【感想・ネタバレ】時をかけるゆとりのレビュー

あらすじ

就職活動生の群像『何者』で戦後最年少の直木賞受賞者となった著者。初のエッセイ集では天与の観察眼を縦横無尽に駆使し、上京の日々、バイト、夏休み、就活そして社会人生活について綴る。「ゆとり世代」が「ゆとり世代」を見た、切なさとおかしみが炸裂する23編。『学生時代にやらなくてもいい20のこと』に社会人篇を追加・加筆し改題。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

特に好きな章は「21 直木賞を受賞しスかしたエッセイを書く」でした、ここだけはクスッとしながらもすごくじんわりあったかくなる章でした。


・宿に電話をすると、「玄関のドアの鍵は開けっ放しだし部屋の鍵はフロントに置いておくから、いつ帰ってきても大丈夫」という、セキュリティ面から見ると全く大丈夫ではない返事をいただいたので、私たちは二次会をたっぷり楽しんだのち、海に向かった。テトラポッドのすぐ近く、石垣の上に並んで寝転がり、皆で星を見た。島の空はとても澄んでいて、まるで海の底が見えるみたいに、天の向こう側が見えた。

・「寝不足で逆に元気」という最も腹の立つ定説を布教していた馬糞のような学生であったため

・よく分からないが何だか怖い現象が混入した釘を刺されたので

・知ってる!!!

・あ、酔ってる。私はそのとき、はっきりと自覚した。そして、ぐらぐらと全身を揺らすようにしてその酔いを楽しんでいる自分を、とても誇らしく思ったのだ。酔えるくらい、好きになれるものに出会ってしまった。それがとても嬉しかった。

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2026年07月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

多くの作家さんが名をあげる朝井さんのエッセイ。
本当に面白かった(笑)
眼科医と衝突する、がお気に入り!
ゆとりシリーズ制覇しよう。

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2026年08月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

おもしろかったです。笑わせてもらいました。『正欲』や『イン・ザ・メガチャーチ』を書いた人と同一人物だと思えないです。しかしこういったユーモアや文章表現のセンスがあるからこそ、素敵な作品を生み出すことができるんだと納得する気持ちもあります。

綴られている出来事のほとんどは著者にとってはしんどかった経験であるだろうに、それを外部から見て愉快痛快怪物くんなお話に仕立て上げる巧みさはさすがの一言。普通だったらAはBだからCだった。で終わる話を割れんばかりに膨らませて、結果わたしたちの腹筋を破壊する手腕に脱帽です。
自分の人生をグラデーションのように色が移り変わる変遷をつぶさに捉えているからこそできることなんだと思います。すべての行動、出来事に対して普段から意識を向けていないと出来ないことですよね。少なくともボーッと生きている私には出来ていないです。Q.E.D.証明終了

ただ劣等感の塊である私からすると、なんだかんだと自虐しながらも学生時代に様々な人生のイベントを経験し、語るべき思い出として蓄積しているのは紛れもなく陽キャのそれで、そこに気づいた瞬間に一気に冷めてしまった部分も否めない。
でも悔しいことにそれでもおもしろい。職場での朝の読書時間の中で何度笑いをこらえたことか。陰キャの私には素直に著者を褒めることが出来ない。そんな自分もまた情けなく感じ、深い陰キャの闇の底に沈んでいくのである。

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2026年08月04日

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