朝井リョウのレビュー一覧

  • そして誰もゆとらなくなった

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    朝井さんの小説読んだ後にエッセイ読むと良さが倍増する。
    「興味関心は愛、旅先への興味がないのは愛の少ない人間だから」みたいな自己分析をされていたのが、自分にも刺さった。私は愛が足りなかったのか!

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    2026年10月06日
  • スター

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    変わっていく時代と、質と価値。
    何が本物で、何が正解なのか。

    「誰かにとっての質と価値は、もう、その人以外には判断できない。それがどれだけ、自分にとって認められないものだとしても。」

    「誰かがしてることの悪いところよりも、自分がしてることの良いところを言えるようにしておこうかなって思う。」

    最後の千紗の言葉が刺さった。

    多様な価値観が生まれている現代では、自分の中で大事にしていることと、他人の中で大事にされていることが同じとは限らない。でも、だからといって、自分の価値観を他人にまで押し付けるようなことは、今の時代には違うんだなと痛感した。

    目につくものを全部、無理やり同じ土俵に並べてしまうと、きっと苦しくなる。「わかってもらえない」ではなく、「わかり合えなくてもいい」と思えることも、これからの時代を生きていくうえで必要なのかもしれない。

    誰かの価値を否定することに時間を使うよりも、自分が大切にしているものや、自分がしていることの良さを、自分の言葉で語れる人でありたいと思った。

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    2026年10月05日
  • 正欲(新潮文庫)

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    映画から入ったが、内容の濃さが全然違った。各人物の話がスイッチの仕方も上手い、どんどん読み進めたくなる。稲垣吾郎はハマり役だったんだなと実感。

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    2026年10月04日
  • どうしても生きてる

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    変わりゆくものに自分を託してはいけない。だけど、変わらないものに自分を託し続けることができる人は、そうしていられる自分の奇跡的な幸福に気づかない。

    モヤモヤ、後ろめたさ、人を侮る心情…等々 
    言語化するのがとにかく上手い。みんな色んなものを抱えて生きてるなと思った。
    最後の籤は絶望の中にも必死に希望を探しながら生きる主人公の姿がなかなか面白かった。

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    2026年10月04日
  • 正欲(新潮文庫)

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    「普通」って何だろうと、何度も考えさせられた。人それぞれ違う価値観や欲望があることを、簡単には否定できないと思わせてくれる、心に残る一冊。

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    2026年10月04日
  • 何様(新潮文庫)

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    ネタバレ

    「水曜日の南階段はきれい」が圧倒的に好きです。

    美しくもありもどかしくもある青春のキラキラが、胸に響きました。
    何度でも読み返したい話です。
    夕子さんは素敵な人。
    これは光太郎が忘れられないのも無理はないと思います。『何者』の後、再会出来る未来があったらいいのに。

    次点は「何様」
    眉毛カッターの子が主人公だとは、気づきませんでした。君島さんが良いキャラしていました。
    「本気の一秒」(p397)
    「誠実への一歩目も、誠実に入れてあげてよ〜」(p398)
    という言葉が心にスッと入ってきました。

    それ以外の短編は、あんまり……でした。
    「逆算」は、クリスマスでもなんでもいいじゃん、と思うので主人公に共感出来ず。サワ先輩は相変わらず素敵でした。
    「むしゃくしゃしてやった、と言ってみたかった」は、そこに至るまでの心情は分かりますが、『何者』での瑞月さんを知っているので、「あー……」という感じになりました。

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    2026年10月04日
  • 世にも奇妙な君物語

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    全五編、すべて違った切り口で、なおかつどんどん切れ味を増していくのが素晴らしい。
    パッケージの軽さから、手遊びみたいな感じかな?て感じで手に取りましたが、会話や人間関係への解像度がやはり現代随一。おみそれしましたっ。

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    2026年10月04日
  • 生殖記

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    ずっとおもしろい。どうしたらこんな着眼点で本を書こうと思うのか、、、
    コンセプトはともかく、内容は深い問題をテーマにしてる。浅井リョウ先生の作品にはハズレがありません。

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    2026年10月04日
  • スペードの3

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    物語の主人公になりたい人の心情がするすると伝わってきて、共感したり、嫌悪感をもったりする作品だった。『イン・ザ・メガチャーチ』をもう一度読み返したくなった。

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    2026年10月04日
  • イン・ザ・メガチャーチ

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    ネタバレ

    最近は「思想と信仰」などをテーマとして読み漁っていたので、推し活と宗教の類似性が語られていそうだな?というところからこの本にも興味を持った。
    冒頭から『今後還ってくるのは、これまでやってきたことよりも、これまでやってこなかったことのほうなのかもしれない』とあって、推し活の話って聞いてたのに不意に世代的な急所を刺された気がして動悸がした。

    ストーリーとしては3人の視点人物で進む。ファンダムを仕掛ける側に入っていく久保田慶彦、その娘でファンダムに嵌まっていく大学生の武藤澄香、非正規雇用で推し活中の隅川絢子。
    久保田は「娘と同い年のプロデュース対象のメンバーと友達になる」という物語に呑み込まれて行く。武藤澄香が推し活にはまっていく様子、隅川絢子が陰謀論に巻き込まれていく様子、を戦々恐々としながら読み進めた。
    武藤澄香と隅川絢子を「すみちゃん」という愛称で重ねて、終盤の「すみちゃん」の章はどちらとも読める書き方をされている。お互いがお互いを「過去の自分」と認識する流れもお見事。
    振り返った「ちゃみする」を見て、久保田はどう思うのだろう。
    全編に渡って「インスタント味噌汁」や「味噌玉」など「みそ」がよく登場し、隅川の章で『ただなぜか、三つ目の白い茶碗の味噌玉だけ、溶けるペースが遅い』のところで「脳みそ」に掛かっていることがわかってくる。
    『だからもう何をするにも、自分はこうやって間違うって腹決めて脳みそ溶かして動くしかないんですよね』(p440)

