あらすじ
今日、わたしは「さよなら」をする。図書館の優しい先生と、退学してしまった幼馴染と、生徒会の先輩と、部内公認の彼氏と、自分だけが知っていた歌声と、たった一人の友達と、そして、胸に詰まったままの、この想いと――。別の高校との合併で、翌日には校舎が取り壊される地方の高校、最後の卒業式の一日を、7人の少女の視点から描く。青春のすべてを詰め込んだ、珠玉の連作短編集。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
一つの学校での生活を切り取っている。
青春。
恋、友情、後悔、さまざまな想いが書かれていて、頭の中で映像が流れてくる。
ベスト3
エンドロールが始まる
在校生代表
四拍子をもう一度
中でも在校生代表がぶっちぎりの1位
このような小説もまた出してほしいな〜
Posted by ブクログ
非常に面白かったです!!!
短編集であり、全7話で構成されています。面白かったポイントは3つあります。
1つ目は全て同じ高校かつ時間軸も同じ卒業式を舞台にしている点。7人の少女たちの視点でそれぞれの想いを抱えた状態で卒業を描いており、1つ前, 2つ前に出てきた内容が次の短編小説で登場してくることが多々あり読み進めていくのが楽しかったです。
2つ目は7人の少女たちの視点で同じ卒業式を描いていること。複数人が同時に迎えるイベントである「卒業式」をそれぞれの思いや立場で経験しており、色んな感情を味わうことができました。そして、自分の高校の時の卒業式でも他の人たちは色んなエピソードや思い出があるのかなと思いました!
3つ目は朝井リョウ先生の短編集の順番や文章、各短編集の表紙のイラストの意味に気づけたとき、面白い!と思いました。
7つの短編集の順番は意図が込められていたり、文章の中でたびたび出てくる内容は伏線になっていたりと朝井リョウ先生が色々考えたことに気づけながら読めたのが非常に面白かったです。
これからも朝井リョウ先生の本を読み続けます。
Posted by ブクログ
もう卒業を見送る側だというのに、この本を読んでる間は女子高生に戻れる(私もまだ少女を卒業していないのだな、嬉しい)。フィクションであり、フィクションではおさまりきれないほどの感情が閉じ込められてる。朝井リョウのすごいところはそれで、さらりと通り過ぎたいと思う気持ちの、あえてざらりとしたところを丹念に描く、代え難いジュブナイル小説。『桐島、〜』と一緒に閉じた版をいつか出して欲しいなあ〜。
Posted by ブクログ
明日、廃校になる学校を舞台にした短編集。
きれいな恋愛ではない、甘酸っぱい青春を描いた話
わたしは恋愛小説、The青春みたいなのが得意ではないからすごくうれしかった
青春は澄んだ青だけではない
Posted by ブクログ
明日校舎が取り壊される
その前日に卒業式が行われる
女子高校生7人がそれぞれ主役の話
少しはあるけどそこまで交差することはない
他章で名前が出てくるぐらい。
全員がある思いや決意を秘めてその日を迎える。
面白かった。切ない気持ち、これで最後なのかと言うわからないけど漠然と理解できる気持ち、想いを伝えないともうこの日常は無いのだという気持ち。子どもの時の気持ちを少し思いだしたりした。
特別な朝の感じ、世界の中心な気さえする卒業式の感じ。青春小説はやはり良いもんだなあと
読みやすいし、わかりやすい
遅読な自分でもすぐに読めた。
個人的にはどれも良かったが
エンドロール
足の甲
2人の背景
あたりが好きかな。
この話にでてくる男子高校生たちを見てると
ああ俺はやっぱ陰キャだったなと強く思った。
陽キャばっかりだもん。部活って青春なんだなあ
高校の卒業式なんて1秒でも早く脱出したかったし、誰ともなんの思い出もなかったしなあ
2度とくるかこんなところって門をくぐりながら思うって決意してたのは覚えてる。もちろん声に出して門をくぐった。
Posted by ブクログ
地方の高校生って、ほとんど地元を出ちゃうから、明確に高校卒業で人生のステージが変わる感じがする。同級生も皆バラバラなところに進学する。それこそ国立だの私立だの専門だの。
どの話も18年という短い人生を生きた中での価値観で語られていてすごく良かった。
時間限定の人間関係。3年間同じ場所にいたのに春から全員違う道に進むままならなさ。でもそれはそれでいいんだよなぁ。
Posted by ブクログ
1つ目の短編が最高だった。恋をしている人の目線から見えるものの表現がリアルすぎ。先生への憧れを抱く瞬間あるあるって感じ。小説で自分を投影することってあんまりないけど、この短編はマジで共感できる。先生が先生という枠にはまりきっていない部分が見たくなる感覚が1番よくわかる。溢れる直前の真水みたいな目で見てくれるかもしれないっていうのが凄い想像できる。朝井さんの文章は痒いところに手が届く。
Posted by ブクログ
卒業式というテーマで、同じ学校内なのに7作も書けるんですね。感動しました。大人になってから考えると、これまでの人生の中で数々あった出来ごとの一つに過ぎないのに、何にも代え難くて、それだけが世界の全てだと思い込むほど、高校生にしか感じられないことが詰め込まれていました。朝井リョウさんって現役の女子高生?
