朝井リョウのレビュー一覧

  • 何者

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    就活をする大学生4、5人が表層的で緩やかな関係を保ちつつ過ごしていく話。それぞれに事情や思うところがあって、読み進めていくうちに1つ深いものの見方に気付かされた。本の表現に則ると、140字のツイートの向こう側を見る、感覚。
    自分自身が観察者のようで、等身大の自分で何かに頑張れているのかな?と思いウッとなった。
    その後すぐに、でも自分は大丈夫、と正当化しようとしていて、おかしい。
    他人からの評価を気にし過ぎず、取り敢えずやってみる、何か分からないけどやりたいことを!

    背筋が伸びるような話だった。他の本も読んでみたい。

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    2025年11月25日
  • そして誰もゆとらなくなった

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    小説と小説の読書の箸休め(^^)
    (朝井リョウさんごめんなさいm(_ _)m)

    頭の中空っぽで読んだんで………………
    爆笑(^O^)で最後まで読めましたね。

    ホッコリはしませんが(好き嫌いあるかも?)
    俺は最上級にお勧めエッセイですね♪♪♪♪♪

    人生でのスタンプラリー!(分かり過ぎる!)
    やりたい事は即行動!!!!!!!!!!!!だな

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    2025年11月25日
  • 生殖記

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    ネタバレ

    生殖器が語る本とだけ知って読み始めました。
    また同性愛の話〜?!と思ったけど
    生殖器さん目線だともっとスケールの大きい話でした!!!!!

    尚成さんの幼少期の話はすごく心が痛みました。
    颯さんの転職話のところでは号泣しちゃった。

    私は圧倒的にマジョリティ側に立つことが多いです。
    多様性!多様性!って色んなことを理解しようとしてるけど
    それも傲慢だったかもしれないですね。

    尚成くんが仕事が出来ない個体に対して邪魔だなぁと感じてるのは生殖器的には自然な感情と書いてあって安心しました。
    これも多様性!と理解しようとしてるけど、実際には複雑な感情を抱きますからね。


    性的マイノリティかマジョリテ

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    2025年11月24日
  • そして誰もゆとらなくなった

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    朝井さんのエッセイは本当に声出して笑えちゃう
    なんか、朝井さんみてるとそれなりに人生って流れていくんだな〜という穏やかな気持ちになりますw

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    2025年11月24日
  • そして誰もゆとらなくなった

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    三部作の三作目!さすがにお腹ゆるゆるすぎてもはやかわいそうが勝っちゃって、ちょっと笑えないというか切なくなる。笑

    でもさすが面白い。ケーキ買いに行ったらオレンジのアウターの人探しちゃいそうです。

    エッセイ苦手意識ありましたが楽しませてもらいました。この流れでさくらももこさんいっちゃいますか!

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    2025年11月24日
  • 生殖記

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    マイノリティが共同体に感じる違和感が、「モラハラ大黒柱に支配されている家みたいな感じ」という表現がまさにドンピシャだと思った。そこから「自立」する方法があると知るだけでもいい。
    三人称で語られる尚成について、序盤はなかなか入り込めなかったが、気付くと一気にページをめくっていた。

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    2025年11月24日
  • 何者

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    朝井リョウさんが「誰にも知られたくないことを書く」と言われていたことを思い出す。

    「拓人の陰湿さ」と「光太郎の明るさ」が対照的だった。
    拓人が就活上手くいかない原因は、思考が運命になっているのかな。

    拓人のツイートに「わかる〜」と思ってしまう私も思考に気をつけよう。

    朝井リョウさんの内側にも「拓人の陰湿さ」が潜んでいるのかもね。誰にも知られたくない内側。
    いや、作家だから、無いものもいくらでも創作できるかも?

    朝井リョウさんの小説を読めば読むほど、朝井リョウさんという人物に魅力を感じる。







    引用
    マザーテレサの名言
    思考に気をつけなさい。思考は言葉になるから。
    言葉に気をつ

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    2025年11月30日
  • 時をかけるゆとり

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    朝井リョウさんのエッセイはどの話も本当に面白く
    、ずっとニヤニヤしながら読んでしまう。
    でも今作の中の「ルーレットの目」だけは少し空気が違って、思わずグッとくるものがあった。読むことは好きでも書くなんて到底できない自分にとって、「小説家になりたい人は、どんな瞬間に“書く側”へ踏み出すんだろう?」という長年の疑問があったが、初めてその気持ちがすとんと腑に落ちた気がした。

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    2025年11月25日
  • 桐島、部活やめるってよ

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    きっとレンズの向こうに映るバドミントン部の姿は、この目で見るよりも遥かに美しい。だけど、そのレンズを覗く映画部の二人の横顔は──

    ひかりだった。
    ひかりそのもののようだった。
     
     
     
    『時代を切り取る作家』

    どこかの対談動画でそう言われていた、朝井リョウ氏のデビュー作。
    本作は第22回小説すばる新人賞受賞作であり、2012年に映画化された作品です。
    『桐島』というバレー部の男の子が『部活を辞める』ことで起こる、周りの学生たちへの『余波』や『歪み』のような、微妙な変化を掬い上げて描かれた連作短編集でした。

    読み進めている途中までは、なんとなくパラパラと読み進めていたのですが、『菊池宏樹

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    2025年11月24日
  • 生殖記

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    第22回キノベス!2025第1位

    audibleに登場したので早速♩
    前情報なく何の話か知らずに聴いて、どうやらこれは主人公の体の一部が語り手となって進む話らしい、どこだろ?と思っていたらまさにタイトルのままだった(笑)
    朝井リョウの予想もしない角度から鋭いテーマを突きつけてくる小説が好きだけど、1人語りものは苦手で尻込みしてしまう。でも親しみやすい朝井節のおかげでそんなに単調に感じなかった。
    新しい趣味を始めることによって日常的な視点が増えたり、自分なりのしっくりくる生きる意味を見つけるところが良いと思った。

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    2025年11月29日
  • 何者

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    就活をする大学生の物語。
    就職活動が懐かしい。自分の就活と近い年代の話なので就職氷河期を思い出す汗

    徐々にひととなりや見栄を張っている部分などが見えてきて最後ふいに展開して、びっくりさせられた!!

