んでいて何度も笑ってしまう。特に深い感想はないけれど、とにかく楽しかった。3作目も必ず読みたい。

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    2026年08月16日
  • 武道館

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    昔の朝井リョウさんは、一つの出来事を、複数の登場人物の視点で描くというのが印象的だったように感じる。「桐島、部活やめるってよ」や「星やどりの声」、「世界地図の下書き」など。複数の視点で描かれるから、より解像度が高められたり、ある人物にとっては大事なことが、他の人物にはそうではない、といったことを読ませてくれる、そこが朝井リョウさんの魅力だと感じていた。
    「武道館」では、基本的に「日高愛子」という一人のアイドルの視点で物語が進められていく。幼い頃から、歌って踊ることが好きだった愛子が、アイドルグループNEXT YOUの一員として活動する姿が描かれる。
    現実のアイドル界隈と同じで、恋愛禁止、炎上、

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    2026年08月17日
  • 死にがいを求めて生きているの

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    朝井リョウらしさ全開の小説だと思った。生きづらさの描写がとても上手い。

    自分は「生きがい」というものを普段あまり意識していないし、生きづらさにも鈍感なほうだと思う。それでも朝井リョウの作品を読むと、普段は無自覚でいることを否応なく意識させられ、自分の立場まで危うくされるような感覚がある。だからこそ、朝井リョウの小説は面白い。

    本作で特に印象に残ったのは、智也自身も「生きがいなんてなくてもいい」と考えているようでいて、実際には「雄介を止めること」を自分の生きがいにしてしまっているところだ。相手を否定することで、自分の存在意義を作ってしまう。この構造こそが本作の核心であり、これを軸に一つの小説

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    2026年08月15日
  • そして誰もゆとらなくなった

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    これは文句なしにエッセイ集の傑作。人により好みは分かれるかもしれないが、エッセイ集としてのネタのセレクション、飽きさせない展開力、読者に対するエンターテイメント、細かな表現部分の遊び、と内容的には低次元な話が多いにも関わらず、エッセイ集としてのクオリティは最高レベル。間違って三部作の3冊目から読み始めてしまったが、どの章もハズレがなく楽しめるので、さかのぼって読んでいくのが今から楽しみでしょうがない。

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    2026年08月15日
  • もういちど生まれる

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    後味がよくて若者に刺さると思いました。(特に大学生。もしくは大学を卒業した人。)

    量がちょうどよくてすぐ読み終わるのでありがたい。
    短い話が5話にまとまっている構成だが、同一の世界線上で数日の間に起きている話のため、読み進めていくうちにそれとなく伏線回収されていく感じが気持ち良い。(登場人物が全く別の話でつながっていたり、登場人物の謎の言動の理由が別の話でわかったり、など)

    ※軽いネタバレ含む
    どの物語もバッドエンドや胸糞が悪くなることはなく、主人公が辛うじて前向きに進もうとして終わるため、後味もよくて読後感も非常に良いです。

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    2026年08月13日
  • スター

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    YouTubeが当たり前にあり、ショート動画が好まれる世の中。
    どんな人でも動画を作り、発信できる世の中。
    だけど、受け取る側の受け心は変わっていない。
    丁寧に作られた作品と、目の前のバズりを意識した作品。それぞれを良しとする2人が、それぞれの場所で作品を作り、心の動きを経て、また再会する流れが、ドラマチックでした。
    この本が刊行された当時は、YouTubeは今ほど普及していなかったように感じますが、今読んでもとてもしっくりくる作品。
    むしろ今こそ、作品とは何なのか、主に受け手側である我々がどのような気持ちで、どんな作品を受け取るべきなのかを、考えさせられる作品でした。

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    2026年08月11日
  • スター

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    テーマがすごく「今」っぽい作品だった。

    誰もが発信できて、再生回数や数字で評価が可視化される時代。「質が高い」とは何なのか。「本物」とは何なのか。過去の権威は拡散力が乏しく人の心に残らず、しかし手軽に手が届くものは見る人から見れば「足りない」けど「本物」のように評価される。
    丁寧に作られたもの、多くの人に届くもの、評価されるもの――いったい何を物差しにすればいいのかが、ずっと問いかけられているように感じた。

    特に印象に残ったのが、祖父の「よかて思うものは自分で選べ。どうせぜーんぶ変わっていくと。」という言葉。絶対的な物差しを探し続けても、その基準自体が時代とともに変わっていく。だから最後は

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    2026年08月11日
  • 少女は卒業しない

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    取り壊しの決まっている高校で行われる最後の卒業式を舞台とした連作短編。

    なぜこんなに甘酸っぱい気持ちにさせられるのか。
    全部良作です。

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    2026年08月11日
  • GOAT Summer 2025

