朝井リョウのレビュー一覧

  • チア男子!!

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    ネタバレ

    朝井リョウ11作目。有名どころで気になっていたものの分厚くて敬遠してましたがやっと読みました。後半のノートを公開することでメンバーの全員の視点や葛藤がまとまって描かれていて、構成が上手だな…と思いました。(誰)
    団体競技もので『風が強く吹いている』も最近読んだのですが、『風が強く吹いている』の爽やかな青年たちにくらべ、弦とイチローのやや屈折した感情も丁寧に描いているのが朝井リョウらしかったです。一馬と晴希のまっすぐな絆も良かった。一馬はずっと切なくて、特に、家族に見てもらうためにチアをやるんじゃなくて、家族を忘れないためにチアをやると決意した最後にはうるっときました。

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    2023年05月08日
  • 学生時代にやらなくてもいい20のこと

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    「桐島、部活やめるってよ」があまりにも有名な著者・朝井リョウ。
    これまで本や映画で触れることはあったものの、そこまで機会は多くはなかった。
    ふと知ったのだが、著者とは同じ大学。しかも3つ年下とはいえ、同じ期間に大学に通っていた様である。これを知ったら俄然興味が湧いてきて「ゆとりシリーズ」とも呼ばれているエッセイ集、その第一弾を早速読んでみた。
    結論、ただただ面白い。大学時代ってホントこういう無駄なことばっかやってたよなぁと懐かしさがこみ上げてくることこの上なく、何よりその語り口がおもしろい。書き方によっては、ただのつまらない学生のmixi日記になってもおかしくないのだが、そう感じさせない著者の

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    2023年03月06日
  • 世界地図の下書き【電子特別版】

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    ★4.0
    ありきたりなストーリー、予想が容易なラスト、それでも読み終わった後に泣きそうになってしまったのはなぜなのだろう。
    考えてみて、きっと気付かないうちに、私も「青葉おひさまの家」の一員になっていたのだろうと思った。
    他のメンバーと一緒に学校へ行って、夜に隠れてお菓子を食べて、気軽に相談できない出来事が起きて、一緒にランタンを作って、、。
    彼らはただ同じような境遇から同じ施設に住む他人ではなくて、間違いなく家族だった。そんな家族の一員に私もなったような気がしてしまった。

    最後は全員離れ離れになってしまう。悲しいけれど、彼らならきっと大丈夫だろう。一緒に過ごした宝物のような日々を、また過ご

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    2023年02月20日
  • 少女は卒業しない

    匿名

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    青春

    こんな世界とは無縁の学園生活を送っていたけど楽しめた。嫉妬で斜めからの気持ちが沸いてきてもおかしくない世界。でもそんなのは無かったな。

    #胸キュン #癒やされる #エモい

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    2023年02月03日
  • ご本、出しときますね?

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    西加奈子、朝井リョウ、長嶋有…。小説家は普段何を考え、どうやって作品を生み出しているのか。無類の本好き芸人・オードリー若林正恭と作家たちが“自分のルール”を語りつくす。BSジャパンの同名番組を書籍化。

    作家が何を考えているかがうかがえて面白い。

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    2022年10月14日
  • ご本、出しときますね?

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    これ、とても良かったです。
    私がまた読書にはまるきっかけになりました。
    いろいろな作家さんの人柄がわかり、作品に興味を持てます。

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    2022年10月13日
  • この部屋で君と(新潮文庫nex)

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    8つのアンソロジーからなる作品。正直アンソロジー作品は多少はハズレがあるが、この本はそれがなくどれも当たりだなと思った。朝井リョウが大好きなので気になって買ったが、他の作家も良い作品だったのでこれを機会に読んでみたいなと思う。
    各ページ冒頭の間取り図も見ていて楽しい。

    1話目
    ◎朝井リョウ「それでは2人組を作ってください」
    どうしてこんなに女子心がわかるんだろうと思うくらい、人の心の繊細さや機微を感じ取るのが上手だなと改めて感じた。『何者』を読んだことのある人だと余計楽しいと思う。朝井リョウ大好きすぎる。

    2話目
    ◎ 飛鳥井千砂「隣の空も青い」
    韓国出張に行く前と行った後の、主人公の心の変

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    2022年08月28日
  • チア男子!!

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    チアリーディングって、女性がやるものだと思っていたら、この本では男性だけのチアが結成されて。でも実際でも混成チームや男性チームがあるとは!
    そして、チアは自分のチームだけではなく、観客も、相手チームも全員を応援する競技だったなんて。初めて知りました。

    自分も学生時代、学校にチームがあって、デモンストレーションでそれはそれは華やかに踊り、飛び、わぁ~♪と圧巻されたのですが、華やかな世界、技の中には、並々ならぬ努力とチームの信頼性が培われていたのです。
    もはや、スポーツと同類の競技です。

    色々と心に人に言えないような秘め事を抱えていた学生たちが、一人の呼びかけから少しずつ仲間が増え、チアを通し

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    2022年05月29日
  • 学生時代にやらなくてもいい20のこと

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    「風とともにゆとりぬ」を先に読んで、面白方のでこちらも読んでみました。

    エッセイは雑誌や新聞で少し読むのは好きだけど、一冊にまとまっていると途中で飽きてやめてしまうことも多々あります。「風とともにゆとりぬ」と続けて読んだので、少し飽きて2週間くらい放置していましたが、返却の期日が近づいたので読み切りました。

    朝井リョウさんの文体が好きだし、学生ならではの経験が盛り込まれていて、読んでいて楽しい本でした。もっと学生時代にしかできないことをたくさんやっておけばよかったなぁ。

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    2022年05月10日
  • スペードの3

    購入済み

    ドロドロ、というよりは人がみんなどっかで抱えている感情だと思いました。
    なんだかんだ言っても、最終的に一歩踏み出す主人公たち。
    読み終わた後はさわやかな気持ちになれます。
    複雑な感情を抱える主人公たちはみんな女性ですが、ところどころに男のずるがしこいところや
    何とも言えない不気味なノリが表現されていて、結果物語がよりリアルに感じました(笑)

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    2022年04月19日
  • ご本、出しときますね?

