朝井リョウのレビュー一覧

  • 正欲(新潮文庫)

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    多様性という便利な言葉は、自分の想像の中を越えない。

    理解しようとする行為は、自分の考えの中に異物(自分が知らない考え)をどれだけ許容できるか、ということなのかもしれない。けれども、無理に理解しなくても、理解できなくても、「自分には理解できないものが存在する」ということを理解するくらいには留められるかもしれない。

    知らない世界があることを知ることはできる。それを知ることで、自分の中の多様性の枠は広がる。否定せず、干渉せず、隣同士ただ共に在る「共存」はできる。

    マジョリティに立ち続けることは、それ自体が立派なマイノリティになる。だからこそ、誰しもが理解ではなく、存在を認めること。それが共存

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    2026年09月13日
  • そして誰もゆとらなくなった

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    ほんまに朝井リョウのエッセイがおもろすぎる。
    押したくてたまらないスタンプを押しても結局こんなもんか〜と思ったとしても、やはり押そうとする行動力はすごいし、結局人生楽しむにはそのマインドで生きるしかないよなと改めて思わされる。

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    2026年09月12日
  • 武道館

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    ネタバレ

    ラストシーンで泣いちゃった。
    また、って言葉がちゃんとその先に繋がってよかった。
    きっと愛子の選択が正解になったからこその涙だったんだろうなぁ。みんな何かを選びとってるね。

    朝井さんにしてはすごく直球ではないだろうか。夢中になって読んでしまった。

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    2026年09月12日
  • 正欲(新潮文庫)

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    ネタバレ

    正欲と性欲。人間の欲、突きつけられる正欲に押しつぶされながら生きていくしかない大也達を目の当たりにして、自分の欲と向き合わされる。
    人は誰しも性欲があり、そして色々な正欲と向き合って生きていくしない。性と正が多方面から描かれて、言葉でまとめるにはあまりに自分の言葉が拙く感じる。自分もマジョリティにいないと感じつつも、マジョリティに属せるように、大きなゴールを目指せるように、明日死なないように、生きている人は沢山いるんじゃないかと思う。きっと自分もそう。
    正欲を確かめあう2人のシーンはとても美しかった。いろいろな性と正が絡み合う社会で、やっぱり人の温もりを繋がりを求める。それが人間なのかな、、、

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    2026年09月12日
  • 時をかけるゆとり

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    文庫サイズなので、医療機関やカフェの「待ち時間」のために持ち運んでいた。
    しかし、これは間違いだった。

    「ブホッ!」と噴き出すこと数回。
    人の目があるところで読んではいけない本だった。
    朝井リョウさん、罪な人間(笑)

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    2026年09月12日
  • 生殖記

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    斬新な語り手設定で書かれた作品。
    本当に朝井さんは「令和」という今の書き方が上手だなと改めて感じた。

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    2026年09月12日
  • そして誰もゆとらなくなった

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    おもしろかった。
    個人的な好みで言うと、3部作の2冊めが1番好きでした。3冊めはちょっと重め(内容は重くないはずなんだけど)で、読むのに時間がかかりました。
    そして、インザメガチャーチのかけらがあちらこちらに感じられて楽しかったです笑。

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    2026年09月11日
  • 正欲(新潮文庫)

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    異常性癖が原因でマイノリティに属している人達の物語と受け取った。

    彼らはいかなる日も自分をジャッジし、絶望しながら生きてきたのだろう。
    その息苦しさが痛いほど伝わってくる。
    「自殺の方法を一度も調べたことのない人の人生は、どんな季節で溢れているのだろう」という文はあまりにリアルすぎる。

    ラストの夏月の伝言は本作の希望そのものだ。

    逆に自分自身と向き合う機会のなかったマジョリティ側の人間の末路は悲惨なもので、実際にありそうなマジョリティからの転落例だった。

    多様性という言葉には時に上から目線な空気が纏わりつく。
    実際、作中人物のように響かない人、煩わしいと思う人も少なくないだろう。
    多様

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    2026年09月12日
  • イン・ザ・メガチャーチ

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    「推し活」界隈の人達のお話
    推し活を宗教のように見立てている

    主な視点自分物は3人

    意識だけは高く、海外志向だけれども、自分の能力や実力、気質とのギャップに悩む女子大生 武藤澄香

    舞台俳優の推し活だけが生きがいで、共通の推しで意気投合している事だけが救いの三十代派遣社員 隅川絢子

    音楽会社に勤めているが第一線からは離れてしまっていて、妻とは離婚し、娘である武藤澄香とオンラインで顔を合わせる事と留学費用を出して上げる事がが繋がりと感じ、一人寂しい生活を送っている 久保田慶彦

    3人は殊更善人でも悪人でもなく
    それぞれの不幸せを抱えた人達
    そんな3人+αの推し活との関わり

    推される側は、

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    2026年09月11日
  • イン・ザ・メガチャーチ

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    ネタバレ

    面白かった。登場人物どうしの交流をしっかり理解したいので2回目を読むつもり。
    読んでいて「あーこれやばいか…?」「どんどん意見が…」となるのが楽しかった

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    2026年09月11日
  • 死にがいを求めて生きているの