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     好きな人に、本交換で貸してもらった。読むのに1ヶ月半くらいかかった。しかし、読んでる時間はとても充実して、学生の頃の少年ジャンプを見てる気持ちになった。
     私が好きな作品は朝井リョウさんの「キトヴィオラの今」、小川哲さんの「落ち着いて」、一穂ミチさんの「おやすみなさい、小羊ちゃん」、三浦透子んの「悪と友達」だった。
     読んで1ヶ月前のものもあって忘れていたものもあったが好きな作品は、人の視点によって悪が変わる印象も持った気がする。いろんな人の悪の作品を見たが悪があれば、必ず正しさも現れる。受け手側は悪と感じてるが、行った人は正しいと思ってることもあり、人の感情って面白いなと思った。

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    2026年08月11日
  • 何様(新潮文庫)

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    読み終わった後にしばらくボーっと考えてしまった。

    本編も良かったが、最後のオードリー若林さんの解説が響いた。
    地味には地味の戦い方がある。というところや、本気の一秒を守る為だったら本気じゃない仕事も本気でやる。(そんな不誠実も誠実のうちだ)というところ。

    自分が社会に出る前は大したことをしていなくても「大多数の人と同じになりたくない」みたいな感情があって、どこか人と差をつけて自分を表すタグみたいなものを集めるのに必死だった。(社会人歴3年目以内も同様)

    今思ったらなんであの時あんなに悩んでいたんだろう、と思うほど現状に満足できない感があったけど、いまそれほどでもないのはどんどん尖っている

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    2026年08月10日
  • 風と共にゆとりぬ

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    第1章と第3章が好き。自己評価は低いけれど、変なことをしたい筆者の奇行が面白すぎる。
    説明の必要がない面白さ。頭を空っぽにして笑うためだけに読める。

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    2026年08月10日
  • 風と共にゆとりぬ

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    本当に声を出して笑えるエッセイ。

    朝井リョウさんの、お人柄があふれている。
    自分を犠牲にしても、相手は傷つけないように。
    きっと言葉を選んでつづった文章。あと、エッセイって、すぐに読み終わっちゃう分量の本があるけれど。こちらは、惜しみなく、読み応えたっぷりな文章量です。
    わたしもこんな風に、相手の事を考えて話せるようになりたいと思わされました。

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    2026年08月10日
  • スター

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    映像を撮る上での考え方も、卒業後の進路も真逆な2人の主人公をはじめとして、様々な対比が出てくる作品だった。

    私も趣味ではあるが作品を生み出している。作り手として何を大切にしていくのか、時代の流れや変化にどう対応していくのか、反対に何を切り捨てていくのか…を常に考えさせられた。
    私の幼い頃は皆同じ番組を見ていて学校では前日の番組の内容でよく盛り上がったが、今はYouTubeなどの配信サービスも増え、地上波をそもそも見ない人も多い。好きな歌手や有名人を挙げても名前すら相手が知らないことも当たり前になった。どちらも20年前には考えられなかったが、そんな今だからこそ読みたい、深みのある1冊だった。

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    2026年08月08日
  • チア男子!!

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    それぞれの男子大学生の苦悩が散りばめられていて、青春物語。だった。

    はじめての朝井リョウ作品。
    とても読みやすくて、朝井さんの雰囲気が伝わってくる作品。(ラジオはよく聴いていました)

    風景描写が詩のようで、素敵。
    最後の章、二分三十秒の先 が泣きそうになる程ぐっとくる。それぞれの心情が書いてあり、みんな愛おしくなる。ぎゅっと抱きしめてあげたくなる。

    言葉にするのって難しいけど、言葉にしないと伝わらないこともあるよね。

    中学・高校生くらいになった娘に読んでほしいな。

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    2026年08月07日
  • GOAT Summer 2025

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     『GOAT』第2号(特集は「悪」)です。前回の特集「愛」との対比がいいです。前回から引き続きの作家さんや初掲載の作家さんなど今回も盛り沢山で、また1ヶ月かけてチマチマ読み、完読しました。

     「悪」ならではのエンタメ・ミステリー色強め傾向で、様々な視点の「悪」へ真正面から向き合って本領発揮する作家さんの作品に、読み手も吸い込まれます。加えて、様々な視点の「悪」とは言え、最近の社会情勢を反映した「悪」が多い気がしました。

     明確な悪意がないにも関わらず、知らぬうちに「悪」に加担してしまっているケースなど…。これは他人事ではなく、改めて歪な社会構造と我が身の振りを省みざるをえません。日常に潜む

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    2026年08月07日
  • 星やどりの声

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    ネタバレ

    「正欲」や「イン・ザ・メガチャーチ」で知られる朝井リョウの作品らしくない。温かさのある小説だった。朝井リョウ作品の中で一番好き。

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    2026年08月06日