朝井リョウのレビュー一覧
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作家の朝井リョウさんは、世の中や人の内面を言語化するのがとても上手で、読んでいるとグイグイ抉られる感覚がある。
ただ個人的には彼の作品があまり好みではない。大勢に支持されているものを素直に好きになれない天邪鬼な自分がいるからだと思う。つまり本書はそれだけ多くの人を惹きつける作品なのだろう。
そんな捻くれた自分を前提に感想を書く。
前半は素直に読めていた。
やはり言語化するのが上手だ。こんな風に世の中や感情を、言葉で表現できて羨ましいと感じた。気になる表現が多すぎて、全てをメモしたいくらいだった。もちろん内容にも引き込まれた。物語の軸は、界隈。傍観する者、没頭している者、陥れる者。それぞれの -
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多様性
その言葉に自分は含まれていないと感じる人たちの物語。「水に興奮する」なんて誰にも言えない。男は女に発情し、女は男に発情する。人類を増やすには性欲が必要だ。そこから外れた人間は人間とみなされないような感覚に陥る。
そんな中、多様性という言葉が世間では流行ってる。
八重子は、「多様性分かるよ、マイノリティの人はもっとオープンでもいいんだよ」というスタンスだが、そういう善意は、大也のような「水に興奮する」性癖の人の口をさらに固くさせる。LGBTQ +の中に含まれる人間の方が、多様性の中で生きる人として公表しやすい。
水が好きな人の他に小児愛者や首絞めが好きな人もいる。これは社会的正義には反 -
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ネタバレ本当にみんな幸せに生きてほしい、、
心からそう思った、、!
人にはそれぞれの幸せがあるけど、やっぱり恋愛っていいね
愛する人、愛してくれる人がいるってすばらしい
自分が推しているアイドルグループも、メンバーの一人がちょうど武道館ライブ前に熱愛スクープされて、その子は武道館のステージには立ってくれたけど、それを最後に脱退してしまって
ちょうどその子のカラーを担当する新メンバーのオーディションをしている最中だったから
この話や設定が全くフィクションとは思えなかった
現代のドロドロ、嫌な部分と、その中でひたむきに生きる人たちの姿を描くのが本当に上手、、
あったかい小説を読んだ後とはまた違った類の -
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学生時代に戻ったような感覚に陥るほどリアルな心理描写で、ワクワクもしたし苦しくもなった。
高校に限らずなにかの集団に属すると、そこがこの世の全てのように思えて、その世界で周りから仲間外れにされないように行動する。それが賢い生き方なんだろうなとは思う。
かすみと友未の話で、自分と気が合う友人でも、周りから浮いているということを知った途端に距離を作ってしまうあの感じは息苦しくなるほど残酷だった。
このシーンだけでなく、いわゆる学校のヒエラルキーにおける「下」の人達の心理描写は読んでいて苦しいものばかりだった。
それでも、私自身は何となく空気を読んで「下」の人とは関わらないようにしていたタイプだった -
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香北つかさのファンクラブを束ねる美知代。
つかさに憧れを抱く地味で冴えないむつ美。
最近ではオファーが減った舞台女優のつかさ。それぞれに不満を抱えた三人の人生が交差する。
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待ってすごい、すごいすごい何この展開!
第一章のラストには、びっくらたまげた!
そして、朝井リョウ氏は、少女なんですか?
なんでこんな少女時代のやりとりを鮮明に描けるの?
そして自分が幼い頃は言語化出来なかった気持ちを、
幼すぎて自覚さえし -
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《若い頃にしかできない選択は、時にあまりにも残酷だ》
「インメガ」本屋大賞受賞を機に、朝井リョウさんの「推し」に関する作品を読もうと思って手に取った。
こちらは推されるアイドル視点のお話✧*。
「武道館ライブ」を合言葉に活動してきた女性アイドルグループ「NEXT YOU」。彼女たちは徐々に人気と知名度を上げていくがー…。
こちら、刊行されたのは11年前。
読んだ方はきっと分かってくれると思うのですが、11年前にこのラストを描いた朝井リョウさん、すごくない!?天才すぎでは!?Σ( ˙꒳˙ )
今でこそ許容されてるのかな、と思うけど当時は絶対無理だったでしょ!!!
この構成もよかったなぁ -
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朝井リョウって女だっけ?というくらいに
女の心の機微や嫌なところ、とりわけ好きな男の前では絶対に出さないであろう真っ黒な部分を書き表すのが最高にうますぎる。
3人の女性がそれぞれ主人公になる連作集。
出てくる女性たちそれぞれに、ああこういう人いるわ、私もこういうところあるわ、と共感する。
そして、一回全員を嫌いになる。
三者三様、悩みは違うけど、共通するのは他人軸で生きていること。
そして、他社と比較することで「あいつよりマシだな」とか「こいつ、ずるいわ」とか思いながら生きていた。
だけど、ある時から「あいつ」や「こいつ」によって、これまでうまくやってきた人生の歯車が狂いだす。
狂った結果 -
Posted by ブクログ
ネタバレライフイベントである就活において「こんなイタい感じの人いるよね」というサンプルを集めたような作品。
それぞれのタイプについて思うことを、著者は、読者のためにしっかりぶちまけてくれている。
印象的なぶちまけは、本人に直接伝えるシーン。2つとも、友達グループ内の女子が男子にそれぞれぶっちゃける。
1人は全員の前で、1人は個人的に。
伝える相手が、同じグループ内の女友達の彼氏や女友達の友人など、割と薄めな関係性だったので、実際そこまでするのかリアリティの観点で疑問を持った。
きっとその辺が自分が忘れてしまった青春であり、優しさなのかもしれない。
主要な登場人物それぞれ、なんとなくイタいと思われる -
Posted by ブクログ
ある程度の競争(対立)はやはり必要である
順位をつけてもらえない 他人と比較するのを良しとしない風潮はいいこともあるが悪いこともある
そして、その代償が自分で自分の価値を見つけなればいけない世界になるというのはものすごく苦しい
しかし、この苦しみというのは正直ゆとり世代より前の世代にはわかってもらえないのだろうと感じる
そちらにはそちらの苦しみがあったとは思うが
こちらにはこちらの苦しみが発生しているのだ
目の前から競争や対立が消えたことで、これからは
競争や対立に見せかけた陰湿的な他者を傷つける行為そして自分自身をを傷つける行為が増えていくだけなのではないか
目的と手段が逆転してい