あらすじ
就職活動生の群像『何者』で戦後最年少の直木賞受賞者となった著者。初のエッセイ集では天与の観察眼を縦横無尽に駆使し、上京の日々、バイト、夏休み、就活そして社会人生活について綴る。「ゆとり世代」が「ゆとり世代」を見た、切なさとおかしみが炸裂する23編。『学生時代にやらなくてもいい20のこと』に社会人篇を追加・加筆し改題。
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数年前、まだ学生だった頃に、このエッセイを読みました。当時は正直、途中で読むのを辞めてしまいました。朝井リョウさんの生き生きとした学生時代が目に浮かんできて、自分と比べて、何で同じ大学生なのに、こうも違うんだろう?と卑屈になる自分が嫌いでした。何年経っても色褪せないような、強烈な思い出があることが羨ましい、と嫉妬していたのかもしれません。
大人になってから、改めて読んだら、今度は、クスッと笑いながら、最後までしっかり読めました。私も大人になったのかな、と思いました。
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笑いをこらえるのが難しいので、一人の空間で読むことを推奨します。特に、著者のお母様の話はツボでした。こんな面白エピソードを引き寄せるのは、さすが直木賞受賞作家!と脱帽する一方、書くというアウトプット能力が極めて高い方だからこそ、日々の生活に高いアンテナを張っていて、それは私のような凡人でも心がけ次第で実践できることかもしれないと気づきをいただきました。
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古本屋さんや図書室で探しても手に入らなかったのでネット注文しました。本屋さんが少なくなり文芸書の品揃えが良くなかったりするので、近頃はネットで本を手に入れることが躊躇なく出来るようになりました。エッセイは初めて読みましたがやはり面白い。小学生の時毎日日記をつけたことが作家になる大きなきっかけになった事。継続は力なんですね。ゆとり三部作をまとめて買ったので早速風と共にゆとります。
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日常を豊かに伝える天才的な文章力。冒頭の筆者年表を読んで、若くして文章で大成する人は幼少期からこんな取り組みしてるのだなあと、のっけから感心した。
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⭐︎3.9
・評判通りの面白さ。電車で読めないとかいう感想を見る度にそんな大げさな〜と思っていたけど、本当に何度も吹き出してしまった。大学生のアホさが凝縮されたようなエピソードばかりで、ここまでバカになれる学生って最高だよなぁ〜と懐かしさも感じたり。お笑い芸人の面白さとはまた違う、小説家朝井リョウならではの表現が本当に楽しい。カッコつけて書いたという直木賞の自伝エッセイ『ルーレットの目』、非常に良かった。グッときた。
次作も楽しみ。
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とにかく笑える本
思わず声を出して笑っちゃうので読む場所注意
このシリーズを読み進めると痔に詳しくなれます。
気をつけようと思います。
個人的にお母さんのお話が1番好きです。
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インザメガチャーチを読んでからの時をかけるゆとりでした。朝井リョウってこんな面白い人なの!?電車や休憩時間に読むべきじゃなかった。本を読んで笑ったのは初めてでした。
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面白い。声に出して笑ってしまった。
そしてもし私が小説家を夢見ていたとしたら、朝井さんに対して半端ないコンプレックスを抱いたと思う。
早稲田大学在学中に作家デビュー、最年少で直木賞受賞、ダンスサークルに所属して夏休みには男女問わず仲間たちとアクティブにマラソンや京都までのバイク旅、車で北海道旅行(不発でしたが)などなど、陽キャすぎる……。
元のタイトルは「学生時代にやらなくてもいい20のこと(あやふや)」だったけど、絶対した方がいい。というかしたくてもできない。
メディアで見かける時もお喋りが上手すぎるし、生徒会長や応援団長も勤めていたらしい。きっとクラスでも人気者でいろんな人に囲まれていたんだろうな。
小説書かなくても十分素晴らしい人柄なのに、小説家としての経歴も凄まじい。
できる人というのは何でもできるんだな〜と凡人極まる感想を抱きました。
普段本を読まないけどなにか読みたいと言ったらこの本をおすすめされました。
とても読みやすいですし、何より面白い!