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    相変わらずのリョウさま。

    承認欲求強めな人が出てきたり、
    己にがんじがらめになってもがく人が出てきたり。

    リョウさまは
    自分らしくとか生きずれーな!
    とか思っているのだろうか。

    リョウ様は
    時代を読むのが上手い。


    南水を軸にその周辺の人たちの人生を見ながら話が進んでいく中で、
    わかるわかると思いながら読み進めた。

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    2026年09月13日
  • 何者

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    登場人物の発言と、思考が交互になった文章構成が面白く、特に後半の畳みかける感じがとても良かった。13年前に出版された作品だが、映えやバズが重視される現代にも通ずるところが多くあると思う。

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    2026年09月13日
  • イン・ザ・メガチャーチ

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    「推し活が苦しい毎日の中の唯一の息継ぎになっている」
    分かる。
    私は、澄香だ。
    推し活する人をどこか冷めた気持ちで見ていた自分。
    話の合わない人達といて劣等感を感じてどこか疲れている自分。
    ある日推しに出会って瞬く間に堕ちてそこに救いを求める自分。
    会う目的や特典のために写真集何冊も買ったりはしないけれど、確かに運営に踊らされている感はある。それでもいい、楽しいから。

    とても興味深く共感できるところも多かった。
    推しのいない過去の自分が読んでいたら全く違う印象だったと思う。

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    2026年09月10日
  • イン・ザ・メガチャーチ

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    なんかうまく言えないけど、読み終わって本を閉じたときに、圧巻、と口に出してしまった。終わり方もぞくっとした。
    推し活する側、推し活を作り上げる側。
    あえて視野を狭めることで、自分を余らせない程に夢中になる。
    つながりを求めて寂しさを癒す、居場所を作る、という側面も推し活にはあるんだと気付かされた。
    細部まで現代社会を鮮明に描写していて、現実の話に思えてしまう。

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    2026年09月10日
  • どうしても生きてる

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    ネタバレ

     この作品は、ハッピーエンドでもなく、バッドエンドでもない、ただただ生きている人の様子を写したものである。
     他の朝井リョウの作品にある世間の空気感を切り取ったものでもなく、人を切り取ったものである。

     朝井リョウらしくはないし、衝撃も少ない。

     それでも、カッコ良くもなく、美しくもなく、誤りを起こし、現実から目を逸らし、反対に現実に目を向ける覚悟のある人々が描かれることによって、どこか寄り添ってくれる温かみのある作品に感じた。

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    2026年09月09日
  • イン・ザ・メガチャーチ

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    この本のかなりの厚さに少し不安はありつつ、腰痛で出かけられない数日間で読むことができた。
    推し活…私にはまだ経験がないが、他人のそれを見て羨ましくは思う、この話に出てくる父親側の人間なのかもしれない。何かに夢中になる、情熱を傾けることができるパワーとお金、アイドルを企画し花道に貢がせる側の策略、双方にとってウィンウィンなんだろうけれど、推し活を持たない昭和世代の自分だからか、読み終えて少し切なさを感じた。

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    2026年09月09日
  • イン・ザ・メガチャーチ

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    まず大前提、私自身全く”推し”というものに傾倒していません。
    SNSも辞めたぐらいなので、それらからは距離を取っていると自負しておりました。
    が、何故か共感と理解ができる。

    どなたが書いていたけど、朝井リョウは神の視点だと。
    そこまで大袈裟でないにせよ、よくもまぁここまで、あらゆる登場人物に対して、肯定と否定を巧みに使い分けるなぁといった印象。
    ダサい言い方をすれば、言語化が非常に巧い。

    ある程度の年齢になると、
    今までやってきたことじゃなくて、今までやってこなかった事が返ってくる
    という言い回しに唸った。

    もう小説というより、ドキュメンタリーとかそっち系だと思います。

    唯一小説足らし

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    2026年09月09日
  • イン・ザ・メガチャーチ

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    凄すぎる。
    この本自体でチャーチマーケティングをしているような気もした。
    多方面に刺さる。神の視点。

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    2026年09月09日
  • 死にがいを求めて生きているの

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    対立や競争は避け、ナンバーワンよりオンリーワンという風潮に社会の流れが変わっていく中で浮き上がった「生きがいとは何か?」という疑問について考えさせられる話。

    自分も受験勉強という競争を終えて、大学に入学したとき漠然と「このまま何もしなくていいのか?」という焦りや不安、空虚な感覚になったことがあったので、そして今でも時折そう感じることがあるので、共感できた。

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    2026年09月09日
  • 時をかけるゆとり

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    店頭で全然見つからず、ゆとり三部作で読むのが一番最後になってしまった。相変わらずおもしろすぎるけど、続編2冊を先に読んでしまったせいか「まだキレが足りないな…」と若干の物足りなさを感じてしまった。
    (小説家のエッセイに何を求めているんだ)

    学生特有のアホさがあって、もはやラノベを読んでいるような感覚に近い。もしエッセイを読んだことがなくて小学生的な下ネタが平気な高校生〜大学生がいたら、是非ともおすすめしたいと思う。

    メンタル不調時の気分転換用として、今後もゆとり三部作はそばに置いておきたい。

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    2026年09月09日