朝井リョウのレビュー一覧
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『時をかけるゆとり』の改題前のものらしいこの作品。ゆとりシリーズ三部作の一作目。知らずに二作目から読んでしまった。その二作目に出て来た眼科医さんがとても気になり、早速一作目も読んでみる。
この一作目の方が断然面白かった。そして気になっていた眼科医。期待を裏切らない面白さだった。何せ、この本で一番大笑いしたところが、眼科医とのエピソードでエンヤが出てきたところだったのだから。読んで良かった。
そして、学生時代作者が行った大島への旅行での盆踊りについての章は、楽しい中にもしみじみとした趣があり心に残った。
その地域の盆踊りなどの行事を受け継いでいくことの意味を考えさせられた。学校の音楽の授業で -
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1人のアイドル大好き人間として色々考えてしまうことがあった。まずこの小説の時代背景がすごく懐かしいと思った、熱愛で坊主、握手会で刃物を持った男、やば〜〜い、懐かし〜〜〜〜〜〜!!!!あったな〜、そんなこと。この頃からアイドルの在り方は小さくはない変化をしてきたし、それは私の彼らを見る目に関しても同じことだけど、それでも恋愛というとてもパーソナルな部分に関してはいまだに着地点が見つけられない。だからとにかく片目を閉じて、彼らが見せたいと思ったものだけに焦点を当てるのが今の自分にとっての正解、ってことにしている。
それにしても、アイドルって気が狂った人間にしか出来ないよな、とも思った。アイドルとい -
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二人は一直線上にいるのではない。二度と交わることのない平行線上にいる。進学、就職、浪人、卒業とともに否が応でも各々の道に進まなければならない高校生たちの全七篇。いつか終わりが来るからこそ、青春時代の思い出は儚く尊いものなのかも知れません。
僕自身、前期試験に不合格、卒業式の晴れやかな気持ちのまま4月を迎えることは出来ませんでした。ですが、残された数人の仲間と過ごした後期試験までの僅かな日々、静まり返った校舎で黙々とペンを走らせて感じた悔しさと緊張、歓喜は十年近く経った今では良い思い出です。
本作品の登場人物たちほど物語性のある学生生活を送れた訳ではありませんが、過ぎ行く時間の中で様々な感情 -
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父を亡くした6人兄弟のそれぞれの視点から語られる物語。
優しく、でもつよがりな母と愛情深い父。
兄弟それぞれの学校でのエピソードなどは高校生の自分にはすごく想像できるし、共感できることが多かった。
長女の琴美には1番感情移入できた。
琴美に対して父が囁いた、琴美が生まれてきた日のことは忘れない、琴美が私たちを家族にしてくれた。という言葉を見た時、私も長女だからそう思ってもらえたのかなって思った。文章でこんなにも泣きそうになるなんて思わなかった。いないはずの父の声が記されていて、その言葉ひとつひとつが温かくて、優しかった。
著者が書いた年と同い年だったこともあってリアルを感じた。