カフェなど外で読む時笑うのを我慢しながら読みました笑
この方の別の作品も購入したいと思います。
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職場の人に借りた本だけど、面白すぎて後から自分でも買おうと心に決めながら読んだ
とても面白く読んだのだが、「こっち側」だなあと思いながらも、「でもあっち側だ」と思ってしまう自分のダメさに辟易してしまう
ちなみに小説は読んだことがなく、先にエッセイを読むと言う変な順番になってしまった。読んでみよう。
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本を読みながら笑ってしまうほど面白い。最初が便意に司られるなのが良い。
自分とは全然違う人間だけど、就活のところとか共感できる部分もあってよかった。
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インザメガチャーチを読み、最近各所のメディア出演でお話しする姿を拝見し、そしてオールナイトニッポンゼロを聴き…完全にこの人の脳内面白すぎる、と思いまずはエッセイ1冊目からと。予想に違わず面白かった!20代前半みを十分に感じさせるのがまた良い。読みながら普通に笑います。視点で切り取る系ではなく、普通に面白いことが頻発しているのもまた良かったです(一応予防線張っておくと視点が独自系のエッセイも好きです)。
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声を出して笑ってしまったエッセイ。
特に印象に残っているのは、大学時代の「地獄の100キロハイク」のエピソードだ。
埼玉から早稲田まで、100キロ歩くという狂気のイベント。屍のようになりながら、ボロボロの状態で歩き切った末に綴られる一文が、忘れられない。
「本当に本当に本当に本当に
人生諦めなければ何だってできるのだ。
だけど明日は何もできない。
世界で一番綺麗な二律背反が誕生した瞬間だった」
あとは「モデルケースを体験する」という章も秀逸だった。カットモデル、カラーモデルとして美容室に行くのだが、出てくる美容師さんがとにかく癖が強い。
文字だけなのに情景がありありと浮かび、まるでコントを見ているようだった。
また、コンセプトカフェに潜入する話も好きだ。
執事喫茶には「実際に行ってみたいな」と素直に思わされたし、『どうしてあなたは芥川なの?」と
半ばジュリエットのような気持ちになりながら』
という一文には完全に心を掴まれた。
どのエピソードも、どこに軍配を上げればいいのかわからないほど面白い。朝井リョウがもっと好きになった一冊だった。
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朝井リョウさんの作品はこれが初。
多少盛ってるところもあるだろうが、大学時代の面白エピソードがたくさんあって行動力あるなあという印象。スマホデビューやご家族の免許証の話が特にフフってなった。
これからデビュー作から順に読み進めていきたい!
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普通に面白かった。1人でふふっと笑っちゃったよ。
100キロハイクとか、500キロバイクとか自分もやりたくなったちゃった。残りわずかな学生生活でやってみるか。中学、高校はこんなバカなことしてたなーって記憶がいくつかあるから、ここいらでバカな記憶を作っておきたい。
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★4.0
久々に本読みながら笑った。飛行機の中で読んでたんだけど隣の人に絶対不審がられた。
初めてさくらももこの本を読んだ時、森見登美彦の恋文の技術を読んだ時、笑える本が好きだと思えるタイミングはあったのにこの本を読むまで忘れてた。何かモヤモヤしてる時に読んで欲しい。美容師の話は必見。
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朝井リョウの小説大好きだし、わたしも岐阜出身だから余計に面白かった
お母さんのエピが強烈すぎて忘れられない
直木賞そんな若いときに貰ってるの知らなかった
やっぱすごい朝井リョウ
わたしも日記とか書き続けてみようかな
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著者のエッセイは初めて読みましたが、面白かった!
ユニークなエッセイは数あれど、朝井先生もまた文章の押し引きの妙といいますか、読み手へのくすぐり感が天才的でした。
なんといいますか、遠い学生時代の記憶も甦ってきたりして、自分も時をかけちゃいました。
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とにかく声に出して笑ってしまう。
朝井さんの本は読みやすい。
世代も同じなので共感できる部分もある。
エッセイだが、どこかバラエティ番組を観ているような感覚。
Posted by ブクログ
あー面白かった!!
インザメガチャーチを読んでガッチリ心を掴まれ
すぐに購入に至ったエッセイ本。
11年前、朝井リョウが大学生の時に書いた
『他人のどうでも良い思い出話』でしかないのに
その文章力や比喩の絶妙さで
ゴロゴロしながら笑い転げさせてもらった。
突然吹き出すことになったりするので
電車では読まないほうがいいかもしれない。
【学生時代にやらなくてもいい20のこと】改題。
とのことだけど、改題成功。
若い時にしか味わえない青春が詰まっていて
羨ましい経験ばかり!やった方がいい!!