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    ネタバレ

    作家さんの生の声というか、フィクションではない部分を知る機会ってあまりないので、こういう対談集で人となりを知るのはとても興味深い。ますます好きになったり、まだ読んだことのない作品を読みたくなったり。
    知らなかった作家さんも、まずこんな人なんだということがわかってから読んでみたい!と思うのも新鮮。

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    2022年04月06日
  • 世界地図の下書き【電子特別版】

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    朝井リョウさんの作品はすべて、深く刻まれる。人間の少し痛い部分を絶妙に描くので、読書にスパイスをと言う時に手に取る。全作読みたくなる。
    ホワイトペッパーというよりブラックペッパーなスパイスという感じ。

    子どもには子どもの、大人には大人の事情と言い分がある。
    いじめる人はいじめ続ける。
    教師はあくまで教員採用試験を受かった人間であり
    、人格者という保証はない。
    今でも覚えている。小4の担任がいたずらを超えた暴力の加害者と被害者の子が喧嘩になっていたのを「じゃあ仲直りの握手をしましょう」と笑顔で説得している姿を見て、先生って子どもをなめてるんだなと絶望と、他人なんだと子どもながらに感じたことを。

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    2022年02月19日
  • この部屋で君と(新潮文庫nex)

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    『女子的生活』と名前忘れたけど神様の話が良かった。
    女子的生活は文庫本になってて続編があるからこの本読んで気に入った人は買ってみるといいと思う。

    神様の話も良かったな。見た目に囚われちゃいけないと思った。

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    2022年01月30日
  • ご本、出しときますね?

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    小説家ってぶっ飛んでる!と思ったり、意外と庶民的、と思ったり。なかなか知ることのできない彼らの本音やキャラクターを垣間見れてうれしい。
    対談形式なので、すらすら読めた。

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    2022年01月10日
  • ご本、出しときますね?

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    その人特有の変な癖や、趣味趣向×本
    という、私の好きなものが詰まってた。

    おもしろくない訳がないじゃないか!

    好きな作家さんもで出て、その人となりが知れたのが興味深かった。

    尾崎世界観×光浦靖子の歪んでるけど、
    優しくて、不完全な感じがよき。


    あぁ、もっと力を抜いていいんだなー

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    2021年12月18日
  • 世界地図の下書き【電子特別版】

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    いじめる人間は、どうやったって変わらないけど、自分のことをわかってくれる人間は、何処にでも、絶対にいる。
    ということ。
    大人には大人の事情があって、それを子どもにわかってもらうのは、難しい。悪い大人たちが出てこなくて良かった…。

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    2021年12月08日
  • 世界地図の下書き【電子特別版】

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    『逃げた先にもちゃんと、これまでと同じ広さの道がある。』スタンドバイミーのような子ども達の挑戦と大人に近づいていく成長が、ジーンと来るストーリー。朝井リョウさん、イメージは高校生以上20代のストーリーと思ってましたが、これは小学生から高校生のストーリーでした。ひとつ屋根の下、でもそれぞれが悩みそれぞれの人生を選んでいく、また同じように自分を大切にしてくれるひとが出てくる、っと思うだけで救われます。

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    2021年09月23日
  • ご本、出しときますね?

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    作家さんの内面を知る事ができて面白いし、読んでみようとなる。
    「この人こんな考え方なんだ」「こんな思いで本を書いてるんだ」とか…
    作家さんによって考え方が違うのもとても面白い。

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    2021年09月02日
  • 少女は卒業しない

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    一般的な日取りよりも遅い3月25日の卒業式。そしてその卒業式を最後に廃校になる進学校。そんな卒業式を含めた、その前後からの短い時間の流れの中での高校生たちそれぞれの生(LIFE)を連作短編で描いた群像劇です。

    7つの短篇に共通する人物がいたりもするのですが、人それぞれ価値観や性格が違うように、7つの物語の主人公独自の世界が繰り広げられています。

    大きな世界観に登場人物たちをくるんであげるようにして群像劇を編む方法もあると思うのです。それは「閉じた詩的な方法」としてのもので、ファンタジックな方法です。この作品でいえば、東西南北の棟によって成り立っている高校の造りというものがひとつの世界観的な

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    2025年07月28日
  • ご本、出しときますね?

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    ネタバレ

    小説家×小説家×若林さんの鼎談(初めて知った言葉だ)集。対談ではなく鼎談、そして小説家ではない人がいるところが面白さを生み出しているのだと思いました。

    作家の方の、作品への思いではなく、その周辺や日常の話だったり、マイルールだったりが分かり、作家も雲の上の人ではないんだなと思えます。本の紹介もあって、本の世界が広がっていきそうで嬉しいです。

    ・ロイヤルホストに行きたくなる。
    ・「あたし」を使わないは、よく言ってくれた!これだけで星5つ!

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    2021年08月21日