朝井リョウのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
こち亀のアンソロジーとしては、2作目となるでそぅか…?
前作では、お歴々?の警察小説の作家さんによる短編集で、
例えば、『新宿鮫』の鮫島と両さんのコレボなど、
なかなかに、骨太?な作品集でもありましたが…、
本作では、ライトノベルより?の作家さんによる短編集で、
『謎ディ』の1編を除くと、特には事件らしぃ事件もなく、
若ぃキャラとのコラボも多く、華やか?な作品集でした…。
ある意味ね、趣味人の両さん全開!?な感じでしたかね~。
ただ…、『謎ディ』(6話)の中での中川のキャラ設定は、
初期の中川のキャラ設定に近くて、少し違和感もあった…。
中川が、宝生財閥を知らなぃわけはなく、
影山も、 -
購入済み
現実
夢や希望に溢れる青春物語ではなく、高校という狭い社会でもがく物語。
作者の朝井リョウさんと同世代のため、非常に共感を覚えました。
嫌われたくないから空気を読む。
イケてるヤツ、イケてないヤツ。
大学?みんな行くから、行く。
他にも、高校の頃の懐かしい悩みを丁寧に書いてくれています。 -
Posted by ブクログ
朝井リョウ君、小説も面白いがエッセイも別の意味で面白かった。
私が学生のときは文化構想学部などという何を勉強するのか分からない学部はなかった。それ故に、どういう学部で、彼が何を学んだのか全く見当もつかないが、学生時代だからこそできる馬鹿馬鹿しい行いは昔も今も変わらないようだ。
それにしても、自動車で青函トンネルを通れると思っていたお馬鹿さ加減や、京都までの自転車旅行の滅茶苦茶な計画、はたまたピンク映画館初体験などは抱腹絶倒、大いに笑わせてもらった。
なかでも“100キロハイク”の面白さを改めて教えられた部分。
私はそのチャンスがあったにも拘らず「疲れるだけじゃん」と参加しなかった。
自分 -
Posted by ブクログ
世の中でよく見かける違和感。
彼らは何に対し怯え、何に対し声をあげ
どうしてそこまで自分を卑下しながら要らないプライドを捨てられないのか。
そんな矛盾を上手く表現してくれた本だった。
自分が思い描く私という個体を他人に押し付け、理解させ受け入れて欲しいのかもしれないと感じた時全て腑に落ちた気がする。
他人なんてどうでもいい。
他人を気にしてる善人を演じ、私という個体を強調することだけに支配されてると考えると単純で頭の悪い思考のように感じてしまった。
でも、私含め皆そんなもんなんだなと思うと
とても肩の荷がおりた気がした。
結局、私を認めさせたい個体も私が認められない個体も自分の事しか考