特に東京から自転車で京都を目指す旅は
真似できないだけに大いに擬似体験させてもらった。
黒ペンの話はグッときたなー。
シリーズ化されてるのであと2冊も購入して
年末年始にゆる〜く読もうと思う♬
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初??朝井リョウ 「桐島〜」も「正欲」も思うところあってまだ手を出していない。よってこのエッセイが朝井リョウさん初めまして、であった。
面白い。
彼の観察力とか独特の言語センスが良い。
飛び抜けてズレているとかではなく、「くすり」と笑いたくなるものを引っ張り出して思わず吹き出しそうになる表現を仕掛ける。それがわざとらしくなく、素の感じなんだろう。「ひょうひょうと」している。
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エッセイを集中的に読みたくなり、その一環で手に取る。
大学在学中に新人賞で作家デビューし、最年少で直木賞と作家として華々しいキャリアを築く著者のエッセイ。
小説家としての日常というよりも、活発な大学生として、20歳前半の青春を謳歌する若者としての日々が描かれる。
起きた物事をコメディタッチで描かれているので、楽しく読める。
本人の心理描写などもあるのだが、あくまでも作家朝井リョウとしての建前は崩していないイメージ。
サラッと読めるエッセイ。
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面白かった!朝井さんの日常が面白くて、肩の力が抜ける感じがしました。いつもの日常でもこんなにユーモアにとらえる事ができたら、人生何倍も楽しそうだなと思いました。
朝井さんの真面目な感じの小説も読んでみたい(^^)
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絶賛されているので購入しました。
そんなに面白いかな??と思っていましたが、2作目の『風と共にゆとりぬ』は面白い(まだ読みかけ)ですし、本作の話も出てくるので読んでいて良かった。
美容室と眼科の話が好きです。
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さくらももこのエッセイを愛する作者による第一弾エッセイ。
風と共に、と同じく、この人の小説未読のまま、こちらも読む。
今の時代だと、このピンク映画を見に行く回の書き方は変わるだろうとは思う。
15年〜20年前の内容だから仕方ないかもしれない。
黒タイツおじさんとの対決、プーさんボイスの毒舌独創眼科との出会いは笑った。
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話題になっていたので読んでみた。
朝井リョウさんの小説は、気になりながらもまだ手に取れていない。
ほぼ同世代ということもあり、当時のブームや学校生活などで似たような経験があるな…と共感しながら楽しく読めた。
100キロハイキングや京都まで自転車で行ってみるなど、とにかく「面白そう」と思うことに対して行動力があり、フットワークの軽い方なんだなぁと思った。
個人的に笑えたのは、お腹を下して民家に駆け込む話。
「もしおじさんが私を不審人物だと見なしトイレの使用を断っていた場合、私は絶望と共に脱糞し本当の不審人物になっていただろう」
というフレーズ笑
これ以外にも、さすが作家さんというべき面白おかしい言い回しがたくさんあって楽しかった。
ジーンときた章もあった。
朝井さんが「1番カッコつけて書いた」というエッセイ「ルーレットの目」。
この中に出てくる、当時小学生だった朝井さんが書いた小説に対して3枚分の便箋にびっしり感想を書いて渡してくれた先生の話だ。
いつもの日記に対する返事は赤ペンなのに、その便箋には黒文字で、丁寧に書かれていたというところにもグッときた。
教師になるべくしてなった方なのだと思う。
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ゆとり世代って どうして世代に名前を付けるんでしょうね。ゆとり世代、Z世代、失われた世代、その世代世代に様々な人がいて、様々な生き方をしている。一まとめにしなくてもいいのではないかと私は思います。ゆとりなんて関係なく、面白い作品でした。
もう一つ言わせてもらうと、血液型や星座でひとまとめにして占いうのもどうかと思います。そんなこといちいち気にするから、お腹痛くなるんでしょうね。
さて、私は失われた世代らしいですけど、幼少時代はお腹が緩く庭で野糞をしたり、チンピラに絡まれたり、学生時代に中で鍋ができるほどの鎌倉を作ったり、観客一人のライブをしたり、就活ではスーツを新幹線に忘れたり、就職して十二指腸潰瘍になったり、いろんな経験しながら生きてきました。朝井リョウさんほどでもないですね。それでも豊かな人生です。