朝井リョウのレビュー一覧

  • 何様(新潮文庫)

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    ネタバレ

    朝井リョウが描く男はずっとセックスの話をしている。大学生の私にとってリアルで気持ち悪い。女キャラは共感できる。どうやって描いているんだろう。「水曜日の南階段はきれい」は本当に素敵だ。理想的な高校生活。「それでは二人組をつくってください」は理花が友達をルームシェアに誘う前に家具を揃えてしまう所。共感した。幼少期みんなで砂遊びをするために砂遊びのセットをこっそりお小遣いで購入し、家にたまたまあったと言い張った私に似ている。でもこういうことは大抵うまくいかない。バカだからルームシェアを承諾するだろうという話はいささか横暴だと思ったが。「逆算」はオチがきれい。セックスとかついつい汚い逆算をしてしまう感

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    2025年04月29日
  • 武道館

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    メンバーが入れ替わったアイドル、チーム、組織はそのままであり続けるのか。その中でも変わるもの変わらないものがある。

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    2025年04月26日
  • 星やどりの声

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    ネタバレ

    喫茶店「星やどり」を営む早坂家の物語。
    三男三女の姉弟。
    父を亡くし、母と子たちで協力して暮らしています。
    そんな姉弟たちそれぞれの目線で進む、連作短編です。

    久しぶりに朝井リョウを読みたくて、
    さらに癒されるような本が読みたくて手に取りました。

    読み進めるなかで…なんか、読みにくい?
    私のコンディションが悪い?と思っていましたが、
    平成26年刊行…著者が若い時の一冊と知り、
    ちょっと納得しました.苦笑
    ちょこちょこ表現というか言葉遣いのようなものが気になるのは、そういうことか!と。
    (読む前に気づくべきですよね苦笑)

    それでも、家族が家族を想う気持ちや、
    亡くなったお父さんに対する気持

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    2025年04月22日
  • もういちど生まれる

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    様々な関係性の中でそれぞれの視点での悩み、葛藤を描いた作品。誰かのことを羨ましいと思っていても、その人も何かしらの悩みを持っている。自分にはない何かが他人にあるとそれだけで完璧に見えてしまう。

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    2025年04月21日
  • 何様(新潮文庫)

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    ネタバレ

    何者の前日譚。

    光太郎の高校時代の話。翻訳者になる夕子との話や、友達と居て少しずれていると感じる話など。

    理香の話。姉とルームシェアを解消されそうで、一緒にルームシェアして欲しかった女友達は別の友達と一緒になり、インテリア店で出会った宮本とルームシェアする。いつも2人1組になるとあぶれる。宮本はバカそうだから、あぶれない。

    サワ先輩の就職後の話。というか主人公はサワ先輩の後輩。サワ先輩の同期とその後輩が結婚する。主人公はその後輩の同期。高校の頃に初めて付き合った彼氏に誕生日から逆算するとクリスマスイブに両親が仕込んだ子供だと言われて、それから色々逆算してしまう。サワ先輩とクリスマスに余興

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    2025年04月22日
  • わたしの名店

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    色々な人の、美味しい話。

    行きつけのお店であったり、発掘したお店であったり。
    やはり、というべきか、いけない場所にある店ばかり。
    旅行に行った時など、いつか行ってみたりものです。

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    2025年04月19日
  • スペードの3

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    朝井リョウさんって女の子の人生も生きたことあるのかな?ってくらい小学生時代にありがちなリアルなエピソードが描かれていた。

    私は、私のために、よりよくなりたい。
    誰かのために、なんて前提はなくてもいい。そんな前提の前に、自分のため。という大前提があることを恥じなくていいし、あるべき欲望だと思った。

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    2025年04月13日
  • この部屋で君と(新潮文庫nex)

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    短編集は作家の実力が出ると思う。
    短い中でどれだけ自分の色を出せるか。

    そういった意味では、朝井リョウ、吉川トリコが楽しめた。

    後はまぁ、つまらなくないが印象には残らない。

    短編集とは、読んでいるその時間を楽しむものだと思う。

    お話を楽しみたければ長編を読むべし。

    星は3.3くらい。

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    2025年04月08日
  • 何様(新潮文庫)

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    覚悟は後から付いてくる。
    思い返した時に、あそこがきっかけだったとかここがターニングポイントだったとかなるだけで、みんな覚悟なんてない。

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    2025年04月05日
  • もういちど生まれる

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    20歳前後の若者たちの、どうにもならない感情や行動が詰まった全5編の連作短編。

    今から十数年前ぐらいの時代の学生たちの空気感がたっぷりで、もう少し若かった頃のフレッシュさを思い出してしまう青春小説でした。

    各短編ごとで視点は違いますが、それぞれ程良く登場人物のつながりがあるので、あまり時間を置かずに読み進めた方が良かったかもしれないです。

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    2025年04月05日
  • 世界地図の下書き

