朝井リョウのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
昨今の効率化、AIを活用した自己完結化、IT化に疑問を感じ、便利さは利用しながらも、スマホのなかった時代に子ども時代を過ごせてよかったとか、これから歳をとって社会についていけるのだろうかと不安を感じる方の人間です。薫の意見により、自分の価値観を客観的に説明された気がします。辛辣だけど、なるほどなと思った。でもやはり、雪子の語ることに強く共感した。
正反対の価値観を持ちながら、ずっとお互いをかけがえない存在として疎遠にならずに歳を重ねたのは、お互いがそれぞれにとって魅力的だったからだろうし、わかる。ただ、薫の雪子に対する執着が強めに感じた。私が読み取れていないだけだろうか? -
Posted by ブクログ
映画を視聴済みのため、結末を知っている上で読んだ。
映画はかなり原作に忠実だと感じた。
朝井リョウさんは、これでもかと人間の嫌な部分を抉ってくるので(←褒め言葉です)、メンタルの安定している時に読むことをおすすめしたい。
物語の序盤で、理香の同棲相手の隆良の言葉が印象に残っている。
「エントリーシートっていっても読み物なわけだし、コラムとかエッセイと同じで、相手の心に響かなきゃダメなんじゃないの?」
就活のESについて語っている言葉なんだけれど、就活する気ない、会社に属することを見下していた隆良だからこそ、渦中にいない人の方がわかることってあるよねと思った。
10年以上前の作品なので、現 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「自分が想像できる"多様性”だけ礼賛して、秩序整えた気になって、そりゃ気持ちいいよな」
「自分にはわからない、想像もできないようなことがこの世界にはいっぱいある。そう思い知らされる言葉のはずだろ」
八重子のなんだかズレているミスリードと
寺井の一切許さない姿勢が視野の幅を広げている
世間一般の指す"多様性"は、あくまでマイノリティの中のマジョリティという想像できる範囲を指す言葉。
マイノリティの中のマイノリティという想像できない範囲は、人間は理解不能で怖いため除外する。
"多様性"に除外された人々は、根本が違うため、生きていくには、普通の人 -
Posted by ブクログ
主人公は、所謂「意識高い系大学生」をひたすらにバカにしている
確かに、リカやタカヨシやギンジはちょっと痛い奴として描写され、読者も彼らをバカにしたくなる。
ところが物語が進んでいくと、主人公のパーソナリティだけが全然見えてこないことに違和感を持つ。ストーリーの軸に主人公だけが絡んでこない。傍観者視点、一歩引いて俯瞰してる俺イケてる、そんな主人公が気持ち悪く感じる。
自分がかっこ悪いって分かってても必死になってみっともなく行動しなきゃいけないときがあるって、その通りだと思う。
他人を腐してほくそ笑む暇があったら、みっともなくても前に進む人間になりたい。 -
Posted by ブクログ
高校の色んなきらきらが詰まっててよかった( ᵕ̩̩ ᵕ̩̩ )
これ題名だけみて「主人公桐島ね」とか思っていたらまさかの桐島視点のお話さえなくていい意味で裏切られたよ⭐︎
でもお話に出てくる人みんな少ーしずつ桐島やその周りの人との関わりがあって、それぞれの物語を持っていて。
「本当は、世界はこんなにも広いのに、僕らはこの高校を世界のように感じて過ごしている。」
ほんとこれです
学生の時なんて、特に中高は学校が全てなんだよね
それが世界なんだ
せっまい世界で生きてたんだ
その世界の中で知らないうちに影響を与えたり、与えられたり、憧れを抱いたり、好きになったり、嫌いになったりしてんだなって。