    国見が話す内容がどれも肯けるようなもので怖い。
    推し活の中で情報共有をしていくうちに同調や連帯が生まれる。情報は感情に変換され、感情は物語に化けて拡散される。ファンダムもそれ以外も情報はみんな同じなのに、そこから受け取る感情と、その感情から生まれる物語がそれぞれ違う。
    『神がいないこの国で人を操るには、"物語"を使うのが一番いいんですよ』
    「皆、自分を余らせたくないんですよ」から「一度何かを"幸せだ"と認識させたのなら、最後まで自分を使い切らせてあげないといけないんです」までの辺りはなるほどなと思う反面、読んでいて苦しい。

    「演出された物語」に同調・連帯してファンダム含めた推し活にのめり込み、どんどん自分を使い込んでいく。そこで、推しの身になにかが起こるなどして自分のリソースを使い切ることが叶わなくなると、余らせてしまった自分のリソースの使い道を探す中で、怪しいスピリチュアルや陰謀論のようなものにも引っ掛かりやすくなるということか。

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    2026年10月03日
  • 正欲(新潮文庫)

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    いわゆる道徳的な感想、読んだ後に持つことを推奨される感情を、ゆるさないね。理解し合いましょうでも想像し合いましょうでもないもんな。100字ちょっとでは感想書けない本。でも、読んでよかったなとは思った。

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    2026年10月03日
  • 何者

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    学生の頃、友達が刺さって怖くなるて言ってたから勇気が出ず就活からかなり遠い位置にきて今やっと読めた笑

    たしかに学生の頃読んでたらめっちゃ刺さってたんやろなー、XじゃなくてTwitter全盛期だし実際にベンチャーとか早々に受けまくって面接慣れしてる同期に焦ったりしてたなあとか内定何個あるとか

    朝井リョウの小説はすきで他にも色々読んだけど、時代をキャッチするのがうまいからこそその時々で読むのがいいのかもて思った
    かなり遠いとこにきた感じで読めた

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    2026年10月02日
  • 世にも奇妙な君物語

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    ネタバレ

    「立て! 金次郎」が特に印象に残った。
    金山先生いい先生だなーついに子供の適性と可能性を信じる熱意が認められたんだなーと感動していたら、PTAの会合のシーンで地面に叩きつけられたみたいな気持ちになった。須永が子供たちの活躍の場を管理していたように、PTAが教諭たちの活躍の場を管理していたように、自分の幸も不幸も誰かの作ったExcel表の星マークで決められているような気がしてゾッとした。

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    2026年10月02日
  • 何様(新潮文庫)

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    何者に登場した人たちの話かと思ったら、全てがそうではなく。でも前作への理解がグッと深まった作品でもある。
    特にリカとタカラが同棲に至るまでの経緯は、この2人だからこその出会い方、なれそめなのかもしれないと思った。私にはできない。
    3話以降は、全員に共感してしまった自分がいる。共感度は違えど。
    誰もが何者で、何様だし、何様?と他人には思うけど、それはきっとお互い様で。自分も側から見たらきっとそうなんだと思う。

    相変わらず痛いところを突いてくるのでやめられない…。もう一回前作を読み直してみようかなと思う。

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    2026年10月02日
  • 桐島、部活やめるってよ

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    もう何十年前ですか?って感じの高校時代。
    共感できないかなーなんて思ったけど面白いくらい当時の気持ちがよみがえりました。

    あの時の真っ白さとなんだか正体のわからないモヤモヤとイライラ…

    もう戻ることは出来ないけど、
    あの頃に戻って桐島くんに会いたい

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    2026年10月01日
  • 時をかけるゆとり

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    朝井さんがゲスト出演されていた某TBSラジオを聴いて、トークが上手な方だと知り本書に辿り着きました。
    言葉選びが巧みで、吹き出さずにはいられないほど面白かったです。気持ちが沈んだ時や調子が出ない日に読み直したい。

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    2026年10月03日
  • そして誰もゆとらなくなった

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    くだらないのに、なぜか笑ってしまうエピソードが多く面白い。日常のちょっとした出来事をここまで面白くできるのがすごい。気軽に読めて、疲れたときにちょうどいい一冊。

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    2026年10月01日
  • 世にも奇妙な君物語

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    オチにびっくりした!全く予想できなかったし、ほんにんからのことばをみて、ん?となって、分かった瞬間の爽快さと面白さがあった

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    2026年09月30日
  • 生殖記

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    こんな人に勧めにくい本初めて!語りが衝撃的だしすごく面白い。朝井リョウはやっぱり現代について、マジョリティーについてマイノリティーについて、よく知ってて考えさせられる。

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    2026年09月30日
  • 正欲(新潮文庫)

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    マジョリティは本当の意味でマイノリティのことを理解しきれないし、マイノリティは自分以外を「マジョリティ」と括りがち
    でもそれぞれに救いもある終わり方だったな

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    2026年09月30日