Posted by ブクログ
少女は卒業しないは、読み終わったあとにじんわりと温かい余韻が残る、とても素敵な青春小説だった。
物語は卒業を控えた短い時間を描いているだけなのに、その中に詰まっている感情の量がとても豊かで、自然と引き込まれる。大きな事件が起こるわけではないけれど、だからこそ一つひとつの気持ちが丁寧に伝わってきて、「ああ、こういう時間あったな」と自分の記憶と重なる瞬間が何度もあった。
登場する少女たちもそれぞれに魅力があって、誰か一人に強く寄り添うというより、「いろんな気持ちがあるよね」と優しく受け止められる感じが心地いい。恋や友情にきちんと答えが出るわけではないけれど、その曖昧さも含めてリアルで、逆にそれがこの作品の良さになっていると感じた。
そして何より印象に残ったのは、卒業前のあの独特な空気感。終わりが近づいているのに、どこか実感がなくて、でも確かに何かが変わろうとしている――そんな繊細な時間がすごく上手に描かれていて、読んでいるだけで胸が少しきゅっとなる。
派手さはないけれど、その分だけ静かに心に残る作品で、「今ある時間を大事にしたい」と思わせてくれる一冊だった。読後には優しい余韻と、少しの切なさ、そしてどこか前向きな気持ちが残る、そんな心地よい読書体験だった。
Posted by ブクログ
高校生活という一種の物語を締めくくる「句読点」を具現化するならば、それは紛うことなく卒業式であろう。
本作は、卒業を控えた少女たちに存在する「最後の物語」が、各章に瑞々しく描き出されている。読み心地は爽やかだが、同時に胸を突くような鋭さも併せ持っている。
Posted by ブクログ
卒業というものは、私たちに大人になる選択を強制してくる。
学校を卒業しても少女性は卒業するわけではなくて、確かに自分に根付いて形を変えて生きていく。
Posted by ブクログ
明日取り壊されることが決まっている校舎で行う卒業式。それぞれのお話から見えてくる学校の雰囲気、高校生ならではの気持ち。自分の高校生活を少し思い出して懐かしくなったり切なくなったりした。
どのお話も読んでいていいなと思ったけど、特に好きだなと思ったのは「四拍子をもう一度」。
こんな絶対に記憶に残るだろう事件?を高校生時代に私も体験してみたかった。
Posted by ブクログ
なぜ朝井さんはこんなにリアルに女子高生の姿を描けるのでしょう
文章もとても読みやすい
力のある作家さんです
青春の切なさを存分に味わうことができました!