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    2025年11月24日
  • 何様(新潮文庫)

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    読めば読むほど理香に惚れる(自分と重ねられるから)

    自分と重ねられるけど、もちろん理香の方が行動力も実践力も、痛々しい自分を受け入れる強さもあって、ここまで図太くなれるように、自分ももっと自分の出来ることを理解していきたいなと思った

    君島と理香を勝手に同一人物だと思ってた、じゃあ一定数そういう人間はいるって言う表現、、?
    1秒でも肯定的に心が動いたなら、それを誠実と呼ばせて

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    2025年11月24日
  • 風と共にゆとりぬ

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    朝井リョウ氏と自身の肛門との戦いの記録…。

    と、言えなくもないエッセイ三部作の第二作。
    日常に埋もれそうなことを、しっかり描く筆力に圧倒される。朝井氏が解像度高く日々を観ているからこそ描くことのできる世界なのだろう。

    肛門が…、眼科医が…など、繊細な描写で絶妙なツボをついてくる文章の中に、サラリ入ってくる。活字に関わるプロとしての、言葉

    「本は、言葉とともに、視点を与えてくれる。世界を見つめる視点を増やすことは、今あなたを苦しめている相手を倒す武器にはならないかもしれない。だけど、あなたの心がある一点からの圧力によって押し潰されそうになったとき、目には見えない盾を構築する要素にはなってく

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    2025年11月23日
  • 桐島、部活やめるってよ

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    朝井リョウさんの作品を読むと、自分がその世界で生きているように感じる。それくらいその時の風景、感覚、心の機微を描くのが上手くてびっくりする。そして、自分の見えている世界は物事の一部分にすぎず、そんな単純なもとではないんだと思い知らされる。

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    2025年11月23日
  • 生殖記

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    ネタバレ

    朝井リョウさんの作品にしては軽くて、読む前にびびりすぎていたと思った。
    性のマイノリティの話しかなと思ってたけど、多様性とか人間の幸福とかもっと広い視野のテーマで良かった。
    人それぞれって言葉は残酷だなー

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    2025年11月23日
  • 風と共にゆとりぬ

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    ネタバレ

    一作目に引き続き面白かった〜!!
    肛門記の章、ただの痔の話だと思ってたからとんでもない爆弾を抱えて仕事してたんや…と思って衝撃だった。肛門記というタイトルが相応しいほど長い長い戦いだった。(終息したのだろうか…?)
    三作目も読もう〜!

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    2025年11月23日
  • 正欲(新潮文庫)

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    当たり前に捉えたり解釈している様々なことに改めて疑問を持った。普通普通っていう、普通ってなんだろうと。認知バイアスに気づいて、自分と違う思考に対しても理解はできないまでも考える余地を持てるようになりたいと思った。

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    2025年11月22日
  • 生殖記

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    序盤で語り手の正体が明かされた時、なんてチャレンジングな小説なんだと思いました。

    朝井リョウさんは、過去作においても卓越した観察眼と考察力でスクールカースト・就活・多様性など様々な観点から「人間の本性」みたいなものを書いてきた作家さんだと思いますが、本作はまさにその真骨頂。

    まさかの〇〇目線で語られるのは、まさに「ヒト」という動物の本性、本能、本質です。

    人間は拡大、発展、成長を目指す永遠のレースから降りられなくなっているとか、「生産性のない人間なんていない」というような発言に対する違和感とか、今まで考えたこともなかったなぁ。

    朝井さん節全開、ヒリヒリ感満載の1冊で、作品紹介にあるとお

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    2025年11月22日
  • 正欲(新潮文庫)

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    読んで『正欲』という題名が腑に落ちました。いや、腑に落ちたように思えました。でも多様性やマイノリティについて理解しているとはとても言えない自分がいます。自分に正直に生きても、何処からがそれが犯罪になるのか、裁かれる行いになるのか、その線引きはどのように誰がやるのか難しいですね。

    「いなくならないから」という佐々木と夏月の繋がりがとても切なかった。それでも、人は誰でもいつかいなくなってしまうんだけどね?この歳になるとそう思ってしまいます。

    右近ってどういう存在にしたかったのかなぁ。あのNPOは純粋な奉仕団体なんだろうか?小児性愛に繋がるのかと思って読んでしまいました。

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    2025年11月22日
  • 生殖記

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    性に関する内容の本は最終的にはどれも同じ内容で、当事者(?)からすると思ってることはそこじゃないんだよな〜とつっこみたいところだらけだけど
    この本はわかる〜と思いながら読み進めました
    特に尚成の「しっくり」が自分にもしっくりきた笑
    結局この後どうなるんだろう、尚成も自分も

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    2025年11月22日