朝井リョウのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
やってしまった!「何者」からの続編とは知らずに「何様」からよんでしまった。それでもって感想書くのも何様かって感じだけど、1秒でも誠実のうちだからいいか。
「水曜日の南階段はきれい」は、あー青春っていいなぁ、夢があっていいなぁ。特に夕子さんが掃除をしていた理由が健気でじーんときた。
最後、想いを伝えられて良かったなと思うのと、その後が凄い気になる。
「2人組作って下さい」は女子あるあるかな。
でも、親しくもない宮本に「一緒に住んでくれない」はどうかと思う。
「むしゃくしゃしてやった、と言ってみたかった」が1番良かった。やっぱり真面目にコツコツ生きてきた人が馬鹿を見る世の中は嫌だから。後、若林さん -
Posted by ブクログ
朝井リョウ2冊目。
着眼点がやっぱり今世代ですよね。でも私達世代にもわかりやすく又小中学生にも読んで欲しいと思いました。自殺する人が後を経たないこの世に若い子供が自殺するニュースを見るのは心が痛む。佐緒里は言った『いじめられたら逃げればいい。笑われたら笑わない人を探しに行けばいい。うまくいかないって思ったら、その相手が本当の家族だとしても離れればいい。その時誰かに、逃げたって笑われてもいいの』『逃げた先にも、同じだけの希望はあるはずだもん』そう私も思った。『希望は減らないよね』
太輔達のような境遇では無かったが、周りに居たら応援したい。たぶん応援出来ると思う。そんな世の中になったらイイですね。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ朝井リョウさんの現実の切り取り方、理解の深さには毎回ハッとさせられる。
身近にいるけど何考えているのかわからない人って、実際は多分こんなこと考えているのかな。
と思わせてくる。
最後の、引き当てるというテーマが誰しも共感できるだろうし、私も刺さった。
なんで私がこんな目に、という不運を肯定的に捉えようという自己啓発本とかはたくさんあるけれど、この話は結論としては似たようなところに落ち着いているんだけど、そこまでのプロセスが人間味をすごく感じた。
下を見ることで世の中の理不尽さを肯定するような。
生きているなと突きつけてくる解像度の高さが朝井リョウ全開で読み応えがありました。