他の作品も読んでみたいです
Posted by ブクログ
二人は一直線上にいるのではない。二度と交わることのない平行線上にいる。進学、就職、浪人、卒業とともに否が応でも各々の道に進まなければならない高校生たちの全七篇。いつか終わりが来るからこそ、青春時代の思い出は儚く尊いものなのかも知れません。
僕自身、前期試験に不合格、卒業式の晴れやかな気持ちのまま4月を迎えることは出来ませんでした。ですが、残された数人の仲間と過ごした後期試験までの僅かな日々、静まり返った校舎で黙々とペンを走らせて感じた悔しさと緊張、歓喜は十年近く経った今では良い思い出です。
本作品の登場人物たちほど物語性のある学生生活を送れた訳ではありませんが、過ぎ行く時間の中で様々な感情に揺れ動いた当時の記憶を甦らせてくれる一冊でした。
Posted by ブクログ
11/29Audibleで。題名が良い!って思ったら短編集か…。音声で聞くには向いてるかもしれない。1編目朝井さん、JKの描写うまいな〜って思った。
Posted by ブクログ
Audibleにて。
こんな作品があったんだと、旅行の道中で見つけて移動時間で聴いてみました。
オムニバス形式の作品それぞれに主人公がいて、青春どストレートだったり、そこにまた淡い感じがあったりと毎回キュンx2させてくる系。出てくる高校生たちも当時私が高校生だった頃に近い年代だったから、感覚が当時に少しタイムスリップした。
私が今まで読んできた朝井リョウ作品は、毎回どこかしらに刺々しさや鋭い針のような文節や表現が沢山あって、でもって読者への問いかけが激しかったんだけど、これはサラサラいける。捻くれていない。中学生から高校生になるだけで、身体も心もとんでもなく大人になるんだなぁ(自分はどうだったっけ?)ってところを上手く表現してくれている良作でした。やっぱり凄いな、朝井リョウ。
Posted by ブクログ
朝井リョウさんってどちらかというとドロドロしたような人の心の嫌な部分を書くことが多い印象だったけど、こちらの小説では卒業を控えた高校3年生の切ないような淡いような恋愛の話を書かれていて新鮮だった。
その中でも朝井リョウさんらしい例えを含む表現によって、透き通っているような文に感じた。
そして毎回のごとく書き留めておきたい文章がいくつもあったので、以下抜粋。
ーーー私が身振り手振りをつけることによって、たまに重なる影は、手をつないだり、腕を組んだりしているようにも見える時がある。絶対に私ができないことを、のっぺらぼうの私はいとも簡単にこなしてしまう。
ーーー目的地に向かって、まっすぐに歩いて行くことができるならば、その人はきっと、大丈夫だ。
ーーー二人には、それぞれ、未来があった。こんな重しなんか置かなくても、どこにも飛んでいかない未来が、ちゃんとあった。
匿名
青春
こんな世界とは無縁の学園生活を送っていたけど楽しめた。嫉妬で斜めからの気持ちが沸いてきてもおかしくない世界。でもそんなのは無かったな。
Posted by ブクログ
高校の卒業式が舞台でそれに絡めての短編集。高校時代を思い出させる、あの頃の生意気な不真面目な自分を思い出し嫌になってきた。その時はそれが自分にとっての正解であり、面白おかしく毎日を過ごしてたんだな。嫌な思い出はないけどよく考えたら良い思い出もないな。ほんと、もう一度あの素晴らしい時代をやり直してみたいわ。今度は手抜きせずに。
そして、こんな思いを湧き起こしてくれる、朝井リョウ様の力はすごいね。
Posted by ブクログ
校舎解体の最終年度に執り行われた卒業式にまつわる人たちの連続短編。
どの章も「終わりを迎えることの儚さ」が存分に描かれていて面白い。
個人的には片想いの教員への最後の想いを伝える「エンドロールが始まる」と生徒会長の見ていた景色が知りたくて生徒会へと入り、送辞形式で語られる「在校生代表」が好み。
同じ年度、同じ高校という舞台なので少しずつ登場人物に繋がりが伺えたり、個人個人に学校生活や人に対する思い入れがあったのだな、ということが察せられてどこか胸が熱くなる。
心に突き刺さるようなインパクトはないがなかなか面白かった。
Posted by ブクログ
ぼちぼちでしたね。
卒業式の女子高生の短編集。
淡々と読み進みましたが、感情移入出来ない
まま読み終わりました。
あまりひねりも感じないままでした。
Posted by ブクログ
名取佐和子さんの「銀河の図書室」(実業之日本社文庫)の中のビブリオバトルのシーンで登場していた一冊。それがきっかけで手に取りました。
朝井リョウさんって、少女か?ってくらい少女ですよね。
私は、在校生代表送辞の章が好き。笑いの中に、切なさが隠れている。
Posted by ブクログ
朝井リョウさんの書く青春群像劇が好き。だけどこの作品は人間から出たえぐみの煮凝りみたいなものが少なくて物足りなく感じてしまった。フレッシュで、儚くて、どこか諦観を持っている。そんな彼女らのこれからができるだけいいものになればいいと思った。
Posted by ブクログ
二度と戻れない、取り戻せない時間だからこそ感じるのか、高校生の頃のどこか切ない、あの憧憬。
遠くに置き忘れた感情、皆人それぞれ多かれ少なかれあるんだろうけど、女子高生視点でそれがうまく描かれている。あの古い校舎に、吸い込まれそうな広い空の待つ屋上…。
朝井さん、こんな本も描くのかぁ。少し新鮮味。