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    児童養護施設で暮らす5人の子どもたちの話。

    人生において困難な状況に陥った際、「逃げる」事の大切さを教えてくれる。「逃げる」ことは時に、戦うことや耐えることよりも勇気がいる。特に子どもたちにとっては。

    自分も勇気を出して「逃げる」選択をあの時していれば、と考えさせる一冊だった。

    ただし、少し文章構成が読みにくかったのでこの評価とする。特に児童書としての位置づけもあるので、子どもたちにとってもう少し読みやすい立て付けが欲しかったと思う。

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    2025年04月03日
  • わたしの名店

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    有名な作家さんが実在する思い出のお店をエピソードとともに紹介してくれる。
    28名の作家さん(中にはルイ53世さん、バービーさんなどの芸人さんも)のエピソードの中で美村さんの鴨のロースト、塩谷舞さんのガパオライスはお店をブックマークするほど惹かれてしまった。

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    2025年04月02日
  • 何様(新潮文庫)

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    最後の二つ、「むしゃくしゃしてやった」と「何様」が共感できた。

    短編はコロコロ設定が変わることと、登場人物の名前をすぐ忘れてしまう()私には「何者」の方が合ってたかな。
    読んだのが3ヶ月以上前だったので、「何者」の登場人物をほぼ忘れていた。

    就活における手荷物検査の例えは納得できた!!この数行の文章を読めただけでも、この本を買った価値があると思えた。
    これから就活なので、この言葉を胸にしまって行おうと思います。。社会人から見た就活の視点って、知らなかったので有益でした!

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    2025年04月01日
  • 星やどりの声

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    んー、ちっとも面白くなかった。父親が亡くなってる大家族の物語なんだけど、まあそれぞれにドラマがあるけどうんそうだよねそれでどうしたの、って感じだった。ダラダラ読んでたんだけどすごくいいなって箇所も特になく残念。古本市で30円で買ったからまあいいけど。そんなことよりこの本を特急かいじの中に忘れてきて駅の忘れ物係に届けて見つかったって方が思い出深いよw

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    2025年03月24日
  • 何様(新潮文庫)

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    やってしまった!「何者」からの続編とは知らずに「何様」からよんでしまった。それでもって感想書くのも何様かって感じだけど、1秒でも誠実のうちだからいいか。
    「水曜日の南階段はきれい」は、あー青春っていいなぁ、夢があっていいなぁ。特に夕子さんが掃除をしていた理由が健気でじーんときた。
    最後、想いを伝えられて良かったなと思うのと、その後が凄い気になる。
    「2人組作って下さい」は女子あるあるかな。
    でも、親しくもない宮本に「一緒に住んでくれない」はどうかと思う。
    「むしゃくしゃしてやった、と言ってみたかった」が1番良かった。やっぱり真面目にコツコツ生きてきた人が馬鹿を見る世の中は嫌だから。後、若林さん

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    2025年03月17日
  • 世にも奇妙な君物語

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    むうん 面白いと言えば面白いのだけど、だから何?という感じもある。
    私にはちょっと合わなかったかなと思います。
    朝井リョウのエッセイは好きです。

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    2025年12月18日
  • 世界地図の下書き

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    朝井リョウ2冊目。
    着眼点がやっぱり今世代ですよね。でも私達世代にもわかりやすく又小中学生にも読んで欲しいと思いました。自殺する人が後を経たないこの世に若い子供が自殺するニュースを見るのは心が痛む。佐緒里は言った『いじめられたら逃げればいい。笑われたら笑わない人を探しに行けばいい。うまくいかないって思ったら、その相手が本当の家族だとしても離れればいい。その時誰かに、逃げたって笑われてもいいの』『逃げた先にも、同じだけの希望はあるはずだもん』そう私も思った。『希望は減らないよね』
    太輔達のような境遇では無かったが、周りに居たら応援したい。たぶん応援出来ると思う。そんな世の中になったらイイですね。

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    2025年03月10日
  • 何様(新潮文庫)

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    何者の方が面白かったが、これも面白かった。
    企業の人事部でなくても、自分は誰かを評価できるほどの人間なのかと考えさせられる。ネットで誰かを誹謗中傷している人間はどれほど自分を立派だと思っているのだろうか。

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    2025年03月06日
  • 星やどりの声

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    登場人物たちのキャラ設定にやや年代を感じてさしまい、なかなか物語に入り込めなかった。
    物語に出てくるような学生って、90〜2000年代によくいた気がする。
    そして、何が言いたいのか、伝えたいことは何なのか…話のコアみいたなものが見えそうで見えないことに、ワクワクというよりもイライラしてしまった。そんな自分に残念である。

    久しぶりの朝井リョウ。
    好きな作家だと思っていたけど、実はちょっと苦手なのかも。苦手ゆえに逆に手を伸ばしたくなるのかも。そんなことを感じた一冊だった。

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    2025年03月06日
  • 星やどりの声

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    朝井リョウが堀江敏幸に卒論として提出した作品。大学生でこの長さの物語を破綻無しに書き上げたのは、やはり努力量と才能の両方が突出しているのだろうなと感じた。光彦のパートを読んでいてほろりと来ながらも、筆者が本当に就活に苦労していたんだなということがひしひしと伝わってきてちょっと笑ってしまったw

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    2025年02月28日